ダークソウル 一騎当千編
不死人「亡者の軍隊を作れば、攻略余裕じゃね?」
蜘蛛姫「・・・バッドエンドしか見えないかなー」
不死人「・・・そうか?」
蜘蛛姫「どうしたの唐突に、何かあったの?」
不死人「いやね、けっこう亡者って組織的に動いてるっぽいから、あれ?こいつら敵味方の区別とか出来るんじゃない?じゃあ、味方にも出来んじゃね?って考えたの」
蜘蛛姫「へ?亡者って組織的に動いてるの?あいつらって生きてる者を憎悪して取りあえず襲って来るじゃないの?」
不死人「んー、基本そうなんだけど、弓兵と剣士とかバランス良く配置されてるし、元々の所属?とかで固まってるしさ」
蜘蛛姫「そうなんだ」
不死人「うん、あ、バランス良くっていうのはこちらを確実に殺りに来るのにバランス良くって意味ね」
蜘蛛姫「ふーん、人だった頃の経験とか記憶が関係するのかな」
不死人「かもな、そう考えると亡者連中を味方にする案も全くの不可能って訳じゃ無くない?」
蜘蛛姫「・・・無くなくないかも」
不死人「無くなくないだろ」
蜘蛛姫「ところでさ、多分なんだけど」
不死人「うん」
蜘蛛姫「あんた多分、いえ、高確率で『幾千の亡者兵士を従えて颯爽と先頭を駆ける自分』を想像してない?」
不死人「そうそう、あの高名な指輪的なシーン」
蜘蛛姫「あの指輪的なね・・・」
不死人「格好いいよね!」
蜘蛛姫「でも、この世界の亡者連中を味方にしたところで、単にボーッとつっ立ってる集団が出来上がるだけじゃない?まぁ、敵が近づけばワラワラと群がって攻撃するだろうけど」
不死人「え?何か思ってたのと違う・・・」
蜘蛛姫「あんた、今までに近づいていない亡者が攻撃してきたことあった?」
不死人「えーと・・・無いな、こっちが近づいてアイツらのテリトリーに入ると攻撃してくるって感じかな」
蜘蛛姫「でしょ?じゃあ、やっぱり指輪的な先頭を駆けるシーンの実現は無理よね」
不死人「そうかな・・・」
蜘蛛姫「そもそも、あんたが手こずる相手って上級デーモンぐらいでしょ」
不死人「うん・・・あれ?亡者連中がデーモンに蹴散らされてるイメージしか湧かない」
蜘蛛姫「亡者達が弾かれ飛ばされながらもチクチク攻撃して隙を作らせて、あんたがとどめを刺すと」
不死人「あれー?何か凄く格好悪いイメージになってるぞ?」
蜘蛛姫「でしょ?」
不死人「やめやめ!亡者仲間作戦、しゅーりょー」
蜘蛛姫「・・・ふ、仕方ないなー、もう仕方ないなー、本当に世話が焼けるわねー」フフン
不死人「え、なんでドヤ顔?」
蜘蛛姫「亡者なんかより、この私があんたのバディとして、あんたの先陣を駆け抜けてあげるわ!」
不死人「いや、お前デコピンで絶命するくらいのステータスだからやめて」
蜘蛛姫「そんなこと無いもん!ミルドレッド師匠に修行してもらってるもん」
不死人「バストアップの修行だよね?!」
蜘蛛姫「・・・なにさ、ボッチが辛い、寂しいって言うから構ってあげようとしたのに!」
不死人「上から目線?!待て待て、話がおかしい、そんなこと一言も言ってないよね?」
蜘蛛姫「ボッチで寂しい→亡者と友達になりたい→いっぱい友達作るんだ→いやいや私がいるじゃん→今に至る」
不死人「広義の拡大解釈過ぎる!それ法曹界じゃ駄目なヤツだから!」
蜘蛛姫「そう言ってたもん!」
不死人「えぇー・・・」
蜘蛛姫「言ってた!ニュアンス的に!」
不死人「えぇー・・・はぁ、分かった分かった、言ってたよ、ニュアンス的にな・・・取りあえず今日は混沌の刃を研ぐのを手伝ってくれよ」
蜘蛛姫「うん!」