白き英雄   作:蕾琉&昇華

2 / 14
疲れた~
一章とても長くなりました。(笑)
これからもこんな感じで長くなりますが、読んでいただけるとありがたいです。


2.一章

 うーん、呼ばれたは良いが、門番もいないし、入っていいのかな? むぅ、どうするか? まぁ、時間をここで無駄にするよりかは、入っていって学園長に話を通すか。

 俺は、とある知人からの連絡を受けてこの学園都市に在学することになった。

 しかし、俺が学園内に軽い気持ちで入った事を後悔するのはまだ後少しの事だった。

 

 

*

 

 

 なぜ、こうなった?

 頭に浮かんだ事の答えはわからない。

 

「ふぅ、手こずらせてくれたな。覗きの犯人が二人も居たとはな」

 

 俺は、何故か、学園の女子生徒に拘束され、学園長室に連行され、リーダーと思われる金髪の気の強そうな少女に尋問されている。

 

「あの、俺は覗きなんてしてないし、学園長に呼ばれて来たんだけど」

 

 俺は身の潔白を示すために弁解したんだが、

 

「ふぅ、何故だか、空耳が聞こえた気がするんだが?気のせいかな?」

 

 露骨な嫌がらせ、それに加えて見え透いた挑発、しかし俺はあきらめない。

 

「だから、俺は覗きなんてしてない」

 

 学園長に呼ばれて来ただけなのに、拘束され、拷問されそうな雰囲気が漂う一室で、沈黙が続くと、

 

「ほら、入れ!」

 

 そう言われ、部屋に蹴り入れられたのは、

 

「ル、ルクス!?」

 

 幼い頃から知っている、友人が入ってきた。

 

「あ、シオン、どうして君がここに?」

 

 ルクスが問いかけてくる。

 

「いや、ルクスだって...いや、それはどうせ面倒ごとに首を突っ込んだんだろうな、俺はレリィさんに呼ばれて来たんだよ」

 

 それから、軽い情報交換をしていると、

 

「おい、貴様ら、堂々とこの学園に覗きに来るとは、なかなかの度胸があるようだな?」

 

 そう言って少女が詰めかけて来ると、

 

「ほら、止めなさい、私が呼んだのは、本当の事だから」

 

 後ろの椅子に座っていた女性、レリィ・アイングラムが少女を止める。

 

「しかし、この咎人が私が大浴場に入っていたときに、覗きをしたのは事実だ!」

 

 どうやら、ルクスが少女の入浴中に覗きをしたらしい、

 

「それも、事故でしょう? ルクス君だって、反省してるわけだし、許してあげなさい」

 

 レリィさんが少女にそう言うと、

 

「しかし、この男を学園に入れようとしているのだろう?強いかどうかもわからない、...そうだ、ならば私とドラグライドで模擬戦をして私に勝ったらいいだろう」

 

 ルクスが厄介ごとに巻き込まれたな。

 そう思って、油断していると、不意に少女が俺の方を向いて、

 

「こいつはどうするか、覗きをしたのかはわからんが、...ならばお前も模擬戦に参加し、私に勝ったら学園に入っていいだろう、これでいいか? レリィ学園長」

 

 少女がそんなことをいい始めた。

 

「いやいや! ちょっと待ってくれ、何で俺も戦わないといけないんだ!?」

 

 そう、必死に言うが、弁解をむなしく。

 

「ええ、それでいいわよ」

 

 レリィさんが決定する、しかし、一人の少女が意を唱えた、

 

「でも、貴方もこの二人相手だったら、さすがに危ないんじゃないかしら? 私も一緒に戦うわ」

 

 その少女は水色の長い髪と落ち着いた雰囲気で、妖精のようだった。なんて考えていたら、

 

「貴方はどうするの?」

 

 レリィさんが問いかけてくる。

 

「ルクスが決めてくれ、俺はその決定でいい」

 

 そう言うと、ルクスは驚いた様だったが、頷き、レリィさんに返答した。

 

「分かりました、なら僕達は、戦います」

 

 そうルクスは言った。そう言うと、

 

「外の皆も聞いたな? ならば、三日後に第一決闘場でだ、いいな?」

 

 そう言うと、金髪の少女は学園長室を出ていった。

 

「あらあら、大変な事になったわねー」

 

 そうレリィさんが、愉快そうに言っていた。

 

 

*

 

 

 俺達は解放され、今はルクスの妹のアイリちゃんの部屋にいる。

 

「はぁ、兄さんは体制上素晴らしい兄だと言っていたのに、覗きをするなんて、はぁ、その、すいません、兄さんが覗きなんてしたために、シオンさんにも模擬戦をさせることになってしまって」

