どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい   作:as☆know

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毎日死にそうになりながら書いてるんですけど毎回毎回オチと展開が行方不明すぎる
今なら締め切りに追われる漫画家の気持ちが分かる(確信)


ハーレムは実際地獄

 突然だが俺は今、羽丘女子学園に来ている。

 というか今日から1週間ここに登校することになった。訳が分からない、いやほんとになんでこうなったし。

 

 ここ羽丘女子学園は進学校らしく、工業科で半分以下に落ちない程度に適当に頑張ってた俺にとっては色んな意味で非常にまずい場所であったりする。置いてかれる未来しか見えねぇぞ大丈夫かオイ。

 まぁここに来ている生徒の中には蘭やひまり等afterglowのメンバーもいるし、そう考えるとちょっとだけ安心するが。

 

 遠藤が言ってた通り、学力的には大差ないらしいからそれを信じるしかない。むしろそうじゃなきゃ色々まずい。

 とりあえず来てしまった以上はやるしかない。

 

 

「浅尾くんよろしくね!」

「いやほんと……よろしくお願いします」

 

 

 今日は月曜なので朝会があるらしく、俺がお世話になる1-Bの担任の先生と挨拶を済ませて体育館までついて行く。とりあえず少しだけ話したけど厳しそうな感じはしない女の先生でよかった。

 

 体育館に着くと先生の列に謎の男子高校生がいると軽い騒ぎになるかもしれないということで舞台裏に案内される。

 そこで校長先生とも軽く挨拶を済ませて後はただただぼーっと待つ。

 校長先生なかなか話長いタイプだったな。現に朝礼で話してる今も長いし蘭とか寝てるんじゃねぇかな。俺もちょっと眠くなってくるもんこれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 長い長い校長先生の話を終えるといよいよ1-B特攻の瞬間である。

 各クラスの移動が完了したのを確認して待合室から移動。

 教室に移動するまでにも学年指導の先生と話していたが、進学校ということもあり生徒に怒る場面自体がそもそもあまりないのか、かなり優しそうな先生だった。

 うちの学校の学年指導担当とかもはや鬼なのに。

 

 

「それじゃ、頑張ってな」

「はい、ありがとうございました」

 

 

 そんなこんなで教室前に到着。

 教室の廊下側の窓はガラス張りになっており、普通に外が見える。

 おそらく既に存在自体は知られてるだろうな。朝フルフェイスの男らしき人物がいて話題にならない訳がないんだけど。

 

 あぁ、胃が痛い。マジで逃げ出したい。

 

 

「浅尾くん?準備いいかしら?」

「アッハイ」

 

 

 そんなこんなでもう運命の時間が来た。

 女子しかいない教室に入るってマジで怖い。緊張する。

 ただ、動かない訳にも行かないので意を決して教室に足を踏み込む。

 あぁ、頼むから新しい黒歴史を作らないでくれ、俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が姿を見せると教室が一気に騒がしくなるが何を言ってるかなんて聞こえねぇ、ただただ胃が痛ぇ。俺一人に集まる視線が痛ぇ。

 とりあえず自己紹介だけぱぱっと終わらせよう。じゃねぇと一生終わらん。

 

 

「えっと……桜ノ宮から来ました、浅尾愛斗です。事情は朝先生に話してもらった通りです。……取り敢えず1週間よろしくお願いします」

 

 

 そう簡潔にまとめると、静かになった教室が一気にうるさくなる。

 と言うか何人かの女子がこっちに突っ込んできた。

 

 

「ねぇねぇ!浅尾くんかっこいいよね!連絡先交換しよっ!」

「ちょっとずるい!私も聞きたい!」

「好きな食べ物とかないの!?」

「背おっきいよね!何センチあるの!?」

「好みのタイプは!?」

 

「いや……ちょっ……」

 

 

 なんなのこれ。怖い、女子怖い。

 もう目が餌に飢えた獣の目をしている。

 

 女子校の女子は出会いが少ない為、男に会う機会があるとそれを逃さない為にみんなが揃いも揃ってメイクしまくるとかそういう話は聞いたことがあったがこんな想定外だ。

 強い、押しが強すぎる。怖い、女子怖い。

 

 

「……ってひまりもいるじゃねぇか!お前助けろや!」

「チャンスだしね!」

「ざっけんなああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 あの後なんとか巴とつぐの手によって大量の女子から開放された。下手したら女性恐怖症にでもなりそうだなこれ。

 いやーマジこのクラスに巴とつぐがいて良かった。

 モカは何もしないけど。

 あとひまりは加害者側になってるけど。

 そして蘭はクラス違うけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1限目 数学B

 

