アクセル・ワールドに白龍皇を! 作:グウィビ丸
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加速世界
周りの人間が化け物、人殺しと罵詈雑言を小さいオレに投げる。
何人も男がオレを殴る蹴るを繰り返してくる。
あまりの苦痛に耐える事の出来なかったオレは其奴らを殴り飛ばす。普通ではこんな風簡単に人はぶっ飛ばない。
コレはあの時、
オレという怪物が生まれたのだ。
あの時のオレの脳は自身の脳の制御を解除する事で本来ではありえない程のチカラを発揮し、男を突き飛ばす事ができたのだ。
そして、怯んだ男を果物ナイフで刺し殺したのだ。
この結果オレはあの男同様人殺しとなった。
そしてオレは筋繊維がズタズタになり一ヶ月も回復に時間がかかった。葬儀の日オレは車椅子であったため立ち上がる事が出来なかった。
一時期、オレが両親を殺したという噂も流れた事もあったが、警察のゲンさんという警部さんのお陰でオレの疑いは晴れた。
それでもオレが人殺しという事実は変わらないことに加えて、脳の突発的な制御解除によって、オレは無意識に物を壊してしまったり、他者に大怪我を負わせるようになってしまう。尚これに故意は無い。
それからは自分が制御出来ず、化け物、人殺しと言った言葉を言われ続けた。
そして、またオレの周りの人間はオレを拒絶する。否定する。追い出そうとする。
結局、どこまでいってもオレは人殺しだ
そこで意識は途切れた
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「うわぁーーー!!はぁ、はぁ」
大粒の汗を垂らしながら龍元は飛び起きた。
「もう……克服したと思っていたのに…」
・・・・・・・・・・・・・・
時計を見て8時前だということを確認すると直ぐに着替えて、朝食の支度を始めた。学校へ行く用意をしながら、この部屋のもう1人いや、もう1匹の住人のご飯の用意をする。
「お〜い。起きろコマコマ〜起きないと強制ダイエットの刑の処すぞー」
と毎朝の恒例行事でもあるこのセリフを言うと、
ウニュアァー!!と雄叫びをあげながらオレが寝ていたベットの布団の中から飛び出て来たのは、コゲ茶トラにしては少々デブ猫化したオレの部屋の同居猫ことコマコマだ。
コマコマは元々捨て猫で両親がまだ生きていた頃オレが拾って来たのだ。現在8歳で人間で言うと48歳だった筈。結構なオッさんと思ってはいけないぞ。コマコマが怒るから。
コマコマにご飯を与え終え、食器も綺麗にし、身支度を整えて、
「それじゃ〜コマコマ留守番よろしくな」
ニャ〜!と相変わらずの適当な返事を聴きながら部屋を出て、駐車場に置いている自身のニューロリンカー同様にメインカラーが白で所々が青いラインが入った大型電動オートバイで学校へ行こう………
とその前にちゃんとローカルネットに接続しておかないとな〜でないと……………迷う!!
もう一度あえて言おう……迷う!!
何故かは分からないが生前は方向音痴ではなかったはずなのだが、今はかなりの方向音痴なのである。
よってオレはいつも登校の際にニューロリンカーをグローバルネットに繋いでナビを出していないと何故か同じ所をグルグル回ってしまうのだ。
コレはアレだ。あの亀◯人風の爺さん神による呪いか!?と思った夜、夢で『いやソレ違うから、単にお前が方向音痴になっただけだから。ソレも運の無さなのじゃヨ〜』と言っていた。なんかムカつく。
まぁ〜余談はここまでにして頼りあるナビで学校へ向かう。
何か忘れているような気がするが気のせいにしておく。
場所は変わり、学校にて
ある程度オレの容姿をビビらずに話しかけてくれる相手は増えた。本来なら、こういうのは自分から話しかけていかなければならないが、中学生時代に話しかけただけで泣かれた事もあるため自分からでは話しかけにくいのだ。
それを美早に知られてからかわれた事もあった。
話は戻るが話しかけ来た奴らの大半は美早と付き合っているのか?という内容ばかりだった。
美早の方も同じ状況であったが『私とリュウはバイト仲間。』と説明していた。
門崎のヤローはかなりウザく絡んできたためアイアンクローで撃退した。しかし、数秒後に復活しオレも含めた周りの奴らを巻き込んで一押しアイドルの話を熱演していたらショーン先生に頭をチョップされて撃沈した。どうやら知らぬ間にホームルームの時間となっていたようだ。
こうして学校生活は中々満喫できていたりする。
午前の授業が終わり昼休みとなると、美早と屋上で昼食をとることとなった。クラスの連中からはヒューウ!ヒューウ!と一昔前のリアクションでからかって来た。無視だ無視だ。
「じゃあ、直結する。K?」
どうせ断ってもやる癖に了承しか出来ねえじゃねえかよ
「りょーかい」
やっぱりコードを接続するときは顔が近づくため照れる///
それにいい匂いが………
(いかん、いかん。)
妄想を振り切り美早と直結する。
無表情で淡々とされるとドギマギしているコッチがバカみたいだ。それに美早は異性として認識してくれていないのか?
