どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
怖い時は無理すんな、やめとけ
「やぁやぁ浅尾くん、どうだったかね。女子校は。女の園だったかね?」
「そら女しかいねぇからな」
「可愛い子いた?」
「美人ぞろい」
「てめぇ!」
二週間の間女子校に飛ばされてた俺は、無事帰ってきた。
ギャーギャーやってる、このむさ苦しい男だらけの中でこうやって馬鹿騒ぎできるのが何よりも嬉しい。泣けてくる。
ちなみに今話してるのはただのクラスメイトの山田と田中である。覚えなくてもいい。
思えばあっちでは学生とは思えないような1週間を2回も過ごしたんだよなぁ……。
羽丘では巴や薫さんごと囲まれては日菜さんとひまりにそこらじゅうに引っ張り回され、屋上でサボったり、リサ姉に弾き語りして日菜さんから彩に変なリークされたり、蘭に抱きつかれてそのまんま爆睡してたらつぐに泣かれそうになったりほんとに大変だった……。
花咲川に関しては思い出したくねぇ(遠い目)
……えっ?思い出せって?しゃーねぇなぁ。
まぁ思い出に残ってることだけで言うと初日からいきなり歓迎ライブ(俺が演奏した)したり彩にクラスまで突撃されたり、はぐみからホームランかっ飛ばしたと思ったらそのあとフルボッコに打たれたり、一週間全部彩と飯を食わされたり、A組とC組合同の水泳でこころと香澄に引きずり込まれて制服のまんまプールにドボンしたり、何故か彩と体育館倉庫に閉じ込められたり、服がねぇと嘆いてたらメイド服また着せられたりマジで大変だった。
濃い、濃すぎる。少なくとも一週間に起きていい量じゃない。容量オーバーだ。
リセットさんも多すぎるからリセットしろとブチギレるくらいには大容量である。
しかもそんな間にもコーチしたりバイトしたりしっかり予定はあるのだ。今のところ大丈夫だけどそのうちぶっ倒れそうで心配である。
「そういや、うちのクラスの出し物って何になった?グループでもみんなだんまりだし」
「お前聞かなかったやん」
「グループで聞くまでもないかなーって」
「それわかるわぁ……」
「聞きゃええんに」
そんなグループで聞くまでのことでもないだろ。
まぁ俺が聞くのがめんどくさかっただけなんだけどな。
「そんで何やるん」
「喫茶店。男は執事服をしっかり着てな」
「スーツとほぼ変わらないんだっけ?」
「ならいいや、準備も勝手にしてくれるんでしょ?」
「おう、上が177だったよな?180でやっといたから」
「サンキュ」
このクラスメイト、有能である。
俺は服に関してはかっちりよりもちょっと緩いくらいを好むからな。
まぁ、こいつらはそんなこと気にしないでサイズ小さくて着れないのだけを回避するために大きめのサイズの服を指定しただけなんだろうが。
まぁ結果オーライってやつだ。
「お前料理出来るっけ?」
「俺?まぁ多少はね?」
「じゃあ接客と料理両方やれな」
「キッチンとかここに作るの?」
「IHとか持ってくるし」
「有能」
にしても料理か面倒なもんは作れねーぞ。
でも何作るかメニュー表見てみたらオムライスとかパスタとかあとは飲み物ばかりだった。こんなん誰でも作れるわ。
それから色々シフトやらなんやら聞いておいた。
明後日には羽丘での文化祭だからな。
そっからノンストップで最終日の金曜には桜ノ宮でもやる。非常に心配である。何がとは言わんが非常に。
「この学校も変わらねぇな」
「貴方先々週ぶりでしょう。当たり前よ」
「あはは……愛斗くんちゃんと来てくれたんだね!」
「来ないと蘭が怖いしな」
意気揚々と強キャラ特有のセリフで羽丘に乗り込んだのに受付をしている紗夜さんにツッコまれてしまった。
そんな訳であっと言う間に明後日になりましたよ文化祭。
そんな訳で紗夜さんとつぐと軽く話しながら受付を済ませ、集合場所に羽丘の時に知り合った子と挨拶を交わしながら向かう。まぁ集合場所って言っても屋上なんだけどな。
ずっとお世話になってた廊下を通り、階段を上り屋上にでる。
この景色約5回くらいは行きだけで見た気がするなぁ……。屋上は親友ってはっきりわかんだね。
あの時よりも人が多い屋上で待ち人を探す。
一瞬で見つかったわ。相変わらずあの二人のオーラえぐすぎだろ。
「悪ぃ、待ったか?」
「遅い」
「辛辣」
相変わらずどこでもめちゃくちゃ目立つ巴と蘭に感謝しつつ無事合流すると、一言目には辛辣なセリフが飛んできた。
相変わらずすぎる。もう慣れたわ。
「まー、蘭とひまりは愛斗が来るのを楽しみにしてたもんなー?」
「ちょっ、巴……」
まぁ蘭ちゃんはこういうツンデレがあるからいいんだよな!
