どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい   作:as☆know

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癒しは度を過ぎると人をぶっ壊す

 今日来てるのはここだァ!CiRCLE!

 何だかめちゃくちゃ久々に感じるけど実はみんな知らないだけでRoseliaとafterglowのコーチしてる時と月2の黒歴史合同練のとかある度に来てるから。

 CiRCLE自体にはずっと通ってて常連なんだぜ! 近所だしな。使い勝手もいいし割とガチの常連になってる。

 サンキューまりなさん。

 

 そんなわけで今日の課題曲はこれ!

 ポ〇カドットスティングレイのヒミツ!

 なんと言ってもギタリストなら誰しもがやってて楽しい(はず)のサビの鬼カッティング祭りよ!

 雫さんの表現力も相まってめちゃくちゃ気持ちいいぜ!

 

 ポ〇カのギターはとにかく難易度が高いと個人的に俺の中で話題なんだけどそれを差し引いてもあのカッティング祭り気持ちよすぎるんじゃ!

 ヘッドピーンとかビブラートとかも大好きだけどなんだかんだ俺の中での原点でもあるカッティングに戻ってくるからな。

 めっちゃジャキジャキノールックカッティングしてる時マジで至福の時間。

 

 そしてポ〇カと言えばこれだろ!

 

 

「黒テレキャスター!」

 

 

 ついに買ったぜ!取り置きしてもらってた念願の黒テレキャスター!

 

 いやー初任給は色んな人に奢ってたりしてたせいでギター買う分まで残らなかったけど2回目にして買ってやったぜ!

 文化祭の時に見つけて取り置きしてもらってたんだけど給料日にやっとこさ買えた。

 

 いやーやっぱテレキャスはいいよな!

 このジャキジャキ音が堪らねぇ!

 俺のジャズマスターは名の通りジャズ向けで実はガッツリロックするには土台が違うからな。

 シャルルとかメルトみたいなちょっと静かめでオシャレな曲には鬼みたいにジャズマスターのかっこいい音色と見た目で客を一瞬で惚れさせるが、拝啓ドッペルゲンガーとか脳漿炸裂ガールのようなハイテンポのガッツリロックにはジャズマスターはちょっと相性が悪いというか少し土台が変わってくる。

 

 そこでこのテレキャスターちゃん!

 この子を例えるとするならまーそれはそれはオールラウンダー。汎用性だけならストラトキャスターには劣るんだけどね(小声)

 とにかくどんな曲にもそのまま高低差激しいチャキチャキ音で沈めにかかる。

 ロックでもなんでも俺に任せろの弾いてみた界隈でかなりの人気を見せる名ギターである。

 水〇涼さんは神ってはっきりわかんだね。

 

 そんなわけで色々言ってるけど実は既にもうヒミツを弾いてたりしてる。

 Aメロは比較的落ち着いたメロディだがBメロからぐんぐんボルテージが上がり、俺のテンションもたきのぼりして行く。

 キタキタキタキタァ!

 

 

「逃げられなあああああああああああ!!!!」

 

「おっはよー!☆」

「業火に包まれし魔王の咆哮!」

「おはようございます……」

「今日も元気ね」

「おはよう。今日も頼むわ」

 

 

 渾身の咆哮をしながらカッティングを開始しようとした瞬間、ガチャリという身に覚えしかない音で体がフリーズする。

 

 そうです。今日はRoseliaのコーチの日です。

 いつもの様に元気で明るいリサ姉とあこを先頭に寡黙で大人しい組である燐子さん紗夜さん友希那さんが入ってくる。

 まぁ、あれだ。

 取り敢えず友希那さんに頼むって言われたし取り敢えずやろう取り敢えず。

 

 何も無かった。何もしてなかった。いいね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リサ姉が焼いてきたクッキーをぽりぽり食べながら合わせをしているRoseliaの音楽を目をつぶりながら聴く。

 コーチ業を初めてはや半年近く。だいぶコーチ姿も板についてきた。多分。

 

 