 

 アイリちゃんはルクスを叱っているが、そこまで怒っているわけではなさそうだ。

 

「いや、俺は大丈夫だよ、だからルクスを余り叱らないでくれるかな?」

 

 アイリちゃんにそう言いつつ、隣の少女に話を向ける。

 

「君は、アイリちゃんの友達かな?」

 

 隣の少女はいきなり話を向けられたことに驚きつつ、冷静に答えてくる。

 

「Yes.ノクト・リーフレットと言います」

 

 ふーん、ノクトちゃんは落ち着いた雰囲気のあどけなさの残る少女だが、余り感情を感じれない。しかし、珍しい黒髪なので印象的だ。

 

「ふぅ、それにしても、兄さん、あのリーシャ様に勝てるんですか? 神装機竜の使い手ですよ? 信頼してない訳じゃないんですけど、相手が相手なので」

 

 ほう、あの金髪の少女はリーシャと言うのか、なかなかの強気だったからなー、ドラグナイトとしての実力もなかなかの物なのだろうなー、なんて呑気に考えていると、

 

「リーシャ様の神装機竜〈ティアマト〉は、飛行型の機竜で〈レギオン〉と言う、飛行型金属の特殊武装があります」

 

 俺は特装型の〈ドレイク〉だけど、改良して飛行はある程度出来るようになっている。まぁ、難しいけど。

 

「じゃあ、もう一人の水色の髪の彼女は?神装機竜はあるの?」

 

 アイリちゃんは少し考えて、

 

「なるほど、クルルシファーさんのことですね。はい、彼女も神装機竜を持っています。名前は〈ファフニール〉で〈フリージングカノン〉と言う、狙撃銃(ライフル)型の特殊武装があります」

 

 神装機竜か、こちらは通常の機竜しか使えないのに、神装まで使われたら勝てないかもしれない。まあ、そうならないように頑張るだけだが。

 

「まあ、兄さん達なら大丈夫ですよね。兄さんは自分から面倒ごとに首を突っ込んだんですから、勝手に負けるか勝つかしてください。調律は出来るようなので、後で工房にでも行ってください」

 

 なんてルクスはアイリちゃんに叱られていたがそれも終わって、解放されたようだ。

 

「お疲れ、ルクス、アイリちゃんも心配しているんだ、あれは仕方ないと俺は思う。まあ少し言い過ぎだとは思うけど、で、どうするか、調律をしに行くか?」

 

 ルクスに問いかけると、ルクスは笑みを浮かべながら、

 

「うん、そうするよ。それにしても、アイリ怒ってたなー、今度からは気を付けないと」

 

 なんて言っている、まあ、ルクスのことを好きなんだろうなー、っていう感じがするんだよなー、アイリちゃんからは。それに気付かないルクスもルクスだけど。

 

「じゃあ、行くか」

 

 そう言って、ルクスと共に工房に向かう

 

 

*

 

 

 そして三日がたち、決闘をする当日、

 

「よし、調律は完了、ルクスは大丈夫か?」

 

 隣にいたルクスに問いかけると、ルクスは接続を解除しながら、

 

「うん、万全かな、今日は頑張ろう」

 

 そう言ってきたので、

 

「応、もちろんだ、頑張ろうか」

 

 短い会話を終え、決闘場に二人で向かう。

 

 

*

 

 

 決闘場は、満席になっていた。リングでは、リーズシャルテとクルルシファーが装衣を着て、待っていた。

 

「ふぅ、待ちくたびれたぞ」

 

 リーズシャルテが俺達を見て、そう言った。

 

「それは、すまなかったな、リーズシャルテ様」

 

 俺は飄々として返す、ソードデバイスを抜きながらリングの中央に向かう。俺達がリングの中央に着くと審判役の生徒が、

 

「両者とも礼、機竜を召喚してください」

 

 審判役の生徒が召喚を指示するのにあわせて、パスコードを唱える、

 

「ーー来たれ、根源に至る幻想の竜。幾重に瞬いて姿を為せ、〈ドレイク〉」

 

「ーー来たれ、力の象徴たる紋章の翼竜。我が剣に従い飛翔せよ、〈ワイバーン〉」

 

 俺とルクスがパスコードを唱える。すると、俺達の後方に光の粒が集まり、竜を象る、機竜が現れた。

 

「「接続 開始」」

 

 そう、呟くと、また機竜は光の粒となり、俺とルクスの体に集まる。

 そして、機竜と接続を完了した俺達は武装を構える、

 

「試合...開始!!」

 

