リセットフューチャー(DB2次創作・オリキャラオリ設定あり・超とのクロス設定あり・未来悟飯もの 作:従弟
設定資料集はアウトということなので、一応、会話形式にしてみました。
こういう説明には時の界王神様は便利なのですが、同時に話し方とか他のキャラをどう呼ぶのかとかのチェックが難しいです。
説明でわかりにくいところや、説明しきれていないところがあったらごめんなさい。
また、この設定はこの作品における設定であり、ドラゴンボール本編とは全くかかわりがないことを先にお詫びいたします。
「時の界王神様。ありがとうございました」
刻蔵庫で、巻物を目の前にトランクスは息を吐いた。
「ずっと、気になっていたんです。オレが、セルにタイムマシンを奪われてしまった世界は、どうなったのか」
「気にしなくてもいいわよ。過去あったことを勉強するのもタイムパトローラーの仕事だもの。
もしかしたら、その世界で歴史改変が起こる可能性だってあるんだしね」
「ありがとうございます」
トランクスは、改めて礼を言った。
「けど、原因を作ったオレが言うのも、なんですが、並行世界が多いと、こんがらがってきますね」
「そうね。じゃあ、軽くおさらいしましょうか」
時の界王神が、ホワイトボードを引っ張り出し、伊達眼鏡をかけた。
「まずは、並行世界の呼び方を決めましょうか。
さっき見たシンくんがリセットした世界を第一世界。
トランクスのいた、悟空くんが心臓病で死んでしまった世界を第二世界。
トランクスがタイムトラベルしたおかげで、悟空くんの病気が治った世界を第三世界。
おまけで、悟空ブラックが生まれた世界を第四世界とでも呼びましょう」
「そういえば、その第四世界は、ブラックがいなくなってから、どうなってしまったんでしょうか」
「別に。どうもなってないわよ」
「え?」
「だって、ブラックはあの時、悟空くんの力を引き出せてない状態だったから、ベジータくんにボコボコにされて、第二世界に逃げたのよ。
ボコボコにされた結果。傷を負うことでサイヤ人の力が引き出せることを知って、復活パワーを持っている最大の理解者の自分を協力者にしようと考えたのね。
ただ、地球とナメック星にドラゴンボールがあることは知らなかったみたい。
知ってたら、普通そっち使うわよね。二つの宇宙を探し回るよりも、一つの星で探した方が絶対楽だもの」
「ということは」
「そう。第四世界では、地球のドラゴンボールでブラックに殺された人は生き返ったわ。
悟空くんの体も特例ってことで、超ドラゴンボールを使って戻してるわ。
第四世界の悟空くん達も、ブラックを追う予定だったみたいだけど、その前にブラックはザマス共々全王様に消されちゃったから。
特に何も問題なく、日常に戻ったみたいね」
トランクスが、呆けた顔になる。
「ザマスって、インテリぶってるけど、詰めが甘いのよね。
じゃあ、話を戻しましょうか。
まずは、リセット前に第一世界で起こったことを、順番に説明していくわね。
この第一世界では、まず、タイムマシンの開発が、第二世界に比べて大幅に遅れているわ」
「えっ、そうなんですか」
「ええ。第二世界ではブウが復活する前にはできていたけど、第一世界ではブウが復活して、地球が滅ぶギリギリまでタイムマシンは、完成しなかったわ」
「なんで、そんな違いが」
「それは、後で説明するわ。
とにかく、第一世界では、人造人間の無限のエネルギーを用いて、魔人ブウが復活したの。
その後、人造人間はすぐに壊されて、バビディたちは、地球を荒らしまわった後、地球を去った。
バビディとブゥの仲は当時悪くなかったわよ。バビディの機嫌が良かったから、ブウを束縛することがほとんどなかったからね。
逆に高圧的で束縛する態度を見せたリセット後と第三世界では、すぐ殺されちゃったけど。
タイムマシンができたのは、バビディたちが地球を去った後ね。
地球は復活がほぼ無理な状況だったから、最後の希望を託して、第一世界のトランクスが乗り込んだんだけど、そこをセルに見つかって、不意打ちでタイムマシンを奪われちゃったの。
