どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい   作:as☆know

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ギター回しは淑女の嗜み

 我こそは全世界ギター・ベース回し推奨委員会会長、浅尾愛斗である。

 

 いきなりだが、全世界のギタリスト、もといベーシストには平均的に足りないものがある。そう、ギター・ベース回しだ。

 地球の周りをまわる人工衛星のように、人間の体を木製のリングのように回るギターやベースの姿。今のバンド界にはこれが足らない。

 

 神秘的かつ荒々しいあの挙動こそがっ! ライブでの高揚感と熱量をより増すことのできるコンテンツなのであるっ!!!

 

 

「そんなわけで紗夜さん。ギター回しやってみないですか?」

「逆に私がやると思うんですか?」

「可能性がゼロでない限り、人類は挑戦し続けるべきであると僕は思うんですよ」

「残念ね。可能性はゼロよ」

 

 

 腕組仁王立ちの姿勢から私は絶対にやらないという意思が組んでとれる。というか目が怖い。非常に怖い。両目から氷の槍とか飛んできそうだもん。ク〇ンボイスで『フェザンドベェック』って効果音出しながら飛んできそうだもん。

 

 つい昨日立ち上げたばかり出来立てほやほやのギター・ベース回し推奨委員会組員第一号になれるチャンスなのにもったいないことするなぁ。俺なら第一号になって飽きたら速攻で称号投げ捨てるくらいの有効活用はするのに。

 

 

「そもそもなんなんですか。そのギター回し推奨委員会なんていうのは」

「ベースって入れないと裸のベーシストがベース片手にクーデターに来ますよ」

「ひっ!?」

「りんりん!?」

 

 

 あっ、何の関係もない燐子さんに流れ弾が。

 今凄かったな、さっきまでリサ姉のカップケーキをポヤポヤしながら食べてたのに、人間ってあんなにピシっ!って効果音をわかりやすく表現できるもんなんだな。一部除いて完全にカチコチ…おっと、これ以上は紳士である俺の口からは出るもんじゃねぇぜ。

 

 でも燐子さんって極度のコミュ障で人付き合いが苦手なだけで男性恐怖症じゃなかったよな? そんなにベーシスト集団のクーデターにビビることでも…って思ったけどもれなく全員裸だったわ。そりゃビビるわな。俺でもなんとなくケツを抑えながら全力疾走するもん。

 

 

「なんでそのベーシストたちは服を着てないんですか…」

「知ってました? ベーシストって生息しているうちの9割は変態って言われてるんですよ」

「それだとアタシにも流れ弾が飛んでくるからやめてほしいかなー☆」

 

 

 でもリサ姉が変態だったらちょっとどころかかなり興奮すr…ごめんなしゃい。めっちゃ目が怖いっす。リサ姉のそんな目を俺は人生生きていく中で見ることになるとは思わなかった。

 

 だってネットで見るゲロ上手いベーシストって9割変態ばっかりなんだもん! 女装したり海で裸になってたり目を離したらフ〇ディになったり仮面かぶりながら動きを止めたら死ぬマグロみたいになってたりしてるもん! 動きを止めたら死ぬ系ベーシストに関しては大量発生しすぎてもはやあれがスタンダートなんじゃねぇか…って一瞬迷うくらいだもん!

 

 

「というか、そこまでベースも強調するのなら今井さんにも勧めなさいよ」

「いや、リサさんにはちょっと…」

「愛斗はアタシだけ仲間はずれにするんだー? まー、アタシ的にはたまには紗夜に愛斗を貸してあげてもやぶさかではないけどね☆」

「そ、そういうわけじゃ!」

 

 

 いやいや、リサ姉のことをハブにしていたわけではないんですよ。ちゃんとした理由があるんですよね、ちゃんとした理由があr

 

 

「そもそもリサはベース回し出来るのかしら」

「友希那さんそれ以上はあk」

「それってどゆこと? アタシだってこう見えてもちゃんとベース回すくらいの筋力ならあるよ?」

「リサの場合は胸が邪魔じゃない」

「……あっ」

「」

 

 

 そうなの。俺は女の子じゃないし豊満なお胸もないからわかんないけど、多分胸にやわらかいものがあるとベース回しにくいんじゃないかっていうのが発足当初からの課題なの。

 

 リサ姉といいひまりといいなんでベーシストの人って大きい人が多いの? こういうの考えるのってドチャクソ失礼だから本来あんまり考えないようにしてるのに。

 素朴な疑問だけど、そもそも大きい人って手元とか見えるのだろうか。動くときも邪魔って聞くけどなんかほんとにロマン砲みたいだよね。巨乳はロマン、はっきりわかんだね。

 

 

「愛斗さん?」

「あっ、いやその。紗夜さんはいつもクールですからたまにはハイテンションでも良いかなって思ってうんうん」

「私がハイテンションになっても日菜とキャラ被りするだけです」

 

 

 メタい話をしていくゥー! 貴方昔は日菜さんがコンプレックスになってたのに今ではそんな軽口をたたけるくらいには関係回復したのね。お父さんうれちい。

 

 違う、そうじゃない。紗夜さんがやばい。金剛力士像が後ろに見える。腕を組んでるだけなのに守護霊が見える。守護霊というかもはやスタンドが見えますの。

 

