どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
小説の書き方を忘れてしまいましたが、ごゆるりと見て頂ければ幸いです。
なんで帰ってきてしもたんや工藤! って方は活動報告を読んでいただけると嬉しおす。
急にまりなさんから電話が来た。
学校も終わり、シャワーを浴びて寝間着に着替えて、さぁギター片手にネットサーフィンと意気込んだタイミングでこれだ。何でこの人は俺の連絡先を知っているんだ。
この時ばかりは携帯をたたき割りたくなったよね。俺の着信音、つい最近某東海のYouTuberの音声に変えたせいで、うざさ倍増してたから。何でMENの人の音声ってあんなにイラっとくるんだろうね。OH MEN???
ほんとなんてちょうどいい時間帯に電話をかけてきやがる。シャワーを浴びたからもう家から一歩も外に出たくはないというのに。
逆に言えばシャワーも浴びてスッキリサッパリ、着替えて外に行くには絶好のタイミング。畜生。
「で、なんですか急に」
「キミキミ。最近、調子に乗ってるのではないのカネ?」
「は?」
そんなわけでCiRCLEまで原チャリ飛ばして即到着したんだけど、着くや否やなんなんだ貴様。やろうと思えば今この場で決闘開始してもいいんだぞ。
目と目が合ったらバトルの合図っていうじゃないですか。あれっておかしいよね。完全にガン付けるヤンキーと同じだもんね。あの世界修羅すぎんだろ。
「いやぁ、キミもバンド初めてもう一年くらい経つでしょ」
「そうでしたっけ」
「私もあんまり覚えてない」
「なんなんだ一体」
さっきから適当が過ぎるでこのオネーサン。
確かに一年……一年か? 俺がバイト始めたのっていつ頃だっけ。確か夏頃だった気がするんだけど。
全然一年たってないじゃねぇか! 今はまだ春真っ盛りボイスの時期だろうが! ボイス出せ顎ォ!
「最近のキミにはある物が足りていないんだよ!」
「顔面偏差値の高さですか」
「それは十分でしょう! わかんないのかね! パッション的なものだよ!」
なんだよパッションって。お花見してぱりらパッションしろってか? 同業他社の作品じゃねぇかよ!
いや、でもちょっとそれは確信をついているかもしれない。バンドといえばロック。ロックといえば情熱。情熱といえばパッション。
どうやら、最近の俺はさわやか系ガールズバンドの面々と絡みすぎて、漢のロックというのを忘れていたのかもしれない。あれ? でも俺ちょくちょくライブでそういう曲やってない? 気のせい?
「フレッシュさが足りていないんだよ! さわやかさが! 学生バンドの売りといえば甘酸っぱい青春だろう!」
「シャワー浴びて来たんでさっぱりはしてますが」
「なんなんだね君は! 可愛い女子に囲まれながらライブではスカした本格派バンドみたいな雰囲気だしよって! 何歳だ一体!」
「今年で17です」
「若いっていいなぁ!」
パッション関係ないじゃねぇか! さっきの俺の『あー、ちょっとパッション足りてなかったかも』っていう下がりかけた気持ちを返せよ!
そもそも俺がスカしたバンドやってるってマジで言ってる? 確かにたまに超絶スカしてかっこつけてるけどさ。それは許してよ。ライブじゃん。イキりたいじゃん。
しかも俺、普段はちゃんとアチアチなライブしてるからね。女性陣目の前だろうが何だろうが、やりたい曲をやるから。なんならデリヘルやってこの前紗夜さんにバチクソ怒られたんだから。
「まぁメタい話になると、そもそも君の場合実力が付いた状態で初めてバンドを組んだから、そりゃ初々しさとかないよねって話ではあるんだけどさ」
「そんなもん俺にはどうしようもなくないですか?」
「ないね」
「帰ります」
「待って待って待って」
なんだよォ! 俺が楽器触った直後にすぐバンド組めよって話か? 中学までさかのぼらなきゃいけないし、中学には軽音部なんてなかったんだよ!
しかも中学生で楽器触ってる奴なんか、それこそ俺みたいに親が元々バンドマンだとかそういうきっかけでもない限り触るやつなんていないから!
それともあれか? 俺がギターやらベースやらドラムやらキーボードやら一人で触ってても全然楽しめるタイプだったことに文句が言いたいのか? 俺は一人遊びとか得意なタイプなんだよ!
「今日さ、地下で初心者限定ライブをやるんだ」
「へぇ、何時からなんですか」
「10分後開始」
「こんなところで油売ってないで手伝ってあげてくださいよ」
「もう仕事は終わらせてるから」
「ワオ、仕事人」
まりなさんって凄くお仕事のできる人でしたね、そういえば。
毎回ライブの時にも後ろでテキパキ動いて指示して動いて指示して……まりなさんって、チーフみたいな役職なのだろうか。そこそこの長い付き合いではあるけど、一回もそういうことは聞いたことないっけ。
「そんなわけで、たまには初々しいルーキー達を見ることで何か得られるんじゃないの?」
「……それは一理ありますね」
「でっしょー! 私だって、キミを貶める為だけに動いてるわけじゃないんだから!」
「普段は貶めるために動いてたんですね」
おい、顔を逸らすな。言っちゃった☆ じゃねぇんだ。そんなことだろうとは思ってたけど、口に出したら戦争だろうが!
