どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
皆さんジャズってご存じですか? あっ、知ってる。さすがに知ってる。なめすぎてましたね、すま〇コウ。
実は私、浅尾愛斗は今の今まであんまりジャズってものを聞いたことがなかったんですよね。大体聞いてきたのはボカロや邦楽ロックとたまに音ギバラ。ちなみに僕は一番「萌え声」で合唱の刑が一番好きです。気になる人はニ〇ニコ動画で見てみような!(露骨な宣伝)
そんな私もついに目覚めたんですよ! ジャズに! そう! おしゃれなカフェとかでよく流れてるなんか意識高い系大学生とか社会人が聞き漁ってそうだから俺も聞きたーい!ってなったはいいものの、ベースラインが超かっこよくてなんかおしゃれってことしかわからなかったあの! ジャズに目覚めてしまったんですよねぇ……(ドヤ顔)
「これは大人の階段上ってシンデレラ不可避ですわぁ……」
幸せは誰かが運んでくれると信じてたって結局自分の手でつかみにいかないといけないってお金持ちの人ってみんな言うよね。でもお前らの実家金持ちなパターンが大体やん。適当な印象だけど。
最近某御伽の国のお姫様のせいでプリンセスって言葉に重みを感じられなくなってきたよね。何人に通じるんだろうかこのネタ。
まぁそんなことはいいんですよそんなことは! 今日やるのはジャズなんですよ!
「あーん、久々杉内ごめんね待たせてえええええええ!!!」
ケースから飛び出るや否や目ん玉を突き刺すエロステックな色をした木目のボディにやられてしまい、ついつい抱きしめながら床をぐるぐる這いまわってしまう。きもっ(自己評価満点)
そんなわけで久々に持ってきました。SQUIERのジャズベース! 最近はWarwickばっかりだったからしばらくお休みしてたけど、ジャズベっていうくらいだしやっぱこれだね! ってことで寝てるところをたたき起こしてきました。そう簡単にニートできると思うなよ。
『ベースとかギターって滅茶苦茶持ってる人ってなんであんなにたくさん持ってるんだろうね? 見た目しか変わらないじゃん』 って思われがちだけど、ちゃんとそれぞれに役目があるんですよ、役目が。これ語り始めると一生終わらないからやめとくけど。
「ちゃんといいところあるもんね? ハ〇太郎!」
へんじ は ない 。 ただ の べーす の ようだ 。
そりゃあそうだ。だってただのベースなんだもん、あまりにも一人の空間がさみしすぎてベースに語り掛けちゃった。
今この瞬間を蘭とかに見られたら恥ずかしいってレベルじゃないよね。いつもみたいにただ単に暴れてる方がまだまともに感じるもん。正直どっちもどっちな気がするけど、気分的には一人でベースに話しかけてる時よりも一人で暴れてる時の方が見られた時のダメージが少ないよね。後者は『いや、俺ってバンドマンだから?』って言えばなんとかその場は乗り切れそうだし。ほら、まぁあれだよ。こころなら騙せそうじゃん? うん。
というか返事がないのマジでさみしいな。男子高校性が一人たたずむ広いスタジオの中、さっきの一言がこだましてたもん。なんか精神的に病みそうなさみしさが存在してる。
仕方ねぇなぁ。こうなったら俺の激ウマハ〇太郎の物まねしてやるよ。どうでもいいけど伏字したところにカタカナの『メ』って入れてみたくなるよな。原作ファンに殺されそうだからこれ以上はやめとくは忘れてくれ。
違う! 俺の激うま物まねを見てほしいんだよ! ほら行くぞ? 3……2……1……
「へ゛け゛っ゛!゛」
「何してんの」
「」
まなと は めのまえ が まっくら に なった !
