なんぞこれ? 作:シバ・ティレアス
一人暮らしの一軒家、周りは人の住んでいない家ばかり。海あり山あり森あり谷あり墓地あり池あり川あり教会が大量にあり。とても変な場所である。
しかも、人が住んでいないからか、星が綺麗に見える。なので、夜になるととても綺麗だ。
一人、蜂蜜から出来た酒を飲む。
冷暗所に入れてた蜂蜜が、どういうことか、酒になっていたのだ。そんな謎の酒を、戸惑いなく飲んでる俺。もし人がいれば、なんでそんなの飲んでんだよって言ってくるだろうと思う。
湖の前で酒を飲み、星を見上げる。冬なので、空気も澄んでよく見える。
ふと、唐突におうし座を見た。
ヒアデス星団だったか? それを探し、望遠鏡を使って詳しく見た。何故見たかなど、理由は特にない。
ヒアデス星団はおうし座の鼻のあたりにあり、恒星と呼ばれる太陽のような自分で光り輝く星が集まったものだ。
その中でも最も見えやすいアルデバランと呼ばれている星を見ていた。周りと比べると、やはり大きいな。
強風が吹き、体の体温を奪っていく。
脇に置いていたジャンバーを着て、蜂蜜酒を飲む。甘く、それでいてアルコールによって温まる。気分はココアを飲んでいるかのようだ。
ドサッと、何かが落ちた音がした。
音の方を見てみると、一冊の本が落ちていた。
【The King in Yellow】と書かれていた。
ため息をつき、またかと思う。
これで何冊目だろう? 【R'lyeh Text】と書かれた変な感触の本や、【الازيف】と書かれたどこの国の本かわからないやつ、他にも何冊かあったりするのだが、外国語、しかも読めないし、翻訳するにしても何語か分からないから翻訳もできないし、翻訳できるやつもあったけど、読もうと思えなかったし。
けど、これは英語だ。なら、調べれば読めるはず! お願いしますGo◯gleさん! ・・・王の中の黄色って何?
結局、寒くなってきたから家に帰り、あの本は本棚へと入れた。Googl◯さんの翻訳がそこまで正しくないことが分かったし、一々英訳辞書を引いて読もうとも思えなかったから。
入れた本棚には、沢山の翻訳できない(出来そうなやつもあるけど面倒な)本たちが集まる本棚だ。
そんな読めない本たちの内、唯一側に置いている三部作の本のカバーを触り、湿っていないことを確認した。
この本、雨が降りそうになると湿ってくれるから、天気予報を確認しなくていいし、意外と便利なんだ。まあ、これも変な感触がするんだが。
読まないのかって? なんかもうよく分からない言葉を複数個使ってる本だぞ? 読めないよこれ。G◯ogleさんでも一つの言語しか訳せません。それに正しくなかったりするし。
・・・にしても今更だが、【The King in Yellow】って本、全然有名じゃないんだな。どんだけ調べても出てこないし。ま、いっか。今日はもう飯食って風呂入って寝よう。
湖から黄色いローブを着た触手を持つ何かが現れたが、その時すでに彼は家の中で、本はあるべき場所(本棚)に入れられていたのだった。
その何かを誰かが見ていたのなら、
『なんか(´・ω・`)としてた』と言っただろう。
そして、読まれなかった為何もする事がないその者は、(´・ω・`)としたまま湖の奥底へと帰っていったのだった。
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続編未定。
続編がある場合、感想に出して欲しい神話生物を書いてくれれば、その内のどれかを使って書きます