どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい   作:as☆know

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大スランプ到達しました。マジで書けない。これが描き終わったのが55分です。ヤバすぎうち。


新年は何故か知り合いによく会う

 謹賀新年。

 

 年が変わったにも関わらず、昨日と何ら変わらないカラッと乾燥した冬空に少し暖かい陽が差し込む。

 

 

「…眩しい」

 

 

 朝日に照らされ無理やり起こされる。寝起きで怠くなってる体を無理や起こしてひとつ大きな欠伸を天井に向ける。

 寝起きでシパシパしている目を擦り、枕元に置いている電子時計にピントを合わせる。

 

 時刻は午前8時前と言ったところ。

 昨日の夜はどんちゃん騒ぎでRoseliaを全員送り届けたのは1時過ぎだったからな。

 あんな深夜に1人で返す訳にも行かないので、電話で誰かひとりは起きてるであろうBlack historyのメンバーにローラー式で電話をかけたところ、一発目の新庄であたりを引いたので無理やり家に来させてあこをおぶらせて燐子さんと一緒に家までついて行かせた。

 家の方向が逆の燐子さんとあこさえどうにかしてあげれば後は家が隣同士のリサ姉と友希那さんに方向が同じ紗夜さんを送ればミッションコンプリートだ。

 

 そんなわけでRoseliaを無事に送り届けて家に帰った頃には時計の針は1時を回っていたという訳だ。

 幸い寝落ちしていたあこ以外の4人が気を利かせて洗い物を終わらせておいてくれたので特に片付けをする必要性もなく、遊んで話してで疲れてたのか、風呂にも入らずにそのままベッドに飛び込んで気がつきゃこの時間だ。

 

 

『どうか!』

 

「…もしもし」

『あけましておめでとう。なんだ、ちゃんと起きてんじゃんか』

「巴か。今起きたところだよ」

 

 

 着信音のCQCQが鳴ると同時に反射的に相手の名前も見ないで寝起きのままスマホを耳に当てる。

 あけましておめでとうと聞こえてくる電話の相手は巴だった。

 

 珍しいな。巴から電話なんてあんまりない気がするけど。しかも新年早々だし。

 徐々に目が覚めていくのを体感しながら昨日風呂に入ってないことを思い出し、シャワーでも浴びるかと思い暖房のスイッチを入れてシャツを脱ぐ。

 

 

『今起きたばっかりかよ。ごめんなータイミング悪くて』

「全然大丈夫。そいでなんかあった?」

『そうそう。いやーひまりがな?愛斗にLINEを送ったのに既読すら付かないって言うから寝てんじゃねぇの?って』

「…LINE?」

 

 

 ボタンを外して足だけでズボンを脱ぐ。

 LINE…?耳元に当てていたスマホの画面を見て、上から下にスクロールして通知画面を出す。

 

 …あー。入ってるわ。というかLINEがえぐい事になってるわ。殆どがあけましておめでとうの分でいっぱいになってる。

 ホーム画面に戻って通知を見て見たら一気に50くらい増えていた。

 中学高校の友達もいるとはいえやっぱ女子って律儀だよなぁ。

 リサ姉や香澄、りみや花音さんまで送ってくれてるのか。有咲に千聖さんもいる。はえ〜すっごい。ちょっとずつ後で返すか。

 

 

「めっちゃLINE来てたわ」

『だろ?アタシも送ったんだぜ?』

「マジかよ。悪ぃ、見てなかった」

『別にいいって』

 

 

 相変わらずサバサバしているというか男らしいな。こういうタイプの人が一番付き合っててやりやすい。俺はあんまり沈黙を苦にしないタイプだからな。友希那さんとか蘭とか有咲とか燐子さんあたりと二人きりになるとお互い黙ったまんまとかよくあるしな。

 最初は俺がソワソワしたり有咲や燐子さんがソワソワしてたりなんてこともあったけど今ではお互いの事もわかってるからそんなことも無い。お互いのことを理解するのは大事ってはっきりわかんだね。

 

 

『そうそう。それでな、もう直接言った方が早いだろうからそこんとこ要件伝えとくな?』

「ん、わかった。ほんで?」

『一緒に初詣行こうってさ。9時半くらいにつぐの店に来れるか?』

 

 

 横目に電子時計を見る。時刻はまだ9時前。

 こっからシャワーを浴びるのに10分。髪を乾かして服着るのに5分。バイク走らせて羽沢珈琲店まで行くのに5分。

 この計画なら間に合うだろ。朝飯は…。まぁいいか。コンビニでパパっとなんかつまんでこう。

 

