どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい   作:as☆know

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戦争やりたいならゲームの中に留めとけ

 富、名声、力。この世のすべてを手に入れた石油王イブラ・ハム・日村。彼が拉致られ際に放ったその一言は、人々をARKへと駆り立てた!

 

 

『一緒に遊びたいのみんなと……』

『いやそれ早く言ってください……』

 

 

 男たちは世界統一を目指し、夢を追い続ける。世はまさに! 大ARK時代ッ……!

 テーテーテーテーテーレッテー! あrアッ著作権が襲ってくるゥ!

 

 最近なにとは言わないけど虹の方もホロってる方もARK流行りすぎだよね。一時期のマイクラ並みに流行ってるよね。どっかの関西弁のヤンキーなんかいまだにシカになって二足歩行で全力ダッシュして謎のイッヌと叫びながら戦ってんのにさ。

 まぁそれはいいんだよ。どっかのいい年した人たちが滅茶苦茶かき回して戦争起こしてくれるおかげで見ててすっごい楽しいからさ。ほんとに俺たちの社長はカッケェ歌だけでなく男のロマンまで追い求めてくれるんだからたまらねぇよな。

 

 

「そういうわけでだ! キミたちには! 闘争心が足りないッ!!!!!」

「……はぁ?」

 

 

 やっぱり闘争心とか戦いってのはね、その業界に全体に大きな影響を与えるんだよね。悪い意味もあるけど良い意味での影響が大きいと思うんだ。俗にいう高めあう関係的なやつね。

 

 でだ。これ、もしかしてバンド活動にも生かせるんじゃね? そう思った結果が今日のこれである。

 そこの金髪ツインテツンデレで大きいメロンを二つ下げた役満超絶美少女。こいつ急に頭おかしいこと言いだした的な目で俺を見るんじゃない。ちゃんと大まじめだから。今回は。毎回大真面目なんだけど。

 

 

「つまり、愛斗くんは私たちにヤンキーになれって言いたいの?」

「それは今度のライブで個別にやってくれ」

「ヤンキーライブ面白そう! おらー! くらー! ってやるんだよね!」

 

 

 香澄のヤンキーに関する知識が可愛くて俺は嬉しいよ。絶対にこの子に龍が如くのプレイ動画は見せないようにしよう。特に龍が如くで日本語を覚えたゲボかわドラゴンの実況動画は見せないようにしよう。

 あとミ〇フィーとかピ〇グーとか血〇板ちゃんのヤクザ吹き替え版を見せたらだめだな。あれ深夜にYou〇ube見てるとおすすめ欄に出てくるのズルいよな。もう題名がパワーワードだもん。

 

 

「わ、私……ヤンキーになるのはちょっと抵抗あるかも……」

「ヤンキーやってる暇があったら店番しないとなぁ」

「そもそもヤンキーになれなんて俺まだ一言も言ってないんだけどね」

 

 

 この子たち絶対にヤンキーに向いてないからね。

 そもそも俺が知ってる女友達でヤンキーに向いていそうな子ってほとんどおらんのよな。どっかの赤メッシュくらいしかいねぇもんな。あと千聖さんもなんか向いてそう。何でとは言わんけど。

 

 

「じゃあどういうこと? 闘争心が足りないって喧嘩しろってことじゃないの?」

「……たえって喧嘩っ早いところあるんだな」

 

 

 意外と近くに戦闘狂が居たのかもしれない。怖いわ。まだ僕なにも言ってないのに。

 ごめんなにも言ってないってのは嘘だったわ。

 

 

「要するにアレだよ。周りにライバル心を燃やしながら練習してみると色々と効率も上がるんじゃないかって説よ」

「それを私たちで試すつもりか?」

「身も蓋もない話をしたらそうだね」

「自分たちのバンドでやればいいだろ」

「いや、俺たちってエンジョイ勢だから」

「それは見てれば分かるけど」

 

 

