どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
とある晴れた日のCiRCLE。
清々しいほど晴れた青空には所々に雲が浮き、鳥達は平和そうに木の上でちゅんちゅん鳴いている。
うんうん。ド平和である。
こんな日には外で日向ぼっこでもしながら昼寝を嗜みたいものだ。
けれどどうやら今日はそういう訳にも行かないらしい。
遡ること数十分前。
俺は事前に紗夜さんから連絡のあった通り、CiRCLEに集合してスタジオでうまるん体操をめっちゃ飛びながら鬼カッティングして弾いてたら氷川姉妹に捕獲されたのでる。
意味がわからん?俺も日本語がおかしいと思う。
簡単に行こう。
俺、紗夜さんに呼ばれてCiRCLE来る。
→早めに来てうまるん体操弾く。
→突撃される。
うん、わかりやすい。非常に良心的。リーズナブル(?)
ちなみに突撃された当時の様子がこんな感じだ。
お前らどうせこれが目当てだろ?
あっ違う? まぁ見てけよ(強制)
『ヒャッホォイ!このアニソン感とは全く正反対のはずのロックが音楽という文化がおんなじなだけでこんな化学反応を起こすとかやっぱりギターは最高だぜヒャッホォイ!』
『愛斗さん。時間です。ギターで遊んでないで早く来てください』
『もうみんな来てるよー!』
『アッハイ』
なんでこいつ学ばねぇんだろうな(辛辣)
早めに来て弾いてただけじゃんちょっとくらい許してくれよ。ぶーぶー。
遊んでる訳じゃないんだぞ別に。まぁ遊んでたんだけど(支離滅裂)
今回に限ってはスタジオに突っ込まれたことに関しては別にいいんだけどね。突っ込んできたのが氷川姉妹2人だけだったからいつもみたいな精神的ダメージもかなり少なかったし。
ただし片っぽが日菜さんというのがいけなかった。
ギターでスラップしてるところまで見られたせいで呼びに来たあととんでもない質問攻めにあったわ。てか今だにあってるわ。
要領はベースでやるスラップと同じなんだけどな。
そんなに珍しいものでもないのに、やっぱり日菜さんは年上とは思えないような可愛さがあるよな。
クールな紗夜さんといつでもるんっ!としてる日菜さん。
やっぱりこの姉妹最強だわ(確信)
閑話休題。
それにしてもさっき日菜さんがみんな来てるよと言ってた通り、CiRCLEの中はいつの間にか俺の知ってるバンドのメンバーたちで埋まっていた。
ポピパ、Roselia、パスパレ、アフグロ、ハロハピ。
……てか柳田とかもいるじゃねぇかよ!
ってことは黒歴史のメンバーもいるってことか。CiRCLE合同ライブのメンバー全員集合だな。まぁみんなここの常連だから顔見知りではあるんだけど。
集められたメンバーはど平和に談笑を楽しんでいる。お前ら何のために集められたのか知ってんのかよ。ちなみに俺は知らない。
まぁそういう俺も談笑というなの質問攻めに現在進行形であってるんだけどな。
「ねーねー!あのバチッとジャキッとやってたのって何!?私にも教えてよー!」
「指がボロボロになるからやめといた方がええっす」
「いいじゃんケチー!」
「……愛斗さん。日菜。話は聞いているの?」
あっ、やべっ。なんも聞いてなかったわ。
こういう時ってみんなどうしてる? 俺は普通に聞いてなかったと白状するのが2割、適当に話を合わせるのが8割だ。気分によるからね。仕方ないね。
「……まぁあなた達以外にも何人か聞こえてないようでしたし、今回は許しましょう」
「やったー!」
「その反応は違うんじゃね?」
てかそんなこと言ってたら紗夜さんがすっごい目で見てる。
これは不味いでごわす。ちゃんと話を聞くでごわす。
俺がちゃんと真面目に話を聞く雰囲気を察知したのか。紗夜さんがすっと大きく息を吸って声を出す。
「みんなもう忘れてると思うけど……CiRCLEは今年いっぱいで営業を終了します!」
「「「「「ナ、ナンダッテー!」」」」」
めっちゃテンプレのコールアンドレスポンス帰ってきたな。しかも棒読みだし。まぁ俺もそれに参加してるんだけどな。
ノリは大事ってはっきりわかんだね。
紗夜さんはやっと言えたと満足気だけどいいのかそれで。
良さそうだな。ドヤ顔紗夜さん可愛い。
「忘れてたー!?」
「そう言えばそんなこと言ってたような気が……」
「私たち7話も何やってたんだっけ!?」
「リアルな時間だと2週ちょい立ってるけどな」
紗夜さんから告げられた衝撃の事実(初耳とは言っていない)によってCiRCLEの雰囲気が一変する。
ちなみに俺はちゃんと覚えていた。
てかなんなら俺と新庄は工業科だからという訳の分からん理由でCiRCLE内の設備の点検させられたからな。ちなみに馬越は同じ高校だけど普通科だから使えないゾ。
