元ネタは、反逆R2の絶対守護領域。蜃気楼さんマジパネェっす。
ちなみに赤龍帝にはゼロビームを搭載していません。
「……」
苦々しい表情でコカビエルを見るリアス。
くそっ、あいつ言いやがったか!
『どうする?』
……魔力を溜めておこう。あと、もうひとつの神器の連続発動の準備をしておくよ。
「そんな……私は、今まで何を信じて?」
虚空を眺め、絶望した表情をするゼノヴィア。デュランダルを手放していないあたり、流石とも言えるが。
俺はアーシアを見る。
彼女は茫然自失という状態だった。いまにも倒れそうだ。
「そんな、そんな……神は、主は、居ないのですか? 死んでいるのですか? では、私達に与えられる神の愛は……」
アーシアの疑問にコカビエルは可笑しそうに答える。
「そうだ。神の守護や愛がなくて当然なんだよ。まぁ、ミカエルの奴はよくやっている。神の奇跡を作り出す『システム』をなんとかセラフ連中で運用している。尤も、切られる信者も確実に多くなっているが。故に聖魔剣のような異質なものもできる」
俺はブツブツとなにかを言っているコカビエルを無視する。
「俺は戦争を始めるッ! これを機に、お前達の首を土産にッ! 俺だけでもあのときの続きをしてやるッ!」
ふざけんなよ。
なぁ、そう思わないか? ドライグ。
『ああ。俺たちを殺すだと? ふざけるのも大概だな』
いくぞ、ドライグ。
『応よ、相棒』
「『俺達を殺すなんざ1000年早いッ!!』」
俺の呼吸、魂の波動が。
ドライグの呼吸、魂の波動と。
溶けていく。混ざって行く。
全てが溶けて混ざる。
《危ない危ない。僕も手を貸すよ? 兵藤一誠、ドライグ》
声が聞こえる。中性的な声だ。
すると、いつの間にか首飾りが現れ、激しく音声を静かに、
『Harmonics……Harmonics……Harmonics……HarmonicsHarmonicsHarmonicsHarmonicsHarmonicsHarmonics……!!』
その音声は、混ぜず調和させ、俺達の意識を融合させていく。
そして、籠手が力強い音声を発する!
『Welsh Dragon Soul Fusion!!』
――カッ!
俺の……いや。
俺と私の体が、鎧に包まれていく。
それは、融合した魂を鎧にする。
太陽の力は混濁を分別し、赤と紅を分ける。
共鳴しあい、絡み合う。されど、混ざることなく三色のオーラが俺から放たれる。
「……っ!? なんだ、その姿は!?」
赤い紅い鎧。
翠の翼。
右手には杭を、左手には三の銃口を。
鎧はまるで肉体のように躍動する。
「『名付けるならば、『
籠手の宝玉に、『3 min』『77%』と書かれている。
シンクロ率と残り時間だ。残り時間は増やすことができるが、その……
上限って、3か9区切りじゃないと増えないんだ。
『Boost!!』
ま、時間がもったいない。さっさとやるか!
「『さあ、始めようかコカビエルッ! 俺たちを殺すなら、先ずは俺と私からだ!!』」
「くっ、
これか?
「『悪いがこの鎧は正確には禁手ではない』」
『Jet!』
俺は加速し、コカビエルに突っ込む!
「ッ!!!!」
「『おいおい、まだ始まったばかりだぜ? しゃんとしろよ』」
コカビエルはその一撃で吹き飛んでしまう。
だが、決定打ではない。
「喰らえッ!」
コカビエルは無数の光槍を俺に放つ。
だが――
『Distortion……!!』
俺の前に『歪み』が生じ、コカビエルの光を弾いていく。
「ッ!? 馬鹿な!?」
「『赤龍帝の力と、“こいつ”の力を同調させる事でできる力だ。ブーステッド・ギアの譲渡を本来ならば不可能な“空間”に譲渡し、“こいつ”の能力の調和により俺の支配下に置く。まぁ、それでも“歪ませる程度”だがな』」
これは魔力をごっそり持ってかれる。
けれど、ドライグと同調したことによりドライグの魔力も少しは使えるようになってるんだぜ?