ツンが8割だけどツンの割合が大きければ大きい程デレた時に一撃必殺の破壊力を産む。
彩みたいな24時間デレて頭のネジが緩みまくってるのも可愛いがこういうツンデレも一興である。だからもっとデレて?(懇願)
そういや、いつもここら辺で悪ノリしてくるホワイトヘッドのふわふわのんびり大魔王がいない。
つぐが居ないのは紗夜さんと一緒に受付してたからだな。後で合流するって言ってたし。
「モカは?どこいった?」
「モカはシフトで来れないから先行っててだってさ」
「焼きそばとかだけ差し入れといてやろうぜ」
文化祭には屋台が並んで色んな飯が食えるとはラノベや前情報として知識があったとはいえ驚きだ。
いつもは俺たちを閉じこめる牢獄のように見える学校が今だけは天国に見える。
これから毎日文化祭開催しよう(提案)
「すげーな文化祭、飯もあるんか。ひまり食いすぎんなよ」
「なんで私にだけ言うの!」
「いっつもつぐの店でカロリーカロリーと嘆いてるのはお前だけだからな」
「巴ー!愛斗くんがいじめてくるー!」
ひまりが頭を抱えながら巴に泣きつく。
めっちゃ巴苦笑いしてるんだけど。フォローくらいしてあげろよ。つぐもいないんだし。
「ひまりは気にすぎなんだよ。俺が言うのもなんだけど、全然太ってないやん」
「そんなことないの!」
寧ろ脂肪がつくべきところについている。どことは言わんが、そのたわわに実った2つのスイカとは言わんが。
そんな太ってる風には見えないんだよなぁ。むしろ丁度いいくらいだろ。彩とかもうちょっと食べてもいいとは思う。
ひまりや彩に限らずみんな気にし過ぎなんだよ。
巴とかりみとかモカみたいにいっぱい食べればいいのよ。いっぱい食べる君が好きって言うやん。
俺は好きだぜ?美味しそうにケーキをめちゃくちゃ食うひまり。後で絶望して泣いてる姿含めて好き。
ここだけ文を抜いたらとんでもない変態に見えるな。俺はそんな趣味ないから!DVとか絶対しねぇから!
「てかさ……行かなくていいの?店、混むんじゃない?」
「そうだよ!みんな、早く行こっ!」
「復活はええなおい……」
「早く行こうぜ!時間は限られてんだ!」
ひまりと巴はノリノリだな。俺と蘭は今回振り回される側らしい。
とりあえずあれだな。モカとつぐも合流したらお化け屋敷行くかな(ゲス顔)
「じゃあ俺と蘭、モカとひまり、巴とつぐで順番に行くか」
「嫌だ」
「残念だがお前に拒否権はねぇぞ。掴んだこの手は離さねぇ」
「なんでっ!そんな臭いセリフをっ!ここで言えんのっ!」
「痛えって!」
ゼロ距離で腹パンは痛えって!さっき食った焼き鳥が出る!
そんな訳でモカとつぐと合流してお化け屋敷に到着した。
ひまりと蘭を引きずって。
あいつら途中で勘づいて逃げ出そうとしたからな。俺とモカで即行捕まえてここまで運んだ。
「それじゃあ俺と蘭が先頭切るから、よろしく!」
「じゃあモカちゃんとひーちゃんは最後がいいなー」
「えっ」
「じゃあ私と巴ちゃんが2番手だね!」
「つぐ……?ほんとに行くのか……?」
蘭はひたすら俺を肩パンしている。こりゃ明日は左腕動かねぇかもなーあははー。
モカはノリノリでひまりは今にも泣きそうな顔をしている。てか泣いてね?