結局俺らは詳しいことは全くわからんかったけど、そこかしこにヒビが入ってたりいろんな所がボロボロになってたのは簡単に見て取れたのでとりあえず壊れかけてることだけは分かった。
ただ俺らに見せるのは間違いなんだよなぁ……。
「そう……。あまり時間は残されていません」
「やだやだー!無くなるなんてー!」
「あこちゃん……」
あこが子供のように地団駄を踏んで駄々をこねる。
可愛い。違うそうじゃない間違えた。
気持ちはわかる。ここにはお世話になってきたからな。
Roseliaも常連としてかなりお世話になってた。というか俺がコーチングする時はいっつもここだからな。そりゃ思い出深いわ。
「そもそも、何が問題なんだっけ?」
「建物が壊れかけてるとか言ってたような……」
「アタシ達がライブで無茶な使いからしたから……らしいよ」
「そりゃあんだけ無茶してたらなぁ……」
恐らく俺やリサ姉やつぐの頭の中には同様の場面が思い浮かんでいるだろう。
香澄がワイヤーアクションしながらギター弾いてたり、変な神様みたいなの召喚したり、とてつもなくどでかい物体がステージに上がったり、ワイヤー使ってぶら下がったり、大砲ぶっぱなしたり、メンバー全員が全員飛び回って走り回って暴れ回りながりながらライブしたりだとか……。
思い出せばキリがないな。ヤベェな俺たち。迷惑極まり無さすぎる。
まだ俺たちの場合は知名度がある分、客も呼べてCiRCLEにもお金がたくさん入るだろうからそこだけは良かった。まぁだからあんだけの奇行を許可してたんだろうけどな。
地道な活動の甲斐あってガールズバンドを追っかけてる人の中では知らない人がいないとまで言われるようになったPoppin’Party。
元々友希那さんの知名度が高かったのに加えてバンド全体のレベルも高く、ちょくちょくテレビでも取り上げられるRoselia。
蘭の歌唱力や全体の息の合い方、更にメンバー全員幼なじみと言う話題性の高さと実力が両立しているafterglow。
そもそも芸能事務所所属でテレビに出たりラジオ番組を持ってたり、色々あって知名度が馬鹿みたいに伸びたpastel*palettes。
ド派手なアクションとサプライズをやりまくってたらなんか知らん間にどんどん有名になって曲自体も評価され始めたハロー、ハッピーワールド。
プロの俺を中心に楽器隊の段違いのレベルの高さで他のアマチュアバンドを圧倒し、更にいろんな意味で俺の知名度が変なことになってるカバー専門バンドBlack history。
どこのバンドもとんでもなく知名度が高いからな。
このバンド全部がCiRCLEの常連ってのもすごいな。よくよく考えたらCiRCLEウハウハってレベルじゃないんじゃねぇか? ちょっとムカついてきた。
「……って言っても、そんなダメージあるようには見えないけど」
蘭がコンコンと壁を叩く。
お前気をつけろよ。見た目の割にパンチ力えぐい事になってんだから。
なんか下からひび割れる音とバゴンッ!って何かが倒れるような音が聞こえた気がするし地球滅亡するからあんまり無闇矢鱈に殴るなよ。
「私……やっぱりこの場所無くしたくない……」
「そうだねー……」
「……とは言え、悩ましいね」
流石にこればっかりは俺らではどうにかなる範疇を超えている。
弦巻家の暴力を使えば何とかなりそうではあるけどそこまで介入させる訳には行かないしなぁ。
こころのことをなんかの便利屋みたいな感じで扱いたくないし。
「アタシ達に何か出来ることは無いのかよ……。ッ!」
巴が壁に怒りをぶつける。
巴も止めとけって。お前普段ソイヤしてる分力強いんだから。多分俺よりも力あるんだから。なんか下からバキッ!って何かがひび割れた音が聞こえたし。
多分、気の所為だけど。
「だったらこのCiRCLEを盛り上げていっぱい人が来れば建て直しできるんじゃないかな!」
香澄がひとつの提案を打ち立てる。
ふむ、確かにそれも一理ある。
けど実はさっきも言った通り知名度は既にあるんだよな。CiRCLE自体のもそこそこ。
けどなんでライブ以外であんまり人が来ないかって、変な噂がたってるからなんだよ。
まぁその噂っていうのもライブ中に巨大な怪物が現れた(Roseliaのアレ)、何かの爆発音が聞こえた(ハロハピの大砲)とかだから身から出た錆なんだけど。
CiRCLEもこれ以上は流石に風評被害的にもヤバそうだしな。まぁ知ったこっちゃないんだけど(ゲス顔)
ここからもっと知名度を上げればCiRCLEも店を閉める訳にはいくまい。建て直しも強制的にやることになる。
そう、これは俺の軽い復讐である。
今まで散々黒歴史を晒されたCiRCLEへの恩返し兼な……! ぐへへ……!
