リセットフューチャー(DB2次創作・オリキャラオリ設定あり・超とのクロス設定あり・未来悟飯もの 作:従弟
・第1世界 未来のトランクスがセルにタイムマシンを奪われた世界。界王神が宇宙を巻き戻し、いくつかの戦いを経て現在は平穏になっている。
・第2世界 未来のトランクスの世界。トランクスが人造人間を倒し、魔人ブウの復活を阻止したが、ゴクウブラックという新たな脅威に襲われている。
・第3世界 未来のトランクスがタイムマシンに乗ってきたことで、悟空が心臓病で死ななかった世界。現在フリーザ軍が接近している。
・第4世界 ゴクウブラックが生まれた世界。詳細は不明。
未来編は並行世界がややこしいので、前書きに毎回この用語説明を置かせていただきます。
区別のために、未来悟飯はしばらくフューチャーサイヤマン呼びでいきます。
・プロローグ
事情を話し終えたフューチャーサイヤマンは、ひとまず、カプセルコーポレーションに泊まることになった。
そして、その際に未来のブルマがタイムマシンを作るときに使用していたノートを持ってきてしまっていたことに気づいた。
未来のトランクスが持ってきたものを、悟飯が受け取った時にゴクウブラックが来たため思わず懐に入れてしまっていたのだ。
それにより、ブルマはかつてセルが乗ってきたタイムマシンを修理することが可能となった。
だが、代わりに、第1世界のブルマがタイムマシンを直せる可能性はかなり低くなった。
第2世界の座標は、ブルマのノートに書いてあった。
日数が経つほど、第2世界のブラックによる被害が広がるという点。
タイムマシンのエネルギーを貯めるのに時間がかかるという点。
この二つの点から、第1世界へは行かずに直接第2世界に行くこととなった。
悟空とベジータ、フューチャーサイヤマン、そして、タイムマシンの操縦のため、ブルマが第2世界に向かうこととなった。
第3世界の悟飯も、一緒に行こうとしたが、実力不足をフューチャーサイヤマンに指摘された。
悔しそうにしながらも、悟飯は同行をあきらめた。
ちなみに、ビルスはというと、フューチャーサイヤマンの話を聞き、すぐにザマスの破壊に向かおうとした。
しかし、この世界のザマスを破壊した場合、第1世界のザマスまで破壊される可能性があることと、現在はまだ悪事を行っていないことから、フューチャーサイヤマンが必死に説得を行った。
結果として、第1世界のザマスがそうだったように、第3世界のザマスも実際に人間と触れ合っていくことで考えが変わるのではないかということで、ビルスが監視しやすいように、第7宇宙の悟飯の家でベビーシッターをすることになった。
実際に監視するのは、おそらくピッコロだろう。
そのほかの人間は、基本的に人が良すぎて人を疑ったり監視したりということに不向きだ。
タイムマシンの修理、そして、エネルギーの充填に数日かかった。
そして、その間に悟空達は各々が各々の方法で、自らを鍛えた。
未来への同行をあきらめきれなかった第3世界の悟飯も、ピッコロと共に修行を開始する。
しかし、出発の日悟飯とピッコロは姿を見せなかった。
予定通り、悟空とベジータ、フューチャーサイヤマンとブルマがタイムマシンに乗り込む。
そして、タイムマシンは第2世界へと飛びたったのだった。
・第2世界
第2世界についたフューチャーサイヤマン達。いや、悟飯達。
そこで、ブラック。そして、第2世界のザマスと対峙することとなった。
ザマスの登場に、悟飯は少し動揺したが、すぐに持ち直す。
第2世界のザマスは最初に悟飯が出会ったザマスそのものだったからだ。
交流を続ける中で変化してきた悟飯の知っているザマスとは、まったくの別物だった。
だが、続いてその場へと現れた乱入者に対しては、すぐに、驚きを消すことはできなかった。
「フリーザ、ミラ、トワ、それにダーブラ」
「この世界のフリーザ達か」
「いえ、恐らくはフリーザも、ダーブラとミラとトワもオレの世界の人間です。でも、どうして」
