どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
でも消えへんで~! なんだかんだで更新するで~!
「…………えっ」
空気が凍った。
これがまさにかの海軍三大将青〇ジが使っていた必殺技アイスエイジか。滅茶苦茶カッコいいから好きなんだよね、あの技。
所でいつまで空気は凍っているんですかね。そろそろ溶けてくれないと僕死んでしまうんですが。
「ちょ……なんで断ってんのよ!」
「もう枠がねぇんだよ枠が!」
そんな流れを破ってくれたのは、紅蓮の赤メッシュでメッシュの先からハイドロポンプを出してくれそうな蘭ちゃんでした。そういえば半ば空気になってたよね。蘭ちゃんコミュ障気味だから仕方ないけどさ。
氷は溶かしてくれたのは良いんだけどね? 横から殴り込むようにしてくるのはよろしくないと思うんだ。ほら、淑女らしくレディは鼻のなんとやらッてことわざがあるじゃない。今考えたけど。
「今のは誰がどう見たって受け入れる流れだったじゃん!」
「あたりめぇだろ! でも枠がねぇんだよ枠が!」
「サイッテー」
仕方ないじゃんかよ! 俺だって受け入れようと思ってたんだよ! というしかどう見たって受け入れるしかないじゃんか!
もうそれはそれは目の前にいるポメラニアンを擬人化したような真っ白ちっこいふわふわわんこの真っすぐな瞳を見たら受け入れるしかないじゃないの!
でもね! もう僕枠がないんですよ! 週に7日あるうちの3~4日はパスパレの練習だし! 残りはRoseliaとAfter growで残りは大切な休日なんですよ!
もう枠がないの! しかもツキイチでポピパも抱えてんのこちとら! 本職インストラクターでもないのにスケジュールヤバいの! わんこちゃんたちの入る枠がないのよ!
「あんたはこの子たちを見てもなんとも思わなかったわけ!?」
「時間がねーんだよ! 1日は24時間だし一週間は7日間だし一か月は大体30日なんだよ!」
「男でしょ! どうにかして後輩を導こうとは思わないの!」
「思っとるわバーカ! 男浅尾愛斗自分を信じてくれるかわいこちゃんをいざ導かんに決まってらぁ!」
「じゃあ受けなさいよ!」
「空いてねぇんだよ枠が!!!」
なんかこの状況Twitterかなんかで見たぞ。コピペで外人のおじさんが押し問答してるやつだよな。まさにそれじゃね?
見ろよ! 目の前で良く知らない先輩二人の喧嘩を見させられて新人ちゃん四人とも固まってんじゃねぇか! これが本当の黒歴史ってな。馬鹿野郎!
そもそもですね。この世の中は1日は24時間で一週間は7日で一か月は30日前後なんですよ。そもそもバイトを数件も掛け持ちするような学生なんかこの世には存在しないし現実あり得ねぇし! どうなってんだそいつの学生生活は。
俺の場合、バイトを減らそうものなら彩が騒ぐわ、時給制のおかげで給料は減るわで減らしたくないんですよ。新しいギターも欲しいのよ!