 その掛け声と共にリーズシャルテとクルルシファーが空に飛ぶ。

 その前に、竜吐息銃から放たれた、数多くの弾丸が飛ぼうとしたリーズシャルテとクルルシファーの動きを止める。

 掛け声と共に飛び出したルクスが上段から、ブレードを〈ティアマト〉に振り下ろす、しかし、気付いていたリーズシャルテはブレードを避けて、反撃に出ようとするがルクスがすぐに撤退し少しずつ、上空に上がっていく。

 

 

*

 

 

 竜吐息銃をリーズシャルテとクルルシファーに撃った後、俺はクルルシファーに集中して戦う。

 クルルシファーは特殊武装である、〈フリージングカノン〉で狙撃をしてくるが、俺はダガーを銃弾に投げつけ、無効化していく。どちらとも決定打に欠けていた。

 そして、俺が動く、〈フリージングカノン〉で迎撃してくるが、ダガーで無効化し、接近してブレードを振り下ろす。

 しかし、突然現れた七体の盾に防がれ、反撃をもらい、左腕が凍結する。

 

「なるほど、あのライフルは凍結弾を撃つのか、それにさっきの盾は多分、自動で彼女を守るのだろう」

 

 左腕は凍結させられたが、自動障壁なら貫通できる。

 クルルシファーはこちらの動きを伺っているようだ。ならば、こちらから行かせていただこうじゃないか。

 そして、すこし細工をし、一気に近づく。

 

「!!」

 

 クルルシファーは驚いたのか、すこし表情を変えるが、すぐに戻り、ライフルで迎撃してくる。

 しかし、ダガーで無効化していくが、クルルシファーは何度も同じ事を繰り返していたからか、すぐに後ろに下がり、距離を取ろうとするが、それを俺は待っていた。〈ドレイク〉の背中についていた装置がその力を解放する。

 

「!!」

 

 次は大きく表情を変える。

 なぜなら、俺の〈ドレイク〉が一気に加速したからだ。

 バックステップを取ろうとしたクルルシファーに接近し、ブレードが激しい光を放ちながら、自動障壁を弾き飛ばし、右肩の〈フォースコア〉を叩こうとした。

 しかし、クルルシファーは間に左腕を挟み込み、左腕の破壊をする事は成功したが、接続解除までは持ち込めなかった。

 

「くぅぅぅ......」

 

 接近しているため、クルルシファーの声が聞こえる、

 

『貴方、一体、何をしたの?』

 

 竜声、機竜同士での意志疎通をするための機能で、片方から繋がれたら、相手の声がこちらにも聞こえる、

 

『俺はただ、貴方の特殊武装の対策をしただけだよ』

 

 答えると、俺はルクスの方を見る。

 油断しているわけでなく、〈ファフニール〉のフォースコアにブレードを押し付けたまま上空を見上げる。

 ルクスはぼろぼろになりながら、リーズシャルテにブレードを構え、接近していく、ルクスの装甲は何故かひしゃげており、何らかの重圧をかけられたらしく、リーズシャルテは機竜が暴走していたが、制御を取り戻し、ルクスに向け、特殊武装を構える。

 そこに、人ならざる者が、闖入者が現れた。

 

アイリside

 

 ギィィィエェェアァァァ!!

 

 上空に現れたのは幻神獣(アビス)と呼ばれる、人の天敵、機竜の数倍の力を持ち、獣と同じ、逃げるものを追いかけ、攻撃してくるものに過剰に反応する習性を持つ。

 遺跡(ルイン)と呼ばれる世界に七つある古代の遺跡から現れる、人の兵器では勝てず、機竜でのみ対抗できる存在、それが学園都市に現れた。

 

「キャァァッ!? 何でこんなところに幻神獣がいるの!?」

 

「第一城壁からは何も通達は来てないわ!?」

 

 そんな生徒達をまとめようとするライグリィ教官を見ながら、

 

「やはり、突発的な事にはまだ弱いようですね」

 

 私は、落ち着いた雰囲気で空を見上げる、そこでは黒と蒼、そして黒と緑の線がぶつかり続けている。

 

「アイリちゃん、君は落ち着いてるね」

 

 私の隣にいた三年生、シャリスさんが、私にそう言ってくる。それに対し、

 

「Yes.それは無理もないかと、幻神獣とは上級でも三人、中級でも九人、下級では十人以上で砦や城壁での、撤退時のみ、交戦が可能だと言われています」

 

 ノクトの説明を聞きながら、私は、

 

「大丈夫です、兄さんならガーゴイルぐらいなら一人で戦えます、それに二匹目ならシオンさんが戦ってくれます。なら大丈夫でしょう」

 

