中々に姿を見せなかった【選択肢】の生存報告に、柄にもなくテンション上げて応えてしまったが……冷静になってみると、何だこのうんこ【選択肢】。
【5対1。卑怯とは言うまいね?】
【4対2。これでイーブンだな?】
別にさ、割合にとやかく言ってんじゃないんだよね。たださ、どっちを選んでも俺が参戦させられる事実にピキピキきてんだよね。
戦いたくない!
戦いたくないでござる!(剣心)
とかジタバタしても意味ないんだけどね。じゃあどっちを選べって話ですよ。そんなモンお前【下】しかないだろ。
【上】はアレだろ、寄ってたかってボーデヴィッヒをフルボッコ…じゃないフルポッコにするって事だろ? 相手が怨敵ならまだしも、友達にその仕打ちはイカンでしょ。まぁどうせ俺は居ても居なくても戦力外なんだけどな、HAHAHA!
「4対2。これでイーブンだな?」
「え、旋焚玖も戦うの!?」
「当たり前だよなぁ?」(震え声)
「声が震えてますわよ?」
察してくれ。
というかお前ら2人は察せるだろが。
『ドキドキッ…♪ 夜のアリーナ…♥』は基本的に箒との特訓がメインではあるが、最近じゃあ鈴やセシリアといった専用機持ちも時々顔を出すようになったのだ。故に俺の不動っぷりはコイツらにはバレバレさ!……とほほ。
「フッ……それがジャパニーズ武者震いというヤツか、ふつめんよ」
「お、そうだな」(げっそり)
ちっ……【下】を選んでて何だけど、ボーデヴィッヒには『私一人で十分だ!』とか言ってほしかったなぁ(届かぬ想い)
「ふつめんの参戦に異論はない。だが、専用機持ちの2人は私の獲物だ」
いや獲物てボーデヴィッヒさん。
せっかくここまで穏便にいってたのに、そんな風に言ったらまた険悪なムードになっちゃうでしょ!
【叱る】
【スルー】
「コラッ!!」
「ぴっ!?」
「む?」
ボーデヴィッヒは全然ピンときてないっぽいけど、セシリアが驚いたし実りあるコラだったと言えよう。……でも問題は解決してねぇな。
「おい、ボーデヴィッヒ」
「なんだ?」
「今の言葉はいただけんな」
「む……どこかだ?」
「フッ……教えてやれ、鈴」
「何であたしに振るのよ? 別にいいけどね」
ここで俺が答えるのは簡単だが、それだとボーデヴィッヒの交友の輪はいつまで経っても広がらんからな。
ルームメイトの乱とは仲良くなれたらしいが、教室だとお前俺としかしゃべってねぇじゃねぇか。それはイカンでしょ。
「アンタさ、獲物って言い草はどうなのよ?」
「む……獲物って言ったらイカンのか?」
イカンでしょ。
そして俺の代わりに言ってくれい!
「イカンでしょ」
「何故だ?」
「何故って……だって言われた方は大なり小なりイラッとくるでしょ?」
つまりアレだ。
相手の気持ちも考えてよって事なんだが……。
「イラッとさせたらイカンのか?」
「……なるほどね」(普段はアリーナに来ても観客席で見学している旋焚玖が、今日に限ってわざわざ闘技場まで入って来た理由が分かった気がするわ)
「鈴さんが今お考えになっている事が、わたくしにも分かりますわ」(旋焚玖さんがこの場所まで付き添わざるを得ない程、ボーデヴィッヒさんの渡世術は厄介なモノに仕上がっている、と)
どうやら鈴とセシリアは察してくれたようだ。だからと言っちゃなんだが、ボーデヴィッヒの言動にプリプリしないでやっておくれ。
「ねぇねぇ、清香は分かった?」
「わがんね」
「わたしもー」
「「 HAHAHAHA! 」」
相川と鷹月は……まぁ、うん。
楽しそうで何よりですね。
自分の学園生活もかくありたい。
とりあえず、後はまかせろー。
「俺が言った事忘れたんか? 挑発は小物っぽいってな」
「……そうだった。しかし幼少期からの癖は中々すぐには抜けんものだな」
幼少期から挑発しまくっていたのか(ドン引き)
どんな環境で育ったらそうなるんだマジで。
「まぁアレだ、少しずつ直していけばいいじゃないか」
「うむ。……えっと、こういう時は言葉の意味を逆にして言い直せばいいんだったな」
そうだよ。
「えっと、えっと……獲物の反対だから…………よし」
獲物の対義語か。
中々に難しいが、それ以上にボーデヴィッヒが何と表現するか楽しみでもある。ほれ、お前らも今からボーデヴィッヒが言い直すから、ちゃんと聞いてやってくれい。
「ふつめんの参戦に異論はない。だが、専用機持ちの2人は私の捕食者だ!」(ドヤァ)
ドヤ顔が可愛いと思った(小並感)
だから文脈へのマジレスは申し訳ないがNG。
「「(チラッチラッ)」」
だからと言って俺に困った顔で視線を送って来るのも無しで。
オラ、察すんだよ。お前らならボーデヴィッヒが伝えたかった事を『言葉』でなく『心』で理解できんだろがい! 出来なくても空気を読むんだよぉ!