悟飯の独り言ともいえる言葉に、ダーブラが肩をすくめた。
ミラはそっと瞳を伏せる。
「表の宇宙を支配して、私が全宇宙の支配者になるためよ」
トワが、たたきつけるように宣言する。
「この世界には邪魔な界王神も破壊神もいない。
いい感じに滅びてて、とっても魔界好みだわ。
私たちの世界を支配するよりも、断然楽で効率がいいわ」
悟飯は、トワの言葉に、苛立ちや焦りを感じた。
ダーブラやミラの態度にも違和感がある。
だから、率直に尋ねた。
「本当に。それが目的か」
トワの顔がゆがむ。
「私は自分が許せなかった。
暗黒魔界の女王でありながら、知らないうちにあなたたちの影響を受けて、お、穏やかになっていく自分が
私ともあろうものが、女同士でおしゃべりするのも悪くない気分だった。
悟飯。あなたが、ブラックと次元のはざまに消えて。
私はすぐに助けに向かったのよ。
別の世界で、あなたの無事を確認した時には、ほっとしたわ。
暗黒魔界の王女の私が、率先して人助けだなんて。
しかも、無事を確認して安堵するなんて、あってはならないことなの。
私は、この世界全てを支配しないといけない。
ここなら、邪魔も入らない。
今、とってもいい気分だわ」
悟空が、微妙な顔をしているベジータを肘でつつく。
「なあ、ベジータ。おめえも昔似たような」
「うるさい。黙ってろ」
「でもよう」
「黙れと言っている!おい。女。俺様が相手をしてやる。
そのねじくれた虚栄心(プライド)をたたき折って、本当の誇りってものを教えてやる」
何故か切れているベジータにトワがひるむ。
トワの前にミラが立った。
「トワに手を出させない」
ベジータ(第3世界)VSトワ&ミラ(第1世界) 開始
フリーザが悟空の前まで飛んできた。
「貴方と似た顔を殴れるチャンスがあると、あの女にそそのかされてきましたが、まさか、本人に会えるとは」
「オラは、この間あったばっかだけどな」
「ほう。貴方がここにいるということは、そちらの世界の私はやられてしまったわけですか。
まったくふがいないですね」
愉快そうに笑うフリーザに対して、悟空の表情は硬い。
普段なら強敵との邂逅に喜ぶのだろうが、この間の失敗が尾を引いている。
「ですが、私とすでに出会っているということは、手の内を隠す必要もない」
フリーザがゴールデンフリーザへと、変身する。
悟空も対抗すべく、超サイヤ人ブルーへと変身する。
「父さん。オレの世界のフリーザは鶴仙人に弟子入りしている影響で、鶴仙流を使います。
注意してください」
「おや、そちらの世界の私は、鶴仙流を使えなかったのですか。それは、知りませんでした。
ですが、悟飯さん。それを教えてしまうのは、アンフェアなのではないですか」
わざとらしく、大仰に、言うフリーザ。
「オレは父さんに肩入れするにきまってるだろ」
「それもそうですね」
肩をすくめるフリーザ。
そして、改めて悟空と向き合う。
「では、余計な邪魔が入りましたが、改めて始めましょうか」
「ああ」
悟空(第3世界)VSフリーザ(第1世界) 開始
「ブラックの相手は、オレがする。
それとも、お前は向こうにつくか。ダーブラ」
「ハッ、まさか。あの界王神見習いは私が相手をしよう」
悟飯(第1世界)VSゴクウブラック(第4世界) 開始
ダーブラ(第1世界)VSザマス(第2世界) 開始
・ダーブラVSザマス
ダーブラが火を噴けば、ザマスが雷をはなつ。
ザマスが念動力を使えば、ダーブラも念動力で返す。
ダーブラがザマスの腕を切り落とすが、すぐに再生した。
「無駄だ。私はドラゴンボールの力で不死身となった。
何者にも、殺せはしない」
「なるほど、時間を稼ぐにはちょうどいい。もう少し遊ばせてもらうとするか」
ダーブラとザマスの戦いは、高度な魔術を交えた戦いとなっていった。
・ベジータVSトワ&ミラ
ベジータの超サイヤ人ブルーに対して、トワはミラを凶悪化させた。
尋常ではない大きさの黒い気がその身を包み込む。
状況的には2対1.