 そう言って、私は幻神獣と兄さん達の戦いを見守り続けた。

 

シオンside

 

 くぅ、威力が、ここまで完璧に防いでなお、装甲が軋み、骨にまで響いて来る。

 〈ドレイク〉では火力が足りない、だから、

 

『クルルシファー、後何発射てるか?』

 

 竜声でクルルシファーにライフルの残弾を聞く、

 

『え? 後三発だけど、』

 

 三発、まだそれだけあるなら、勝てる。

 

『なら、二発を凍結弾に、一発を通常弾に、俺が剣を振り下ろしたら凍結させて核を撃ち抜いてくれ、頼むぞ』

 

 そう言ってガーゴイルに向かっていく。

 ガーゴイルの重い攻撃が、何度も叩き込まれる、しかし、何度となく、剣と爪を打ち合わせ、攻撃を繰り返す度に、相手の動きがわかり、一つの線として俺の頭の中で繋がる。そして、ガーゴイルが当たり前のように爪を突き出す、しかしそれを無造作にブレードで弾き、返す刃で相手の肩から胸にかけて、深くは無いが、浅くもない、傷をつけ、ガーゴイルの前からいなくなる。

 

『なるほど、核に弾が通り易くしつつ、ガーゴイルの注意をひく、素晴らしいわ、感心したわ、久しぶりにね』

 

 そんな事を言いながら、ガーゴイルの胸に凍結弾を打ち込み、凍り付いた胸を通常弾で打ち抜いた。

 ガーゴイルの核は破壊され、灰となり、消えていく。

 リングに降りるとルクスを抱えたリーズシャルテがいる。

 

「ルクスは大丈夫か? リーズシャルテ」

 

 そう、問いかけると、リーズシャルテは、

 

「ああ、体を斬られたが、浅いからな、大丈夫だ」

 

 リーズシャルテはそう言うと、少し迷いつつも、

 

「皆、よく聞け! ここに、ルクス・アーカディアとシオン・オルバートの編入を許可する!! いいか、反論は許さん!」

 

 おー、このお姫様はなかなか強気だなー、まあ、それでも、俺とルクスの編入は決まった、これでいいだろう。

 

 

*

 

 

 決闘から、数日たち、ルクスが回復した。

 俺とルクスはレリィさんに呼ばれ、学園長室に向かう。

 

「ルクス、大丈夫か? ガーゴイルに斬られた傷は治ったのか?あまり無理するなよ」

 

 学園長室に向かう途中、ルクスを心配し、そんな言葉をかけた。ルクスは笑いながら、

 

「大丈夫だよ、無理をしなければ、〈ワイバーン〉なら5分ぐらいなら纏ってもいいって言われたし」

 

 そんな事を笑いながら言ってくるものだから、

 

「あっ! 痛っ!」

 

 無言で、ルクスの頭を叩く、

 

「なあ、ルクス、アイリちゃんの事も考えてやれよ、アイリちゃん、ルクスが医務室で寝ていたとき、凄い心配していたんだからな、あんまり無理すんなよ、その為に俺がいるんだから、頼ってくれよ」

 

 俺がそう言うと、ルクスは驚いた表情を見せたが、嬉しそうに笑い、

 

「ありがとう、シオン、じゃあ、これから頼らせてもらうよ、いろいろと」

 

 そんな話をしながら廊下を歩き、学園長室前に着く。ノックをすると、

 

「誰かしら?」

 

 中から、レリィさんの声が聞こえてきた。

 

「シオンとルクスです。入ってもいいですか?」

 

 すでに、扉に手を掛けているのだが、

 

「ええ、いいわよ。入って来なさい」

 

 許可が出たので、扉を押し、学園長室に入る。

 中には、レリィさんが書類を持ってソファーに腰掛けていた。

 

「ふふ、お疲れ様、さあ、掛けてどうぞ」

 

 レリィさんがそう言いながら、促して来たので、

 

「じゃあ失礼して、それで、御用は何ですか?」

 

 俺がレリィさんに聞くと、レリィさんは笑みを浮かべながら、

 

「あなた達を呼んだのは、寮の部屋についてなんだけど、言うわよ、まずルクス君はフィルフィと相部屋ね」

 

「あっ、はい......はい?」

 

 おー、ルクスはフィルフィとかー

 

「それから、シオン君はクルルシファーさんとね」

 

「了解です......え?」

 

 クルルシファーって女子だし、しかも三日前に初めて知り合ったし、多分。

 

「待ってください、ルクスはともかく、なんで俺がクルルシファーと相部屋なんですか? 知り合ってまだ三日ですよ」

 