セルはブウ達のことに気付いていなかったみたいね。
なんで、17号と18号がいないのか不思議がっていたわ」
「そして、タイムマシンでセルが過去に行った後、界王神様が、時間大逆流で宇宙をリセットしたんですね」
「ええ。本当は時間大逆流なんて使うものじゃないんだけど、リセット期間がランダムだから、下手したら、宇宙を最初からやり直す羽目になっちゃうし。
それだけ、追いつめられてたってことでしょうね」
「そこからの話の流れは、さっきみた巻物の通りですね」
「ええ。そうよ。第一世界では、悟飯くんとザマスがブウを倒した。
第二世界では、トランクス。あなたがタイムマシンに乗ってきたセルを倒し、ブウの復活を阻止した。
第三世界と第四世界では、悟空くんがブウを倒しているわね」
「ええ。第二世界で作られていたセルは、完成する前に、俺が壊しておきましたから、タイムマシンを乗っ取ろうとしていたのは、第一世界のセルでしょうね」
「ええ。時間大逆流はセルがタイムトラベルした後で、世界をリセットしたから、第二世界に移動したセルはリセットされずに、第一世界のセルが再度作られることになったのね」
「ですが、不思議ですね。
なぜ、リセットされた後の第一世界では精神と時の部屋が使えたんでしょうか。
それに、第二世界では、何故、タイムマシンが第一世界よりも早く完成したのでしょう」
首をひねるトランクス。
「いい質問ね。それも、順番に答えましょう」
時の界王神が、伊達眼鏡をクイっと上げた。
「まず、精神と時の部屋について。
これは、精神と時の部屋が外界とのつながりを完全に立った空間であることが原因よ。
外界と完全に隔絶された精神と時の部屋、それに、その中で作業していたポポくんはリセットの影響を受けなかったの」
「え?じゃあ、第一世界にはポポさんが二人いるんですか?」
「いえ、リセットされて再開したのは、精神と時の部屋が壊れた後、つまりポポくんが部屋の中で作業を始めた後だったの。
だから、ポポくんは一人しかいないわ」
「なるほど、リセット前から修理をし始めて、リセットの後も修理を続けた結果、あのタイミングで修理が完了したんですね」
「ええ、まさに間一髪のタイミングだったわね。
悟飯くんが助からなかったら、せっかくの時間大逆流も無駄になってたかもしれないわ」
「はい。運が良かったです」
トランクスが心底ほっとしたようにうなずく。
「次に、第二世界でタイムマシンの開発が早まった原因ね。
ずばり。第一世界のセルがやってきたことよ」
「セルとタイムマシンになんの関係があるんですか」
「問題は、セルじゃないわ。
セルが乗ってきて、そのまま乗り捨てたタイムマシンよ。
あのタイムマシンは第三世界では、カプセルコーポレーションに問い合わせがあったんだけど、第二世界では、そのまま、バラバラにされてジャンク品として売られちゃったのよね」
「ええ!!」
「仕方ないのよ。人造人間が暴れまわってて、鉄くずとか高くなってたし、修理して使うより、お金にした方がマシって感じだったみたい」
「でも、それが、なんでタイムマシンの開発につながるんですか」
「そのジャンク品がまわりまわって、ブルマさん。つまり、あなたのお母さんの所にもいくつか回ってきたのよ。
それで、そのタイムマシンのパーツから着想を得て、ブルマさんはタイムマシンの開発を加速させたってわけ。
普通、パーツだけでそこまでできないけど。本当に天才っているものよね」
「はあ」
「なによ。自分のお母さんが褒められてるんだから、もっと、喜びなさいよ」
「スケールが大きすぎて、実感がわきません」
トランクスの様子を見て、時の界王神が楽しそうに笑う。
「実感がわかないと言えば」
トランクスが、切り出した。
「あのザマスが味方になるとは、思いませんでした」
「あー、まーね」
時の界王神が複雑そうな顔をする。
「ザマスも根は悪いやつじゃないのよ。
独善的だし、色々こじらせてるし、何言ってるのかてんでわかんないけど。
