ダークソウル 解明編
不死人「おーすっ、いやぁ相変わらずこのエリア厳しいな、毒の沼地でガリガリ体力が削られるよ」
蜘蛛姫「???~〈~[\\♀°″×?」
不死人「は?どうした?」
蜘蛛姫「◇『“↑↑「→〈)」
不死人「・・・え」
蜘蛛姫「【(♀『~△◎・・・」
不死人「・・・おいおい、冗談は止めろって」
蜘蛛姫「↑“」)([ !!!」
不死人「・・・え、マジで言ってるの?ちゃんと話してみて?」
蜘蛛姫「!!! 「〈″』●』◎△→」
不死人「えーっ!!!マジでか?!え?本当に?」
蜘蛛姫「!! ↑「・°/("$ゞ??」
不死人「ちょ、ちょっと待て!ちょっと待て、えっと・・・僕の言葉は分かる?」
蜘蛛姫「!!!』"[[″$(_'[~‘」
不死人「分かるなら、頷いてみて・・・」
蜘蛛姫「●°″〈』』×)?>?:」
不死人「えー・・・伝わってないっぽい、えーと、分かる?意味は伝わっている?」
蜘蛛姫「・・・【◎●」
・・・
・・
・
当初、不死人も蜘蛛姫もお互いに相手が何か冗談かネタを始めていると思っていた。
何をやってるの?
ちょっとしつこくない?と。
しかし、お互いに言葉が通じないまま時間が経過していく。
互いに悪ノリが過ぎると怒り始め、そして互いに不安が浮かび始める相手の顔を見て、まさかと思い始める。
それでも不死人も蜘蛛姫も、そんな疑念を振り払うかの様に話し続ける。
いやいや、そんなはずはない。
何かの間違いだ、と。
しかし、やがて疑念は最悪の確信へと変わる。
不死人「本当に言葉が通じなくなってる・・・」
蜘蛛姫「)~:?×[|・・・」
不死人と蜘蛛姫、互いの言葉が通じない。
お互いは分かる、いつもの不死人だし蜘蛛姫だ。そんな認識は当たり前だ。
それでも、お互いに何を言っているのかが全く分からない。言葉が通じない。
不死人も蜘蛛姫も呆然となり絶句。
その後も身ぶり手振りを交えて話そうとするがお互いに聞こえるのは意味を為さない音。
全く、全然、言葉が伝わらない。
どれ位時間が過ぎただろうか、不死人も蜘蛛姫も何も言えなくなってしまう。
蜘蛛姫は思う。
この男との馬鹿話は本当に楽しくて、楽しくて、いつも心待ちにしていた。
蜘蛛姫は考える。
この男と会う前の日々を。
姉とも話さなくなり、いつもポツンと洞窟の奥深くにいて、篝火が燃えているのを何とは無しに見守っていた。
それが今ではどうだ?
こんな楽しい日々が自分に訪れるなどとは思いもしなかった。そもそも願いもしなかった。自分が笑い声をあげることなど想像もしていなかった。
そんな日々が無くなってしまう?
また、一人で篝火を眺める日々が始まる?
と、見開いていた蜘蛛姫の瞳からツゥと一筋の涙が伝い落ち、やがて蜘蛛姫は顔を歪ませてボロボロと涙をこぼし始める。蜘蛛姫の唇が震え嗚咽が漏れる。
不死人「馬鹿!泣くな!」
蜘蛛姫「(◇「″?ー!!!\」°☆$>!!!」
何事かを叫ぶ蜘蛛姫の体を不死人は力強く抱き締める。
鎧を纏った不死人が生身の蜘蛛姫を抱き締めると蜘蛛姫は痛かったかも知れない。
そんなの気にもしなかった。
不死人はか細い蜘蛛姫の体が泣いてヒクヒクとしゃくり上げるのを感じ、蜘蛛姫の背中に回した腕でポンポンと蜘蛛姫の背中を優しく叩いてやる。
不死人は蜘蛛姫の華奢な両腕がしがみつく様に自分に回されるのを感じ、心に勇気の炎をを灯す。
古今東西、男が奮い立つのはこんな時だろ?
