平和主義イビルジョーの食事情   作:王道を行くヘタレウス

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長らくお待たせして申し訳ございませんでした。

これからは毎週投稿に戻れそうです!

2〜3話ほど時間があっちこっちしますのでご注意下さい。




どうぞ!


新たなる脅威

〜イビルジョーと“凶雷”が孤島で接触して2日〜

 

 

ー古龍観測所より通達。

孤島にて、“凶雷”と例のイビルジョーの接触を確認。

イビルジョーはやはり通常個体より特殊な動きを見せたが、他に差異は無し。

“凶雷“は前回よりも電撃が高威力となり、

イビルジョーの龍ブレスを貫通、直撃させた。

双方の闘いは”凶雷“が圧勝し、イビルジョーは絶命したかと思われたが、

 

=孤島に天彗龍が飛来=

 

天彗龍との戦闘により、”凶雷“は重傷を負い、孤島より逃走。

また、天彗龍も孤島から飛び立ち、現在地不明。

 

イビルジョーは命からがら逃走し、逃走中に遭遇した鬼蛙を捕食。

この際には、通常個体に似た行動が多かった。

 

上記により、G級ハンター(HR50)以上のハンターに孤島の調査を依頼する。

調査後、問題無しと判断した場合、上位以上のハンターに孤島での採取を許可する。

なお、狩猟は1カ月間禁止とし、下位のハンターの立ち入りも禁止とする。

 

これにて、古龍観測所の孤島での集中観測を終了し、

龍識船にイビルジョーの観察を要請する。

 

ー以上。

 

 

 

_____________

 

 

 

 

…ウオォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

渓流、エリア5。

昨日聞いたジンオウガがG級個体だったこともあって、

あたし達が狩猟に出てる。

「蘭ー!攻撃強化行くよー!」

「ん、ありがと。」

彩音の笛の音があたしの力を高める。

「よし!麻痺したぞ!」

時雨の麻痺ビンがジンオウガの動きを止める。

本来ジンオウガは電気に適応してるから、麻痺はそれほど続かないけど、

特注品のビンはその5倍の効果を誇る。

状況は整った。ジンオウガ、覚悟しなよ!!

「狩技-桜花演舞」

自作の狩技。桜花演舞。

桜花気刃斬を改良強化したもので、

一閃ごとに太刀の輝きが増し、威力が高まっていく。

定型通り2連大回転斬りで切り抜けた後、

勢いを流して納刀せずに振り返り、モンスターを踏み台に跳び上がり、

落下しながらの3回転斬り。

着地点で円を描く様に切り上げ、頭上から左か右に振り向きつつ斜め切り、

さらに背後に一閃。これで終わり?まだまだ!

モンスターの頭、左腕(翼)、左後ろ脚、尻尾左反面、右反面、

右後ろ脚、右腕(翼)、もう一度頭。

モンスターを軸に回りながら、

それぞれの位置に切り下ろしか切り上げ、そして返し斬り。

頭に刀身を突き刺し、それを使って真上に跳ぶ。

そこからモンスターの頭に全てを乗せて斬り下ろし。

同時に今まで切ってきた箇所から鮮血が噴き出し、

頭に時間差で最後の一閃が奔る。

 

こうしてあたし達の狩猟は終わった。

 

 

 

「久しぶりの蘭ちゃんとの狩猟!楽しかったー!」

「ああ!ほんとだよ!」

「二人とも大げさすぎ。」

「そんなことないよ!久しぶりに見たなー!桜花演舞!」

「あれだけの連撃をたった5秒なんて流石だな。」

「あそこまで完璧なのは二人のサポートあってだから…//」

「照れんなってー。」

「て、照れてないし!」

「あはは!そーいえば蘭ちゃんいつもの太刀じゃないよね。

どうしたの?」

「そうそう、それアタシも気になってたんだ。」

「ああ、それなら点検中。せっかくユクモ村に来たからと思って。」

あたしが飛竜刀<空模様>を使ってないのに気づくなんて、なんか嬉しい。

今回は代わりに深雪一文字<幻日>を使った。

桜花演舞に耐えられるか心配だったけど、一応耐えてくれた。

でもこれは間違いなく修理だね。

あとで武器屋に頼も。

 

 

 

「はぁぁ〜。やっぱり狩後は温泉だよね〜。」

「うん。同感。」

「蘭さーん。」

「受付嬢さん。どうしたんですか?」

「村長さんが、後で集会所に来てって伝えてくれって」

「分かりました。ありがとうございます。」

 

武器屋で太刀を返してもらって、集会所に来たけど、、

「ヤッホー蘭ちゃん久しぶりー!」

「δさんお久しぶりです。」

「うんうん、お久ー!」

「どうしたんですか?」

「えーとね、孤島での調査依頼が酒場に来たらしくて、

蘭ちゃんに出向いて貰おうかなーと。」

「やっとですか、でもなんであたし達に?」

「なんでも変わったイビルジョーが居るらしくてさー。」

なるほど。それであたし達に依頼ってことね。

「行きたいのは山々なんですけど、、、」

「あ、そうだ蘭。アタシ達二人も酒場行けるぞ。」

「え?でも前は行けないって。」

「実は前はアマツマガツチが来てて、私と時雨ちゃんで

対応してって依頼されてて。蘭ちゃんは酒場からの依頼があったから、、」

「それなら言ってよ!そしたらもっと早く、、」

「悪かったな、蘭。でもこれからはずっと一緒だ。」

「、、、わかった。でも今度は許さないから。」

「はいはい。おー怖。」

「ちょっと時雨ちゃん!」

「でも、ありがと。二人とも。」

「うん!」「おう!」

「話はまとまったかなー?」

「はい。えーっと、次はいつ酒場に乗れます?」

「来週〜。」

「分かりました。じゃあ。」

「バイバーイ!」

 

ついにあたし達3人で酒場に行ける、、!

来週、、、楽しみだね。

 

 

そういえばδさんギルドナイトユクモ支部長(ギルド直属No.5)なのに、

あんなやわやわでいいのかな、、

 

 

 

 




溜めてた分長くなりました。

ちょっと補足。
時雨=喋り方は男っぽいですが、女性です。
δ=デルタと読みます。



次回もお楽しみに!

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