根っからの悪人ってわけじゃないわ。
第一世界のトランクスの世話をしたり、トランクスとブルマさんが連絡を取り合ってる時の互いに思いあってる様子を見たりするうちに、人間に対する認識が少し変わったみたいね。
もちろん。いい方に」
「界王神界には他に師事できる人はいなかったんでしょうか」
「難しいわね。界王神くんは、戦闘タイプじゃないし、あの世から誰か呼び寄せるにしても、ザマスより強くて剣の上手い人っていうのは、難しいわね。
あれでも、戦闘技術だけはあるのよ。ザマスって」
「あの世ですか」
「ええ」
「もしかして、父さんや悟空さんに頼んだりもできたんですか」
「それは無理ね」
時の界王神は、トランクスの言葉を却下した。
「悪いけどベジータくんは当時、悪人扱いだもの。とっくに浄化されて、別の生物に生まれ変わってるわ。
悟空くんも、本人たっての希望で、生まれ変わってるから、あの世にはいないわ。
ピッコロくんやクリリンくんも剣は専門外だしね」
「ちょっと、待ってください。
悟空さんは、なんで、生まれ変わったんですか」
「なんでって。病死だと、生き返ったり現世に戻ったりできないでしょ。
人造人間と戦うためには、別の人間として生まれ変わるしかないじゃない。
サイヤ人って本当に戦うのが好きよね。
強敵と戦うために、今までの自分全てを捨てちゃうって言うんだから」
「それは、悟空さんがかなり特殊なんだと思います」
おそらく、純粋なサイヤ人であるベジータも、そこまではしないはずだ。
いや、戦う相手が悟空ならば、すべてを捨てて生まれ変わることもあり得るか。
やはり、サイヤ人の戦闘に対する意欲は異常だ。
「地球が破壊されたときは、どうなるかと思いましたが、ナメック星にもドラゴンボールがあったんですね。
第二世界でも、ナメック星に行けば悟飯さんやみんなを生き返らせることができるのでしょうか」
「不可能ではないと思うわ。
でも、そもそも、トランクス。あなた。ナメック星の場所わかんないでしょ」
「うっ」
「第一世界でも、最初はだれも気付いてなかったわ。
地球がなくなって、悟飯くんやトランクスが移住する星の候補に、たまたまナメック星があがって、そこで、やっとナメック星のドラゴンボールの存在に皆がきづいたんだもの。
まあ、第一世界の悟飯くんとトランクスも、あなたと同じようにナメック星の場所は知らないし。これは、シンくんのお手柄って言ってもいいわね」
ナメック星を探し、瞬間移動したのがシンだ。
彼の協力なしにナメック星を見つけ出すのは、非常に難しい。
「そういえば、太ったブウの中身が後半、別人みたいになっていたのはなんだったんですか」
「ああ、あれね。界王神の集合っていっても、実際は昔吸収された南の界王神と大界王神が混ざった人格なんだけど。
あの二人は、昔ブウの制御のために吸収されたんだけど、セルがブウを制御するためにはじき出したのよ。
簡単に説明すると、第三世界で仲間になった太ったブウがいたでしょ」
「はい」
「あの太ったブウに界王神だったころの記憶が蘇ったのが、第一世界の太ったブウなのよ」
「それで、ポタラのこととかを、知っていたんですね」
「その通り」
時の界王神が、頷く。
「ポタラといえば、驚きました。
まさか、悟飯さんとザマスが合体するなんて。
それに、ロゼになるなんて。
ロゼは、敵としては強敵でしたが、味方だと心強いですね」
嬉しそうなトランクスに対して、時の界王神は渋い顔をしていた。
「うーん。でも、あのロゼってブラックがなったやつと比べると、全然弱いわよ」
「え?」
「だって、ブラックのロゼは超サイヤ人ブルーの別バージョンだけど、ザハンのロゼは、超サイヤ人ゴッドとザマスの神の気が混ざって、たまたま薄紅色になっただけのロゼだから。
ザハンのロゼの出力は、超サイヤ人ゴッドと変わらないわ。つまり、ブラックのロゼと比べると、一段落ちる形ね」
「はあ」
「当時の悟飯くんとザマスって超サイヤ人3の悟空くんより、少し弱いくらいの強さなのよね。
