どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
「おい愛斗……ここってどうやってやるんだよ……」
「パーっとやってバーッとやってわーっとやる!」
「シバキ倒すぞ」
みなさんごきげんよう。
今日俺がいるのはそう!CiRCLE……ではなぁい!
みんな察しがいいな!……え?そんなことも無い?そんなことあるんだよ!(ゴリ押し)
今日俺がいるのは市ヶ谷家の蔵!
蔵!そう蔵である!
ちなみに来たのは初めてじゃない!
月1くらいのペースでここには来てるぞ!まだ2回目だけど。
時は遡ること数ヶ月。俺が初めてバンド、Black historyを組んでライブをした時まで遡る。
あの時、俺はポピパと人生で初めて遭遇したのだが、ひまりやつぐみから俺がコーチをしていると聞いた香澄が「君すっごくギターキラキラしてるよ!愛斗くんだっけ!?私達にもギター教えてよ!」と頼み込んできたのだ。
今思うと日菜とほとんど変わらねぇし、初対面に対する態度じゃねぇなメンタルどうなってんだこいつ。
やっぱりぶっ飛び枠である。
だがその時、俺はちょうど事務所に入る云々か入った直後で恥ずかしながら色々と余裕がなく、その時は申し訳なくも断ってた。
……が、またまた時は遡ること数ヶ月。
二学期が始まった直後に再度ポピパと再会。
どこやねんって人は27話「ライブハウスにはヒールで来るな」の回だよ!読んでね!(宣伝)
あの時無茶苦茶やってるポピパにドン引きするも、帰ってきていろんな意味で疲れ切ってた有咲から「頼むから普通にバンドをやりたい。頼むから助けてくれ、お前にしか頼めないんだ普通の指導して戻してくれ」と死にかけの目で頼み込まれたのだ。
その時には既にバイトにも慣れてきて、日常生活にも余裕が出てきた頃だったので月1でもええならと承諾。
何よりあの時の有咲の目と頼み方がやばかった。
縋ってたもん。あれがコミュ障のやる行為とは到底思えんわ。
そんなわけで9月に1回。そして今月である10月の分の1回の練習日が今日である。
俺に余裕があったらもっとやってもいいんだけど、俺もどちらかと言うとインドア派だからちょっとは休みたいのだ。
最近あんまり耳コピする時間が少ないからね。
コーチしてる合間とかにやってるけど、やっぱ家でガッツリ集中しながらやるのと片手間でやるのは全く違うからな。
「そんな訳で俺は市ヶ谷家の蔵にいるのだ!そのDAは安直だぜ沙綾あああああああ!!!」
「ちょっ!待って待って!話せばわかるって!」
「あめぇんだよ!弱!空前!引いて横スマァ!!!」
「ああああああああああああああ!!!私のゼロ〇ムうううううう!!!!!」
「はい俺一位いいいいいいいいいいいい!!!!!」
「あー負けたー!ロ〇強いー!」
「さーやもマーくんもすごーい!」
「なんであんなに二人とも動き早いの……」
「お前ら練習しろよ!スマ〇ラすんな!」
大人気なくゼロ〇ムを確定演出付きでバーストした瞬間天に拳を掲げる。
楽しいから仕方ないだろ。あと大人気ないとか言うな。
てかみんながみんな杉田ク〇ム使うけど、俺はロマンを求めてロ〇を使うんだよ。
ちなみに昔はク〇ウド使いだった。
今でも使うけどね。今日はロ〇の気分。
ロ〇くんは根元で当てれば60%からでも横スマでバースト狙えるからな。
素手並みの超接近戦を強いられるリーチが弱みだけど、技の発生の速さもコンボ力もバースト力も高くて陸空ともに強いからな。リーチ以外は。
延々と陰キャ戦法してくるピ〇トくんやリ〇ク相手には、特攻ダッシュで距離詰めて小ジャンからのマベコンぶち当てたり空Nカス当たりから弱→空前とかにも繋げたりマベコンに繋げたりできるからな。
下投げから上強や空上に繋いでダメージ稼いで横スマドーン戦法も強いからな。
まぁ復帰はクソ雑魚だからあんま復帰阻止とか得意じゃないんだけどな。
最悪復帰阻止は崖際でAやるだけでもいいから、まぁ多少はね?