あっ逃げやがった! しかもライブハウスの方に逃げやがったな畜生が。すぐに追っかけてペヤングMAXENDの刑に処してやらぁ!
……あれ? っていうか、ライブだったら入場券か整理券ないと入れないんじゃないっけ。まりなさんが言ってた初心者限定ライブってどうなんだ?
……あれ? もしかして、詰んだ?
『ほら あなたにとって大事な人ほど すぐそばにいるの』
『ただ あなたにだけ届いて欲しい 響けこいのうた』
まだ息の合いきってない楽器隊。緊張で先走るボーカル。リズムキープに四苦八苦するドラム。
いい。うん、凄く良い。まさに高校生になってデビューしました! ……みたいな、まさにそういうバンドたちばかりだ。
それでも、彼らの目は緊張で固まっている。多分、今のパフォーマンスも100%じゃないんだろうなぁ。
わかる、わかるぞぉ。俺なんて最初は緊張しすぎて頭の割り振りをギター0の歌10にしてたんだから。
「Oh……フレッシュゥ……」
歌い始めから終わりまで、なんともまぁ初々しいことだ。
明らかに緊張してアガりきっている人。イキろうとして滑っている人。他は……まぁ大体この二パターンだよね! 冷静に自分の演奏をできてるバンドとか流石にいないよね!
でも、ライブってそんなもんだからね。少しずつ場数を重ねて、よりイキれるようになれればそれで勝ちだからね。
「うーん、いいね。今回ばかりはまりなさんに感謝かもしれん」
ライブハウスにおける、落ち着いてみるという分野においては最強のポジション。別名、後方腕組おじさんポジション。それこそが、今俺のいる場所だ。
まぁ、かっこつけずに言うのであれば、ノリノリの最前列から遠く離れたスタジオから一番遠い最後列。陰キャポジションである。
いやー、視力が良くて助かったよね。ここからでも、ちゃんとライブが見れるでおじゃる丸。
ライブが始まってからもう早くも一時間を過ぎようとしている。
正直、ウキウキピチピチなルーキーたちを見て、楽器に対するモチベーションが限界突破しているので一刻も早く帰りたい。けど、最後までちゃんと見届けたいのでぐっとこらえよう。言うても、次のバンドが最後らしいしね。
人間って絶対に体一つじゃ足りないよね。二つあれば二倍遊べて二倍寝れるのに(アホ)
「……美人だ。目の保養ナリ」
おそらく最後のトリを飾るバンドのメンバーなのだろうか。舞台袖から出てきたのは長くてしなやかな黒髪を垂らすOL風美人。上司に居たらなんか怖そうなオーラを放っている。
このライブって大人の人も出てるんだなぁ。なんだか新鮮。
そのOLさんに続いて他の子も続々と舞台袖から出てくる。みんな綺麗な衣装着てるなぁ。もはや透明感の化身。
順番にヤンキー、ピンク髪の美人、ツインテの中坊、ソーダっぽい髪色の中坊……ってなんか見たことある気がする。主に全員。
「え、何。どんな繋がり?」
そこそこ前のこととはいえ覚えてるぞ。高い楽器屋で顔色一つ変えないでポンポン鬼のような値段の買い物をしてたからな。衝撃以外の何物でもなかったわ。
でもそっかー。バンド組むとか興味持ったとか、そんなようなこと言ってたもんな。なんだかおじさん感動してしまうよ。どの接点からOLの人と絡み始めたのかはわかんないけどさ。
「綺麗だなー。良いなー。彼女欲しい」
今日のライブでも本当に実感したけど、本当に本当にガールズバンドが多い。割合でも半々くらい。嘘だろと思ったね。一人くらい俺と付き合ってくれないかな。
バンドといえばイキり盛りの男子学生たちがはしゃぐためのツールだと思ってたのになぁ。ガールズバンド全盛期なんて言う流れは伊達じゃないんだなぁ。
ま、今日出てるバンドの半分でも一年後に残ってたらいいと思いますね(ゲス顔) マジでバンド解散なんて呼吸だから。息をするようにとかじゃなくて、もはや息をしてるから(?)
『最後のバンドです! Morfonicaの皆さん、お願いします!』
うわー、おっしゃれな名前。何でそんなにみんなバンド名にセンスがあるん?