だが、ミラの体のことを考えれば、トワは凶悪化の制御から手を離すことができない。
制御に失敗し、暴走してしまえば宇宙規模の爆発が起きる可能性もある。
実質的に、ベジータとミラの一騎打ちである。
「オレが用があるのは、後ろの女だ。そこをどけ」
「トワに手は出させない」
純粋な戦士同士の真っ向勝負。
超サイヤ人ブルーと凶悪化の力が正面からぶつかり合う。
・悟飯VSゴクウブラック
優勢に戦いを進める悟飯だが、違和感を感じ始めていた。
少しずつだが、ゴクウブラックが強くなり始めているのだ。
「まさか、戦いの中で成長を」
「孫悟飯。お前は私を高めるのに、丁度いいレベルだったよ」
ブラックが気を高め、薄紅色の気を身にまとう。
「な、まさか、その姿は、ロゼ」
「ロゼ?なるほど、何のひねりもないネーミングセンスだが、良いだろう。
超サイヤ人ロゼ。
それが、貴様ら人間を駆逐する神の名だ」
かつて、自分がまとっていたものとは比較にならないほど、強大で、しかし禍々しいロゼの気を前に、悟飯は冷や汗を流すのだった。
・悟空VSフリーザ
自身よりも力が上であるゴールデンフリーザを前に、悟空がとった作戦。
それは、徹底した持久戦だった。
第3世界のフリーザは、スタミナに問題があった。
こちらのフリーザにも同じことが言えるのではないかという考えだ。
小刻みに、瞬間移動を繰り返し、ヒットアンドアウェイに徹する。
悟空らしからぬ慎重策。
だが、同時に非常に有効な作戦でもあった。
フリーザの額に青筋が浮かぶ。
・状況変化
大きく状況を動かしたのは、フリーザだった。
「うっとうしい」
悟空の瞬間移動に、いらだったフリーザが、四妖拳を使い腕をはやした。
4本腕となったフリーザは生やした2本の腕でデスレーザーの檻を作り、悟空の動きを制限した。
腕をはやしたことにより、悟空の動きを制限しながら、残った腕を使っていつも通り接近戦を行う。
力の消耗は激しいが、それに見合った効果がある。
動きを制限された悟空は、フリーザと相対してしまう。
超サイヤ人ブルーとゴールデンフリーザ。
現在、力、スピードともにゴールデンフリーザの方が勝っている。
本来の歴史であれば、悟空は精神と時の部屋の使用や、第6宇宙での戦いなどを経て、パワーアップしている。
しかし、今は、第3世界のフリーザの襲来直後の悟空だ。
多少の準備期間はあったが、短期決戦に持ち込まれれば、そのまま、力でごり押しされてしまう。
悟空とフリーザの戦いの移動によって、デスレーザーの檻も移動する。
それは、戦いの範囲が広がるにつれ、周囲の被害も爆発的に増えることを意味していた。
それは、悟空の望むものではない。
だが、ゴールデンフリーザのパワーを真っ向から受け止め続けることは、さすがの悟空にもできない。
移動はせざるを得ない。
そんな中で、近くまで様子を見に来ていたブルマと途中で発見された第2世界のマイへと、デスレーザーの流れ弾が飛ぶ。
「ブルマ!マイ!」
その場で自由に動けたのは一人だけだった。
直接敵と対峙していなかった人物。
ミラのサポートに徹し、後ろに下がっていた人物。
トワが、ブルマとマイの盾になった。
この場にいる 二人はトワとは別の世界の二人だ。面識すらない。
それなのに、一瞬のうちにトワの脳裏に思い出されたのは、かつて二人と、そして、自分の世界で知り合った人間たちと笑いあった日々だった。
デスレーザーが、トワの胸を貫く。
トワの体で軌道がそれたデスレーザーは、そのまま地面へと突き刺さり消えた。
「トワ!」
ミラがわき目も振らず、トワへと向かう。
「邪魔だ!」
遅れて向かおうとした、ダーブラの前にザマスが薄ら笑いを浮かべ、立ちふさがる。
だが、すぐに唾をかけられ石になる。
ダーブラはトワが迷っていることを知っていた。
だから、トワの心の踏ん切りがつけられるように、暴走しすぎないように、付き合っていたのだ。
ザマスとの戦いで唾を使ってこなかったのも、勝負がつくことで、パワーバランスが崩れ、トワの決断がなし崩しのものとなってしまうのを防ぐためだった。
宇宙の支配よりも、トワが楽しんでいることの方がダーブラには大切だった。
「そんな、神たる私が。不死身の肉体を手に入れた私が、こんなものd……」
ザマスの断末魔が止まる。
いくら不死身だろうと、石にしてしまえば復活することもない。
だが、そんなものは、ダーブラにとってどうでもいいことだった。
今はトワの方が大事だ。