ちなみに俺の中に女相手に容赦するという考えは毛頭ない。
小学生の時に何回彩を泣かせてきたと思ってるんだ。
ちなみに今でも容赦なく泣かせる。むしろ泣かせる気MAXでやるまである。
「有咲もやるー?」
「おうやろうぜ!最下位2人ずつ交代制な!」
「はい、有咲のコントローラーね」
「おたえちゃんも有咲ちゃんも頑張ってね!」
「それって永遠に沙綾と愛斗が交代しねぇパターンじゃねぇかよ」
「疲れたら交代するから〜」
「そうそう!そういうことだって」
「有咲もおたえも仇を取らないとダメなんだから!」
「結局やるのかよ……」
このあとめちゃくちゃ大乱闘して無双した。
赤いランダムスターが最後のコードを響き渡らせると、香澄の周りを囲っていた雰囲気がいつものおちゃらけた雰囲気に早変わりする。
「どう!?私達の曲!」
「香澄、お前また走ってる」
「だから言ったろ?香澄はいつも1人で突っ走るんだって」
「えへへ……楽しくなっちゃって……」
えへへ……と苦笑いしながら頭をポリポリかく、可愛いかよ。
まぁ香澄が少し走る癖はどうしても仕方ないよな。
俺もその気持ちすげぇわかるし。
マジで治すのに苦労したよ。
気持ちを抑えながらギターやベースを弾いたり、ドラムでリズムキープするのは簡単だけど楽しくないからな。
いや楽しくないってことは無いんだけど、100あるうちの100を楽しみ切れてない気がして嫌だったんだよね。
まぁ結局ドラムやキーボードはハイテンションで叩いて弾いてもある程度動きが制限されるからハートは多少抑えつつ弾いてもフルで弾いてもあんまり変わらんやん!ってことに気がついてからあんまり暴れなく(当社比)なったんだよな。
体はめちゃくちゃ動かしてるんだけどね。移動が出来ないからね。仕方ないね。
ギターとベースに関してはマジで動かないと不完全燃焼感がすごかった。
曲にもよるけど、ホルモンを棒立ちで弾いて何が楽しいの?ってなったんよ。
だから大人しくしてリズムキープを楽にやる方向じゃなくて暴れてもリズムキープをしっかりできる方向に持ってったんよね。
我ながら馬鹿だと思うよほんとに。
でも音楽って楽しまなそんじゃない。
香澄とか見ててほんとに思うよ。
「わかるよ香澄。ギター弾いてると、なんかこう気持ちが上がるよね」
「香澄、お前イヤホンからクリック音流して、それライブ中にも付けてみろよ」
ドラムとかベースやってる人は結構やってるんじゃないかな。
俺も実際ベースとドラムやる時はクリック音流してるし。
リズム隊はリズムが命だからな。
ベースもそうだけど特にドラム。ここがずれると一気にバンドがガタ付く。
他の楽器隊の実力があればまだそこから引っ張りあげればいいかもしれないけど、土台役が上に乗せてる人に引っ張ってもらってちゃ世話ねぇからな。
個人的にドラムはボーカル並みにバンドの核を担ってると思う。
「あれどうやってやるの?」
「教えてもできないだろ。俺が今度来るまでにやっといてやるよ」
「ほんと!?ありがとー!」
「馬鹿野郎抱きつくんじゃねぇ!有咲ァ!」
「ほら香澄!離れろっ!」
「いいじゃんもー!」
有咲に羽交い締めにされて引きずられていく。
さっきまでギターを握ってた時のあのオーラはどこへやら。
やっぱり香澄もギターを握ると性格が変わるタチだな。俺もよく言われる。俺の場合はスイッチを切り替えてるだけだけど。
ちなみに故意にスイッチの切り替えはできない。
やるか、って感じになると勝手に入るんだよね(厨二病)
つまり俺にとってバンドライフそのものが黒歴史であるのだ。
黒歴史からは逃れられないってはっきりわかんだね。
あと香澄も彩とか日菜さんとかこころみたいにボディタッチが多い部類らしい。みんな女子高だから俺が男って感覚でも麻痺してんのか。
全く、高校生にもなれば体に凹凸がついてるんだから勘弁して欲しいものだ。
理性の塊であり鬼でもある俺じゃなけりゃやばかったぞ?