もしそうならそれは落ち込むな。
『リュウ、約束破った』
『ええ!?』
と直結早々、いきなり約束を破ったと言われて、弁当を奪われた。
『ちょ、ちょっと待て!?昨日はちゃんと賄いスイーツ作ったぞ!?』
『N、昨日その前に大事な事を言った。思い出さなければ五秒起きにリュウの弁当からオカズを貰っていく』
そ、そんな殺生な!?
ま、待て!?昨日といえばなんだ!?
えーと、門崎のバカのアイドル自慢以外に何かあったはずだ。
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って!?美早、早々と卵焼きやウィンナー食わないで!?
昨日は美早に内容が分からないモノをインストールされたはずだ。たしか………《Brain Burst》だった。
『《Brain Burst》についての説明だろ?』
『Y。でも今日私に会うまで何を約束していた』
『ま、まだ正解じゃないのか!?』
『よってオカズ二個get』
あぁー!卵焼きが無くなって野菜炒めがもう半分に!!
『ごめん美早。約束破って。何でもするからもう勘弁してくれ』
『K。リュウ、本当に何でもする?』
『するからこれ以上食わないでくれ。ご飯しか無くなっちまう』
『K、私は昨日、今日の昼食までローカルネットに繋がないでと言った』
あ!そうだった!!完全に忘れてた!
学校へ行く前にナビ出すためにローカルネットに繋いだんだった。
『本当にゴメン美早。約束破って』
『K。それより学校へ来る途中何も無かった?』
『不思議な事は特に何も無かったぞ』
『ならバーストリンクと叫んでみて』
よくわからないが美早に言われた通りオレは言ってみた
「バーストリンク」
《バシィィィィ》といった先程聞いたこの効果音に包まれながら世界は青色に変わる
そして龍元の身体は霧島龍元の身体でなく学校のローカルネットで使っているアバター、現実のオレの身体に限りなく近い容姿に加えて一昔前の軍服に龍のツノを生やした姿へ変わった。
以前までクロ◯もん似のアバターを使っていたが美早に強制的に変えられた。本人曰く「コッチの方がリュウに似合っている。」と言われた。
そして、美早も同様にローカルネットのアバターである猫耳に猫尻尾を付いたライダースーツ姿の美早が目の前に現れた。
「で、なんなんだ《Brain Burst》って?」
「《Brain Burst》とは対人格闘ゲーム、そして先程言ったバーストリンクは加速できる。」
「かっ、加速!?加速ってのは今のこの青色の世界のことか?」
「K。これはソーシャルカメラによるムービー映像のようなもの。けれど、少しづつ動いている。」
「マジか。こんな凄い力で格ゲーとか破格すぎねーか?」
加速という奇怪染みた力をそんな、ゲームに使うなんて開発者は馬鹿だな……馬鹿と天才はやはり紙一重か…
「では、今からリュウに対戦を申込む」
「い、いきなりだな!?なんでだよ?」
龍元は疑問を抱き口にした。
「NP。それは後で話す」
「りょーかいりょーかい」
龍元は美早に対戦を申込まれ加速し違うアバターになった。
気がつけば辺りが草原のような大それた舞台となっていた。
そして頭上には
1800という制限時間と青と緑のゲージの下には
《WHITE・ALBION》vs《BRAD・LEOPARD》
と表示されていた。
改めて自分の身体を見てみると、ロボットのような作りで所々に青い宝玉が埋め込まれているがメインカラーは純白の白だった。
これは確認できたオレは歓喜した。
生前からの憧れだった孤高の魔王の血を受け継いだ白龍皇ことヴァーリ・ルシファーと同じ白龍皇の鎧を見に纏う事が出来たのだ。
しかし、改めてオレと彼は違うと思った。
あの爺神が言っていたようにアルビオンはいないのだ。
アルビオンはヴァーリの相棒であり、頼れる仲間だ。
此方の方はオレ自身が白龍皇と呼ばれるアルビオンの名をアバターとしてオレ自身が名乗っていくのだと再確認した。
そして残念な事に翼はなかった。
何故翼が無いのかはわからないが
翼が無いことに疑問を抱いていると目の前に深紅の豹頭に細いネコ科の四肢を持ったF型のアバターが来た。
「……美早だーー「N。ここでは《ブラッド・レパード》呼ぶならブラッドではなく、レパードで。縮めるならレパではなくパド」……了解。それがコッチの世界の姿ってわけだな?」
「Y。そういう認識で合ってる」
それにしてもローカルの方といい、コッチといいやっぱり美早はネコ科が似合うな。
「オレは《ホワイト・アルビオン》か……ちょっと名前的に恥ずいな。なんであえてホワイトなんだよ、オレに全然似合ってないのに加えて、口がねーぞ!」
「うるさい。リュウを《子》にしたのは正解だった。」
「《子》ってなんだよ?」
「私が《親》リュウが《子》」
もぅ、やめてぇぇ説明なしに専門用語言うの
と若干キャラ崩壊しかかっている龍元。
「なあ、教えてくれよ。この加速世界についての全てを…」
「K。1度しか言わないからよく聞いて。この加速世界には《レギオン》という集団のようなものがある。《レギオン》の代表的なものは7つある。
まず1つ目が青のレギオン《レオニーズ》、2つ目は、緑のレギオン《グレート・ウォール》、3つ目は黄のレギオン《クリプト・コズミック・サーカス》、4つ目は紫のレギオン《オーロラ・オーバル》、5つ目は白のレギオン《オシラトリ・ユニヴァース》。」
(だいぶ多いな。でも、なんで全部宇宙に関連したものなんだ?)
