その上、倒しても倒しても倒しても、新たな奴が現れる。
しかも強くなっていやがる・・・
ダークソウル 八方塞編
不死人の目の前は薄暗く、更に靄の為、視界はほとんど遮られている。
そんな中、大質量の鉄、岩を引きずるズザズザズザという音が断続的に近づいてくる。
何かが這って近づいてくるかのように。
居合い刀の柄を握り直す不死人、チャキという音が弱々しく聞こえるのは、不死人の不安のせいか。
いつもより居合い刀が軽い気がする。
不意に目の前の靄が盛り上がって膨らみ、中から漆黒の相手が靄のベールを剥いで姿を現す。
楔のデーモン
楔のデーモンの体は岩か鉄のように硬黒く輝き、隆々と盛り上がる腕や肩、胸の部位が戦闘に特化していることを示す。
首から上、片足もなく、ズズズと這って来る、しかし何のアドバンテージも感じられない。
逆にその姿が恐ろしさを強調していた。
不死人は唾を吐いてから、自らを鼓舞するように低い雄叫びを上げて楔のデーモンに向かって駈ける。
不死人「いや、無理だから、マジで!」
蜘蛛姫「な、なに?どうしたの急に」
不死人「あ、ごめん、敵の事を思い出してた」
蜘蛛姫「ビックリしたー、え、そんな強い敵なの?」
不死人「んー、どうだろう?結構苦手な奴でさ」
蜘蛛姫「うん」
不死人とて幾度となく死線をくぐり抜け(回避して)きた戦士である。
それなりに。
単調な攻撃とは言わないが、ある程度攻撃パターンを見極めれば苦戦せずとも楔のデーモンを倒すことが出来ていた。
しかし、ここにきて楔のデーモンの地力が底上げされたかのように硬く、強くなってきている。
倒せない相手ではなかったはずである。
しかし、同じ攻撃でも楔のデーモンからのダメージ量が増え、逆に不死人からのダメージが減少すればどうなるのか。
不死人の少しのミスで一気に畳み込まれてしまう。
当然、苦戦となる。
え、マジで。
こいつ、雑魚キャラじゃなかったの?!
不死人「まぁ、そんな感じで上手く進めない」
蜘蛛姫「ふーん、あんた自身がもっと強くならないと駄目なの?」
不死人「強さと言うか、相性なのかなぁ、どっかに修行ステージとあれば良いのに」
蜘蛛姫「無いわよね・・・」
不死人「避けて進むのも手だけどな」
蜘蛛姫「んー、あ・・・!武器は?」
不死人「ん?」
蜘蛛姫「ほら!あんたが使ってる斬鉄剣」
不死人「これがどうした?」チャキ
不死人 右手装備 居合い刀
蜘蛛姫「そう、それ、もっと強化できない?向こうが強くなってるなら、こちらも強くなればいいのよ」
不死人「・・・なるほど」
蜘蛛姫「例の巨人鍛屋に行ってさ、進化してきたら?そしたら楔のデーモンなんかチョチョイノチョイよ!」
不死人「グッアイディア」
蜘蛛姫「ヨーウエルカム」
不死人「アイムファインセンキュー」
蜘蛛姫「メイアイヘルピュー」
不死人「ゴッドブレスユー」
蜘蛛姫「ロックアラウンドザクロック」
不死人「・・・止めよう、語彙力の無い二人の英会話は悲しい」
蜘蛛姫「うん、すごく痛々しかったわ」
不死人「そんな訳で、ちょっくら行ってくらぁ!」
蜘蛛姫「行ってらっしゃーい」
篝火 死んで篝火に戻る
蜘蛛姫「あれ?」
不死人「ただいま・・・」
蜘蛛姫「どしたの?武器を進化したんじゃないの?」
不死人「・・・うーん、色々話したいことはあるんだけど・・・まぁ、進化はしたんだよ、ほら」
不死人 混沌の刃
クラーグのソウルから生まれた刀。クラーグの混沌の性質だけを受け継ぎ、刀身には特徴的な班流紋が浮かんでいる。
蜘蛛姫「え・・・これって・・・」
不死人「分かる?」
蜘蛛姫「多分、・・・お姉ちゃん?」
不死人「うん、お姉ちゃんのソウルを使わせて貰ったよ」
蜘蛛姫「・・・そっかそっか」
不死人「ごめん」
蜘蛛姫「いいよ、魂で朽ちるよりはこうした方がいいかも・・・うん、お姉ちゃんを感じるよ」
不死人「混沌系では最強の攻撃力だって、鍛冶屋が言ってた」
蜘蛛姫「流石お姉ちゃん」
不死人「けど、使う度に僕にダメージ与えてくる・・・」
蜘蛛姫「お姉ちゃん・・・何やってんの・・・」
不死人「進化したら攻撃力が下がっちゃったから、鍛え直そうとしたんだけどさ」
蜘蛛姫「うん」
不死人「必要な素材がデーモンの楔」
蜘蛛姫「それって・・・」
不死人「楔のデーモンが落とすやつ・・・」
蜘蛛姫「お姉ちゃん!好き嫌いしたら駄目だよ、そこら辺の石で進化しなさい、めっ、だよ!」
混沌の刃 カタカタカタカタ!
