艦これの世界に引きこもりの青年がやってくるそうですよ? 作:因幡凛空
あと言い忘れていましたが艦これはプレイしてます。まだ所持していない艦娘も出すと思うのでどうかよろしくお願いします(今更)
では本編をどうぞ。
廊下を進み、次の部屋へと向かう途中……。
ダッダッ
「「「「うわっ!」」」」
俺たちの隣を、女の子らしき影が走り抜けていった……。
「島風!またあなたは廊下を走って!走るなら外で走りなさい!」
突然背後から女の子の声が聞こえたので振り返ってみると、そこに一人の少女が立っていた。なにやら怒ってるっぽい?
「だって外で走るの飽きたんだもん」
と、俺たちの横を走り抜けていった少女が再び俺たちの横を走り抜き、先ほどの怒っていた少女に駆け寄った。
「ごめんなさいね、迷惑をかけたみたい……」
「大丈夫ですよ」
「でも、廊下を走るのは危険だからもうやめなさいよ」
「そうですよ、誰かにぶつかって怪我でもしたら大変です」
「ごめんなさい。ほら、あなたも謝って」
「ごめんなさい」
なんだ、ちゃんと謝ることできるじゃないか。俺がそう感心した直後、二人の少女が俺を不思議そうな目で見つめだす。
「あの、あなたは……?」
「あっ……」
そういえば自己紹介してなかったな。さっきのやりとりのせいではあるけども。
「俺は加藤リクと申します。今日からここで暮らすことになりました」
「男性ですか……初めて見ました……」
「まあ、ここには男性がいないと聞くから、不思議に思うのは当然だね」
彼女は俺を見つめ、何か恐怖を感じているような表情をしていた。当然だよな、男性と接するどころか、見るのすら初めてなんだから……。
「初めての男性は怖いと思うけど、心配することはないよ」
「はい……」
「ちょっとちょっと!私を無視しないでよね!」
「あ、ごめんね」
別に忘れていたわけじゃないが、それで彼女が不快になったんなら謝らないと。ちなみにこの子は島風、極めてあざとい容姿をしていて、早いのが自慢らしい。
そして、そんな彼女を咎めた黒髪ロングストレートの少女が朝潮だ。正統派主人公的な感じなんだけど、それゆえに他の個性的な艦娘に埋もれがちだ。
とりあえず、朝潮への挨拶は済ませたので、次は島風への挨拶を済ませよう。
「俺は加藤リク、今日からここで暮らすことになりました」
「私、島風だよ。よっろしくー」
「私、朝潮と……申します……」
島風は特に臆することなく挨拶してくれたが、朝潮はまだオドオドしている様子だ。これは慣れるまでにはかなりの時間を有しそうだな……。
「ねえ朝潮、私には厳しいくせにリクと話すときはずいぶんと態度が違うじゃん」
「しょうがないでしょ、男性とお話しするのなんか初めてなんだから……」
うん、しょうがない。
「朝潮さん!リク君はとっても優しいんですよ!だから怖がる必要はありません!」
「ちょっと無神経な励まし方だな……」
「何を言うんですか!これくらい当然です!」
「まあ、何もしないよりはいいだろうけど……」
「そうですか……」
気のせいかもしれないが、先ほどのプリンツちゃんの言葉によって朝潮の俺に対する恐怖心が少し和らいだ気がする。俺の頼りない直感だけどな。
「話してみると結構親しみが持てるわよ」
「プリンツさんが言ったとおり、この人は優しいですよ」
浜風と鹿島も続く。
「自分のペースで慣れてくれれば構わないよ、焦る必要はない。無理せずゆっくりとね」
「あ……」
ん?どうしたのだろうか?
「ありがとうございます!」
元気よくお礼をしてくれた。
「まだ慣れるのには時間がかかると思いますけど、よろしくお願いしますね!」
最初に俺たちと会っていた頃よりも穏やかな表情になったな。朝潮にはそれがお似合いだ。
「では、私たちはこれで失礼します!またお昼ご飯の時にお会いしましょう!」
「バイバーイ」
そう言って二人は去っていった。
「よかったですね!」
「ああ、慣れるのにはまだ時間がかかりそうって言ってたけど」
「あなたの優しさに気づいたのかもしれないわね」
「絶対そうですよ」
「当然ですね!なんたってリク君は老人を庇って……」
「ッ!?」
俺は咄嗟にプリンツちゃんの口をふさぐ。
「ど……どうしたのよ」
「なんでもない!なんでもないさ!」
「リク君……?」
「気にしないで!あはは……」
「ンンンッッッ!」
この子……うっかり口を滑らせたな……。とりあえず、二人にバレないように小声で……。
「バカッ!きつく言っておいたのに!」
「ごめんなさい!思わず口が滑ってしまって……」
「これからは気をつけるんだぞ!?」
「分かりました!」
「「二人とも何かを隠してるわね……」」
なんか物凄く不安だな……。二人が疑惑のまなざしで見つめてくるし……。
語彙力がないのはもはやご愛嬌なのでお許しください(激寒)