どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
あと1話が4000字行ってないのは少しやばいと思ったからちょっと加筆修正加えたよ!昔の文章の方が今の文よりワンチャン分かりやすそうでちょっと自信失ったのは内緒な。
みんなどこが変わったか探してみてね!(巧妙なステマ)
「はい行きマース。君に届かない声はイタリアにも届かない、故にミラノ風ううううう!!!」
どわああああああああああ!!!!!というライブハウスに響き渡る地鳴りのような歓声とともにドラムのソロパートを叩き込み、後に続くようにベースとギターが殴りかかる。
ちなみに俺はデスボイスとかあんまり出せないのでそこら辺はアレンジしてある。
最近練習してるけどな。
小柳はデスボも出来るのに見た目とは裏腹で歌声めっちゃ綺麗なのが普段のギャップと相まって笑えてくる。夕闇に誘いし漆黒の天使達をみんなもすこれ。
「今日は俺らの後にも何チームか控えてるからなぁ!俺らはこの一曲だけだからこれだけでばちこりぶち上げてくぜええええええええ!!!!!」
『ウオアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!』
最近はライブに慣れてきたお陰で煽りとかも出来るようになってきた。
別に俺はあがり症って訳でもないからな。
初めてCiRCLEの定期ミニライブで演奏した時、このメンバーで集まるのはこれっきりとかまりなさんが言ってたけど別にそんなことも無く。
あれからも色んなところでBlack historyとしてバンド活動を不定期にしてたりする。
だいたい月1か2くらいでやってるな。
合わせ練習とかは殆どしてないけど毎回何とかなってる。マジでうちのメンバー優秀すぎる怖い。
ちなみにこの『君に届かない声はイタリアにも届かない、故にミラノ風』本家ではギターは一本しかないがアレンジでツインギターにすることで厚みが増し、よりロックになる。
ツインギターは大正義ってそれ一番言われてるから。
『「オーイェイ!ピザ好き!イェイ!ナンバーワンマルゲリータァ!」』
観客の怒号とともにマイクに向かって声をぶつける。
この曲はマジでノリやすすぎる。
夕闇に誘いし漆黒の天使達はYouTuberと思われがちだがれっきとしたバンドである。ちなみにはたらく君に贈る歌とI want to change the band name.もコピーしてある。
手っ取り早く会場をぶち上げさせるには知らなかろうがなんだろうがとにかくノリやすい曲がいいのだ。
その点ではヤバいTシャツ屋さんなんかも代表に入ってくる。かわEとかハッピーウエディング前ソングとかとにかく乗りやすい曲ばかりだ。みんなも聞こうね!ライブめっちゃ楽しいよ!
何より譜面が優しいことが結構あるので俺ら自身もどちゃくそ暴れながら弾くことが出来る。俺はどの曲でも暴れるけど。
やっぱライブって楽しいわ(確信)
『どわああああああああああああああああ!!!!!!!!』
「てな感じで会場は暖めといてやったから、あと頑張れな」
「うん!ありがとー!行ってくるね!」
俺らの次に控えてるのはポピパである。
別にそこまでガッツリ関わってることも無いけど、まぁ知り合いだしライブはぶちあげて楽しんでこそなんぼだからな。
会場ぶち上げすぎて猛暑日になるくらいがちょうどいい。会場は温めすぎて困ることは無いからな。やる側の話だけど。
ちなみにだけどちょっとふざけた。そらそうよ。ちょっとだけふざけたに決まってる。
本当はテレキャスターストライプやる予定だったけど急遽予定変更してピザ屋の配達をしました。
ライブにおいてノリは大事ってそれ1145141919810回言われてるから。
汚い(確信)
「なんか暖めるのベクトルがおかしくないか!?お前は私達のバンドをなんのバンドだと思ってるんだよ!?」
「ポピパってコミックバンドだろ?」
「ちげーよ!私達は普通のバンドだよ!」
えっ違うの?
有咲めちゃくちゃ苦情入れてくれけど、ポピパって主に香澄が3回に1回はやらかしてる印象なんだけど。
ポピパってハロハピの亜種じゃないの?ヤベー奴枠じゃないっけ?
