ご了承ください。
初のハンター視点です!
どうぞ!
龍歴院本部、第一会議室。
“凶雷”関係者会議。
「どうしたもんかのぉ……」
「やはり、ギルドマスターでも判断しかねますか。」
「ここまで強力な個体は前代未聞じゃからのぉ。」
「僕たちが観測した時から随分と強くなってますね。」
「隊長。これまでにない例ですので、対処は早い方が良いかと。」
「そうですね…」
「失礼します。」
「どうした、ギルドナイト長α(アルファ)。」
「孤島のイビルジョーが、急激に成長、“凶雷”と戦闘する可能性があると、
古龍観測所より通達です。」
ーーー!!
「イビルジョーならば、ヤツにダメージを与えられるやもしれぬの。」
「チャンスかもしれませんね。」
「じゃな。ではこうしよう。一週間後、様子を見て再会議じゃ。」
「「了解です」」
こうして、“凶雷”に対するハンターズギルドと龍歴院の方針が一時的とはいえ、決まった。
ーーーーーーーーーー
場所は移って集会酒場。
「マスター。最近は多くのハンターが休暇か村へ帰っていますね。」
「あんなバケモノが出ちゃあ仕方ないよ。」
集会酒場ーG級と呼ばれるモンスターを相手取る歴戦のハンターが集い、
活気に満ちた集会所。しかし、最近は“凶雷”の影響で村に帰ったり
休暇を取るハンターがいたりと、少し静かな光景が見えていた。
まあそんな時でもクエストに出るハンターもいるわけでー
「え?まだ解除されてないの?孤島での狩猟禁止。」
「はい。まだ。」
「久しぶりじゃない、蘭。」
「お久しぶりです。マスター。」
「孤島の件、まだ長引きそうよ。」
「はぁ………」
「一つだけ、あなたの実力を見て言っておくわ。
例のモンスターの調査依頼、来るかもしれないよ。」
「本当ですか?」
「ええ。」
「なら、それを軸にしようかな。マスター、ユクモ村まで頼めますか?」
ーーーーーーーーーー
「あうあう!ようきたのう!蘭ちゃんよぉ!
どうしたんだぃ?」
「ちょっと武器の点検をと思いまして。」
「あんたの武器はウチの特注品やからなぁ。わかった!任しとき!」
「ありがとうございます。」
蘭。あたしの名前。一応G級ハンターやってる。
それから相棒とも呼べる太刀、
『飛龍刀<空模様>』
リオレウスの飛竜刀をベースに、蒼火竜、迅竜、さらに天彗龍の素材を使って、
ユクモ村の鍛冶屋のおじいさんに作ってもらった。
名前の通り、刀身の根本は蒼火竜の蒼、先にいくにつれて火竜の朱が織りなす、
まるで夕焼けの様な太刀。刃は天彗龍の素材で出来てるから、斬れ味抜群。
接合部分に迅竜の素材を使うことで、高い会心率を誇る。
龍の力で無属性になってる。でも、峰の方は火竜の力がこもってるから、
振ると蒼と朱の火の粉を散らす。すごく綺麗。
あたしにとってあの太刀は体の一部みたいなもんだよ。
「久しぶりだなあ、ユクモ村。せっかく来たんだし、行こうかな。」
「ふうぅぅ。やっぱいいなあ、温泉。」
ユクモ村といえば温泉。そんなことを言うハンターは多いらしい。
当たってる。本当気持ち良い。
こんなリラックスしたのいつぶりかな。
「…あれ?蘭か?」
「?……あっ!」
「やっぱり蘭だ。久しぶり。」
「時雨。久しぶり。」
「相変わらず素っ気ないなぁ。」
「いつも通りだよ。」
「そうだな。」
「どうしたのー?あっ!蘭ちゃん!久しぶりー!」
「彩音。久しぶり。二人に会うなんて思わなかったよ。」
「それはこっちのセリフだよー。まさか帰ってるなんて思わないよー。」
「お互い様、だね。」
時雨、彩音。幼馴染のハンター。最近はあたしが酒場に行ってて会ってなかったけど、
前は一緒に狩りしてた。
時雨はアマツ弓、彩音はジンオウガの笛を使ってる。
あたしも含めて全員G級ハンターで、超特殊許可クエストソロ制覇、古龍狩りの異名持ち。
自慢じゃないけど、いいハンターだよ。
「で、どうしたんだ?蘭。急に里帰りなんて。」
「ちょっと休憩。」
「“凶雷”だったっけ?ヤバいの?」
「知ってんじゃん。」
「最近δ(デルタ)さんから聞いたんだー。」
「それは置いといて、どうなんだ?酒場は。」
「悪くないよ。」
「またそれー。変わんないねー。」
「ふふっ、かもね。」
ウオォォォォォォォォォォォォォン
「あ、ジンオウガ」
「な、明日、3人で狩り行かないか?」
「さんせーい!!」
「ん、いいんじゃない。」
明日か…楽しみだな。
イビル「あれ?俺は?」
作「しゃーない、許してー」
完全人間視点!
むずかしい!キャラ設定しっかりしなければ……
次回もよろしくです!