どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
「すげぇ勢いで片付いてんな」
「黒服の人達ほんとにすげぇな……」
とんでもない勢いで撤収していくスタジオを横目に男女比率1対6の空間で弁当を食う。
パスパレ in the 俺みたいな状況にならなくてホントに良かった。
もしそうなってたら他の生徒からの視線で殺されてたぞ。
「あっ!マーくん唐揚げちょうだい!」
「じゃあ卵焼きよこせな」
「唐揚げと卵焼きって釣り合ってるのかしら……」
釣り合ってる釣り合ってないは問題じゃないのだよ千聖さん。
見てみろ、彩のあの笑顔を。
あれが見れるだけで人生プライスレスだ。
唐揚げのひとつやふたつ安いものってもんだ。
あの唐揚げ前日から仕込んでたガチ唐揚げだからな。
冷めてもうめぇのが我ながら流石だ。
まぁ黒服さんに言ったらレンジとか持って来れそうだけど冷めても美味いのが俺の唐揚げだから別にいらねぇしな。
今黒服さん撤収作業でめちゃくちゃ忙しそうだし。
てか卵焼きうめぇ。
「みんなー!コロッケもあるよー!」
「うちのパンも持ってきたよー!」
はぐみと沙綾が山盛りのコロッケとパンをどこかから持ってくる。はぐみのその量のコロッケはマジで準備するのが大変だと思うんだがどうなんだろうか。
てか両方とも揚げたて焼きたてじゃね?
うっひょー!うまそー!
頑張ってライブやったかいがあったってもんだぜ!
「やべぇ!揚げたてコロッケはありがてぇ!」
「ずるーい!私もコロッケ食べたい!」
「香澄、お前何枚欲しい」
「1枚!」
「柳田くん、私の分も1枚ちょうだい」
「柳田ー、俺のも2枚頼むわ」
「お前は後で俺に後で金払えよ」
「はいここに糞野郎がいまーす!」
立ち位置的にコロッケ配り担当みたいになってる柳田から熱々コロッケを受けとる。
うーん!サクサクジューシー!
やっぱはぐみの店のコロッケは最高だぜ!
てか肉屋のお惣菜ってマジでうめぇよな。
スーパーよりワンチャン安いし、はぐみの店で肉を買うメリットしかない。普通の肉自体がアホみたいに美味いからな。
今日持ってきた唐揚げもはぐみの店で買ったしな。
ちなみにこれは商店街に伝わってる秘伝の裏技だが、沙綾の店のふわふわ焼きたて食パンにキャベツ(持参)とはぐみのコロッケをのせ、ソース(持参)を目分量でかけると特製コロッケパンができる。
これがマジでうめぇんだ。
男のロマンが詰まってる。これ教えてくれたの巴だけど。
こういうジャンクフードとかどんぶりみたいな、ダイナミック飯が嫌いな男はまずいねぇからな。(大偏見)
ふと視線を変えると紗夜さんと日菜さんの姿が目に入る。
「おねーちゃんポテトもあるよ!一緒に食べよ!」
「……仕方ないわね」
「やったー!はい、あーん!」
「ちょっ……日菜……!」
完全にただの仲のいい姉妹である。
地味にちゃんと直に氷川姉妹の様子を見たのは初めてだよな?
あの時空回りしたかいがあったのか俺に分からないけど、あぁいった仲睦まじい様子を見られているだけで幸せである。
圧倒的てぇてぇ空間すぎる。
こういうのを見ると派手な黒歴史を作ったのも無駄じゃねぇのかもしれねぇな。
マジてぇてぇ空間すぎる。遠くから見てるだけで幸せだな。
あっでも流石にあれはダメージでかかったわ。思い出して死にたくなってきた。
あの時の俺は糞。はっきりわかんだね。
『第1回!ガ〇の使いやあらへんで! お題のものをもってこい チキチキ 借り物競争ォー!』
某ツッコミの帝王を彷彿とさせる超ハイテンションな実況で借り物競争組が集められる。
てか思いっきりガ〇の使いやあらへんでって言ってたよな。大丈夫なのかそれ。
この借り物競争は男子予選→女子予選→男子本戦→女子本戦の順に行われる。
要するに最大2回やるってことだな。めんどっちぃな(直球)
しかも借り物競争ってコミュ力勝負だからなぁ。
友達が少ない訳では無いがひまりとかに比べたら劣るしな。ひまりは確か出ないけど。
というか基本的に俺は楽器を演奏するくらいしか能がないんだよ。勘弁して欲しい。
『それじゃあスタッフの方からクジを受け取ってください』
スタッフ係の生徒がクジの入った箱を順番に参加者にひかせて回す。
これでとんでもないのが来たら積み、楽なのが来たら勝ち。
超シンプルである。つまり運ゲーね!サイテー!(白目)
そろそろ俺がクジをひく番だな。
さて何を引こうか……。
……ん?なんか裏から帽子を被ったクリーム色の長い髪の毛の女性スタッフさんが変な色をした箱を持ってきたな。
新しいやつの補充か?