いやあっちはもっとやばいけどな。言うて香澄はライブやとしっかりやってるし。
ほんとに事故ギリギリだったのもきらきら星くらいだ。あの選曲はクレイジーすぎる。
勇気100%やったマキシマムザホルモン並に勇者だ。あれはかっこよかった。
ポピパのきらきら星も良かったけどホルモンの勇気100%は強すぎる。
「はいはいちょままちょまま。とりま頑張れー」
「ちくしょー!お前後でぜってー〆てやるからな!」
「はいはい可愛い可愛い」
ギャーギャー文句を言う有咲を尻目に控え室に向かう。
ツンデレ巨乳ツインテとかここまで破壊力があるのか。ポピパもメンバー全員マジで可愛いよな。
香澄?あぁ……あれは顔がいいけどあれだ。あれは彩枠だ。ペットの領域だな、猫耳ついてるし。あれ猫耳なのか未だに謎だけど。
にしてもあの髪はどうやってセットしてんだよ。
ツインテールとか日菜さんみたいな編み込み?も全くわからんけどあの髪型は物理法則を無視している気がする。
何より香澄の髪型ってワックス使ってねぇらしいからな。
この前なんかの間違いで猫耳に手を突っ込んだことがあったけどなんともなく、普通に貫通して引っこ抜いてもなんともなかった。
ブラックホール説あるぞあれ。
「おっすお疲れ様ー」
「あら、愛斗じゃない!凄かったわよライブ!」
控え室のドアを開けて、声が聞こえた方を向くとそこには長い金髪とキラキラした目から毎回とんでもねぇことをやってるヤベー奴と俺の中で評判のこころがいた。
というかハロハピのメンバー全員いた。
「おうサンキュ、お前らが会場暖めといてくれたお陰でめちゃくちゃ上げやすかったぜ」
「楽しかったでしょう?」
「そりゃあもちろん」
「やっばりライブはこうでなきゃ!」
相変わらず曇りひとつない綺麗な笑みを浮かべやがる。世界中の人間がこころみたいな人ばっかりだったらくっそ平和なのにな。
……いや、嘘だわ。
多分、5分くらいで地球壊れる(確信)
「まーくんお疲れ様!」
「おう、はぐみもな。そういやミッシェルと花音さんは?」
「ミッシェルなら先に帰ったよ!かのちゃん先輩はわかんない!」
「フッ……彼女らも何か秘め事があるのかもしれないね。秘密を抱える女性は美しいものだよ」
「あぁなるほど、ならそろそろ来るな」
てか薫さんそんなこと言うなら美咲ものこと気づいてあげろよ。美咲は完全に諦めてるけどな。
てかあれで未だにバレてないのがおかしい。しかも気がついてないのが3人もいるからおかしい。
薫さんとか一見ただのイケメンに見えるのにな。悲しいなぁ……。
「お疲れ様でーす……」
「お、お疲れ様です……」
ほらな?
汗だくの美咲と花音さんが死にかけながら戻ってきた。
恐らくミッシェルの抜け殻を片付けに行ったんだな。てかほんとただでさえ照明とかで熱いステージで着ぐるみ着てられるよな。着ぐるみ歴が長い賜物なのかな。
このこと美咲に言ったらそんな賜物いらないって一刀両断されそうだけど。
「美咲、おつかれ」
「うわわっ……ありがと、そちらこそお疲れさん」
「油断したなァ!花音さんの分もあるよ!」
「ふええっ!?」
労いの意味も込めてペットボトルに入ったおーい〇茶とタオルを美咲にぶん投げる。ちょっと一瞬危なかったけど普通に取ったな。まぁ取れないと思ってたら投げないんだけど。
クマの中の常識人とはよく言うものだがあの軍団をセーブするだけ美咲も大概の運動神経してるわ。
にしても花音さんには軽く下から投げたのに何故取れずにあんなにあたふたするのか。
可愛い。花音さんマジ可愛い、癒し。
「あとこれも着とけ」
「よっ……と?なんでジャケット渡すのさ」
着ていたジャケットを美咲に投げる。なんでってそりゃあ……。
うーん言っていいものなのか。
正直心臓にめちゃくちゃ悪いので早く気がついて欲しい。
いやー眼福眼福ゲフンゲフン!