 

「ギリギリかもしれないけど多分大丈夫」

『わかった。ちょっとくらい遅れてもいいからな? その場合蘭とひまりがキレるけど』

「努力する」

 

 

 苦笑いしながら電話を切る。

 とりあえずちゃっちゃとシャワー浴びるか。ベッドの上にスマホをほおり投げ、そこら辺に脱ぎ捨てた服と下着を洗濯機にぶち込む。

 蘭に殴られるのは勘弁だからな。ひまりは可愛いだけだからいいけど。

 ぱっぱと準備して初詣に行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ。早かったな」

「おー。間に合いましたなー」

「意外と余裕だった」

 

 

 あれから速攻でシャワーを浴びて髪を乾かし、コンビニでサンドイッチと缶コーヒーを買いその場で食し、羽沢珈琲店に着いたのは9時25分だった。

 

 バイクから降り、足早に店に入るともういつものメンバーが揃っている。…というわけでもなくいたのは巴とモカだけだった。

 

 

「にしても二人とも服装気合い入ってんな。俺の地元でも見た事ないぞ」

「えへへー。似合ってますかな〜?」

「おう。そりゃとっても美人でござんすよ」

「まぁモカちゃんですからな〜。なんでも似合うのでござる〜」

 

 

 モカが着ているのは夏の時よりも冬仕様になったことで豪華に見える水色の着物。頭の花飾りが似合っている。

 こういうのってどんだけ着付に時間がかかるんだろうな。女の子の苦労というのは計り知れない。

 

 頭には二人とも花の種類は違いそうだが、同じ水色の花飾りが。巴が水色ってのは意外だな。けどよく似合ってる。

 巴は性格も男らしいし服装や雰囲気も可愛いって言うよりイケメンオーラと言った方が合ってるからな。女の子らしい服装なども似合うのかもしれない。てか巴がそんな服を着た日にはギャップ萌えで多分俺が死ぬ。

 

 

「二人ともその花飾りは?」

「蘭ちゃんに付けてもらったんだよ!」

 

 

 横から聞き覚えのある大天使ボイスが聞こえてくる。

 声の主は勿論大天使ツグミエルことつぐ。いつの間にそこにいたんだ。頭にはモカとは色違いの花飾りを付けていた。

 

 

「蘭にか。流石というかなんというか」

「似合ってる?」

「そりゃあ勿論。世界で一番かわいいぞ」

「えへへ…やった♪」

「まーくんはそー言うんだ〜。モカちゃんとは遊びの関係だったのね…しくしく」

「おい、そんな言葉どこで覚えてきたんだ」

 

 

 相変わらずこいつ変なところませてんな。ゆるふわな喋り方から中身真っ黒だわ相変わらず。まぁそこがこいつのいい所なんだろうけど。

 

 

「つぐはいつ来たんだ?」

「さっきだよ。着付けも終わったから」

「あぁ。だからひまりと蘭も居ないのか」

「意外とこういうの着るのって時間かかるし大変なんだぜ?」

「一応知識だけはあったけど大変なもんなんだな」

「昔の人ってすげーってなるよな」

 

 

 苦笑いしながら巴が言う。やっぱ大変なんだな。後で引くほどひまりと蘭を褒めちぎってやろうか。俺にはそれくらいしか出来ねぇもんなぁ…。

 

 

「おっ。噂をすれば」

 

 

 巴が視線を横に向ける。

 それに釣られて横に視線を向けるとそこにはまた夏とは全く違う着物に身を包んだ二人の姿。

 

 

「ごめん。遅くなった」

「ひーちゃんはおっぱいとお腹が大きくて苦労するもんね〜」

「モカー!」

「逃げろ〜」

 

 

 成程。着物ってそういう所も考慮しないといけないんか。大変だな。

 

 

「あれってサラシ巻いてるのか」

「変態。キモイ」

「そういう意味じゃねぇよ!」

 

 

 確かに着物を剥いでサラシを取って良いではないか良いではないか!ってやるのは男なら誰もが1度は考えた事だろうが今はそうじゃねぇだろうが!興味本位だよ興味本位!