にしては箱の色色が違うし……。てかなんかこっち来てね?
こっち来たわ。
「……なんすか、この箱」
「クジの箱ですよ?」
「いや他のとなんか色違いますよね?」
「同じですよ?」
「どう見ても裏から一直線でこっちに来ましたよね?」
「気の所為じゃないですか?いいから早くクジを引くのよ愛斗くん」
「あんた千聖さんだな」
スタッフに変装していた千聖さんが無理やり俺の腕を掴んできて強引に箱の中に突っ込んでくる。
箱の中にマムシでも入れてんじゃねぇかと警戒したが中身は全てただの紙っぽい。
突っ込んでしまったもんを戻す訳にもいかないので、仕方なく一枚適当な紙を取ると、千聖さんが芸能人仕込みの綺麗な笑顔で帰っていく。
これ紙に体育教師の涙とか月とか壊れた友希那さんとか書かれてないだろうな。
この中だったら真面目に猫を持ち出すだけで壊れる友希那さんが1番簡単だぞ。
『皆さん!クジは引きましたね! それではピストルがなった瞬間、紙を開けてお題のものを早く持ってきた選手上位10名が決勝進出となります!』
うちの学校は工業6クラス×3学年と普通科5クラス3学年の全校生徒約1500人の地味にくっそでかい高校だ。
この種目は各クラス1人ずつ出てくるので、出場者数はざっと30人ちょいって所か。
1クラス分あるのかよ……。キツイわ。
『それではよーい!……ドォン!』
「うわうっさ!?」
実況のドンという効果音とともに、ガチの競技用ピストルが鳴らされる。
取り敢えず走りながらクジを開こう。
……えぇっとなになに?
「……好きな物。楽勝!」
マ〇カの要領でブレーキをかけながらドリフトして一気に90度左に曲がる。
そして金髪ロングの少女の方向に猛ダッシュし叫ぶ。
「黒服さぁん!」
「お呼びでしょうか、浅尾様」
「俺のギターってどこですか!?」
「ここに」
「さっすが!借りてきます!」
こころに約50mほど近づいたところで叫ぶと、黒服さんが一瞬でニョキっと出てくる。
忍者かよマジで。
しかも多分最初っから俺のギター持ってたよな、黒服さん。
エスパーかよ。
「よっしゃ!」
持ちなれたギターケースを背負い一気に反転、ゴールである集合場所にダッシュする。
距離的には50メートルあるかどうか。
こんなん楽勝だろ!
「おっけーい!」
『おーっとぉ!2位でゴールしたのは桜ノ宮工業化1年4組の浅尾選手!あなたのお題と答えをお答えください!』
「好きな物!ギター!」
ギターケースに手を突っ込みネックを握りしめ、黒いボディをしたテレキャスターを引っ張り出し、天に掲げる。
そのための右手。
天高く掲げたテレキャスターと周りからの歓声を肌で感じ、俺は勝利を確信する。
『ゴールです!2位は工業1年4組の浅尾選手
!』
「よーし、決勝進出!」
……あれ?なんで俺こんなにガチってるんだっけ?
さっさと負けて休憩するんじゃなかったっけ……。
……まぁ、いっか☆
女子借り物競争予選が行われている間にトイレ休憩を済ませる。
女子で決勝に行った中にいた知り合いは彩とはぐみだけらしい。
女子借り物競争において、いろんな意味で優勝候補だったこころ達だが。
こころはお題の氷をアラスカに取りに行き、まだ帰ってこない。来週には帰ってくるかね。
薫さんは馬に乗り、無事反則で失格。
モカはお題のパンをゴールの集合場所に帰ってくるまでに全て食べきり失格。
何故か選ばれた花音さんは行方不明になってた。美咲が見つけた時には観客席にいたらしい。
ハロハピ組やべぇ(白目)
『第1回 男子借り物競争 決勝戦ンンンンンンンンンンンン!!!!!!』
そんな訳で決勝戦。
テンションMAXの実況に煽られ、観客である生徒達のテンションも一気にぶちあがる。
ライブでこういうの慣れといてよかったぁ……。じゃなきゃプレッシャーで死んでしまうわ。
『勝ち抜いたのは男の中の男!総勢10名! 早速ですがクジを引いてもらっちゃいましょー!』
10名のスタッフが一気に裏から出てきて、決勝まで生き残った人達にクジをひかせる。
俺の前に現れたのはなんと偶然。
2回連続の千聖さん。いやーこんなこともあるもんなんだな(棒)
「千聖さん、変なもん仕込んでないですよね」
「当たり前じゃない。これは真剣勝負よ?」
「その割にはこの箱なんか他のと色違うんですけど」
「ごちゃごちゃ言ってないでいいから、早く引きなさい?先輩からの命令よ?」
うっおぉ……。
微笑みの鉄仮面とはまさに彼女のこと。
顔は綺麗に笑ってるのにオーラが笑ってない。
女優魂を感じる。イヴちゃん流に言うなら大和撫子だ。違うか。
取り敢えず千聖さんに言われるがまま、しかたなくクジを引く。
『皆さん引きましたね!? それでは決勝戦…… スタートォ!』
バァン!と言うピストルの破裂音と同時に、マ〇オカートで鍛えられたスタートダッシュを決める。
「お題っ!何っ!?」
あまりの必死さに考えることを口に出しながらクジを開く。
えーっとなになに……? お題は……。
「将来お嫁さんにしたい人……ってふざけんなボケェ!」
あまりの無理難題にクジを地面にたたきつける。
こんなん持ってこれるわけねぇだろ!俺に告白させる気か千聖さんてめぇ!