不死人「大丈夫、絶対に、大丈夫、何とかする、心配するな」
不死人は優しくゆっくりと、伝わらない言葉を蜘蛛姫に伝え、蜘蛛姫は不死人の声の音色がいつもの不死人のそれと同じと気が付き、少し安堵する。
不死人の手が蜘蛛姫の白く長い髪を優しく撫で続けると蜘蛛姫は落ち着きを取り戻す。
そうだった。
この男は話が通じなくなったぐらいで何処かに行ってしまうような男ではなかった。
うん、この男なら何とかしてくれるのだろう、・・・いや違う、私達で何とかする。
不死人がゆっくりと髪を撫でて背中を優しく叩いてくれたお陰で蜘蛛姫は涙を止めて、きつく唇を結び、不死人から身を離して前を向くことが出来るようになる。
よし、何とかしよう!
と、蜘蛛姫が顔を埋めていた不死人の肩付近から蜘蛛姫の鼻まで、ミョーンと鼻水が伸びた。
まぁ泣きじゃくると鼻水も出ちゃうよね。
蜘蛛姫は顔を真っ赤にして、不死人は蜘蛛姫の驚いた表情を見て、二人して声を立てて笑う。
お互いにいつもの笑い声の音ではなかったけど。
笑い合えるのには変わりがなかった。
不死人「考えよう、結果には何かの原因が存在する」
蜘蛛姫「・・・」
不死人は蜘蛛姫に伝わらないと分かっていても蜘蛛姫に話し掛けながら考えをまとめていく。
蜘蛛姫も不死人が何を言っているのか分からない上で不死人の言葉をじっと聞く。
実はこの時、蜘蛛姫は互いの言葉が通じないままならば不死人の言葉を覚えようと決意していた。
だから蜘蛛姫、真剣。
不死人「まず、考えられるのは、いつもと何かが違うのが原因」
不死人は躊躇せず自分の装備品をガチャリガチャリと外して地面に並べていく。
蜘蛛姫は不死人の行動を見て、不死人が何かおかしいことがないか確認しようとしていると気が付く、なので蜘蛛姫自身も変なものが付いていないか確かめ始める。
特段、変わったことは無いようである。
不死人、体に布切れを巻くだけの姿になり、身に付けていた装備品や道具、武器、つまりは混沌の刃を地面に全て並べる。
全て外した。
不死人「どうだ?通じるか?」
蜘蛛姫「〆“[‘〇|?」
不死人「装備品を全部外しても駄目か・・・」
蜘蛛姫、目の前で不死人がほぼ全裸状態になっているのに少しドキドキしてしまう。
いやいや、そんな場合ではないぞと思いながらも、そう言えば、さっきは抱き締められちゃってたなぁ、などと思い出したりもしていた。
むむむ、なーんか生意気なことされてた気がするぞ。
ふむふむ、どうもこいつの装備品にも変なとこは無いようだし、こいつ自身を調べてあげよう。
不死人は不意に蜘蛛姫の蜘蛛の脚で体を持ち上げられて逆さ吊り状態にされる。
不死人「えー!なになに?」
不死人はいきなり逆さ吊りにされて叫ぶが、蜘蛛姫が真剣な表情で不死人の体をまじまじとチェックしている事に気が付く。
不死人「あぁ、なるほど」
不死人、大人しく蜘蛛姫のチェックを受ける。
蜘蛛姫、意外に不死人の体が引き締まっているのに気が付き思わず蜘蛛の脚で撫で撫でしてしまう。
わ、こいつ生意気に腹筋割れてる!あー、この傷痕は痛そうだなぁ・・・へー腕太いんだ、ん?んー?こんなとこを布で隠して何があるのかなー?ここも見ないとだよね!
蜘蛛姫、真剣。
不死人「残念ながらそこは何も変化がねーよ!」
不死人は蜘蛛の脚が不死人の股間の布切れを外そうと伸ばす様子を見て、逆さに吊るされながらもビシリと突っ込みを入れる。
蜘蛛姫「・・・ゝ〃?」
咳払いのような音を出して蜘蛛姫は何事もなかったかの様に不死人を地面に下ろした。
不死人はスクッと立ち上がる。
不死人「今度はお前の番だからな!」
蜘蛛姫「★◎§●◇!!!」
蜘蛛姫は不死人が何事か言いながら手の指をワキワキと蠢かし近づく姿を見て瞬時に警戒、蜘蛛の脚を構えて威嚇する。
そこは互いに言葉は通じなくとも意思は疎通され、不死人が歩を進めることは無かった。
不死人も蜘蛛姫も分かっている。
馬鹿なことをしていないと不意に心が潰されそうだ。
不死人「んー、装備品が原因では無いのかなぁ・・・」
蜘蛛姫「‘°◎(ゝ★◎?」
不死人が腕を組んで頭をかしげ蜘蛛姫は様子を見守る。
混沌の刃 カタカタカタカタカタ!