「うん、まぁ……うん、そうね」
「ええ、そうですわね……えっと…そうですわね」
そうだよ!(強めの便乗)
ほらほら、もっと言葉を紡いでほら!
「えーっとさ……じゃあ、あたしとセシリア同時でいい?」
「当然だ! 1+1は所詮「田んぼの田ァ!!」もがもがっ……ぷはっ…い、いきなり何をするふつめん!?」
お前が何してんだコラァッ!!
マジでコラァッ!!
いやさっき反省してたじゃん!
え、してたよね?
それが何で息を吐くように挑発しようとしてんの!? まだ1分経ってねぇぞコラァッ!! もはやお前のソレは条件反射の域かこのヤロウ!
咄嗟に口押さえてなかったら、またさっきのやり取りが繰り返されるじゃねぇか!
展開遅延行為やめてくれよぉ!
お前ホント【選択肢】要らずだな!
「うるせぇスットコドッコイ! 時は有限だろうが! さっさと試合えよ! よ!」(覇気増しまし)
「むぉっ…!? う、うむ分かった…!」
「うふふ、聞きましたか鈴さん? 旋焚玖さんもわたくしと同じく『時』と表現して「うっさいスットコドッコイ!」ひ、ひどいですわ鈴さん!」
セシリアも遅延行為しかけたからね。
今のは鈴の好プレーだったな。
「とりあえず戦るんでしょ? なら、あたし達はアッチで戦りましょ」
という訳で、鈴達3人は俺達から離れていった。
3人ともがんばぇー!
「じゃあ、私と静寐が主車くんと戦うんだね?」
「お、そうだな」
戦いたくない!
戦いたくないでござる!(二度目)
あ、生身で戦る?
それだったら全然いいですよ!
来いよお前ら! ISなんか捨ててかかって来い!
「私達はもうISに乗ってるし、主車くんもISを展開して……あ、主車くんは強すぎるから専用機断ったんだっけ」
「あー言ってた言ってた。主車くん程の男になると専用機なんざフヨウラ!って」(第39話参照)
言ってない(言ってる)
「じゃあ、まず訓練機取りに行かないとだね。主車くん、貸出申請の許可は貰ってる?」
あ。
そういやそんなルールがあったっけか。夜しか使わんから完全に忘れてたわ。……あれ? って事は、つまり…!
「貰ってないから借りれないな」
「えぇー! じゃあ主車くん戦えないじゃん!」
「おっ、そうだな!」
「……何かちょっと嬉しそうじゃない?」
「気のせいだ」
おっと。
クラスの間じゃクールキャラで通っている可能性が無きにしも非ずな俺とした事が、思わず声色に感情乗せちまったい。
フッ……俺もまだまだ未熟ゆえ、明鏡止水とは程遠い。こみ上げる昂ぶりを止められぬ。戦わずに済む歓喜びに、一点の曇りなし!!(舞い上がり旋ちゃん)
「あ、じゃあさ! 私か静寐かの訓練機貸してあげようよ! 3人なんだし交代で使えばいいじゃん!」
「いいね! 別に私達まで1対2に拘る必要ないし。ね、主車くん!」
「お、そうだな」
「……何かちょっと悲しそうじゃない?」
「気のせいだ」
クラスの間じゃクールキャラ(以下省略)
そしてこれを無下にするのは些か厳しいモンがある。
相川も鷹月も、なんら邪心のない穢れなき心から生まれでた完全で一部の隙もない徹底的絶対的かつ完璧で純粋な究極人間愛に基づく厚意で言ってくれてる訳だしなぁ。
いっそ邪な気持ちアリアリで言ってくれた方が、俺も断りやすいのに…! ここで下手に渋ったら、それこそ馬脚を露しかねん、俺が。……辛いです、相川と鷹月が普通に良い子だから。
「主車くんは静寐が乗ってる【ラファール・リヴァイヴ】と私が乗ってる【打鉄】どっちが良いとかってあったりする?」
そんなモンお前【打鉄】一択に決まってんだろ。いや、正確には【打鉄(たけし)】か。いや違う【たけし(打鉄)】だな。
たとえ同じ【打鉄】であろうとも、俺にとっては天と地ほどの差があるのだ!(ターレス)
あ、待って待って、ちょいタンマ。
俺ってばさ、もしかしてすんげー重要な事を見落としてない?
コイツらにそのままソレを言っちまえばさ、割と結構な確率で戦わずに済むんじゃなかろうか。俺の迸る熱いパトスを伝えれば、この二人なら納得してくれそう、してくれそうじゃない?
いや別に鷹月が乗ってる【ラファール・リヴァイヴ】も相川の乗ってる打が――。
《
ん?
何だ気のせいか。
《
ん?
んんん?
《 |・ω・`)ノ ヤァ 》
たけしやないかい!
【相川に奪われたたけしを奪い返す】
【もうリヴァイヴちゃんに乗り換える】
言い方ァ!!
選択肢:純愛ルートor浮気ルート