……は?そもそも香澄の無茶苦茶な計画が上手く行くわけないやん。普通に考えて他のメンバーが受け入れる訳ないやろってか?
「うんうん!」
「そんな上手くいくわけ……」
「やってみようよ……!」
「その価値はあると思います!」
ここのメンバーはその普通じゃないんだよ。それにやってみるだけの価値はあるしな。
てか麻弥さんも感情的に机バーンってやるんだな。なんか下からガシャンッ!って音が聞こえた気がするけどさっきからなんなのだろうか。
まぁ気の所為やろ(適当)
「で、でも具体的には何すればいいんだよ……」
このメンバー達の中で数少ない常識人枠である有咲がごもっともなことを言う。
そりゃそうだ。俺達だけで出来ることとか限られてくるしな。
そう。例えば……。
「音楽とか?」
「音楽しかないでしょう」
おっ、友希那はんとハモった。
なんかちょっと心通じあえてるみたいで嬉しいけど、相手が音楽バカの友希那ってのが少し恐ろしい。
俺って音楽バカなのか……? ない。絶対にない。
俺は数少ない常識人枠。いいね?
「だねー☆」
「そうですね!」
「もう1回みんなでやろうよ!みんなでライブ!」
それぞれの向いてる方向がひとつにまとまってくる。
あのライブ楽しかったしなぁ。またやれるんだったらそれに越したことはない。
何よりあん時もかなり人が入ってたからな。この計画は理にかなってる。
「るんっときたー!」
日菜さんがぴょんぴょん跳ねながらテンションを上げてる。
わかるでその気持ち。俺もライブの時とか予定が入った時点でオラわくわくすっぞ状態に入るからな。そんでそっから弾ける楽曲をなぜか弾きまくって本番ではテンションだけで曲を決めて結局練習した曲は本番で弾かないという事も多々ある。馬鹿かな?
にしてもなんかガシャガシャうるさいな。なんか物がどんどん落ちてるような音がする。
近くで工事でもやってんのかよ。
「サイッコーのライブにしよー!!!」
「「「「「「「イエーイ!」」」」」」」
香澄に合わせて俺含めた全員が飛びながらテンションをあげる。
やることは決まったな。Warwickも買ったし出番があったらしっかり使っていこう。
ライブで初Warwick……ぐへへ……(ゲス顔)
「……なんか揺れてね?」
「あっ、収まった」
地震か?さっき飛び上がって着地してからなんかしばらく揺れてたぞ?
「ねぇ、さっきからなんか変な声しない?」
「声ってか音じゃね?」
全員の視線が地下のステージに繋がる階段に向く。
……あそこから?誰か居たっけか。
そういやまりなさん今日見てないよな。受け付けの時にはいたのに。
「……取り敢えず行ってみるか」
「うん!」
「お前ら行くのかよ!?」
そりゃあ行くだろ。行かなきゃわかんねぇんだから。
彩とか花音さんとか巴とかめっちゃ泣きそうになってるけどな。おばけでも想像してんのか。流石にでねぇよ、多分。
階段を降りて下に行くとまるで倉庫か何かに使うようなドアのような重い防音ドアがある。
「……開けるよ?」
「ふえぇ……怖いよぉ……」
「大丈夫っすよ花音さん。多分」
ふぇぇしてる花音さんほんと可愛い。保護してあげたくなる。頭を撫でたくなる欲に刈られる。
いつまで経ってもそんなことしてる訳にも行かないので香澄と一緒にドアのノブに手をかける。
謎の緊張に包まれながら香澄と息を合わせてドアを開ける。
「」
「「「「「「「ま、まりなさぁあああああああん!!!!!?????」」」」」」」
ドアを開けたらまりなさんが何故か瓦礫の下敷きになってたでござる。
ちなみにこの後全力で救出しに行ったけど、上手いこと瓦礫の隙間に挟まってて傷一つなく無事だった。
ステージは無事じゃなかった(白目)
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
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今のが好きなので書き直しておk
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昔のが好きなので書き直したらアカン