|剣士《The Fencer》だが、それだけじゃない   作:星の空

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ありふれたで章
プロローグ


「ミィ〜~~~」

黒い浴衣を着崩した豊満な身体を持つ女性はある程度の手当をした白猫を誰にも見つからないであろう所に下ろした。

黒い浴衣を着崩した女性の名は「黒歌」といい、下ろした白猫に一、二度撫でながら……

「ゴメンね、白音。こんな不甲斐ないお姉ちゃんで……」

と呟いた。

その直後に、

「探せ!!!まだこの辺りにいるはずだ!!!」

「分かった!俺は此方を探すからお前らは彼方を探せ!!!」

空から声がした。それもそうだろう。蝙蝠のような翼を生やした人型の何かが複数いたのだ。

「ちっ、…………もう来たか。白音、ここにいてね。ここにいたら誰かが助けてくれるはずだから。…………元気でね。」

黒歌は白音にそう言い残したらその場を去って行った。

「………………たぞ!!!………………な!!!」

それと同時に先の蝙蝠人らが彼女を追ってここを去って行った。

「ミィ〜〜~~~」

白猫の白音は黒歌の言っていた事を幼いながらに理解していた。己がいては姉は助からないし、己も助からない。だから姉は己をここに隠すことで己の安全を確保し、姉は1人だと確実に逃げ切る事が出来るのだと。

しかし、怖い。寂しい。雨の日故かはたまた姉という心の拠り所を失い、心が荒んだのか、寒い。

白音は1人ポツンと自分の身を丸める事で暖を取っていた。

 

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白音が丸まってから1時間後……白音は己が隠れている所が丸見えな、己を隠しているバリケードとなっている物の反対側から何者かがやってくるのを感じて警戒する。

「…………………………む、白猫か。そこまで警戒せずとも良い。それよか、傷だらけな上にこのような雨時だと早死するではないかの?儂の家に暫く留まっても構わん故、一緒に来るかえ?」

現れたのは、雨の日で若干暗く感じる日なのに、そんな事関係ないと言うが如くキラキラと耀く桃を若干含んだサラサラとした銀髪を腰辺りまで伸ばし、眼は左眼は大きな傷が着いて尚且つ失明したのか閉じており右眼は1部では神の血筋という象徴たる深紅だが眠たいのか半眼、鼻は小ぶりで、口は凛々しいの一言でしか表せない。

服装は丈が膝以上太腿半ば以外までしかない道着(薄)と短パンを穿いている。

そんな、今の自分と同じくらいの少女?男の娘?であった。

白音は黒歌の言いつけを守り、その者に歩み寄り、抱えられた。

「…………ふむ、嫌じゃろうが1度湯に浸からぬとならんな。我慢したまえ。…………おっと、言い忘れておったが、儂の名は涼愛。紫呉涼愛千嗣(シグリアセンジ)という。よろしくのう。」

「ミィ〜~~~~」

そうして、1人と1匹はそこを離れた。

 

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それから5分後に赤髪で傲慢な少女が悠々と歩んで、

「そこに貴方がいるのは分かってるわ。でも、貴方を虐げない。大事にしてあげる。……だから、私の眷属になりなさい!」

そう言って、白音がいた所に顔を出すと何もおらず、

「ッ!!?何もいないじゃないの!!!おにぃ様の話だとこの辺にいるって言ってた筈……………………もう、恥ずかしい!」

その少女は1人劇をした事を黒歴史として残し、逃げ帰った。

 

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これを書き始めた訳は何となく。
先に書いてた作品が行き詰まったため、これを書いて発散。
そんな気分で書いております。

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