俺のバンドなんて……俺のバンドなんてなぁ! あんな産業廃棄物みたいな名前なんだぞ! 25歳になったときにバンド名言って無事でいられる気が微塵もしねぇわ! 今すぐにでも変えたい。
それは置いといて、少し驚きの事実だ。ステージの中央に、大人しそうだったソーダ色の髪色をした彼女が立っている。
あそこはボーカルの立ち位置だ。とどのつまり、そういうことなんだろうけど……少し意外。あの子はボーカルをやるって言いだすような性格には思えなかったからなぁ。どう見ても引っ込み思案な感じだったし。人は見かけによらない。
『初めまして! あたし達、Morfonicaって言います!』
って、MCするのギャルの君なんかーい! いや、ボーカルがMCをしないといけないなんて通りはないんだけどね!
適材適所、なんていう言葉もこの世には存在するくらいだから。何にも悪くないんだよ。ただびっくりしちゃった(白目)
『みんなが繋いだこの舞台。あたし達も楽しむから! みんな、最後にいっぱい盛り上がってって!』
とても純粋で、とても真っ直ぐな言葉。何一つ曲がった解釈のしようがない言葉に会場のボルテージも一気に上がる。
うおぉ、やるなぁヤンキーちゃん。友希那さんとかと全く同じMCの仕方だよ。俺とか蘭とか彩はたまーになんかかっこつけようとして変なことになるからさ。
いやほんとにMC滑ったときって死にたくなるよね。穴があったらドリルライナーしてマントルの中で引きこもり生活をしたいくらい。
『聞いてください「金色へのプレリュード」』
「「「「「WAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!」」」」」
凄かった。俺の音楽知識が浅いかもしれないので確定ではないが、おそらくオリジナル曲だろう、アレ。
普通に曲自体のクオリティが高くて僕ちびりそうになっちまったよ。演奏技術云々に関しても普通にちゃんと出来てたしね。あのバイオリンのOLなお姉さんを除いて、脱初心者してるくらいには。
にしてもバイオリンが一人いると曲の雰囲気自体もクラシックぽくなるというか、社交ダンスしてそうな感じになるよね。こんどうちのバンドメンバーにも弾いてみてほしいな。心当たりはある。
『参加していただいた皆さんのこれからのご活躍をご期待しています! 皆様、お疲れさまでした!』
「いやー、良きかな良きかな」
みんな息を合わせるのにまだ一生懸命になってはいたけど、それが逆に良い感じになっていた。
こういうのって言葉にはしにくいんだけど、初心な雰囲気がシャレオツな曲調のええ感じなスパイスになってて、とにかくよかった。俺の感性が合っているのかは全くわからん。
本日は良いものを見させていただきました。帰りはコロッケでも買って帰るかなぁ。
『それでは最後に! 本日サプライズゲストとしてお越しいただいた、Black history ギターボーカルの浅尾愛斗さんに登場いただきましょう!』
「は?」
『どうぞ!!!』
さささっと、脇から出てきた男性スタッフ陣に背中をドンドン押されてスタジオまで引きずり上げられる。
待ってくれ、俺は何も聞いていないんだが。どういうことだ一体。意味が解らんがそうか、そういうことか(爆速理解)
そもそもあの性悪店員が俺を誘った時点で結末は決まっていたのだ。真実はいつも一つ! 世の中ゴミだ!
「浅尾君。ギターを忘れたおっちょこちょいな君に、貸し出し用のエレアコを貸してあげるとまりなさんからの伝言です」
「あぁ、どうもすいやせん。絶対許さん覚えとけとお願いします」
いーよ、わかったよ、やりゃあいいんだろ! やりゃあ!!!
どちらにせよ、スタジオに立ってしまった以上は逃げるなんて選択肢は皆無である。
しかも凄い脇の方から新人ちゃんたちの視線も感じるしね。もうやるしかないじゃん。
『あー……ご紹介に預かりました、Black history ボーカルの浅尾です。じゃあ、話すこともないので……いきなり弾き語りには成るんですけど、一曲』
頭で適当な自己紹介を考えて喋りつつ、両手と耳でギターのチューニングを速攻で終わらせる。
グダグダとチューニングしてるのが一番ダサい説ない? 人のは何ひとつ気にならないのに、自分がやると馬鹿みたいに気になるんだよね。静かな空気感に堪えられないの。
借り物のピックと借り物のギターだ。軽くストロークと化して弾き心地を腕になじませる。
貸し出し用って言ってたけど、普通に良いギターだな。ちょっと気になるのはピックの硬さがいつもよりも柔らかいってことくらいだけど、いざとなりゃ手で弾けばいいや。
『……あっ、そうだ。今日演奏していた皆さん。滅茶苦茶かっこよかったです。これからも楽しかったらのんびり続けてみてください……ってだけです。じゃあ……』
こっぱずかしいけど、ちゃんと感想とお礼は言わなきゃ。どんな軽い言葉や一言でも、感想は貰うと嬉しいからね。これからの新人たちに乾杯! 長渕剛さんの曲でも歌おうかな。歌えないけど。
『聞いてください。My Hair is Badさんで──』
『真赤』
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
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今のが好きなので書き直しておk
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昔のが好きなので書き直したらアカン