「さっきまで珍しくいい事言うって関心してたのに、なんでこの男は……」
「多分、そこを上手く決められないから彼女いないんだと思う」
「言ってて恥ずかしくないの?」
「恥ずかしいっていうよりかは悲しいかな」
今まで生きてきて彼女はできたことねーんだもんな。高校生になったら彼女出来るだろって今までそういうことを一切してこなかったツケがこれだよ。
女子から顔は悪くないって言われてるのに彼女はできないっていうキャラがこの世で一番残念な生き物だっていう事実をこいつらに知らしめてやりたいわ。
「えーっと……ちょっといいかな?」
「つぐみ」
「そちらの皆さんは初めましてだよね。初めまして。羽沢珈琲店の店員の羽沢つぐみって言います。よろしくね」
「あっ、はい! 初めまして……えと、倉田ましろって言います」
ぐしゃぐしゃになっていた状況を見かねてくれたのか。裏からつぐが出て来てくれた。
ごめんよ、つぐ。完全に忘れてたけど、ここつぐの家の店だったよな。完全に出禁物だわ。
「つぐ、切腹するから日本刀くれ」
「切腹に日本刀は使わないですよ浅尾先輩~。日本刀を使うのは介錯人ですよ~」
「ツッコむところそこなんだ……」
「物知りだなピンク頭ちゃん。ピンク頭その1とその2にも爪の垢を煎じて飲ませてやりたい」
「このご時世不衛生じゃないですか~?」
「メタい」
確か、広町七深ちゃんと言っただろうか。今さっきつぐとの自己紹介で知った。
この子は印象的だったから覚えているぞ。忠犬ポメちゃんのバンドの中でも一番ポテンシャルが高そうだった。後ろのツインテちゃんが若干もたついても一切テンポを崩してなかったのがあまりにも残っている。
地味ながら並大抵のベーシストじゃできないことをやってたし、磨けば光る原石だと見たね。
「愛斗くんも落ち着いて考えよ? もしよかったら、私に予定表見せてくれないかな?」
「いいけど……LINEに送ればいい?」
「うん。ありがと!」
「……なんでつぐみのLINE持ってんの」
「LINEくらい持ってんだろ」
「なんかキモイ」
「もう俺何されても負けるぞ」
こいつマジで俺に対して有利相性すぎるだろ。四倍弱点どころじゃなくて八倍弱点くらいありそう。サザ〇ドラですらニン〇ィアの前には地べた這いずり回って泣いて逃げ出すのに。
そんなわけでつぐの圧倒的整地力に促される。ひょいひょいと場は進んでいき、最初のぐちゃぐちゃはなんとやら、あれまキッチリと6人仲良くテーブル席に収まった。
「それじゃあ、私も手が空いたからまとめ役にまわろっか」
「ありがとうつぐ……優秀過ぎる……結婚して欲しい……」
「その首ねじ切るよ」
「なんでお前が返事sごめんって本当に冗談いだだだだだ!!! ソーシャルディスタンス! 死ぬうごごご!!!」
「そんなもんここにはない!」
絶対に俺の隣の席を美竹蘭にしたのは間違いだぞ、つぐ。
俺はこの赤メッシュの機嫌一つで消される儚い命なんだよ。儚いといっても薫さんじゃないよ。笑ってないで助けてほしいんだ。意識とんじゃう。
「じゃあ話を戻そっか。ましろちゃん達は愛斗君にコーチをして欲しい……ってことでいいのかな?」
「は、はい。でも浅尾さんは忙しいんじゃ……」
「忙しいと思うけど、時間は作れるんじゃないかな?」
「つぐまで僕に毎日働けというのかい? 可愛い女の子のために働くのは嫌いじゃないけどさ」
「かわっ!」
「そういうわけじゃないよ。でも、今の愛斗君の月の予定をリスケすることはできるんじゃないかなって」
「リスケ……?」
「reschedule ……今あるスケジュールを組みなおすってことです」
「つくしちゃん物知り……」
はえ~、今どきの女子高生は業界用語まで使えるのか。進んでんなぁ。ドヤ顔が可愛い。
しかも今ツインテちゃん、もとい二葉つくしちゃんだっけ。彼女の発音物凄い良かったし。この子たちってもの凄く頭のいい高校行ってんのかな。
「例えばだけど、週一で入れてたAfter growの練習日を月二にするとか。勿論みんなの意見も聞いてからだけどね」
「と言っていますが、どう思いますかリードボーカル」
「私は別に減らしてもいい。モカと巴も多分大丈夫だし、ひまりがどういうかじゃない?」
「私たちも愛斗君のおかげで上手くなったからね」
