二天龍が笑った   作:天ノ羽々斬

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第四章 エピローグ

「おっすお前ら」

「アザゼル……あなたねぇ!」

あの戦闘があった日の数日後。

リアスはアザゼル“先生”に言い寄っていた。

「なんてことしてくれたのよ!」

「俺はただスピーチをしただけだ。だから『俺は悪くない』。あと俺の事はアザゼル先生とよべ、先生と」

アザゼル先生が正式に新しく先生としてこの学園で働くことに。

そのときのスピーチで。

 

「えー……『はじめまして、駒王学園の生徒(モブキャラ)のみなさん』」

 

ぐしゃあっ!

……どういうシーンは皆さんの想像に任せる。

とにかく大変なことになっていた。

「いいから、とにかく生徒たちにあまり負荷を掛けないで! ただでさえ、記憶操作を多くしなくちゃいけないかもしれないのに……今後はここも狙われるわ」

「へーへー」

アザゼル先生は適当すぎる……。

「お前ら、夏休みはどうするんだ?」

アザゼル先生の言葉に真顔でリアスが答える。

「これからきっともっと力が必要よ。……できるなら、コカビエルにダメージを与えたあの時の攻撃をイッセーの補助なしで出せるレベルまでいかなきゃ駄目ね。だから、冥界へ潜るわ。修行ついでに実家に顔出しもしておくわ」

修行ついでにって……リアス、目的がもう修行しか頭にないみたい。

「そうか。なら神器関連は俺に任せてくれよ、特にそこの段ボール」

アザゼルはそう言うと、げしっと段ボールを蹴る。

「ひいいぃっ!」

悲鳴をあげる段ボール。ギャー助、もっとガンバレよう。

そして、俺たちに新たなメンバーが追加された。言うまでもなく、ヴァーリと夕麻ちゃんだ。

「んー、イッセー分ほきゅー」

俺に膝枕されてイッセー分なる謎成分を補給しているヴァーリ。

「イッセー君、えと、その……」

なんか暗い顔で俺のとなりでわたわたしている夕麻ちゃん。俺はヴァーリの頭を撫でながら夕麻ちゃんに話しかける。

「夕麻ちゃん」

「えと、その、ご、ごめんなさい……私が、貴方を、殺してしまったから……」

涙目で涙声で謝罪する夕麻ちゃん。

「いいよ。たぶん、夕麻ちゃんでなくてもきっと、俺は殺されてた」

「で、でも、私……」

はぁ……どうも、罰が与えられないのが駄目らしい。罪には罰を、それを素でいくタイプみたいだな。……うーん。

「じゃ、目をつぶって。今から“罰”を与えるから」

「ッ!」

ぎゅっ、と覚悟したように目を瞑る夕麻ちゃん。俺は、その頭上で拳を作り――

コツンと軽く額を叩いた。

「あうっ……」

涙目でこちらを見る夕麻ちゃん。

「これでお仕舞い」

「えっ、で、でも……」

戸惑う夕麻ちゃんをよそに一方的に告げる。

「俺はこれで気が済んだ。それならいいだろ?」

「……本当に、いいの?」

「いい」

「……分かった」

「よし」

今回はそれで騙されてやる、みたいな顔をして微笑んだ。

……確かに、俺は殺された。恨んでも恨みきれないくらいだった。

でも、彼女(夕麻ちゃん)アイツ(レイナーレ)じゃない。なんとなく、そんな気がするから。

「あひぃ……」

気がつけばヴァーリがなにやら喘いでいた。なんでさ!?

「あー……ヴァーちゃんは頭が敏感なんだよ……」

と、これは夕麻ちゃん。

頭が敏感って……腋とか太ももとか腰とか耳は聞いたことあるけど……頭が敏感って……うーん。流石に旧魔王の末裔は違うなぁ。兎に角、不用意に撫でるのをやめよう。

「むむむ……イッセー分とはなんなんだ?」

「ある意味麻薬の一種ですわ。不足すると動悸が激しくなったり手が震えたり考え事ができなくなり、無性に欲しくなるのです」

「詳しいな」

「似たような症状に陥っている主がいますから」

「成る程」

ゼノヴィアと朱乃さんは何か話し込んでいるようだ。なんだろう。

「もう! ……さぁ、部活を始めるわよ!」

『はい!』

リアスの声に皆が返事をする。

こうして、俺達の部活が始まった――

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 

 

「なぁ」

「なんだ?」

「お前、赤龍帝に惚れたろ」

「にゃ!? そんなことないにゃー!」

「というかさ、黒歌とキャラがかぶるんだが」

「俺は残念ながらかぶらないんだにゃーん」

「そうか……」

「そんなことより、アーサーはルフェイたんのこと見に行かなくていいのか?」

「はっ!? 待っていろルフェイィィィ!」

「はぁ……」

 

「家族、か。俺には家族がどんなものかわからないにゃーん……きっと、暖かいんだろうなぁ……」




ちくしょう!
このまえのもうなにも怖くないの死亡フラグを回収しちまったよ!
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