つぐはケロッとしてるな、意外。
逆に巴は顔から血の気が引いている。つぐの肩をしっかり握っているし、ここは思ってたのと逆になってるな。
巴がお化け系統苦手なのは意外性MAXだ。普段の様子とのギャップ差が実によろしい。100点!可愛い!
ちなみに俺もお化け系は得意な方ではない。なんなら嫌い。
ちっちゃい頃に引っかかったブラクラとか今でも怖いし。てかブラクラ自体怖いし。
なんなら怖いのあんま好きじゃないし(本音)
だが蘭の怖がる姿が見れるならなんのその。
なんという畜生属性。俺自身ですらドン引きだね☆
ちなみにだけど……。
「蘭、怖いん?」
「こっ、怖くなんかないし!ほら、早く行くよ!」
蘭はこんな風に軽く煽ってあげれば簡単に付いてくる。彩並にこいつの将来が心配である。マジで変な男に引っかからないで欲しい。
「ねぇ……暗いんだけど……」
「そりゃお化け屋敷だしな」
「……いる?」
「誰と喋ってるんだよ、いるに決まってるだろ」
そんなこんなで入れたはいいけどなかなか怖い。
結構暗くてよく見えないし蘭はずっと俺の腕に引っ付いてるし。非常に動きにくい。
引っ付いてるのにいる?ってなんだよ。お前は何にくっついてるんだ。
「……おっ、なんか書いてある」
「えっ」
そんなこんなで進んでいると変な立て札を見つける。この先進むべからず。
うん。
「よし、行くか」
「えっ!?」
そんなわけでずんずん進む。怖くないの?
ハッハッハ馬鹿言え。蘭がいるから怖くねぇ。
……ん?なんかあそこでがさがさ動いてる音が聞こえ……。
『ナゼキタアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!』
「うおおおおおおいあああああああああっ!!!!????」
「っ!っ!」
「あっ!待って蘭置いてかないでええええええええええ!!!!!」
結論から言おう。死ぬかと思った。
糞ほど怖かった。なんだよあの正体不明のバケモノ。
蘭ちゃんはと言うとあのまま走ってどっかいってしまった。出口でどうしたものかと迷っていると少し時間を開けてめっちゃ泣いてるひまりと涙目の巴がすごい勢いで走り去って行った。
あいつらの思考回路似すぎだろ。
結局ライブの時間も近いということで、あとから平気な顔して出てきたつぐとモカにあとを託し、結局俺は今何やかんやあってステージ前にいる。
ステージ前と言っても2階から見てるんだよな。ここは俺が羽丘に居る時に学校を回りまくって見つけた1番ステージが見易い特等席である。ちゃんと有効活用してやったぜざまーみろ!
ステージには既にリサ姉や友希那さんが立ち、機材のチェックを済ませている。
「Roseliaでーす☆ 今日はみんな羽丘に来てくれてありがとねー!」
「それじゃあ一曲目、行くわよ!」
壮大なピアノの音ともにギターの音が入る。
この壮大なイントロから静かにAメロに入り、観客は友希那さんの歌声に酔いしれる。
一曲目は名前のない怪物。
合宿の時に俺が試行錯誤を繰り返して何とかアレンジを完成させた曲だ。
こうやって歌ってもらえてると思うとやはりなにか感慨深いものがある。
やっぱり友希那さんの歌声は頭一つ抜けてるんだよな。蘭や彩とは経験の差が違う。
伊達にたたき上げでソロ活動してきたわけじゃない。
二曲目はツキアカリのミチシルベ。
これも俺がアレンジ担当した曲だが、正直この曲は原曲からほとんど弄っていない。
弄る部分も少なかったしあんまりバラード系得意じゃないからな。ただRoseliaにこの曲はぴったりだ。
そして三曲目……
『R』
リサ姉のベースソロのイントロから一気に紗夜さんとあこが参戦、ロックなサウンドを展開し客をもり立てる。
既にステージ前には溢れんばかりの人がおり、誰しもが熱狂の渦に巻き込まれる。
しっとり系のバラードであれだけ盛り上げる力があるんだから少しロックな方にひねればこれくらい余裕で出来てしまう。
ほんとにRoseliaはいいバンドだ。近くで見てた俺が言うんだぜ?