蜘蛛姫「意地悪したら駄目!」
混沌の刃 カタカタ!
蜘蛛姫「そんな我儘言うならもう使ってあげないよ!」
混沌の刃 ガタッ!
蜘蛛姫「ふんだ!ずた袋に使われてから後悔しても遅いんだからね」
混沌の刃 カタカタカタカタカタカタカタカタ!!ガタッ!!!
不死人「待って待って、一応僕の刀だから、勝手に話を進めないで」
蜘蛛姫「お姉ちゃんを自分の刀にする気っ!!」
不死人「あれ?!納得してた風だったよね!?」
蜘蛛姫「きーっ!私なんてここから一歩も動けないのに!お姉ちゃんだけあんたと外に行けるなんておかしいよっ!!」
不死人「お前、支離滅裂だぞっ!!」
混沌の刃 カタカタ!
不死人「お前もカタカタすんな!」
蜘蛛姫「なにさっ!二人で内緒話なんかしてっ」
不死人「落ち着け、僕にもカタカタしてるって分かるだけだから」
蜘蛛姫「それだけで分かり合えるっての!!」
混沌の刃 カタカタカタカタ
蜘蛛姫「むきーっ!」
不死人「やめれーっっ!!」
混沌の刃 カタカタ?カタカタカタカタ?カタカタカタカタ・・・
蜘蛛姫「ふぎっいいいっっ!!」
不死人「え?え!なに、二人って話せるの?」
蜘蛛姫「ニュアンスよっ!!」
混沌の刃 カタカタカタカタ!!
不死人「お前ら、ニュアンスで喧嘩すんなっ!!」
・・・。
不死人「落ち着こう」
蜘蛛姫「うん」
混沌の刃 カタ
不死人「えーと、まず最初は楔のデーモンが倒せないって話だったよな・・・」
蜘蛛姫「うん」
不死人「んで、武器を強くすればいいんじゃね?って話になって」
蜘蛛姫「そうよ、私のグッドアイデアだったのよ」
不死人「それで居合い刀を進化して混沌の刃にした」
蜘蛛姫「お姉ちゃんのソウルを使ってね」
混沌の刃 カタカタ
不死人「うん、僕の戦い方にピッタリだったし、君のお姉ちゃんだから」
蜘蛛姫「うん」
混沌の刃 カタ・・・
不死人「進化したら攻撃力が落ちたから鍛えようと、そしたら、こいつの強化にはデーモンの楔が必要で」
蜘蛛姫「デーモンの楔は楔のデーモンのドロップアイテムだったと」
不死人「うん」
蜘蛛姫「・・・」
不死人「・・・」
混沌の刃 ・・・
蜘蛛姫「本末転倒、無駄骨無駄足」
不死人「分かってる、みなまで言うな」
混沌の刃 カタカタ
不死人「なに言ってんのか分からないけど、何となく呆れてるのは分かる・・・ごめんよ」
蜘蛛姫「はー、とりあえずさ、違う武器を使ってみるしかないんじゃないかなー」
混沌の刃 カタカタカタカタ!ガタッ!!
蜘蛛姫「なにさ、お姉ちゃんは黙ってて!」
混沌の刃 カタタタ?
蜘蛛姫「はぁ?喧嘩売ってんの?」
混沌の刃 カタカタ!
不死人「だから、ニュアンスで喧嘩しないでっ!!」
新たな装備品
不死人 右手 混沌の刃(お姉ちゃん)
不死人は居合い刀をプラス14まで鍛えていました。
勿体無くはないと考えています。
どの辺りがおっぱいだった所だろうとか考えてもいます。今のところ、霊体とかでは出てきません。
クラーグ姉の意思とかは次の機会に。
追伸
うわ、アクセスが2000を越えてる!申し訳ないです。ありがたやありがたや。