 見てれば分かるってひどい言い方だな。こっちは楽しんでライブをしているだけだぞ。

 たまーにホストになったりステージ飛び回りながら歌ったり新庄のバカが観客にダイブしに行くけど、そんくらいは多分みんなもやってるから。こころだってちょくちょくダイブしてるしへーきへーき。

 

 

「ポピパだってエンジョイ勢なんだぜ? うちのリーダー見てみろよ」

「?」

「あら可愛い」

「ちげーだろ!」

 

 

 確かに今めっちゃ不思議そうに首をかしげてる頭から耳はやしたキラキラガールは俺たちよりもヤバいことをライブでやってるけども。

 逆によ? 逆にそこまでエンタメ方向にぶっちっぱできるほどのプロ根性があれば、もはやそれはガチ勢なんじゃないかって俺は思えるんだよね(謎理論)

 

 

「つまり俺の中ではポピパもRoseliaとかアフグロみたいなガチ勢だから」

「……一緒にしたら友希那先輩に怒られたりしないかな」

「あの人優しいから大丈夫だよ」

 

 

 最近では上でドーンと立っているだけに見えてドーンと立っているだけだからね。

 昔は紗夜さんと一緒に切れるナイフみたいな感じで暴れまわってたのに、今や猫狂いポーカーフェイスお姉さんとポテト好き好きお姉さんだからな。年を取ると丸くなるっていうのはほんとだったんだな。まぁまだ初めて会ってから一年も経ってないだけどね。

 

 

「エンジョイの皮被ったガチ勢なんてそこら中にいるんだから。言うならばうちもそうだし」

「じゃあ自分のバンドでやればいいじゃん」

「ガールズバンドに本気で敵対心を燃やす男子高校生たちって傍から見たら悲しくなるやん」

 

 

 子供相手にガチになるとかそういう大人げない的な悲しさじゃなくって、お前ら男なのになんでわざわざ女に牙向けてるの? っていうそっち系の目で見られるのよね。

 まぁこれもちゃんと界隈を知ってる人ならそうなるのも納得がいく理由があるんだけどさ。

 

 

「ガールズバンドじゃなくったっていいんじゃない? この世界には女の子しかいないわけじゃないんだし」

「いや、俺の知り合いのレベルが高すぎるだけかもしれないけど他の高校生バンドじゃ正直相手にならないんだよね」

「そういえば愛斗くんってプロのスタジオミュージシャンだったね……忘れてたけど……」

 

 

 りみちゃん、それは言わないであげて。多分みんな忘れてるから。俗にいう死に設定ってやつだから。っていうかここにいる人たちみんな俺がキーボード弾けることもドラム叩けることも忘れてるんだろうなぁ。

 俺だって家に電子ドラムさえ置ければちゃんと練習するし叩けるんだからな! 最近だって毎回練習の時には叩いてるんだからな! みんな知らないだけで! ちなみにもう多分麻弥さんにはドラムの腕で負けてんだからな! この前ガチ演奏聞いて泣きそうになったわ。正直あの場で叩いてって言われてもできる自信なかったわ。割とマジで浅尾愛斗ドラムとキーボード復活計画立てねばならん。

 

 ってそこじゃない! 問題はその前の俺の発言だわ!

 そう、相手がいないのである。うちのバンドに対抗できるくらい実力持ちでかつ俺が知ってるバンドが5つくらいしかないのである。しかも全部ガールズバンド。

 確かに今の世の中はガールズバンド全盛期ではあるけども、逆に男性陣はたるんでるんじゃないのかね。大学生にもなればそりゃあみんなレベルは上がるけど、高校生だとマジで少ない。丘people。

 

 

「逆によ。逆に君たちは自分たちと同じくらい上手いな~って思えるバンドある? 男子限定で」

「「「「「……」」」」」

「ほらね?」

 

 

 ポピパって実は滅茶苦茶上手いんだよな。メンツが努力の鬼なRoseliaとシンプルにプロなおかげで環境激強なパスパレを除くとハロハピもアフグロもポピパもほぼ横一線なんだよな。ハロハピはここに並べていいのかわからんけど、普通にちゃんとやればみんな演奏もうまいからね。

 

