どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
「まん丸お山に彩を!ふわふわピンク担当キュアピンク!」
「ピカッ!とるんっ!とフルボッコ!キュアブルー!」
「月に代わってお仕置きよ!キュアクリーム!」
「う、上から呼んでも下から読んでもキュアブラウン!キュアブラウンッス!」
「巨悪を一太刀で切り伏せるサムライ!キュアホワイト!」
「あんたらなにしてんの」
新曲の前撮りのレコーディングを終わらせてトレーニングルームに入ると、その瞬間を狙ってたかの如くパスパレの人達がいつもの格好のままなんかやってた。
えっなに?プリ〇ュア?貴方達アイドルバンドだったと思うんだけどいつから女戦士になったの?
俺、プリキュア知識とか皆無なんだけど。
あれでしょ?原〇さんが出てきたプリキュアになったやつでしょ?キュアゴリラとか言ってたよね。
愛が凄い(小並感)
てか千聖さんの奴ってそれセー〇ームーンだよね?なんならポーズも確実にそれだよね?ダメだよ?著作権って知ってる?
あと麻弥さん確実に雑になってるよね?
キュアブラウンって下から呼んだらンウラブアュキって全くわからんちょっと怖い単語が並ぶよ?俺も発音できないよ?
「今度の新曲がプリ〇ュアの主題歌に抜擢されたから実際にやってみてプリ〇ュアの気持ちを体感してたのよ」
「マーくんもやる!?」
「(やら)ないです」
千聖さん、貴方本来止める側だよね?なんで意気揚々と説明してるの?そういうのって千聖さんと麻弥さん以外の3人が大体言い出すのに。
どうなってやがる……?
「えっ誰が言い出した?」
「私だよ!」
「うん、まぁそうだろうな」
自信満々ですと手をピンと貼ってあげたのは例の如くアホピンクさん。
まぁそう思ったよ。大概パスパレの中でこういう馬鹿なことを言い出すのは彩か日菜さんだからな。
「でもまぁ今のご時世ってハロウィンらしいじゃん!」
「プリキュアなんも関係ないけどな。そういや今日だったか」
日菜さんの言う通り、本日の日時は10月31日。
もう11月である。早いもんだな。あと一月もすれば12月。その次にはもう新年だ。
マジで歳を追うごとに1年が早く感じるんだけど。
これ俺が80とかになったら3秒で年越ししそうだよな。
「だからね!コスプレするの!」
「ほーん。番組でか?」
「うん!」
まぁ事務所もこのイベントを逃す手立てはないよな。
最近はここJAPANでもハロウィンの文化が根付いてきたし。
ただのコスプレ大会になってるだけなんだけどな。
「なんのコスプレするか決まってんの?……ってかもう収録終わってるか」
「まだですよ?皆さん今日収録です!」
編集とか間に合うのだろうか。
……てか今日収録ならみんなここにいていいの?今だいたい2時くらいだけどメイクとかしなくていいの?
