もしモンストの堕天使が銀さんみたいな感じだったら   作:ネルゲル

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前回より短いですが、どうぞ!


〜妹達の動き〜

 

「…はっ!」

 

ガバっと目を覚まして勢いよく起き上がって辺りを見回すと、毎日見覚えのある風景。つまり自分の部屋だということがわかった。

 

「あっ。サンちゃん、起きたんだ」

 

「…メタお姉ちゃん」

 

そんな自分の部屋のドアを開けてこちらを見てきたのは姉のメタトロンだ。

 

まだ姉にやられた所が痛いのか、「イタタ…」と手で抑えている。

 

それを見て申し訳なさそうにして

 

「ごめんなの…。でも、こうしないと意地でもルシ姉に着いて行ってたでしょ?」

 

困ったように答えた。

 

「どうして…?私達にとって…ルシお姉ちゃんは!天界よりも大切な存在でしょ!?」

 

下を向いてグッと拳を握って悲痛に訴えてくるサンダルフォンに更に困った顔をした。

 

「ルシ姉にはヨエル君に任せた。まぁ、直ぐにバレるとは思うけど…それにヨエル君もルシ姉の事は大好きだから」

 

ヨエルとは水色のウサギのような形をしたメタトロンの相棒でもある。サンダルフォンにもエリヤと言う、ピンク色でヨエルと同じ形をした相棒がいる。

 

「それに…私達には私達のやるべき事があるから」

 

その言葉にようやく顔を上げたサンダルフォン。

 

「そうだねっ!……でも疑われてないかなぁ…あの人に」

 

不安そうにする妹に姉も黙ってしまった。それもその筈だ。自分達のいる管轄から離れていたのだから上司や他の大天使長達にも疑われても仕方がないのだ。

 

どうするか考えようとしていると

 

「サンダルフォン、メタトロン。それはどういう事ですか?」

 

いきなり現れた声に二人はビクッと体を震わせた。

 

「「あっ…」」

 

その声だけで二人は顔を青ざめていく。

 

「ルシファーと聞こえてきたのですが…どうやら、貴方達は何かに首を突っ込んでいるようですね?」

 

 

緑色をした髪に紫色の綺麗な目を持っている女性が腕を組んでこちらを見ていた。

 

「…ザドキエル」

 

メタトロンは同じ大天使長である彼女の名前を言った。

 

「…安心しなさい、ここには私個人で来たので。ただ、このまま何か隠すと言うのであれば…報告せざる負えませんが」

 

彼女はどうやら命令でここに来たわけではないらしい。

 

それに真剣な眼差しを向けている為、嘘ではないと判断した。

 

「わかったなの。でも…」

 

メタトロンはならばとこう発言した。

 

「話す代わりに、貴方に協力してもらうなの」

 

「め、メタお姉ちゃん!?本気なのっ!?」

 

妹の方は驚いていたがザドキエルは目を鋭くした。

 

「ルシファーと言えば、今や天界に逆らった反逆者とされていますが…それに協力しろ、と?」

 

ルシファーを反逆者呼びをしたその彼女の言葉に姉妹はキッ、と睨みつけて何かを耐えるようにしている。

 

「……そう言う訳ではなさそうですね」

 

それを見て、ルシファーを反逆者にするのには間違っているのかもしれないと少し思ってしまった。

 

「では、話を聞きましょう。ルシファーが、貴方達が何をしようとしているのか。私が協力できるかどうかは…それからです」

 

ザドキエルは二人の話を聞く事にした。

 

二人は話を聞いてくれる彼女に警戒しながらもゆっくりと口を開く。

 

そして、真相を聞いたザドキエルの答えは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガブ…お前はもう私に関わるな」

 

「え…?な、何を言ってるんですか?」

 

「もう…お前はもう妹でもなんでもないんだよ。私の妹はあの二人だけだ。ガブリエル、お前はもういらないんだよ」

 

「ル、ルシさん…?いきなり変な冗談、言わないで下さいよ!!」

 

「気安く私の名を呼ぶな」

 

「っ!!」

 

「じゃあな。もう会うこともないがな」

 

「そ、そんな…待ってください!!」

 

「ルシさん!!……ルシさあああああああああああああああん!!!!!」

 

 

 

 

 

『オイっ!!ガブ君っ!!聴こえてるかぁっ!?』

 

「……っ!?」

 

機内のモニターからミカエルの顔が映っていて怒りの声が響いてハッと気が付いた。

 

『ガブ君…君、泣いているのか?』

 

え?と最初は分からなかったが、頰に何か冷たく感じて触ると濡れて湿っていた。

 

「ごめんなさい…何でもないんです」

 

涙を拭ってニコリと笑って答えるガブリエルに

 

『……そうか』

 

深追いをしないでそれだけ返したミカエル。

 

そんな彼女にガブリエルは感謝した。

 

それもつかの間。

 

『アイツの言った事は気にしないでいい。ルシ君は何があっても君を見捨てたりしない。幾度も馬鹿やってきたんだ。それくらいわかるさ』

 

自信のある表情で堂々としている彼女に思わず笑みをこぼす。

 

“今のルシ姉が頼ってるのは私達なの。貴方達じゃない”

 

“もう、お前はいらないんだよ”

 

あの女性と頭の中のルシファーの言葉がまだチクリ、と心に刺さっているが、ミカエルらしい言葉に少し和らいだように感じた。

 

(ルシさん…貴方が私を必要としなくても、私には貴方が必要なんです。だから…)

 

「知ってますかルシさん?私は諦めが悪いんですよ」

 

(もう、昔のような弱い自分じゃない事を守られてばかりじゃない自分である事を証明してみせます!!)

 

ガブリエルがいつも以上に強い意志を持った表情をしているのを見て

 

『ルシ君の居場所の特定、頼んだよ』

 

安心してミカエルは彼女にそう頼んだ。

 

 

 

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