これは最下位確定やろなぁ……。
「ブートジョロキアとかなんだよそれ!どこにあるんだよ、んなもん!」
「おまけの中身が知りたくて……ってなんじゃこりゃぁ!?なんのおまけが定義しろよおおおおおお!!!!」
他の参加者たちも大概な内容だったわ。これ誰一人としてゴール出来ねぇんじゃねぇのかな。
だが運がいいことに俺は女の人との親交が結構深い。
気がついたらそうなってただけでハーレム体質ではない。断じて。
事情を1から10までしっかり説明すれば、きっと大丈夫だろう。きっと()
にしてもお嫁さんにしたい人か。
……ん?これ一択じゃん。
「マーくん呼んだっ!?」
「リサ姉どこだっ!?」
「なんでさー!」
性格よし!見た目良し!
料理もできる気配りもできるリサ姉が、1番嫁にするなら適任に決まってんだろうが!
日本国民全員の望みだぞお前!
彩は嫁というか、ペットすぎる。
小動物。チワワだな。
全力ダッシュからの高速スライディングで、リサ姉と友希那さんのいる場所へと滑り込む。
「友希那さんっ!リサ姉はっ!?」
「リサなら羽沢さんと一緒に飲み物を買いに行ったからしばらく帰ってこないわよ」
「」
詰んだわ。
つぐも一緒にってのがポイント高い。
リサ姉の次に嫁力があるのがつぐだからな。
つまりこれは詰みである、終わった。
「ねぇねぇマーくん」
「……なんだよ」
絶望に明け暮れて立ち尽くしてると彩が後ろから背中をちょんちょんつついてくる。
なんだよ急に。こっちはちょっと今ナイーブなんだよ。
そんな遊んで!って目で訴えてくる犬やちっちゃい子供みたいな純粋な目を向けないでくれ。癒されてしまう。
「私がいるよ!」
「……は?」
「マーくんのお嫁さん!」
「……は?」
なんの恥ずかしげもなく、さも当たり前かのように面と面向かってそんなことを言ってくる。
彩が嫁。うむ、彩か。
うーん。
「お前が?」
「うん!」
「俺の嫁になると」
「うん!」
「もっといい男なんでどこにでもいるだろ」
「マーくんがいい!」
「……あぁ、そう」
俺が少し呆れた瞬間、スマブラの桃太郎組でディディに引きずられるファルコよろしくって感じでウッキウキの超上機嫌な彩に背中を掴まれゴールまで連れていかれる。
こいつあれだわ。ほんとにアホだわ。
嫁になる宣言って言うことはプロポーズって言うことにほぼほぼなるってことを知らないのか。
ほんとに勘違いさせちゃう系女子の近くにいると辛い。
なんかこう、俺の純情が弄ばれてる気がする。
分かっているのに辛いものである。
男はつらいよってこういう事だったのか。俺1回もあの映画見たことないからわかんないんだけど。
「〜♪」
「彩、歩くから手ぇ離せって」
「やーだ♪」
「は?」
「今、手を離したら逃げられちゃいそうだもん。もう逃がさないもんね!」
「……逃げねぇから離せって。重いだろ」
「重くないもん!むしろ重さを感じないくらい!」
「嘘つけ」
……こいつはこういうことをマジで平気な顔して言うから困る。
俺以外の人間だったら出会って5分で告白してるだろ。
もっといい男がこの世の中にはいるって言うことに、どうやらこいつは本気で気がついてないらしい。
てかお前その体からどうやって俺を引きずってく力出してるんだ。
結局俺と彩はこのままゴール。結果は1位だった。
ゴールで彩が勝手にお題を読み始めた瞬間、俺は逃走。
視線で殺されるどころか集団暴行にあいそうになるのを何とか回避することに無事成功する。やったぜ。
ちなみに女子借り物競争で優勝したのははぐみだったらしい。
お題は杉谷拳士のレインボーバットだとか。
なんではぐみはそれを持ってこれたんだよ。
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
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今のが好きなので書き直しておk
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昔のが好きなので書き直したらアカン