「どうかしら」

「ええんちゃう?」

「愛斗くん!またあなたは適当なことを言って……」

「ほんとですって。さっきと比べてズレも収まってるし」

「やったね☆」

 

 

 リサ姉がへっへーん!という感じで俺にVサインを向けてくる。相変わらず可愛い。

 

 

「いえ。まだ駄目よ」

「友希那?」

「まだなにか足りてない」

 

 

 友希那さんが目をつぶって腕を組みながら呟く。

 感覚的なものか、技術的なものか。

 最近はこういうことも少なかったから少し珍しい。

 何か足りないって何が足りない……。

 

 

「まだ今の私たちには革命的なものがないわ」

 

「「「「……革命!」」」」

 

 

 あっこれあれだわ。感覚的なものの中でも一歩間違えばとんでもない方向に進むやつや。

 俺は知ってる。Roseliaがまだあの衣装を使ってライブをしていることを。

 あれ衣装って言っていいのかな。着ぐるみとか模型とか謎のモニュメントって言った方がまだしっくりくる。

 芸術家が作った訳の分からんでっかいモニュメントみたいなやつだ。全国の芸術家さんほんまにすいません。

 

 とにかくここから話が変な方向に進んだら終わりだ。

 こういう時のリサ姉はあんまり当てにならないのを俺は知っている。

 コーチとしてRoseliaの為にも俺が止めねば。

 

 

「友希那さん。革命じゃなくてもっと王道を行く……」

「私からひとついい案があるわ」

 

 

 俺がフォローを入れようとしたら速攻遮られた。

 

 駄目だこれ。このモードに入った友希那さんは止められない。

 もう目がキラッキラしてるもん。やりたいって目が言ってるもん。

 もう半年近く友希那さんとは一緒にいるからだいぶ分かるようになってきた。

 

 今の友希那さんは表情だけをいつもの様に崩さぬまま、明らかに目の奥が輝いている。ほんとにキラッキラしてる。

 例えるなら純粋無垢で好奇心旺盛な子供の目のそれだ。

 

 これを止めるのはリサ姉でも至難の業。

 そもそも自分の興味に突っ走る子供を止めるの自体が難しいのにその子供が友希那さんに変わったら止められるはずがない。

 この人堅物の皮を被ってるだけだからな。

 中身鬼みたいに可愛いから。外見綺麗だけど中身クソ可愛いから。ネコ耳つけただけで好感度バク上げしちゃうような可愛い人だから。

 

 まぁ俗に言うギャップ萌えってやつ?

 蘭も友希那さんも紗夜さんもギャップ萌えだよなぁ。ツンデレとかなり似ているけど、俺に言わせれば少し土俵が違う。

 つまりツンデレとギャップ萌えは正義。おK?いいね?

 

 

「そう、革命よ。私たちにはまだ革命が足りないわ」

「あれでですか……」

「当たり前でしょう?Roseliaはもっと上を目指すわ」

 

 

 一瞬でスタジオ内の電気を消される。

 例の如くみんなで円になって下からスマホのライトで顔を照らす。

 スタジオに入るドアには使用中(開けたらダメだぞ☆)の札をリサ姉が引っ掛けてた。こういう所でしっかりするなら友希那さん達を止めて欲しい(本音)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「前回は衣装を変えましたよね?今回は何を変えるんですか〜?」

 

 

 あこのド直球の質問に何故か乗り気だった紗夜さんがピシッと固まる。

 前回と一緒でこの人もなんも考えてねぇな。

 よしいいぞ。ここで止まれば悲しい事件がなくなる。

 

 

「えぇ、今回はライブに猫を導入しようと思うわ」

「「「「「猫」」」」」

 

 

 ごめんこれもう止まんねぇからよ……誰かなんとかしてくれや……(ぶん投げ)

 いや前回革命について聞かれて止まってた友希那さんが今回はちゃんと案を持ってくるとは思わんやん普通。

 

 

「ライブ中に自由気ままなにゃー……猫達を放つことで観客を癒しつつギャップでより私たちの音楽を強く感じさせるのよ」

「さすが湊さんですね」

 