つぐのドヤった顔が物凄く可愛いし頼もしいよ。
そっかぁ、おっきくなったんだなぁ。去年の今頃はまだまだ初心者だったけど、みんな上手になったもんなぁ。
「蘭ちゃん泣いても良いんだよ」
「次その呼び方したら利き手へし折るから」
前言撤回、やっぱりかわいくねぇや。
っていうか、蘭が割とあっさり引くのはちょっと意外だったり。こいつって向上心の塊だし、一番質問してくるのは蘭かモカかって感じだったからな。
俺が教える立場に回らせてもらっている子たちはみんな向上心の塊だけど、蘭やモカ、それから紗夜さんなんかはちょっと群を抜いている。
十分上手いのにモチベも高ければ、そりゃあ一年あればここまで伸びるわって話ではあるよね。俺は向上心は
蘭ほどにはないからちょっと羨ましかったり。
「それで言えばRoseliaの方も減らせるかも」
「Roseliaって……あのRoseliaですか!?」
「多分そのRoseliaだね。友希那さん……に直接通すとアレだから、リサ姉に言うか」
正直、Roseliaの方に関しては俺が教えられることは教え切ったというか、去年の年末くらいにはもうその状態だったというか。
あのバンドは初速から伸び方が凄かったのに、ゴタゴタが解消してからは枷が外れたといわんばかりにメキメキ伸びていったんだよな。
元々実力は高かったからAfter growに比べれば伸びしろは短かったけど、Roseliaの素の実力からしたら伸びすぎなくらい。
友希那さんと紗夜さんは少し渋るかもだけど、リサ姉がなんとかしてくれるかな。あこは……燐子さんがなんとかしてくれるでしょ。なにも一生の別れどころか日にちを減らすだけだしね。
「例えばココとココを減らして新しく当てはめれば……」
「めっちゃキレイだ。すげぇなぁつぐ」
「そんな褒められるほどでも……」
つぐに送ったくっしゃくしゃのカレンダーがすんごい綺麗な形で送り返されてきた。もう毎月つぐにカレンダー整理して欲しいくらいなんだけど。
つぐのアドバイスの通りにつくられたカレンダーには、丁度週一分の新しい余裕が今までと変わらない日数で入れられている。マジでどこが変わったんだってレベル。
よく見てみるとAfter growとRoseliaが週一で交互に来るようになっていて、その空いた隙間に仮スケジュールが入っている。はえ~、よく考えられてるわ。この短時間で出来たとは思えない。
「……っていうことh」
「あたしたちのコーチ! 受けてくれるんですね!」
「う、うん。友希那さんたちが許してくれればだけどね」
「いぃやったー!!!!!」
忠犬ポメちゃん大丈夫かな。ギャルちゃんに思いっきりすっ飛ばされて、今まさに凄い勢いで振り回されてるけど。
それにしてもここまで喜んでくれるとは、嬉しいね。ただ私としては開幕物凄い勢いで無理と連呼しておいて、つぐに仲立ちされたらあっけなく問題が解消された手前、物凄く申し訳ないというか恥ずかしいというか。
あんなに無理と言ってしまったのが申し訳なさ過ぎて、できることなら今すぐでも土下座をして詫びたいというか。
「どうしよう」
「とりあえず落ち着いたら謝れば?」
「そうする」
本当に傷つきそうなときには案外優しい蘭ちゃん好き。
普段DVしてくる彼氏の優しい一面で落とされる女の子と全く同じ状況だけど、僕は蘭ちゃんがわかっててそういうことをやってるとは思ってないよ。蘭の場合は多分天性のそれでやってると思うんだ。
とりあえずこの後ギャルちゃんが落ち着いた直後にダイナミック土下座をかましたし、友希那さんと紗夜さんは死ぬほど渋ったけど、リサ姉が何とかしてくれました。
あなたたち二人に教えることなんてもう殆どないんだからいいじゃないですか。と言いたかったけど、どうやらそういうことではなかったらしい。それでも許してくれたからやっぱりみんないい人だね。
俺は明日からどういう顔をしてMorfonicaのみんなに顔を合わせればいいのかな。今から胃が死にそうだね、某靭帯大好き畜生ペンギンさんの胃薬飲んでいかなきゃ……
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
-
今のが好きなので書き直しておk
-
昔のが好きなので書き直したらアカン