 

「そもそもあんまり男性高校生限定のバンドとは接点がないってのもあるけど……」

「私たちより凄いな~って思ったことのある人はあんまりいないよね」

「トップレベルの人とかはもうほんとにプロになるって人たちばかりだしね」

「あんな化け物たちに追いつける気はしないんだが」

 

 

 そうなんだよ。残ってるのがガチの化け物みたいなバンドとかしかいないんだよ。今メジャーでやってるバンドの人たちも元はアマチュアだからね。

 

 ほんとにいる。こいつらがプロになるんだろうなっていうようなバンドメンバー全員異彩を放ってるようなバンドはマジでいる。超わかりやすいしな。シンプルにオリジナル曲とか聞くと感動するし。才能があふれ出ている。

 裏山。

 

 

「そんなわけで実力的にも近しいのがガールズバンドしかいないのも事実なんだよ」

「ちなみにだけど、愛斗的にはどのバンドが一番実力的に近いと思うの?」

「Roselia」

「攻めるね~」

 

 

 正直確実に驕りだけど個々の能力だけで言ったら多分同等かそれ以上だとは思うんだよ。歌では絶対に友希那さんにはかなわんのだが。

 ただ完全にバンド全体としての緻密さとか息の合い方とかそういうのは完全にRoseliaの方が上だからな。そういう意味で実力が近いとは思うべ。

 

 メインはRoselia、リズム隊は俺たち、総合でRoseliaって勝手に妄想してる。こういうの妄想するの楽しいよね。いつか知り合い敵キャラ計画とかやってみたいわ。

 

 

「一応肩書ではプロなんだから。ギターの腕では少なくとも同学年にも先輩にも後輩にも負けるつもりはないからね」

「愛斗くんくらいギターが上手でもまだ上達とかってするの?」

「するする。俺より上手い人なんてこの世にたくさんいるんだから。人間に成長に限界なんてないと思うぜ」

「名言みたいでムカつくな……」

「だって事実なんだもーん!」

 

 

 ちなみに最近成長を実感したときはギター振り回しながらでも安定したサウンドを出せていた時です。

 

 今までも暴れながらでも音はちゃんと出せてたんだけど、どうしても音が荒れちゃうことがあったからね。最近になってガチライブをすることも増えた結果、暴れることも増えて結果的に場数が増えて安定するようになったんだよね。

 

 ……え? なんでそっちの方向に成長してるんだ? 普通のギタリストは暴れない?

 うるせー! 知らねー! 普通のギタリストは暴れなくても俺は暴れるんだよ! だって楽しいから!(アホ)

 

 

「暴れるで思い出したけど話逸れてね? 戦争の話どこ行った?」

「戦争の話なんて最初からしてないけどな」

「愛斗くんってたまに発言がどっかに飛んで行っちゃうよね……」

 

 

 みんなにはわからんのかもしれないけどね、俺って頭の中で滅茶苦茶独り言言ってるからね。発言してないだけで滅茶苦茶脳内ではフルパワーで色々頭脳回してるから。たまに回しすぎて独り言で自己完結してるから。今のこれも全部独り言だから。

 

 

「ともかくだ! 百聞は一見に如かず! 実行してみりゃ結果がわかる! そぉら行ってみよー!」

「何をするんだよ!」

「わかんねぇけど敵本拠地にロケランをぶち込めば俺たちの勝ちだ!」

「なんかわかんないけどたのしそー! みんなやってみよー!」

「もうお前ら一回滝に打たれてこればいいんじゃないかな……」

 

 

 この後ポピパとハロハピが対バンライブでロケランクラッカーぶっぱなしまくってライブ会場が火薬のにおいと帯で充満して大変なことになったって噂が流れてきた。

 俺はこのことに関してはよく知らないし何の関係も一ッ切ないんけど、闘争心とかで努力に火をつけても方向性が行方不明になりがちだからやっぱり地道に努力するのが一番だと思いました。まる。

過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。

  • 今のが好きなので書き直しておk
  • 昔のが好きなので書き直したらアカン

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