 

 おい、流石ってどういうことだ。

 紗夜さん。俺は信じてるよ。あなたがそっちに走る人じゃないって信じてる。

 最近ぽんこつ見てばっかりとかむしゃむしゃポテトばかり食べてるところしか見てないけどそれでも信じてる。

 アカンなんか信じられんくなってきた。

 

 

「それで猫達はどこから連れてくるの?」

 

 

 あっ、リサ姉止めないのね。乗っちゃうのね。

 これもう無理ね(白目)僕にはどうしようも出来ないね。

 

 

「ここにいるわ」

『にゃー』

「うおっ!?」

「わぁ……可愛い……」

「猫ちゃんがいっぱいだー!」

 

 

 いつの間にか部屋の中に10匹以上いると思われる猫達が入っていた。

 しかも全員人馴れしすぎている。そして大人しい。撫でられに来る。

 

 

『みゃあ』

「……」

『にゃー』

 

 

 可愛すぎんか?可愛いすぎんか?

 自分、飼育よろしいか?

 これはあかん。伸びてまう。魔剤すぎる。

 この可愛さは超ド級ですよ神。

 

 

「えへへ……大人しいね……」

『にゃー』

 

 

 燐子さんに至っては猫を永遠に撫でて。てかもう撫ですぎて伸びてるまである。

 可愛い。猫に触れてよかったね。うさぎのこと可愛いって言ってたもんな。女の子はみんな小動物が好きなんだね。

 

 

「よーしよしよし☆ いい子だねぇ」

 

 

 こう見ると猫の扱いが一番うまいのはリサ姉かな。あの大量の猫に囲まれながら落ち着いてる。

 てかリサ姉の膝に乗って撫でられてるとか裏山。

 今すぐそこ変代われ猫野郎。

 

 

「……可愛い」

 

 

 紗夜さんはなんかデレてる。

 練習に私情を持ち込むなってなんだったっけ……?(困惑)

 でも可愛いからいっか!(思考停止)

 

 

『にゃー』

「待てー!」

 

 

 あこは猫と追いかけっこしてるな。

 うむ、いい事だ。可愛い小動物の追いかけっこほど可愛いものはない。(確信)

 

 

「にゃー……にゃー」

『にゃぁ?』

 

 

 一番ヤバイのはあの人だな。

 

 四つん這いになって猫と正面向いてにゃーにゃー言ってる。

 完全に我を忘れて猫になりかけてる。

 不味い。Roseliaのボーカルがこんなんになるのは流石にまずい。

 ここでしっかり方向転換しよう。

 うむ。この場で匙を投げるのはコーチとして失格だ。

 

 

「あの友希那さん……」

「にゃー」

「今度のライブ……」

「にゃあ?」

「……」

「んみゃぁ……」

 

 

 ……えっ、何この可愛い生き物。

 勝手に友希那さんの頭に手が伸びてそのままなでなでしてしまう。

 嘘でしょ?この人って湊友希那さんだよね?

 狂い咲く紫炎の薔薇って言われてる有名バンドRoseliaを率いるボーカルのあの湊友希那さんだよね?

 今ここで完全に猫になってる銀髪ロングの超美人って湊友希那さんだよね?

 

 これ完全に猫に囲まれてブレーキぶっ壊れてるよね?

 俺、友希那さんが猫好きなの知ってたけど猫化するなんて一言も聞いてないよ?

 あれ?

 ……あれ?

 

 

「はいはい友希那ー。こっち来ようね〜☆」

「?」

 

 

 そもそも湊友希那っていったい……。

 人って一体……。

 あれ?俺ってなんなの?そもそも人間って何?ここどこ?

 ん?

 ……ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日例の巨大衣装に身をまとったRoseliaのライブには大量の猫達が溢れ、まるで猫カフェでライブしてるみたいと言う不名誉な意味での伝説のライブになった。

 

過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。

  • 今のが好きなので書き直しておk
  • 昔のが好きなので書き直したらアカン
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