「まぁいいから着とけって。前は閉めろよ」
「ねぇ……なんかこのジャケット変なの仕込んでないよね……?」
「そんなことする訳あるかアホンダラ」
「じゃあなんなのさ」
「……鏡見てみ?」
「あっ、み……美咲ちゃん……」
「? 花音さんまでどうしたんですか……って!?」
俺と花音さんの視線の先に気がついたのか。
不思議そうな顔をしながら自分の目線を少しずつ下に向けて、ある程度のラインに行くと顔を真っ赤にして一瞬で胸の前で腕を組んだ。
やっと気がついたのか。そのまま急いで俺が渡したジャケットを羽織って前を締める。
てか花音さんすぐ近くにいたのに気が付かなかったのかよ。鈍感可愛い。
「……ムカつく」
「何にさ、言っておくが俺は無実である。あれは事故だぞ」
「女の子の下着見ておいてうんともすんとも言わないで冷静にいられたのがなんか女としてのプライド的にムカつく」
「横暴すぎる」
そんなことも言われても仕方ないやん。
鋼メンタル舐めんな。こちとらタオル一枚のアイドル見たことあるんだぞ。
嘘です内心めちゃくちゃドキドキしてました。顔に出すとセクハラで訴えられそうなので無理やり顔には出さないだけですはい。
「……ありがと」
「いいってことよ」
赤面されながら言われると何故か照れる。
最近は彩の所為で感覚狂ってるけどこれが正常な反応なんだよな。流石常識人。
これ褒めてもいいのかな。そろそろ彩にも色々直して欲しいものである。
「みーくん大丈夫?はぐみの服貸そっか?」
「ん、ありがとはぐみ。大丈夫」
「黒い服の人たち、美咲の着れる服って無いかしら?」
「すぐに用意致します」
「す、すいませんなんか急に……」
こう見ると美咲も愛されてるな。ハロハピも仲間思いのいいバンドだわ。
これがあるから美咲も花音さんも辞めようと思わないんだろうな。普段の横暴やべぇけど。
「儚い……」
「万理ある」
薫さんにめちゃくちゃ共感しながら、ふとモニターを見たら香澄が空を飛んでたり、おたえが兎を放牧してたり、りみがチョココロネを客席に投げたり、沙綾が三刀流ドラムしてたり、有咲がパニクったりしてた。
なにやってんだ(白目)
やっぱりコミックバンドじゃねぇか!
「お疲れー☆」
「楽しかったねー!りんりん!」
「暑かった……」
控え室でのんびりバームクーヘンを食いながら、延々と漫才しているハロハピを横目に見てると俺にとってはお馴染みの顔であるRoseliaの面々が出番を終え、控え室に戻ってきた。
茶髪でロングのギャルっ子の皮を被った私的お嫁にしたい人ランキング堂々1位のリサ姉。続いて小さな大魔王(可愛い)あことただの天使燐子さんも続けて入ってくる。
ちなみにお嫁にしたい人ランキング堂々1位だが、俺はリサ姉に告白する勇気も予定もない。
手が届かない位置にいるし恋愛的な好きかと言われたらそうではない気がする。でもなんかの間違いでリサ姉に告られてたら0.2秒ではいと言うわ多分。
てか恋愛的な好きって感情が人生で1回もあったことが無い。
高校生にもなって華のJKと会う機会や出会い自体は増えたが大恋愛する機会は無いもんだよなぁ。
やっぱり恋は巡り合わせなのかもしれない。
「おっすお疲れ様ー」
「おー愛斗じゃん、お疲れ様」
「我が兄者よ!かの演奏見事であった!」
「だろ?舐めたらあかんよ、やるときゃやるんだぜ」
未だに歌うのは慣れてねぇけどな。
最近風呂でボイトレ始めたり日課のスタジオ早入り練習とかバイトの前撮りでもちゃんと歌ったりしてるんだけどまだ歌うのは慣れねぇ。
課題だった肺活量はかなり増えてきた。
けど未だに蘭や友希那さんの方が声が伸びるというか息切れしないんだよなぁ。
男だからそこら辺の力勝負では負けたくないのだけど悲しいなぁ……。
「お疲れ様です」
「……お疲れ様」
「おっ帰ってきた」
友希那さんと紗夜さんも遅れて戻ってきた。
なんかあったんか?
「愛斗もいるのね、丁度いいわ」
「何が?」
「次回の練習、会議を開くわよ」
「えっなに、友希那さん猫でも放牧する気ですか?」
「……」
なんかめっちゃ驚いたような確信つかれて「なぜ気づいたの……!」って顔してる。
やめて友希那さん。最近キャラ崩壊してる気がするよ。
「……何故分かったの」
ごめん、次の練習の会議すっげー不安だわ俺。
願わくば休みたい。
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
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今のが好きなので書き直しておk
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昔のが好きなので書き直したらアカン