「僕も、おかしいですよね!?」

 

 二人で(?)抗議をするが、レリィさんは笑みを浮かべたまま、

 

「大丈夫、二人からは、許可取ってるから、大丈夫よ」

 

「「大丈夫じゃないです!!」」

 

「そう、ああ、それとこれ制服ね、貴方達だけの特注だから」

 

「「話をそらさないでください!!」」

 

 このまま、抗議は続いたが、結局俺達が折れることになり、部屋の鍵までもらい、寮に行くことになった。

 

 

 寮に着く頃にはもう、日も暮れ、部屋に行くことになった。

 教えてもらった部屋番号の部屋に着くと、鍵を使い、部屋に入ると、部屋の中には、妖精がいた。

 水色の髪を持つ、妖精が。

 

「えっ、......きっ、キャァァァァ!!」

 

 クルルシファーは、大声で叫んだ、なぜなら、クルルシファーは下着だったからだ。

 

「覗きがいるみたいよ!!」

 

「クルルシファーさんの部屋からよ!」

 

 ヤバい、俺が覗き扱いされてしまう。

 そして、俺は何を思ったか、部屋に入った。

 

「クルルシファーすまん、ノックもしなかったとはいえ、頼む、匿ってくれ!」

 

 言うが早く、素早く使われていないベッドの下に隠れようとする。

 

「頼む、俺が悪いのはわかっているが、匿ってくれ!」

 

 そう言うと、ベッドの下に隠れ、様子を伺う、すると、他の女子生徒が剣を構えて部屋に入って来る。

 

「クルルシファーさん、大丈夫ですか?」

 

 代表の女子生徒がクルルシファーに聞く、すると、クルルシファーは、

 

「ごめんなさい、見間違いだったみたい」

 

 クルルシファーは匿ってくれたみたいだ、すると、女子生徒は何かを話し合った後、クルルシファーと話し、帰って行った。

 

「いいわよ、出てきて」

 

 扉を閉めた後、クルルシファーはこちらに話し掛けて来る。

 

「ありがとう、クルルシファー、まさか、下着だけだとは思わなかった」

 

 そう言うと、少し頬を赤らめながら、

 

「それよりも、何で貴方がこの部屋の鍵を持っているの? まさか......」

 

 なんて、少しからかいを交えてきたので、

 

「いや、レリィさんからもらった鍵だ、クルルシファーは、俺と相部屋だと言っていたんだが、もしかしてレリィさんから聞いていないのか?」

 

 そう、クルルシファーに聞くと縦に首をふった、なんて人だ、レリィさんは何をしたいんだ? 謎だ、なんて思っていると、

 

「シオン君、今の話だと貴方と私は相部屋だと言うことになるけど、本当?」

 

 クルルシファーがそう聞いて来たので、

 

「ああ、レリィさんが許可を取っていると言っていたからな、そうなると思うが、クルルシファー、本当に許可したのか?」

 

 クルルシファーの質問に答えつつ、許可をしたのかを聞くと、

 

「え、ええ、本当よ、いろいろ聞きたいこともあったし、何より、その、気になったから」

 

 おっと、驚きの回答だ、「気になった」とはなんなのだろうか、

 

「そうか、それじゃあ、いいのか? 相部屋で」

 

 聞くと、気まずそうにしながらも、クルルシファーは頷いた。

 

「じゃあよろしくな、クルルシファー」

 

 そう言って、荷物をまとめて、自分のベッドの下になおす、するとクルルシファーが、

 

「ねぇ、そのクルルシファーっていう呼び方をどうにかしてくれない?」

 

 なんてことを言ってきた、全く考えてなかった、うーん、そうだなー。

 

「じゃあ、エインでいいか?」

 

 そう言うと、あっけに取られたような表情をしていたが、思わず笑ってしまったような素の笑いを出していた。

 

「ふふふっ、貴方って完璧に見えて、意外と可愛いところもあるのね、意外だわ、本当に、...ええ、いいわよ、エイン、それでいいわ」

 

 そんな事を言われたことはなかったので、少しぽかーんとしていた。

 

「あ、ああ、じゃあこれからよろしくな、エイン」

 

 他愛のないそんな会話をしながらエインとの相部屋が決定した。




はじめまして、蕾琉&昇華の昇華です。
初めて書いた作品なので、描写が雑だったりします、すいません。
今回は、一巻の編入前のリーシャ戦にオリ主であるシオンを加え、相手がクルルシファーを加えた、タッグとの戦いで、個人の戦いの描写しかなく、臨場感がないと思います、
すいません。
まあ、あとがきはこれくらいで、
次の作品で会いましょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。