艦これの世界に引きこもりの青年がやってくるそうですよ?   作:因幡凛空

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4話 浜風と鹿島

陽炎、不知火、黒潮との自己紹介を終えた俺達は、今隣の部屋前へとやってきていた。

 

「ここは浜風さん、及び鹿島さんの部屋です!」

「浜風に鹿島ねぇ……」

 

どこかで聞いたことのあるコンビだな……。

 

「では早速……」

 

コンコン

 

応答がない……。

 

「いないのかな?」

「しばらく待ってみようぜ」

 

 

 

「……反応がありませんね」

「仕方ない、次の部屋に向かおうか」

「はい!」

 

次はどんな艦娘に会えるのか、期待と緊張を抱きつつ次の部屋に向かおうとしたその時……。

 

「「あはは」」

 

階段の方から女子の笑い声らしきものが聞こえてきて、数秒と経たないうちに二人の銀髪の美少女が姿を現した。

 

「リク君!あの二人組みが浜風さんと鹿島さんです!」

「ああ、分かってる」

 

銀のボブヘアーで金の髪留めをつけた美少女が浜風、隣のウェーブがかかったツインテールの美少女が鹿島だ。なぜ知っているのかは今更言うまでもないだろう。

ただ一つ言えることといえば、二人とも立派な胸部装甲を持っているということだ。

 

「ねえ、あそこにいるのプリンツじゃない?」

「それに、もう一人いるわ」

 

どうやら俺達に気づいたみたいだな。

 

「こっちですよ!浜風さん!鹿島さん!」

 

大はしゃぎで手を振るプリンツちゃん。それに引き付けられるように二人がこちらに向かってくるが、やはり俺がいることが不思議そうだ。

 

「その人誰……?」

「ここの人じゃない、男の人みたいだけど……」

「この人は……」

「加藤リクと申します。今日からここで暮らすことになりました。よろしく」

「男性ね……まあいいわ、私は陽炎型13番艦の浜風です」

「香取型2番艦の鹿島です」

「「よろしくお願いします」」

 

これまではプリンツちゃんが俺の名を名乗って次に俺が名乗るパターンだったが、さすがに毎回彼女に名乗らせるわけにはいかないので、今回からは進んで自己紹介することにした。すると二人は俺に続いて自己紹介してくれた。

息ぴったりによろしくお願いしますと言ってくれた二人に、俺はあるお願いをする。

 

「これから生活をともにしていくんだから、出来れば敬語じゃなくタメ口で接してもらえると嬉しいな。俺もそうするからさ」

「分かったわリク」

 

要は気軽に接して欲しいということだ。何しろ敬語だとやりづらい上になんとなく距離を感じてしまう。

だからこういうお願いをしたわけだ。

 

「ねえリク君……」

「ん?」

 

ふと、鹿島が俺に声をかけてくる。

 

「私、敬語でいいですか?男性は初めてなので……」

「やっぱり、慣れないんだね」

「はい……」

 

鹿島が敬語で接していいかと問う。ここには男性は一人もおらず、初めて異性と接することになるんだから、無理もないな。いきなりタメ口で話せと言われても無茶振りが過ぎるし……。

その割には浜風はあっさりと慣れているようだけど、鹿島がそうでない以上は仕方ないため、彼女の願いを受け入れた。

 

「徐々に慣れていくと良いよ。自分のペースでね」

「ありがとうございます」

「ふふ、優しいのねあなたって」

「そうか……?」

 

プリンツちゃんの謎を明かす場面でも言われたが、俺ってそんなに優しいのかな?嬉しくも恥ずかしい思いが交差していく。まあ、俺は自分の価値観を押し付けて相手の自由を束縛する奴が大嫌いだが。

 

「はい、優しいんです!」

「お……おう……」

「あ、そうだ」

 

浜風はそういうと自分の部屋に戻っていった。

 

 

 

15秒後、浜風が自室から出てきた。

 

「ごめん。突然部屋に戻っちゃって」

「構わないよ。ところで、何してたんだ?」

「これを渡しておこうと思って」

 

浜風はそう言って握り締めていたお守りを見せた後、俺に渡してくれた。

 

「お守り?」

「そうよ」

「これを俺にくれるのか?」

「ええ。それは私達と友達になった証だから」

「何気ないやりとりをしていただけなのに、もう親友として受け入れてくれるのか?」

「悪い?」

「悪くはないけど……ちょっとあっさりしすぎかなって」

「ここに来た以上は共に戦う仲間なんだから友達なの。分かった?」

「なるほど」

 

なんか短時間で5人も友達になってる……。こうもあっさり過ぎると何か裏があるのではないかと想像してしまうが、彼女がしっかりと友達の証となるお守りを渡してくれたのだからそれはないだろう。

 

「私達、これから暇だから、リク達の挨拶回りに同行しても良いかしら?」

「いいわね」

「その方が何かと楽しいし、構わないよ」

「問題ありません!」

「そうと決まれば、早速私達の隣の浦風達の部屋に行くわよ」

「「「ああ(ええ)(はい!)」」」

 

こうして浜風と鹿島と行動を共にすることになった俺達は、次の部屋へと向かうのだった。




なんか全話通して会話だけで終わってる気がする……。
安定の語彙力の無さです。
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