 そもそも俺は工業科だから数Aしか知らないのだがそんなことは知ったこっちゃない。席が隣になった巴に起こしてもらうことで何とか睡眠を回避。

 休み時間になった瞬間、他クラスの女子に囲まれ身動きが取れなくなる

 

 

 

 2限目 古文

 

 普通の国語しか知らない&古文の分野はあまり得意ではないから死亡。なんで昔の人の言葉を学ばなあかんねん。

 俺らは現代人やぞかわEやばEって言ってりゃいいんだよ。

 あと1限目からめちゃくちゃ当てられる。

 目立つからだろうがどうして俺の苦手な範囲でしか当たらねぇんだよ。畜生、不幸だ。

 休み時間になった瞬間、他クラスの女子に囲まれかけるも、移動教室ということもあり即行逃げ出す。

 

 

 

 3限目 体育

 

 即行で着替えて、隠密行動で体育館には向かうも、通り道の2年の校舎で日菜さんに捕まり教室に引きずり込まれる。

 何とか逃げ出して授業に参加。

 体操服女子に囲まれるのを最初は密かに楽しみにしてたもののそんな余裕はなく、テニスで巴と本気で一進一退攻防を繰り広げる。大人気なく本気を出しきってなんとか勝利。

 が、あまりにも周りの目を気にしておらず、休み時間になった瞬間、巴ごとクラスの女子に囲まれる。

 何とか逃げ出すもまたも2年生の校舎で今度はリサ姉に捕まる。

 この時点で疲労困憊。

 

 

 

 4限目 英語

 

 割と得意科目でやっとまともな授業が来る。

 体育?あれはストレス解消場やから……

 だが体育で本気を出しすぎて死にかける。巴を頼ろうとするも巴は既に撃沈済み。俺も死にかけるもつぐの手によりなんとか耐えきる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで現在に至る」

「何独り言話してるの」

「聞いてよ蘭ちゃ〜ん」

「もう聞いたんだけど、キモイ」

 

 独り言と切り捨てながら聞いてくれてた蘭ちゃん尊い。

 そんなこんなで地獄の午前中を乗りこえ、クラスメイトか他クラスの女子に囲まれる前につぐたちの指示で屋上に(飯と)愛の逃避行をした俺は既に来ていた蘭に死ぬ程愚痴っていた。

 あぁ、蘭のツンケンした態度がありがたすぎる。あのままだと褒められることに喜びを感じなくなる体になるところだった。

 あと、蘭の顔を見てめちゃくちゃ安心した。

 

 

「いやーほんま飯も喉を通らへんで」

「思いっきりご飯食べてるけどね……」

「本気で動いたし疲れたんや」

「アタシ何年かぶりに本気でテニスしたぜ……」

 

 

 巴めちゃくちゃ強かった。

 あとめちゃくちゃかっこよかった。俺より全然イケメンだった。女なのに。

 ひまりが巴は女子なのに結構モテると言っていたがありゃモテるわ。一番モテるのは薫さんらしいけど。

 

 俺、薫さんの隣にいたら相対的にモテないんじゃないか?

 あの人の見せかけのカリスマ力半端じゃないからな。

 実際カリスマな部分もあるんだろうが友希那さん方式で霞んでる。悲しいなぁ……。

 

 

「というかさー、まーくんって授業受ける必要あるのー?」

「俺だって学生だぞ、そもそもなんのためにここに来てると思って……」

「表向きでアンタがここに来た理由って羽丘の下見じゃないの?」

「……あっ」

 

 ……あっ。そういやそうだった。

 大義名分とか殆ど聞かされる前に無理やり決まっちまったからな。そりゃあ知る由もない。

 てか大義名分があるんだったら俺、授業受けなくていいよな。(再確認)

 

 

「でもそれであっちに報告とかされたら面倒だしなぁ」

「そもそもこころの無茶苦茶で始まったんだし、誰も文句は言わないんじゃない?」

 

 

 た、確かに……。

 そもそも男子が女子校で普通に授業受けてるのがおかしいのだ。

 しかも大義名分が会場含め、羽丘全体の下見なら尚更だ。むしろ何で俺はわざわざ授業を受けてたのだろう。

 これじゃあまるで俺がわざわざ女の子に囲まれに行ってるみたいじゃないか。馬鹿かァ!?

 

 

「……俺、次の時間ここで寝るわ」

「まじかよヤンキーじゃん」

「うるせー!俺はもうやる気がなくなったんだよ!てか眠いのー!つぐー!」

 

 

 俺は決めたぞ!もうここから動かねぇ!