まだまだ驚くのは速い。
俺は左手の三門の砲身をコカビエルへと向ける。
「『そら、飴玉をくれてやる!』」
ガガガカガガガガガカガガガガガカガガッ!!
俺の左手の砲口から、細かく刻まれた魔力弾が放たれる。
「ふん、この程度!」
しかし奴はそれを避ける。まぁ、射撃は苦手だしな、俺。
無論、あれは囮だ!
『ShieldBit!』
『Boost!!』
「『このガトリング砲はなぁ……全距離対応型の戦闘モジュールだ』」
ガシンッ、と、魔力供給回路が変換される。
「『遠距離モード……ドラゴンカノンッ!!』」
ギュイィィ、とエネルギーが圧縮され、放たれる。
「っぉ!? むぅん!」
その洗練された一撃で、奴にダメージを与える。
が、さほど効いていない。
『2min』
『Boost!!』
「ならば接近戦だ!」
コカビエルが凄い早さで光の剣を両手に持ち、近づいてくる!
だが――
「『いったろ、全距離対応型だって。近接モード、ドラゴンネイルッ!』」
ヴォン。
俺の左手の三門の砲口から、ビームみたいな魔力刃がまるで爪のように現れる。
そして、ドラゴンネイルと杭で止める!
「ぬっ!?」
「『俺達を、天龍を舐めすぎだ』」
『1min』
残り一分か。不味いな。
突如、頭の中に声が響く。
《……僕は別段大丈夫だと思うよ。彼女もいるし》
お前か。そういやぁ名前は?
《名前? 何者かじゃなくて?》
この神器だろ?
《……ふーん。成る程。僕はある意味兵藤一誠さ》
……まぁ、いい。
「この俺が貴様ごときに負けるか!」
吠えるコカビエルから恐ろしいほどのオーラが吹き出す。
ああ、怖いさ。でもよ、
負けるわけにはいかないんだよ。
「『じゃあ、やってみせろよ!!』」
『Boost!!』
ビットを操作しつつ、俺は杭とドラゴンネイルで斬り込む!
この状態だからこそできる、並列思考。
物事の同時進行を。
「『捕らえた!』」
シールドビットでコカビエルを拘束する!
よし、これで!
『Standby……』
『Boost!!』
俺は両手拳を突き合わせる。
赤と紅を、ひとつに……!
『Maximum Smasher!!!!!!!!』
俺の拳の間にエネルギー球が現れ、それが決壊したかのようにコカビエルを呑み込もうとして――
『Limit Out Absorb……』
鎧が解除され、意識が分割された。
同時に魔力砲も掻き消えてしまう。
くそっ、駄目か!
《これ以上は危険だよ》
『……仕方あるまい』
コカビエルは楽しそうに声を上げる。
「くくく……ハハハハハ!! 愉快な忌まわしき赤い龍よ! 実に楽しかったが――その力は危険だッ! 俺の前で死ね!」
コカビエルは光の槍を一本、俺に投げる。
まずい、反動で動けない!
そして、その光の槍は俺を貫――
「させないよ」
――かなかった。
そこには、白がいた。
白い鎧。兜の後ろからは髪の毛が出ている。
美しい、銀の髪。
懐かしいな。
そうだろう?
「久しいな、ヴァーリ!」
「イッセーくんっ、久しぶり!」
――あれ、誰コレ?