「蘭ってさ、なんでノックしてから部屋に入ってこないの? そういうお年頃の子供を持った母親ならみんなやることだよ?」
「勝手にあたしを母親にするのやめて」
「モカちゃんも蘭にはオカンになる才能あると思うけどな~」
「ねぇ、なんでオカンって言ったの。お母さんじゃなくてオカンにしたの」
「気のせいだよ~」
モカちゃんわかってんねぇ! 蘭は結構母親力があると思うんだよな。ツンデレだけど多分女子力あるタイプに見えるし。割とツンデレにありがちな女子力死亡みたいな部分がないのよね。好き。
個人的に蘭って結構そっち系の才能あると思うのは俺だけ? あっ、賛同しなくていいぞ変態諸君。こいつの鉄拳マジでいたいから、ほんとに。意識飛びそうになるからほんと。
「にしても今日はマジで恥ずかしいタイミングで入られてたみたいだな」
「ほんと勘弁してくれよ……」
他人事だからとケタケタ笑ってる巴を横目に特大な溜息をこぼす。マジで恥ずかしかった。なんならちょっとへこんだまでならある。いつもがノーダメなわけではないけど普通に恥ずかしい奴だもんだってこれ。
「結局アレってなんの物まねだったの?」
「ハ〇太郎」
「滅茶苦茶ハ〇太郎推すじゃん……」
「ハ〇太郎ってあんな声出すっけ……」
「あのハ〇太郎確実に首絞められてた声だったぞ。昔のひまりが聞いたら泣いてた」
「嘘だろ」
「さすがに泣かないから! 多分……」
ひまりが泣くかどうかの問題じゃねぇよ! しかも多分ってなく確率が無きにしも非ずじゃねぇか。そんなに怖いのかよ首絞めハ〇太郎。輝〇月が泣くぞ。あの子あんまり泣かなさそうだけど。
「激似だったと思うんだけどなぁ。つぐは聞いてた?」
「私!? 聞いてたけど……似てたと思うよ! うん!」
「ごめんね、気を遣わせたね。うん」
「あ~、つぐが愛斗くん泣かせた~」
「えぇっ!?」
人の優しさとは時に厳しさ以上に人を傷つけるナイフと化す。はっきりわかんだね。
いいんだよ、つぐみちゃん。君は優しいからね。普段から助けられてるからね。たまには君に殺されたってかまわないさ。ぐすん。
実際そこは殺してくれて構わんってところで生かされた方がきついことってよくあるよね。芸人さんのボケが滑ったときにツッコミじゃなくてフォローが飛んでくるときのそれによく似ている。
芸人さんってメンタル強そうだよな。あんな大人数の前で僕は人を笑わせます!って言ってほんとに笑わせられるんだもんな。そのメンタル少し分けてくれたら俺もライブで漫才やるのに。……あっ、いらない? でもやるから(強硬)
「それにしても珍しいよな」
「俺がハ〇太郎のモノマネしてたのが?」
「それはどうでもいいけど」
「蘭! そんなこと言ったらだめ!」
「事実じゃん」
はい、傷つきました。一番傷つきました。
優しさのナイフよりも人を殺しにかかってる殺意MAXの日本刀の方が痛いってはっきりわかんだね。やめて遊〇! 俺のメンタルはもうズタボロよ!
「愛斗くんがベースもギターもドラムも何にもしてなかったってことじゃないの?」
「あー、確かに。そういわれれば何にもしてないのは初めてくらいじゃないか?」
「嘘でしょ?」
マジで言ってる? 俺って練習があるたびに毎回恥晒してたの?
言われてみれば普通にこいつらを待ってたときもRoseliaを待ってた時も毎回なんかやってた気がしないでもないけど、打率10割だったっけ? イチロー超えてるの? そんなところで高打率いらないんだけど嘘でしょ? そんな打率オリックスの正捕手くらいあればモーマンタイなんですけど。
「そんで今日は何する予定だったんだ? ハ〇太郎しに先に来てたわけでもないだろ?」
「あたりまえだろ、俺のことなんだと思ってんだ」
「変人」
「ハーレムさん~」
「顔は結構イケメン寄りだよね! 顔は!」
「頼れるよね!」
「たらしだろ」
「絶対にツッコまないからな」
よし分かったなり。ツッコまないがお前ら全員順番に並べ。一人ずつ正一時間問いただしてやる覚悟しろ。
てか誰だよたらしって言ったやつ。たらしっていうのはハロハピにいるイケメンギタリストみたいな超絶モテモテボーイ(ガール)にしか適用されないんだよ、覚えておけ。
「今日はアレだよ。ジャズに手を出そうと思ってたの」
「珍しい」
「ダルルォ?」
「ジャズってマスター出来たらかっこいいよね~。よくわかんないけど」
「えっ、ジャズマスター?」
「今日持ってきたのベースでしょ」
確かに今日持ってきたのはベースだけどこれはジャズベースだもん!
だからどうした? 知るか、俺が聞きたい。
それにしてもジャズってなんかモテそうだよな。どういうのかジャズとしてレベルが高いのか全く分からんけど、聞いてるだけで金持ちとかおしゃれになってる気分になる。喫茶店とかそういう場所にいればなおよしな。
「愛斗くん、最近ジャズにハマってるの?」
「そういうわけでもないぞい」
「じゃあなんで急にジャズなんか?」
「アカネチャン聞いてたらおすすめに月光ステージが出てきた」
「「月光ステージ?(~?)」」
モカとひまりがそろってコテンと首をかしげる。今タイミングぴったりだったな。可愛い。
まぁそういう反応になるのにも無理はない。そもそもこいつら特段ボーカロイドに強いってわけでもないしな。
ちなみにさっき話に出た『アカネチャン』っていうのは、何でも言うことを聞いてくれるアカリちゃんのことだ。この曲滅茶苦茶爆発的にバズったんだよな。
余談だけど、これを作ったGYARIさんの楽曲は基本的に中毒を起こしやすいドラッグミュージックが多く、多くの視聴者がこの沼にハマることが多いんだよな。俺も被害者だ。
たちが悪いのがこの人の作る楽曲が単なるドラッグミュージックではなくジャズ調のメロディやベースで視聴者の心を掴んでジャーマンスープレックスを決めた後、特徴的なフレーズをキメこむことで永遠の沼に落とされるという絶対わかってやってるだろという凶悪コンボを仕込んでいること。
一度聞けば沼から出るまでリアルに2週間はかかるぞ! みんなも聞いてみよう!(ゲス顔)
「ボカロのジャズの曲だよ。多分」
「へー。ボカロにもジャズなんであるんだな」
「なんなの。その多分って」
「これがジャズだ! って俺もまだちゃんと判断できるほどジャズのことを知らないから」
「あんた愛器がジャズマスターの癖してジャズのこと知らなかったんだ」
「仕方ねぇだろ! 音が好きでジャズマスター買ったんだからよぉ!」
「まーまー。最初の相棒は自分の勘で選んだ方がいいってパンの妖精さんも言ってたし~」
「パンの妖精ってギタリストなんだな。初耳」
ジャズマスターの音滅茶苦茶いいだろ! あの音に惚れたんだよぉ!