「千聖さん。収録っていつからです?」
「今からよ?」
「いや何ぼさっとしてるんすか!準備しないと!」
「そうね。じゃあお願いします」
千聖さんが謎にお願いしますと言った瞬間、トレーニングルームの奥からバゴン!と音がする。
ビックリしながら音がした方向を振り向くと謎の男たちがこっちに向かって走ってくるではないか。
「ちょっ誰っ……何すんだてめぇ!」
「暴れないで!確保!確保ー!連行!」
「なんなんだてめぇら!離せやあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
「ハロウィン限定生放送特番!チャンピオンは誰だ!?アイドルコスプレ大会いいいいいい!!!!!」
「「「「「「「わー!!!」」」」」」」
「司会を務めさせて頂くのは田〇淳と」
「日〇テレビアナウンサー水〇です。本日はよろしくお願いします」
「「「「「「「わー!」」」」」」」
「それじゃぁ水〇ちゃん今日の企画説明お願いします」
「はい!内容は至ってシンプル!各事務所グループのアイドル達が懇親のコスプレを披露!一番可愛い!似合ってる!などのポイントを多く獲得したアイドルが優勝です!」
「ちなみに優勝賞品は?」
「えーっと……ない、ですね?」
「ケチですね〜」
「アハハ……」
「それでは今日の審査員の方々です。こちらの方々!」
「いや〜特筆すべきは貴方ですよ浅尾くん」
「いやマジでなんで呼ばれたんですか俺」
謎の男たちに連れられ乗せられたのはロケ車。あとから普通に彩とかも入ってきたためある程度は察してた。
彩か日菜の唐突な思いつきで一般観客席に入れられるか、最悪でも実はこの方も来てるんです!枠で何故か俺が紹介される程度だと思ってたよえぇ。
舐めてたね。完全に舐めてた。
ガッツリ審査員席に置かれたよね。凄いね日〇テレビ。こんなチャレンジ精神MAXなんだな。素人をイベント特番の審査員席に芸人の人達と一緒に置くとは思わなかったよ。
「今日参加のあるアイドルグループの子ととても親交が深いということで呼ばれたみたいですね〜」
「まぁその話はまたおいおい聞きましょうか。それでは早速アイドルの子達に入ってきてもらいましょう!」
「さぁ続いてはこのグループ!」
「はい!今をときめくアイドルバンド5人組!パスパレことpastel*palettesのみなさんです!」
拍手とともにスタジオの端に設置されたカーテンで隠された出入口がぱっと開く。
そこには見覚えというかしょっちゅう見てる5人組がキラキラの衣装を見にまとい出てきた。
これからコスプレするのにガチ衣装なんだな。
「みなさんこんにちは!pastel*palettesふわふわピンク担当!ボーカル丸山彩です!」
「ギターの氷川日菜だよー!」
「ベース、白鷺千聖です」
「キーボードの若宮イヴです!ブシドーの心で頑張ります!」
「どうもー、上から読んでも下から読んでもヤマトマヤ。大和麻弥ドラム担当です」
「テンポいいね〜」
伝統芸能すぎる。
麻弥さんに至っては早口言葉の領域だからな。なんだかんだ言って麻弥さんも多彩である。
「はい!ゲストの浅尾くんと親交が深いのが彩ちゃんと」
「彼氏です!」
「違います」
「意見の食い違い激しいね〜」
この野郎生放送でいきなりやりやがった……。速攻で否定したけど。
アイドルがいきなりゲストの一般人男性目の前にしてこの人が彼氏です!とか言ってみろ。
その一般人男性は死ぬ。確実に。
「ちなみにどんな関係で?」
「幼少期から仲良かっただけですね」
「じゃあ幼なじみなの?ラノベみたいだね〜」
「それがラノベみたいな幼なじみだったら良かったんですけどねー!」
「えっ、彩ちゃんじゃ不満なんですか?」
「いや全く不満じゃないですけど……。てかこの話題やばくないですか?俺追い込まれる一方じゃないですか?台本と違くね?」
「えっとなにかVがあるみたいですね」
「じゃあとりあえず見てみよっか」
そのまま強引に進められてVが流れる。
やった。やったわこの事務所。
事務所が提供したのは例の対文〇に出した例のイチャラブ集(作業用)
それをめちゃくちゃまとめて30秒にまとめてきた。
全てはYouTubeチャンネルでと宣伝までして。
「いやー浅尾くんこれ言い逃れできないんじゃない?」
「もう逃げ場はないよ!」