蜘蛛姫「!」
蜘蛛姫は姉クラーグの魂の宿る混沌の刃が小刻みに震えているのに気が付き、地面に置かれていた混沌の刃を抱えあげると鎧をひっくり回し眺めていた不死人に手渡す。
不死人「え?どうした?これ?」
蜘蛛姫「☆*%●◇!!」
不死人「ん、震えてる・・・!お姉さん何か気づいたとか?!」
混沌の刃 ガタ!
不死人「えーと、ちょっと待って、こっちもどうやって意思を伝えんだよ・・・」
蜘蛛姫「!! ≦×? ÷$☆°?」
蜘蛛姫は何か言ってから、自身を指差し、その後不死人を指差してみる。
混沌の刃、不死人を指差した時にカタカタカタと震える。
蜘蛛姫がもう一度同じことをしても不死人を指差したときにカタカタカタと震えた。
不死人「僕に原因が有るってこと・・・?」
混沌の刃 ・・・・・・・
不死人「うーん、じゃあ・・・」
不死人は蜘蛛姫に混沌の刃を手渡すと自分の頭から順に指で指して示していく。
頭は?
腕?
胴体か?
足?
まさか股間?!
混沌の刃は蜘蛛姫が握り締める中、カタリとも震えなかった。
不死人と蜘蛛姫、微かな光明にすがるようにしてもう一度不死人の頭から爪先までを順に指差す、しかし混沌の刃は震えず。
試しにもう一度不死人と蜘蛛姫を順に指差すとやはり不死人で混沌の刃は震える。
どういうことだ?
不死人は考える。
蜘蛛姫が何事かを言いながら混沌の刃を振っているのを横目に見て考える。
落ち着け、良く考えよう、ここに来るまでに何をした?何時ものように人間性を集めていた。特に思い当たることはない。本当に?うん、思い当たらない。よし、少し進もう、毒の沼地のルートは?いつもと同じ一直線だった・・・だけど・・・
不死人「!!!!!!!」
不死人は目を見開き、口を開けてしまう。
え?そんなことで?これが原因なのか?待て待て、まずは試してみよう・・・。
不死人は地面に並べた装備品の内、震える指で1つの装備品に手を伸ばす。
ここに来る前、不死人は沼地に足を取られない効果のある指輪を手に入れていた。
だから不死人は、指輪を付け替えていつも付けていた指輪を外していた。
外していた指輪は・・・
【老魔女の指輪】
あるとき老いた魔女から送られた古い指輪
人には解せぬ文言がびっしりと刻まれているが特に効果はないようだ
不死人はゆっくりと、祈るように老魔女の指輪を自身の指にはめていく。
蜘蛛姫「お姉ちゃん、ちゃんと教えてよっ!お願いっ!」
いつもの蜘蛛姫の声が響く。なるほどね、さっきは指は指差していなかったな。
蜘蛛姫「お願いっ!あいつと話したいの、もっともっとお話しして、もっともっと仲良くしたいのっ!お姉ちゃん!あいつと話せないのは嫌なの・・・助けてよぉ」
不死人「・・・可愛いこと言ってんじゃん」
蜘蛛姫「・・・えっ!」
不死人「あー、良かったー!戻った戻った!これだよこの指輪、これを外してたんだよ」
蜘蛛姫「え?え!」
不死人「この指輪で話が出来てたんだなぁ・・・いやいや、それにしてもそんなに僕のことを思ってくれてたとは、男冥利に尽きるなー」
蜘蛛姫「・・・うあぁ、ああ」カーッ
不死人「おー、真っ赤」
蜘蛛姫「*▽↑▲●◇!!!」
不死人「いや、それは今更無理だろ」
蜘蛛姫「←→P←→P←→P←→P!!」
不死人「ソニックブーム連発するなよ・・・」
蜘蛛姫「↓↑K」
不死人「サマーソルト?!待ちガイルかお前!」
蜘蛛姫「・・・ぐぬぬぅ」
不死人「怖い顔すんな、まぁ良し、だろ?」
蜘蛛姫「・・・・・・・・・まぁ良し、よ」
混沌の刃 カタ!
指輪を付け替えていて蜘蛛姫と話せなくなっていて焦りました。
そんなお話でした。