 授業サボって屋上で寝る!

 最高にロックじゃねぇか、盗んだバイクで走り出しちまいそうだぜ。

 今のご時世そんなことできねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昼食でお腹も満たされ、afterglowのメンツと話してたはずなのに気がつけば俺は意識を飛ばしていたらしい。

 目を覚ますとそこは知らない天井。

 天井とかないわ、ガッツリ空。雲もちょこちょこ見える空だ。

 

 

「ふぁ……あぁ……」

 

「……すぅ……」

 

 

 体を起こそうとするも謎の重力で体を動かせない。

 

 ……なんか右腕が重くね?

 

 俺は自分の弁当箱を枕にして左手を目元に当てて仰向けで寝ていた。

 確かに右腕はフリーだったけど……何?金縛り? 右腕専門の金縛り? 面倒くさすぎんだろ、あと俺はあまりホラー系が得意な部類ではない。

 意味はわかるな?右側が見れない。怖ぇんだよおおおおおおおおおお!!!!!

 しかも何かの呼吸みたいな音も聞こえる。

 マジで怖くなってくる。

 けどこういうのって多分見なきゃどうにもならねぇんだよなぁ……。

 

 てなわけで覚悟を決めて右側に顔を向ける。

 化け物がいた時は全力で叫んで助けを呼ぼう。そうしよう。

 

 

「……すぅ……んっ……すぅ……」

「……は?」

 

 

 俺の右腕に小さな頭を乗せていたのは黒髪にショートカット、そこに代名詞とも言える赤メッシュを引っさげた美竹蘭ちゃんがいた。

 しかもご丁寧に俺の方に体を向けている。

 

 どういうことかって?

 俺が右を向いた瞬間に超絶美少女蘭ちゃんの顔とほぼゼロ距離になるんだ。わかるな?

 一応身長差がそこそこあるから大丈夫なんだが(大丈夫とは言っていない)それでもやはり緊張する。顔の高さは同じだから身長差も糞もないしな。

 

 そもそもなんで蘭ちゃんぼくちんの腕を枕にして寝てるの?そりゃ自分の腕を枕にして可愛い女の子を寝かせるのは男のロマンだけど!彼女に腕枕はロマンだけど!

 なんでよりによってクールビューティツンデレ蘭ちゃんがやってるのさ!

 ちなみに友希那さんと紗夜さんにクールビューティのイメージは最早ない。

 あの人たちは天然部分を見せつけすぎた。

 

 

「……寝るか」

 

 

 とりあえず俺は何も見なかった。そういうことにでもしよう。

 そんな訳でまだまだ寝足りないという脳の司令に従順になり、目を瞑って夢の世界に意識を落とす。

 おやすみ皆の衆、俺はまた寝る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっ……なんで……っ」

「……ぐぅ」

 

 

 起きたら愛斗がこっちを向いて寝ていた。

 しかも何故か左腕であたしを抱きしめて。

 こいつはそこまでして殴られたいのか、ホントにMなのかちょっと心配になる。

 

 ただ……悔しいけどなんかこの感じが安心する。まだ今日も熱いのに、なぜか愛斗の体はそれ以上の離れたくなくなる温もりに感じる。

 ていうかこいつ、あたしが横で寝てるのに平気でぐーすか寝ていると思うとちょっとイラッとくる。

 取り敢えず起きたらぶん殴ってやる。

 

 これは湯たんぽ、この変態は湯たんぽ!

 ……よし。暗示をかけて自分の胸の前の辺にあるシャツのお腹の部分をきゅっと掴む。

 湯たんぽだし……いいよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なにこれ」

「なーにしてるのかなー☆」

 

 

 二度寝から目が覚めると何故かリサ姉やひまり含む、俺の知り合い大勢に囲まれていた。

 蘭は何故か俺に抱きついてた。あと俺も何故か右を向いて蘭を抱きしめてた。

 うん、こういう時はあれだなまずこういうんだ。

 

 

「俺は無実だ」

「話は署で聞きます」

「どうやって蘭を落としたのか根掘り葉掘り聞くんだから!」

 

 

 確信したわ。

 俺はここに来た時点でいろんな意味で詰んでると。

 とりあえずその刑務所にカツ丼は出るんだろうな。出なけりゃ訴えてやる。

 いや、どちらにせよ無罪じゃねぇか俺。

 冤罪やろ許さねぇぞ!

 

 

 俺は無実だああああああああああああああああ!!!!!!

過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。

  • 今のが好きなので書き直しておk
  • 昔のが好きなので書き直したらアカン

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