ヴァーリの変わりっ振りに目を白黒させるしかなかった俺だった。
「白め、赤に惹かれたか」
忌々しそうに吐き捨てるコカビエルの言葉に、ヴァーリは――
「惹かれたなんて……ぁぅぅ。恥ずかしいよぅ」
鎧を着ているのに顔を赤らめるという器用なことをしていた。
「おのれ、ふざけるのも――」
「それにしても汚い羽根。まるで鴉みたい。ううん、鴉のほうがよっぽど美しいわね。アザゼルの羽根は常闇のように黒かったわよ?」
気がつけばヴァーリはコカビエルの羽根をむしりとっていた。半数の羽根を持っていかれたコカビエルは激昂する。
「おのれ、よくも俺の羽根を!」
「まだ翔ぶつもりでいるの? 天から堕ちたというのに」
からかうようなその仕草や言葉。
『Divide!!』
その音声と共に、コカビエルの力が半減する。
「弱っ。まだイッセーくんのほうが強いね。断言するよ」
「おのれっ!?」
コカビエルが光の槍を無茶苦茶に投げる。馬鹿野郎!
『ShieldBit!』
翠の結晶が幾重にも重なり、学園を守る。
「ほらほら、当たらないよ?」
「馬鹿っ、学園が傷つくじゃねーか!」
俺が思わず怒声を上げる。するとヴァーリは……
「あぅ、ごめんなさい」
しゅんとして、そういった後からは全部拳で上空に跳ね上げていた。
あれれ? こいつ本当にヴァーリ?
変わりすぎなんですけど!?
『ははは、女は変幻自在なのさ』
《それは経験からかい?》
『……記憶にございません。覚えていません』
ドライグたちがなんかやってるよ。絶対暇だろ、お前ら。
『Divide!!』
「もう中級堕天使程度かぁ。がっかりだね、コカビエル」
「バ、バカな……この俺が、なぜ……」
「なに? その後は? そんなはずはない、かな? 愚かだね、コカビエル。仲間内の強者を任務に送って邪魔にならないようにしたんだろうけど――甘いね。あんたはアザゼルに連れて帰るように言われているんだ。わたしはあんたのだした温い任務なんてすぐ終わったよ」
「貴様! そうか、アザゼル――おのれ、アザゼル! お、俺は!」
「黙れ」
ゴスッ……
たった一撃で、コカビエルは崩れ落ちた。それをヴァーリは転移魔方陣――グリゴリの系列のもの――を使い、コカビエルを転移させた。
「……で。そこの白髪。どうすんの?」
すでにフリードは目を覚ましていた。
「白龍皇に逆らうほど、俺っちは馬鹿じゃないのよねー。ほら、俺っちはか弱い人間様だし?」
「そう。白髪に伝言だよ。アザゼルから。『俺の元で鍛えてやる。追放するには惜しい』だってさ。あんたも送るよ」
「……恩に着る」
フリードはそう返事すると、転移させされた。
そして、鎧姿のヴァーリは俺の方を向き――
「イッセーくぅぅぅぅん!! 会いたかったよぉぉぉぉぉぉ!!」
――鎧を解除して俺に抱きついてきた。
胸板に頬擦りするヴァーリ。
「……えっ? あれは何かしら? ……白龍皇の罠なの?」
眉を潜めるリアス。
「……ぁぁ」
「……本当に、神は……」
茫然自失なゼノヴィアとアーシア。
「……先輩の危機?」
「とりあえず様子を見よう」
「あらあら、恋のライバルかしら? イッセーくんは罪作りですわね」
臨戦態勢を解かない小猫ちゃん木場。
何故か余裕の微笑みを携えている朱乃さん。
俺に抱きついて頬擦りして顔も紅潮しているヴァーリ。うん、やっぱりおっぱいは育たなかったね。小猫ちゃんよりないや。いや、可愛いけども。いつぞやと同じ白いワンピースだし。
兎に角、戦いは終わった。
俺達の――勝利だ!
「イッセーくぅん、あえて嬉しいよぉ」
「あはは……」
俺は乾いた笑みを浮かべるしかなかった。
解説
・『
イッセーとドライグが魂を同調・同化させた姿。
鎧と表記しているが正確には皮膚。
元ネタは紅蓮八極+
・『Distortion……!!』
空間を歪める。
なんというか、お察しください。
・ヴァーリの胸
もうほんと、お察しください。
・ヴァーリの尻
ぷりぷりでぴちぴちです。弾力抜群です。すべすべです。ついでに言えばイッセー専用です。死ねイッセー。