 

「確かにリサ姉のおっぱいだと引っかかっちゃうかもね~。それならりんりんもだめかなぁ」

「あこちゃん…そもそも私はギターもベースもあんま弾けないから…」

 

 

 自分のパートじゃない楽器を息抜きに弾かせてもらうのバンドあるあるだよね。まぁ僕はギターもベースもドラムもキーボードも行けるですけどね(イキリ)

 

 燐子さんもギターとベース触ってた時あったけどまぁ普通に初心者みたいになってたよな。あと座って弾いてる時手元が見えなさそうにしてたもんで衝動的に目をそらしたよね。そういう大きいと~! 的な場面になるとどうしても万胸引力の法則で視線がそこに向かうの本当に勘弁してほしい。

 例えばそうね、たった今燐子さんがやっている胸をぐいってあげるようというかなんというかどう転んでもそこにしか目がいかない動きはですね、全国の青少年にとって脅威的なものになるからですね。えぇ。

 

 

「愛斗さん」

「なんでしょうか」

「多くは言いませんが、あまり性的な目で女性を見るのなら風紀委員として容赦はしません」

「紗夜さん、あれは罠じゃないんですか」

「多少は同情しますがなんだか今日は虫の居所が悪いので容赦はしません」

「酷い」

 

 

 勘違いだったら本当にごめんだけどもしかして紗夜さん燐子さんに妬いてるの? 最近どっかの錬金術師とか口ひらきっぱ使い魔とか一回会社辞めたパンダとか見てるせいで少しおしとやかな人は大きい人に嫉妬するもん的なイメージが付いてきだしたんだけどそんなことないよね。だって紗夜さんそこまで小さくn

 

 

「愛斗さん」

「なんでしょうか」

「私のなら見てもいいという問題ではありません」

「紗夜さん」

「なんでしょう」

「ループハマった助けて」

「何をしているんですか貴方…」

 

 

 周りに女の子しかいないとね、たまにこうなっちゃうんだ。

 目のやり場に困った結果目をそらす→向いた先にも女の子→罠カード万胸引力の法則発動→最初に戻る。これ、テストに出るからな。

 しかも唯一の良心であこには絶対視線を向けないようにしてるから、そうなるとものの見事に全員なかなかにいいものが付いていらっしゃる。紗夜さんと友希那さんは制服とかだと着やせしてるけど私服だとわりかししっかりと…よくわからんけどおそらくBくらいのおしとやかな…ごめん。うん。

 

 

「とりあえず上向いときますね」

「まー兄何してんの?」

「これはな、深夜テンションみたいになっとる頭の無限ループからの脱出を目指しておるんじゃ」

「ただバカやってるだけよ」

 

 

 天井のシミを数えているうちに呪い解除してくれねぇかな。それで解除できる呪いがあったら逆にすげぇな。そもそも呪いとか存在するのだろうか。でもゆ〇まるは彼女と別れるかなんかしてたし実際ありそうだな。おー、怖。

 

 

「逆におっぱい凝視したら興味がなくなるとかにならないの?」

「多分興味がなくなる前に人権がなくなると思いますね」

「人権がなくなる前にあなたの居場所もなくなりますね」

 

 

 紗夜さん上手いこと言うじゃないですか。IP〇ONグランプリだとおもろい回答じゃなくて上手い回答になって結局一本とれないみたいなそんな状況(伝わらない)

 

 

「1回やって見たら? ほら、アタシは気にしないしっ!」

「うぇあっ!?」

「はい!?」

 

 

 頭を両方から掴まれた感覚がすると同時に上を向いていた視界が急にブレて真正面から少し下を向く。と、目の前には2つの大きなメロン。いつもみたいな肩の大きく出たもこもこ服の中心からは若干縦に割れたクレバスも見えて…

 

 

「キャー! 恥ずかしい!」

「なんで貴方が叫ぶんですか! 今井さんも何してるんです!」

「いやー、こういうのは女の子の特権って言うじゃん☆」

 

 

 もうスタジオの中は主に3人のせいで阿鼻叫喚。叫びながら速攻かつ優しくリサ姉の手を外して思いっきり顔をそらす。だがしかしもう手遅れだ。わしの目ん玉と脳裏からは大きなたわわと谷間の光景が離れんとです。

 ほんとにびっくりした。目と鼻の先にあった。いっぽ間違えばもうぱふぱふだった(?)

 

 

「湊さんからもなんか言ってください! Roseliaにもそれなりに風紀は必要です!」

「面白いから別にいいんじゃないかしら」

「あこもー!」

 

 

 無茶苦茶他人事やん。いいのかRoselia、それでいいのか蒼薔薇。

 

 いやー、にしてもええもんを見た。棚から牡丹餅とはまさにこのことかもしれない。今日見た光景は一生大事にしておこう。二度と見られるものではないからな。うん、そうしよう。神に感謝。

 

 次の練習日、リサ姉がどえらい悲しい顔をしながら滅茶苦茶露出が少ない服を着ていた。

過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。

  • 今のが好きなので書き直しておk
  • 昔のが好きなので書き直したらアカン
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