石になっていくザマスには、目もくれずにダーブラは、トワのもとへと飛んだ。
その背後で、ザマスの片耳からポタラが外れ、地面に転がった。
・ポタラ合体
ダーブラがトワのもとへとたどり着いた時。
トワはもう死んでいた。
「この子、最後に謝ってた。悪いお母さんで、ごめんねって」
遺言が、自分の制作物であるミラへのものであるというのは、科学者であるトワらしいものだと感じられた。
だが、その言葉が謝罪だったのは、地球に来てからのトワの変化だろう。
ミラとダーブラは、しばらく呆然としていた。
そして、同時に心の虚無を埋めるすべを見つけ出す。
「フリーザ!」
すなわち、トワを殺した者に対する報復。
ミラとダーブラは、フリーザへと襲い掛かる。
怒りの力で、ミラは幽鬼のような青白い凶悪な気をその身に宿した。
トワにかけられていたリミッターを外し、それでも、暴走しないギリギリのところでとどまっている。
ただ力を集めただけではない。
悟飯やトランクスとの修業による地道な鍛錬は、我を失った状態であっても、ミラの体に暴走しない気の制御を染み込ませていた。
そして、ダーブラもまた、ザマスとの高度な魔術戦が嘘だったかのような戦いぶりだった。
嵐のように力をまき散らし、フリーザを切り刻もうとする。
「まったく、暗黒魔界の王なんて言うからどれほどのものかと思えば。
妹が死んだ程度でこれですか。甘っちょろいことです」
苛立たし気に、言い捨てるフリーザ。
デスレーザーの檻を解除し、4本の腕でミラとダーブラの猛攻に対処する。
ミラとダーブラが、フリーザへと向かったことで戦局は変わった。
さすがのフリーザでも、なりふり構わずに襲い掛かるミラとダーブラ相手には、防戦一方となってしまう。
フリーザの相手から解放された悟空が悟飯とブラックの戦いへと割って入り、ベジータはブルマとマイを守るように立ちふさがる。
ブラックとフリーザにとって、完全な不利な状況。
そんな中で、ブラックは笑みを浮かべる。
「おい。フリーザ。手を組まないか」
「貴方と?冗談じゃない。孫悟空の顔をしたやつと、何故私が手を組まなければならないのですか」
「そう言うな。
このままだと、その孫悟空に復讐できないままになってしまうかもしれないぞ。
それは、お前にしても本意ではないだろう」
「……勝算は、あるんでしょうね」
「もちろんだ。私とお前が手を組めば、最強の力が手に入る」
そう言って、ブラックは先ほど回収しておいたザマスのポタラを差し出す。
「これを、耳の部分につけるんだ」
渋々ながらポタラをつけるフリーザ。
そして、ブラックはフリーザと反対側の耳へとポタラを付け替える。
意図に気付いた悟空が、反射的にかめはめ波を放つが、遅かった。
ゴクウブラックとフリーザのポタラ合体が成立した。
一応中編と後編は水曜、金曜の夜くらいに更新できたらいいなと思ってます。
以下、オリ設定など
ちなみに、悟飯の家ではピッコロとザマス(第3世界)による嫁姑大戦が勃発する予定です。
掃除の仕方や、料理の砂糖や塩分の量、パンの今後についてなど二人で激論を交わす日はそう遠くありません。最終的にビーデルが決定権もってますけど。
ザマスに関しては、まだ何もしてないのに破壊されるのもかわいそうなので、大分ちょろくなってもらっています。
彼が人類0計画に加わることはないでしょう。
悟飯(第3世界)が未来についていきたがったのは、トランクスの力になりたいという気持ちと同時に、悟飯(第1世界)への対抗心もあります。
自分と同一人物が自分以上の働きをしたことに対する嫉妬心に近いものです。
そして、その妬みを真正面から乗り越えるため、なによりも、自分の身近な人たちを守れる力を取り戻すため、ピッコロと修行に入りました。
しかし、この嫉妬心は悟飯(第1世界)も悟飯(第3世界)に対して抱いています。
人造人間とセルから地球を守り、自分の学者になるという夢をかなえ、嫁と子供と幸せな家庭を築き、自分の世界では死んでしまった悟空やピッコロなどと交流を持っている。
悟飯(第1世界)からするとかなり羨ましい状況です。
そして、その状況を大事にしてほしいからこそ、あえて、悟飯(第3世界)に対して戦力外通告をだして、危険から遠ざけようとしました。
トランクスの世界と同時に別世界の自分自身も守ろうとしたのです。
守るために戦うという基本姿勢は、孫悟飯という人間の根幹的なものなのかもしれません。