「愛斗はギター、弾かないの?」
「そーいや愛斗も自分のギター持ってきてたんだっけ」
「あぁ、あるぞ。弾いて欲しいの?」
「うん!」
りみりんの力強いうん!すき(すき)
まぁギターを弾くことに関しては全然いい。
単純にポピパの前でギターを弾くのは初めてだからな。初めてじゃなくても全然弾けるけど。単に見たいんだろうしな。
前回はあのメープルベースを持ってきてたし。
「確か愛斗ってギター2本持ってたよね?」
「前のライブの時は茶色いギターだったのに体育祭の時は棒が付いてる黒いギターになってたよね!」
「アームな。アームはいいぞ、つけてるだけでオシャレだし演奏の幅も広がるしな」
ただテレキャスのアームは後付けだしジャズマスのアームは元々ギュイギュイやるアームじゃないって事で、実はそこまでアーミングを活かしきれてなかったりしてるんだけどな。
ほんとにアーミングギュイギュイやれるギターはめちゃくちゃカッコイイけど高そう(小並感)
俺ギター種類とかにはあんまり詳しくないし、アーミングガンガン出来る安価なギターとかねぇかなぁ。まぁ今のままでも十二分なんだけどな。
「よっと」
「おぉー!今日は黒い方だ!」
「それってテレキャスだよね。アームは付けたの?」
「お嬢の所の黒服さんが付けてくれた」
「おたえ凄い!ギターの種類とかわかるんだ!」
「テレキャスって有名どころだしね」
「黒服さんたちほんとに何者なんだよ……」
ストラップを肩にかける。
香澄が使ってたアンプにシールドを差し込み立ったままゆっくり弦をピックで撫でるとテレキャス特有の素直な音が聞こえる。
この音だよなぁテレキャスは。ジャキジャキ音がたまらねぇ。4弦ちょっとズレてるな。
テレキャスでよく聞くのは、音が素直で誤魔化しが利かないからギタリストの腕によってかなり価値が変わるギターというもの。
でも僕そこら辺はよくわかんない。このサウンドと見た目が好きで買っただけだしな。
あとと〇はちさんと水〇涼さんがカッコよすぎるんだよおおおおおおおおお!!!!!
「てか弾く曲決めてんのか?」
「リクエストとかある?」
「今度God knows.カバーしようと思ってたからそれ聞きたいかも!」
「うわくっそなっつかしい。あれギターくっそムズいけど香澄とおたえ弾けんの?」
「練習する!」
「まぁなんとかなるって」
「えぇ……(困惑)」
「うちのギター組は毎回こんなんだからね〜」
そもそも俺の知ってるギタリストってほとんどやべーやつなんだよな。まともなやつがマジで少ない。
強いて言うなら柳田と紗夜さんくらいか、まともな人は。あの二人も大概な部分あるけど。
ちなみにほかのギタリストは俺、香澄、たえ、蘭、モカ、日菜さん、薫さん……。
うん、まぁ俺が入ってるのはしゃーない。ギター弾いてる時は頭おかしいしね?まぁ多少はね?
ギターを弾く時には持ち歩いているBluetoothのワイヤレススピーカーをスマホに繋げて、You〇ubeでGod knows.の音源を流す。
音源を流すとポピパの面々の目が変わる。
香澄の真っ直ぐキラキラした目線が熱いぜ。緊張しちゃうかも。
まぁしないんだけど。
じゃあ軽く一曲やりますかぁ!
この後いつもの如く暴れ回って弾いたら香澄とおたえには評価されて、りみりんと有咲にはガッツリ引かれて、さーやには苦笑いされた。くっそ久々に黒歴史踏み抜いた気がする。
Roseliaとかパスパレとかアフグロの人達はもうとっくに慣れてるけど、まだお前らは俺のギター慣れてないからね、仕方ないね(涙目)
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
-
今のが好きなので書き直しておk
-
昔のが好きなので書き直したらアカン