|剣士《The Fencer》だが、それだけじゃない 作:星の空
???side
「ふぁあああ~、よく寝──────」
パァンッ!!!!!!
テーテテテー!テテテーテーテーテー!テーテテテー!
「おめでとうございます!!!貴方で5那由多人目の転生者です!!!」
「───まだ……夢か…………おやすみ。」
俺は目が覚めたらいきなりクラッカーが鳴り、どこかで聞いたようなファンファーレが流れ、黒髪黒目で白の浴衣を着たこれと言った特徴のない少女が訳分からんことを宣ったので、俺はどうやら未だに夢の中にいるらしい。
よって、夢から覚めるために再びベッドに潜った。
「はい、おやすみなさいませー………………じゃない!!!寝ないでくださいお願いします!お願いしますから!」
俺が寝ようとしたら潔く特徴無き少女が寝かせてくれそうになったが俺を揺さぶって起こそうとする。
「はぁ、なんだよこんな時間に。早く寝らせろ。」
「はい!率直に言って貴方は死にました!死因は心不全です!!!」
「ふぅん、で?」
「え、何かないんですか?こう…………嘆いたり狂乱したりって…」
「死ぬことは分かってた。こちとら昔っから心臓が悪かったからな。」
「………………そうですか…………よし、もう一度人生に挑戦しませんか?」
「なんだそりゃ?」
「転生です!先程申したように貴方であらゆる生物が死した中で5那由多人目丁度で死んだのです。数の節目に丁度死したものには転生する事が出来ます。」
黒髪黒目で白の浴衣を着た少女がポケットをゴソゴソと探り、あったと呟きながらくじ箱を取り出した。
「って、今のどこに入ってた?明らかに入らねぇだろう?」
「?あぁ、これですか。これは四次元ポ──です。ド───ンをもろパクしました。っと、この中から1つだけ引いてください。」
少女に言われたように適当に1枚引く。
出てきたのは某運命の杯争奪戦に出てきたセイバーのタロットカード。
「はい、セイバーですか。なら、剣に関わるお願いを一言でタロットにして下さい。」
「へぇ、そんじゃまぁ、俺が願うのは1つ。Fateシリーズの
何故、直ぐに答えることができたのかと言うと俺は内心嬉しかったのだ。俺の親族は皆金目当てで安楽死させようとせがんで来る程だ。そんなことに嫌味が刺していたらぽっくりと逝き、転生だ。やり直せることが嬉しいのだ。
俺の願いを聞き届けたのか幾つか白いモヤがタロットに入り、そのタロットが俺の胸の中に入っていった。
「ふぅ、特典って奴が決まったのはいいが………転生先って何処だ?」
「それは決まってますよ?なんと、パワーインフレの激しいハイスクールDxDの世界です。ですが、あくまでハイスクールDxDの世界を主とした世界なので何があるかは分かりません。場合によっては私以外の存在が勝手に転生させた者も現れるかもしれません。なので十分注意して下さい。」
色々と事情があるっぽい。が、早く行きたいという思いが大きいがまだ気になることがあるので聞いておく。
「なぁ、自分の能力を確認するにはどうしたらいいんだ?」
「それなら…………よし、ステータスオープンと唱えてください。言わなくとも念じるだけでいいので。」
「了解、ステータスオープン。」
✲✲✲
真名
出典 ---
地域 日本
属性 混沌・中庸
隠し属性 星
性別 男の(娘)
筋力:A+
耐久:B+
敏捷:EX
魔力:EX
幸運:A
宝具:EX
スキル
直感:SS・騎乗:EX・神性:A+
勇猛:A・怪力:A++・軍略:D
雲耀:A・極地:EX・天眼:A
不断:A+・無辺:A+・対魔力:EX
黄金律:A+・竜殺し:EX
陰陽魚:A・新陰流:A・神通力:A++
魔力放出:EX・戦闘続行:EX
陣地作成:C・カリスマ:C
巨獣狩り:A++・皇帝特権:EX
根源接続:EX・自己暗示:A++
神秘殺し:A++・聖騎士帝:EX
沈着冷静:B・武の祝福:B+
文明浸食:EX・星の紋章:EX
無刀取り:A-・竜種改造:EX
心眼(真):A+・心眼(偽):A+
仕切り直し:S・無窮の武練:EX
麗しの風貌:B・叡智の結晶:A
騎士の武略:B・聖者の数字:EX
精霊の加護:A・直死の魔眼:A-
不屈の意志:A
宝具
✲✲✲
「へぇ、名は既に決まってんのか。あとは容姿がどうなるのかと、一応慣らさねぇとな。」
ステータスを見て独りごちたら、それを聞いていた少女は答えてくれた。
「あぁ、それなら少し待っててください。えぇと、確かこの辺に…………あった!」
そう言って取り出したのは大きな鏡である。俺はすぐさま見て、絶句した。
なんせ、キラキラと耀く桃色を若干含んだサラサラとした銀髪を腰辺りまで伸ばし、眼は左眼は色んな人物が混じった影響か虹色に輝き、右眼は1部では神の血筋という象徴たる深紅だが眠たいのか半眼、鼻は小ぶりで、口は凛々しいの一言でしか表せない。
服装は丈が膝以上太腿半ば以外までしかない道着(薄)と短パンを穿いている。
その姿が鏡に写っているのである。
「え、誰ね此奴。」
「それは貴方の転生後の姿です。文句を言われても変更などは出来ないのでご了承ください。それと、力の確認をしたいのならばこの空間でちゃっちゃとやって下さい。この空間に居れば居るほど、転生先が神代などの古き時代となるので。」
「え゛ぇ゛ッ!?」
少女に言われて急いで確認した。それでも量故に1時間以上かかった。
「それでは、紫呉涼愛千嗣さん。転生後に幸が多からんことを。」
「あぁ、そうじゃのう。少女よ、色々とありがとうな。では、達者でな。」
儂は、1時間以上いた影響で声が凛としたものになり、口調がのじゃ口調となってしまった。
そんなことを考えながら天門(転生先に向かう門)を通って行った。門の中を暫く歩いて、たどり着いたら何処かの空中要塞の中央に降り立った。
「ふむ、うろ覚えじゃが……確かシャルルマーニュの
儂はそう独りごちながらパトリキウスを動かして、日本のある街に向かった。
そこは駒王町の隣町である璃緒市である。パトリキウスから降りて、街を散策する。時代からして昭和だろうか、未だ戦争ないしは天皇神聖視が続いていた。
儂は周りから視線を向けられてはおるがそんなことを気にせずに役所に入る。
道中、
この壁は、登ることや中を覗くことも不可能な大きさである。
それから数十年間パトリキウスに篭もり、能力の研鑽に励んだ。
しかし、面白みもなんも無いのである時、パトリキウスから出て、日本を1周することにした。