実際にあの時の自分がテレキャスとかストラトとかレスポールみたいな王道系ではなくジャズマスターを選んだのかはわからんよな。ギターといえば!って音が出るギターでもないんだけどな。やっぱジャズマスの音が好きだったんだろうな。何なら今でも一番好きなギターだしな。愛してるぞ、ジャズマスター。フラーッシュ!
「じゃあ今日はそもそもハ〇太郎のモノマネするんじゃなくて、その曲をやろうとしてたの?」
「そゆことそゆこと。つぐは賢いなぁ、なでなでしたくなる」
「セクハラ」
「やらねぇよ!」
「蘭の目が黒いうちはつぐには触れられないよ~」
「どちらかというと、蘭の目って黒じゃなくて赤だよね」
今のご時世大変なんだからそう簡単に女の子に触れられるわけなんかないだろうが! 触れた瞬間にぶちとばだぞ! ぶちとば! 今なんか名前は出さないけど張本人が炎上に次ぐ大炎上してんだから余計に飛びやすいんだからな! ちゃんと騒音対策ぐらいしとけよバカ!(本音)
「じゃあ弾いてよ」
「えっ」
「やる予定だったんでしょ、その曲。愛斗の演奏聞かないとなんか締まらないし」
「わかる! 私も愛斗くんのジャズ聞いてみたい!」
「蘭ちゃんそんなに僕のファンでいてくれて……!」
「やらないなら別にいいけど」
「仕方ねぇなぁ!」
蘭ちゃんにそこまで言われたら仕方ないよな! 漢愛斗、ファンの演奏が聴きたいという要望が出たからには答えぬが一生の恥というものよ。まぁ知り合いじゃないガチ初対面のファンの人に言われたら多分恥ずかしくて断っちゃうと思うんだけど。
ごめんねコミュ障で。そもそも俺にファンなんているのだろうか。一人くらいいてくれ、じゃないと泣く。
なんか後ろから話聞いてる?っていう赤メッシュから出てそうな声が聞こえたけど、多分赤メッシュが自立して言った言葉なので無視してベースのセッティングをする。
メッシュの人ってみんな頭にメッシュの精霊飼ってんのかな。赤メッシュならかめっくしゅって名前してそうだな。特に他意はないぞ。先端からハイドロポンプなんて出ないしな。
あと女の子からハイドロポンプでなんか連想したそこのお前。ハイドロポンプ出すのはメッシュだからな。残念だったな!
「じゃあ親愛なるファンである美竹蘭ちゃんに送ります」
「今告白した~?」
「違うからね? 親愛なるってそうじゃないからね?」
「ごめんね? あたし、あんたのこと漢としてみてないから……」
「そういうときだけノリノリで乗っかるのやめよ? メンタルに来るよ?」
いつもならほとんど表情も変えずに適当に流してるくせに、なんでこれに限って乗っかってくるんだこいつは。どこのどいつからそんな悪乗り覚えてきたの!? そんな悪乗りをするのなんてキラキラバカかパン食いブラックホールぐらいしか……って役満やん! 絶対こいつらのせいやんけ!
もう決めた。何と言われようが弾く、一極弾き切る。この曲結構長かった記憶あるし、何ならまだTAB譜、お頭に入ってないから紙を見ながらになるけど。それでもやるもん。僕は静かにジャズするもん。
「ん゛ん゛っ゛!゛(爆音咳払い) それじゃあ、月光ステージ」
この後ちょっとだけ雰囲気が良くなったけど、照れ臭くなってみんなと顔を合わせられなくなったせいですぐにいつもの空気に戻ったとです。
ジャズってすごいね。これから女の子とデートすることがあったら絶対に夜の浜辺でジャズ弾くって心に決めたわ、今。まぁデートできるような女の子がいないんですけどね。畜生。
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
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今のが好きなので書き直しておk
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昔のが好きなので書き直したらアカン