中からでも外からでも好きなように見せられる。Roseliaをすこれ。
舞台袖の方からいつものおー!という空振りの大号令が聞こえて直ぐにafterglowがステージに出てくる。ひまりは何時になったら一緒にやってもらえるんだろうな。多分一生ないだろう。
「afterglowです!よろしくお願いします!」
ひまりの挨拶が終わるやいなや蘭とモカが弦を弾き曲をスタートさせる。
アスノヨゾラ哨戒班。
俺が一番最初に俺以外の人に提供したアレンジ楽曲。ちなみにこの次がツキアカリのミチシルベだったりする。これ豆な?
アスノヨゾラ哨戒班はとにかくガッツリ印象を変えた。
afterglowに似合うようにとにかくロックに、ロックにした。
これは俺でも分かる。自分で言うのもなんだが神アレンジだ。
実際自分で何回か弾いたもん、これに関しては。
それくらい思い入れのある曲である。
二曲目はプライド革命。
これはちゃんとアレンジしたわけではなく弾いてる最中にあれ?こっちの方が良くね?を繰り返しただけです。適当かな?
音楽って計算され尽くしたものが美しいとは限らないんやで。
名言っぽく言ったけど事実適当にやってたらかっちりハマったって感じだね。
『それじゃあ……ラストです。ツナグ、ソラモヨウ』
つぐのキーボードとともに加工の入った蘭の歌声でスタートする。
ちゃんと音響もいるんだな。ほんとにちゃんとしたライブだわ、羽丘すげぇ。
にしても俺が見てる中で一番成長したのはafterglowだよなぁ……。
蘭なんて簡単にギター弾きながら歌えるようになったし、モカもあんな性格なのにギターは熱心に練習してあそこまで上達したし、ひまりも普段のアホピンクはどこいったん?って思うほどベースの腕に関しては上がってる。
巴も元々和太鼓をやってて体力やリズムキープ力があるとはいえ、皆無だった強弱や音の表現の仕方も上手くなった。
つぐは最初ほんとに初心者同然だったのに努力を重ねて今ではミスタッチもかなり減ってる、努力家のつぐだからこそ出来ることだよな。
やべぇ、なんか子供の成長を見てる親みたいになってきて泣けてきた。てか泣いてるわ。
あんなに楽しそうに楽器弾いてて良かったわほんと……コーチやっててよかった(確信)
会場に沢山のアンコールの声が響き渡る。
俺もこの歓声を貰わなかったことは無くはないが母数の違いもあってとんでもない声になってる。
冗談抜きで普通に会場借りたみたいになってんぞ。
そんなこと思ってたら両袖からRoseliaとafterglowのメンバーが出てくる。
10人分機材あるのか?って思ったけどあるわ。マジでここただの学校か?設備おかしいだろ(褒め言葉)
『この歌は……私達がいつも世話になっている人に送る歌です』
『今も多分隠れて見ていると思うんで、ちゃんと、聞いてください』
友希那さんと蘭がマイクに近づいて軽くMCをするのかと思ったらとんでもないことを言い出した。ちなみにこの時点でもう涙腺崩壊してます。
もうね、涙止まんないの。泣けてきちゃうの。ほんとに、なんでだろうね?
びっくりするほど泣いてる。
どれくらい泣いてるかと言うとガ○使の息子からの手紙でタイキックくらった田○くらい泣いてる。
『聞いてください』
『『PASSIONATE ANTHEM』』
聞いたことの無い曲名が耳にはいる。
聞いたことの無いイントロが耳に入り。
聞いたことの無いサビが耳にはいる。
その音色と歌声は青春に力いっぱいぶつかり、これからを照らす夕焼けのような力強さを。散りゆきながらも蒼く燃え上がる薔薇のような可憐さを表していた。
もう何も考えられないほど泣いてるので簡潔に言います。
お前ら最高だわ。
もう俺お前らがCD売った時は全財産はたいて全部買い占めるわ。
この後、Roseliaとafterglowにお礼を言うために会いに行ったけど、あいつらの姿を見た瞬間また号泣して蘭と友希那さんのありがとうでトドメを刺され、無事リサ姉に介抱されましたとさ。
あんなん反則。もう無理。
感謝の気持ちを伝えられるだけで黒歴史を作っていくスタイル。好きじゃない嫌い(涙目)
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
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今のが好きなので書き直しておk
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昔のが好きなので書き直したらアカン