「そして私のマスター、《スカーレット・レイン》率いる赤のレギオン《プロミネンス》」
ブラッドの美早が赤のレギオンにいるってことは俺は白になるのか?
ん?待てよ、まだ6つしか言ってないよな
「パド。あと1つは?」
「あと1つは加速世界最大の裏切り者《ブラック・ロータス》率いる黒のレギオン《ネガ・ネビュラス》」
「最大の…裏切り者……か」
その言葉の意味はまだオレには理解できなかった
「なあ、パド。さっきオレを子にして正解って言ってたよな。それはどうゆうことなんだ?」
「貴方の名前にはホワイト…つまり純色の白が含まれている。全てのレギオンマスターには含まれているのも純色。
だけど赤のレギオンマスターには含まれていない。
それに今まで加速世界には色被れは存在しなかった。そしてリュウは白のレギオンマスターと同じ純色も持って生まれた。コレはそれだけリュウがイレギュラーな存在ってこと。」
マジか。俺の何にイレギュラーを感じたんだろうな。この世界は………脳の突発的なリミッター解除か?それとも転生者だからなのか?
自身のイレギュラーの理由に頭をひねっていると、
「リュウのアバターの必殺技やアビリティや強化外装があるなら見せて」
強化外装って武器のことだよな。
見せるって言っても1つもないんだけど…
「……なぁパド、オレのアバター………必殺技もなければアビリティもないんだが……」
「NP。そのアバターはリュウの心が生み出したのもの。リュウが信じてやればそのリュウも応えてくれる」
「………わかった。まぁーどう育ていくのか楽しみが増えたって思えばいいか」
「EAL*。だからリュウもHeard Luck」
「ま、まぁ〜せっかくパドが誘ってくれたんだ///それなりに楽しむさ」
「リュウ、照れてる」
「照れてねぇーーー!!」
「因みに私はプロミネンスのサブリーダー」
「マジか!?」
意外にも目の前にとんでもない相手からゲームを教え貰えるようだ。
「それにしてもさっき言っていた《親と子》ってなんだ?」
「私とリュウの関係はまず、ユーザー間でのコピーによるもので、コピー元のユーザーつまりは私が《親》、受け取ったユーザーつまりリュウが《子》になるの。でも子を慎重に選ぶ傾向があるの。コピー回数制限がかかっていて、1人のユーザーが《子》にできるのは原則として1人のみであるため、ユーザーは《子》を慎重に選ぶ傾向があるの」
「その……よかったのか、そんな大事な一回をオレなんかに」
「NP。私はリュウに受け取って欲しかった。一緒にこの世界を見て欲しかったから」
「………ありがとうな美早///」
またもや照れていることがバレしまいからかわれながら
そして今日の放課後に一緒に来て貰う場所があるそうだ。
因みにオレの食われた分のオカズは美早に少々分けて貰った。何故かあーん…で食べさせられた。メッチャ恥ずかった。
因みに美早は元々、オレの方向音痴を回避するためローカルネットに繋ぐ事は分かっていたようだ…………お察しの通りです。
* は基本的にパドさん原作にない略語を後書きに出しているという意味です!
今回はEALとはExactly=その通りの略です。
次回いよいよ龍元もといい《ホワイト・アルビオン》のデビュー戦です!!
出来るかぎり分かりやすく戦闘描写を、書きますのでよろしくお願いします!!
「ソレデハ次回モお楽シミにシテクダサイ」
以上いつも最後を締めるショーン先生でした〜