だから、地球でセルと戦った時も、協力して戦ってなんとか奥の手の技を当てて、勝てるかどうかって所だったの。
優勢に戦えてたのは、ブウをセルが吸収してたおかげね。
セルが吸収したおかげで、ブウの無軌道な動きが読みやすい普通の動きになってたし、そもそも、セルはブウを吸収したおかげで、体型が太ったブゥに引っ張られてたもの。
集めてた悟空くんたちの武術のデータは、体型が違いすぎて、大半、使えなくなってたはずよ。
あの時は、完全にセルがブウの足を引っ張ってたわ。
そのあとで、純粋ブウを制御してたのは、さすがだったけどね。
ザマスが神の気の使い方を知っててよかったわ。
さすがに、普通のザハンじゃ、あのセブルには勝てなかったでしょうから」
「もしかして、第三世界でブウと戦ったベジットも、神の気を使うことができたのでしょうか」
「使い方を知ってれば、できたんじゃないかな。
超サイヤ人ゴッドは普通儀式が必要だけど、カリフラが超サイヤ人に怒らずなったみたいに、方法さえ知ってれば、不可能ってわけじゃないから。
もちろん、いきなり超サイヤ人ブルーになるのは、無理だから、なれたとしても超サイヤ人ゴッドでしょうけど」
「セブルの界王拳には、驚きましたよ。あんな技があったんですね」
「界王くんも自分では使えないのに、よくあんな技を考えるわよね。
でも、セブルはなんで10倍で界王拳を使ったのかしら。
ブウの体は負担なんて考えなくていいんだから、いっそ100倍とかにしちゃえばよかったのに」
「多分、あまり大きな力だと、いくらブウの体でも再生が追い付かないのでしょう。
動かすたびにボロボロ体が崩れるようなら戦えませんし、できても、30倍という所だったのでは。
一瞬だけなら、もう少し出力を上げられたかもしれませんね」
ふと、思い出したように、トランクスが言った。
「そういえば、暗黒魔界で悟飯さんがやってたっていう、七罪秘湯巡りってどんな修行だったんですか」
「ああ、温泉巡りながら、色んな訓練をするっていうオーソドックスな修行らしいわ。
でも、暗黒魔界の温泉ってすごいわよね。
悟飯くんの腕、生えてたもの」
「え!あれって、温泉で生えたものなんですか。
トワが義手でも作ったのかと、ひそかに感謝していたのですが」
「違うわよ。訓練メニューを作ったのは、トワだけど、腕が生えたのは温泉の効能よ」
あきれたように、時の界王神は言う。
「でも、ダーブラは第一世界の悟飯くん達を世界征服にでも利用するつもりかしらね」
「もしかしたら、ザマスみたいに仲間になってくれるかもしれませんよ。
そうなると、トワやミラとも戦わなくても済むようになるかもしれませんね」
「それも、第一世界のっていう枕がつくけどね。
よっぽどの共通の脅威でもない限り、仲間になるなんてことは、ないと思うわ」
時の界王神は、トランクスの楽観的な言葉に、否定的な言葉を返した。
「俺のいた第二世界でも、精神と時の部屋が使えれば、悟飯さんが死なない可能性はあったのでしょうか」
「それは」
一瞬、言葉に詰まる時の界王神。
「難しいところね。
悟飯くんが吹っ切れたのは、亀仙人の言葉が大きいわ。
あの言葉のおかげで、肩の荷が下りて、悟飯くんは超サイヤ人を超える成長をすることができた。
それに、サイヤ人としての自分と向き合うために、修行の最初のころは常に超サイヤ人の状態で生活していたみたいね。
それが、たまたま超サイヤ人の壁を打ち破る結果になった。
ただ単純に、精神と時の部屋を使うだけなら、おそらくは、人造人間を倒せるほどの成長はなかったでしょうね」
「そうですか」
空気が、少し重くなった。
「さて、話はこれ位にしましょうか。お仕事もまだ残ってることだし」
「はい。そうですね。
過去は変えられない。俺は俺にできることをやります」
「よし。その意気よ」
部屋を出ていく二人を、巻物がやさしく見送っていった。
これで、本当に終わりです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。