「そうっすね……まぁ、黙秘で」
「はい次行きましょー」
スタジオで笑いが起こる。
淳さんやっぴすげーわ。司会としてこなれすぎてるし何より回す力と周りを見る目が高すぎる。
いや〜、レベル高いね。
各グループ代表の子がコスプレして来てるんだけど、みんなプロのアイドルしてるだけあってコスプレがダンチで可愛い。
いやマジで可愛いよね、ただ変な太陽神みたいな着ぐるみに包まれてた博多弁の子だけは絶対出る番組間違えたと思う。
最初見た時リアルに吹いたからな。
あんなん不意打ちすぎるわ、耐えれるわけないやん。
「さぁ!続いてのコスプレはこの方です!」
次の出番のアイドルを見るためにスタジオの端にある出入口のカーテンを見つめる。
そこにはシルエットでだけ、カーテン越しに何の変哲もない衣装に身をまとった女の子がポーズを取ってた。
彩だな(確信)
アナウンサーの方が紹介をしてるなか勝手に確信する。あのサイズ感なら彩しかいないだろう。
普段からずっと一緒に居るんだ舐めんな。
「それではカーテンオープン!」
シャララーン的な効果音とともにカーテンの幕が開く。
そこには予想通り彩がい……た……。
「まん丸お山に彩りを!丸山彩です!」
「おぉ〜!可愛いじゃん!何のコスプレ?」
「なんかカボチャ?みたいです」
そこにはあらかた予想していた通り彩がいた。
黒とオレンジを主にしたドレスのようなミニスカの衣装に、頭にはコウモリの羽根を催した耳のようなものがちょこんと生えている。
所々にカボチャのアクセサリーなどが散りばめられており、まさに対ハロウィン特化のコスプレだ。
仮装ってよりかはコスプレだ。
まぁそのなんだ。
「それでは彩ちゃんと親交の深いゲストの浅尾くんに話を聞いてみましょうか」
「そうですね。どう?彩ちゃんの衣装」
「いやマジで可愛いですドストライクです」
「ふぇっ!?」
「早いね〜」
実際にばちこりドストライクである。
まぁ可愛い全てが可愛い。将来できるかもしれない彼女には絶対猫耳かなんかつけさせようと確信した瞬間である。
特に小悪魔チックなその頭から生えてる耳みたいなのがドストライク。
あと2つのお団子な?
普段と違う髪型ってそれだけで男子に対して効力を発揮するからな。
俺が知ってるあやの髪型は普段の髪の毛を下ろしてるショートかアイドルモードの時のツインテールだからな。ちなみに俺はどっちも好き。文句は言わせん。
「随分お気に召したみたいだけど、浅尾くん的にはどこが好きなの?」
「全てですかね……多分全部話してたら生放送の尺全部使います」
「さっきから思ってたけど浅尾くんってテレビ慣れエグいよね。ほんとに素人?」
「いや勝手に隠し撮りされてネットに動画あげられるよりかは100倍マシなんで……」
今までずっとそれだしな。
ちなみに当の本人の彩はめちゃくちゃ顔真っ赤にして両手でほっぺを抑えながらモジモジしてる。
なにあいつ。可愛いかよ。
前に俺が彩をベッドに押し倒して逃走した時もそうだったけどあいつ押しに弱いよな。
防御面くそ雑魚の攻撃性能特化みたいなやつだ。
恐らく本来なら攻撃面もくそ雑魚だったんだろう。普段下ネタとか平気で言ってるけど(本人はおそらくその気なし)あいつ実際に理解しきれてるかは俺自身把握してないしな。
あいつはおそらく何も考えずに言ってるタイプだ。
俺、あいつの将来めちゃくちゃ心配なんだけど。大丈夫なんだろうか。
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また夫婦が漫才してる。
もうはよ付き合え。
アイドルの中になんか一組だけリア充が混じってるんだけど。
俺氏泣いてもよろしいか?
赤面彩ちゃんクッソかわいい。
あの男絶対に彩って子のこと好きだろ。
テレビ慣れが凄い
彩ちゃんよりもマーくんの方がテレビ慣れしてる説
まーたマーくん伝説が更新されたのか
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
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今のが好きなので書き直しておk
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昔のが好きなので書き直したらアカン