ソードアート・オンライン《鼠ト龍ノ千全戦》 作:情報屋迅龍牙
囚われし者達
『囚われし者達』
『皆様始まりました!MMOテゥデイ!本日の話題は!ソードアート・オンライン!開発期間が長いことからゲーム人気は物凄いことになっています!』
━ 桐ヶ谷家 ━
「お兄ちゃ〜ん、部活行ってくるねぇ〜」
「・・・っ」
俺は、俺の名前は桐ヶ谷和人・・・この、桐ヶ谷家では、養子にあたる。そんな俺が初めて見つけた、自分の居場所。俺はそこに今から行こうとしている。
「リンク・スタート!」
俺は、スタートアップ画面で止まっていた。ベータテスト時代に使っていたアカウントがそのまま引き継がれているのだ。これは、茅場晶彦の考えなのか?それとも、ただの特典なのだろうか?まぁ遊べればそれでいいんだけどな。そうして俺は、ゲームの全ての準備が整ったのだ。
『welcome・back・To・ソードアート・オンライン!』
「戻ってきた!この世界に!」
━ 火神鼠家 ━
「はじまったか・・・・」
今日・・・ソードアート・オンラインの正式サービスが開始した。だが、俺はこのゲームを楽しめる気がしない。なぜならこのゲームは『ゲームであって遊びではない』のだから。
「絶対にあなたの思いどおりにはさせませんからね!茅場先生・・・っ!」
「リンク・スタート!」
━スタートアップ画面━
「・・・・α版テストデータ」
そこには、βテストで使用していたα版のテストデータが存在していた。これは、茅場先生による俺への最初で最後のプレゼントなのだろう。
「いいよ、茅場先生・・・アンタのプレゼント有難く使わせてもらうからな!」
『welcome・To・ソードアート・オンライン!』
━始まりの街━
「また、来たんだな・・・そうだ画面!」
俺は、直ぐにプレイヤー画面の一番下を確認した。するとそこには・・・『ログアウトボタンが存在していた』。
「上手くは、行ったみたいだな・・・」
「おい・・・そこノアンタ」
ん?この独特なしゃべり方は確かβテストの時の・・・・
「久しぶりだな?リュウジ」
「そっちもだなアルゴ」
俺はこうして再びアルゴとであったのである。
サイドアウト
サイド→キリト
「ふっ!」
「ん?」
楽しい!楽しい!これが!正規版のソードアート・オンライン!βなんかめじゃないぜ!
「お〜い!そこのあんちゃん!」
「ん?俺?」
「そうそう!なぁあんたβテスターだろ?ちょっとやり方レクチャーしてくれよ!あ、俺クライン!よろしくな!」
「・・・俺はキリトだ」
この時キリトはマブダチとも呼べるこの男クラインと知り合ったのだ。
━始まりの街→草原━
「どぉほぉ!?あ、たま、たまが・・・」
「おいおい、痛みは感じないだろ?」
「あ、そっか・・・」
俺とクラインは草原でソードスキルの練習をしていた。ソードスキルとは、ソードアート・オンラインに存在する必殺技のようなものだ。
「モーションが大事だって言ったろ?」
「んな事言ったって、アイツ動くし・・・」
「まぁ見てろ」つ石
「ふっ!」
『モォォォ!!』
「タイミングだよ大事なのは、ほら!」
「タイミング・・・・てりゃァァァァ!!お?いよっしゃぁ!」
クラインは初めて成功したソードスキルに喜びを覚えていたが、キリトの一言によりその喜びは一瞬にして消え去るのだった。
「と言ってもいまの、スライム相当だけどな」
「へぇ!?マジでぇ!?てっきり中ボスかと・・・」
「おいおい、こんな所に中ボスがいたらゲームにならないだろ?」
サイドアウト
サイド→リュウジ
「あれ?なんか・・・馬鹿にされた気がする!?」
「どうしたンダ?」
「いや、気のせいか?」
サイドアウト
サイド→キリト
━草原━
「このゲームを作ったやつは本当に天才だな」
「あぁ・・・本当にな?」
「さて、そろそろ落ちるは」
「もうか?」
「おう!5時に熱々のピザを予約済みだ!」
「準備がいいな」
そうして俺とクラインは草原で別れようとした。したのだが・・・
「あれ?ログアウトボタンがねぇ・・・」
「え?よく見てみろよステータスの一番下に・・・な!?」
「ねぇだろ?」
「どうなってるんだ?」
『ゴォォン!ゴォォン!』
「「!?」」
━始まりの街・中央広場━
サイドダブル
「強制転移!?」
「始めるのか・・・茅場先生!」
『プレーヤーの諸君私の世界へようこそ』
「私の世界・・・?」
『私の名前は茅場晶彦・・・今やこの世界を管理できる唯一管理できる人間だ』
「あんた・・・このために俺にα版テストデータを!?やってくれる・・・」
「リュウジ?」
「俺の秘密後で話してやる・・・」
「・・・わかったヨ」
『プレイヤーの皆は、ログアウトボタンが消滅していることに気がついているであろう・・・だがこれはゲームの不具合ではない!繰り返す・・・これはゲームの不具合ではなく、ソードアート・オンライン本来の仕様である!』
「し、仕様だって!?」
『プレイヤーの皆には十分に理解してもらいたい・・・今後、このゲームでのあらゆる蘇生手段は機能しない。この警告を無視しゲーム外では既に七百人の死亡者が出ている』
「っ!?既に七百人も!?」
『それでは最後に・・・プレイヤーの諸君にプレゼントがある。確認してくれた前』
「プレゼント?」
「手鏡?」
何故これがプレゼントなのか、すぐには理解できなかった。だがその疑問は直ぐに解消された。
「ナ!?」
「アルゴ!?」
「うぉぉ!?」
「クライン!?」
「「な!?」」
「大丈夫か?キリト・・・」
「あ、あぁ、ってお前誰?」
「おめぇこそ誰だよ」
何を言っているんだこいつはと思った。がその疑問は直ぐに解決した。そう俺の顔は現実世界と同じものになっていたのだ。
「これは・・・まさか・・茅場先生!あんたって人は!」
『それでは諸君最後にと言ったがもうひとつだけ大事なことを言っておこう』
「『これはゲームであって遊びではない』!」
こうして、デスゲームが始まった・・・ふたりのゲームクリエイターが存在する・・・このゲームが。
どうモ〜!ヒロインの情報屋側アルゴだ。第1話楽しんでクレタカ?楽しんでクレタノなら幸いダ。それじゃ次回ハボス戦かもな?じゃ気長に待ってくレヨナ!
ユナイタルリング編もやった方がいいかな?
-
YES
-
う〜ん
-
NO