 ひまりの胸もかなりちっさくなってるように見えるしな。それでもでけぇけど。うん。…うん?あれほんとにちっさくなってるか?普通にでかいんだけど。腰周りにまいてる奴のせいで胸が強調されてるせいなのかはわかんないけどでかく見えるんだけど。

 

 

「あれほんとにサラシ巻いてる?」

「サラシじゃどうにかならなかったからあんなに時間かかったんでしょ」

「いやほんとにお疲れ様です」

 

 

 初詣に行く前から既に疲れ切ってる蘭からなんか別の負の感情も感じる。

 大丈夫だ。女は胸のでかさだけじゃ決まらねぇよ。

 寧ろ俺は巨乳のお前より今のお前の方が好きだぜ。なんというかつつましやかというか普通くらいというか…。

 

 

「変なこと考えないで。殴るよ」

「ねぇ。なんで俺の考えてることわかるの君」

 

 

 この後めちゃくちゃ肩パンされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 神社にはいつもの何十倍の人々が集まっている。

 それでも身動き取れないほど人が多いというわけでもなく、ほんとに多くもなく少なくもないという感じだ。みんな有名どころの大きな神社に行くんだそうな。

 

 そんなところ行かなくても初詣さえ済ませられればどこでもいいだろって考えてしまうのが神道のしの字も知らない俺の悪いところだ。

 実際なんで初詣をするのかもすらよくわかんないからな。ただ毎年の恒例行事になってるから行ってる感が強い。

 

 

「でもやっぱりこの時期だと人も多いんだな」

「今年は結構人来てるっぽいけどな。あっ、おじさん!あけましておめでとう!」

 

 

 巴やつぐはさっきからそこらじゅうの人のおじさんおばさん達に挨拶しまくってる。

 てかお店を手伝ってるつぐの顔が広いのは分かるけど、特にお店とかなんにもやってないはずの巴の顔が広いのは相変わらずよく分からない。巴の性格の良さとか関係してるんだろうな。

 やっぱり顔が広いとそれだけ大変だよな、この時期は。俺はぼっち極めてるから非常にこういうことをする必要性が少なくて助かる…。

 

 

「あっ!愛斗くんだ!」

 

 

 そんなこと言ってたら見つかった。

 声の主は戸山香澄。というかポピパ全員集合してるな。しかもみんな着物。てか有咲めっちゃ似合ってる。

 そして何がとは言わねぇけどやっぱりでけぇ。サラシさんはまた敗北してしまったんやなって…。

 サラシは巨乳には勝てない敗北者じゃけぇ!

 

 

「あけましておめでとー!」

「おう、あけましておめでとう。今年もよろしくさんな」

「afterglowも全員集合してるんだな」

「愛斗は着物着ないの?」

「俺は男だし着物なんて持ってないからな」

「私の着物貸してあげようか?」

「おたえ…サイズとか考えようよ…」

 

 

 沙綾に呆れながら訂正されてる。

 相変わらず天然発揮してんなおたえ。

 この中で一番身長の高い巴の着物でも多分無理だぞ。一応こんなんでも俺って身長177cmはあるからな。

 

 

「みんなはお賽銭とか済ませたの?」

「ううん。まだだよ?」

「なら一緒に行こうよ!私達もまだなんだ!」

「だってよ蘭」

「別にいいんじゃない」

 

 

 決まったな。

 何となく今日は知り合いにめちゃくちゃ会いそうな気がする。いくら新年でみんなここに来やすいとはいえこの時間帯に俺の知ってるヤツらのほとんどが集まるなんて天文学的な確率でしかありえないだろうけどな。天文学的な確率ってどれ位の確率なのか俺知らないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?愛斗じゃない!貴方達も来たのね?」

「わー!かーくんもみんないるよー!」

「あら。美竹さんも来てたのね」

「やっほー愛斗☆ ちょっとぶりだねぇ」

「おねーちゃんもいる!」

「…湊さんも来てたんですね」

「ほらな?俺の予感はよく当たるんだよ」

「なんの予想してたの…」

 

 ほらな? ハロハピとRoseliaもいた。

 ちなみにあと合流してないのはパスパレとBlack historyのメンバーだが、パスパレ年初めからロケがあって東京にはいないからここにはいない。そしてBlack historyの方は男ばっかでこういうの気にするやつもいないしそもそも一緒に初詣に行くという発想にならないので多分居ない。

 ロケ前からめちゃくちゃ彩が泣きついてきたからな。ちゃんと落ち着かせて仕事に行かせたけど。帰ってきたらちゃんと構ってやろう。

 

 にしてもこころも友希那さんもみーんな着物だな。うちの地元が異常だったのか? しかもみんな似合ってるのが凄い(小並感)

 やっぱりあんだけ顔がいいとなんでも似合うよな。

 

 

「丁度いいじゃない!みんなでお賽銭しに行きましょう!」

「まーた凄い人数になったな…」

「いいじゃん有咲ー。楽しそうじゃん!」

「新年早々大変だな〜(白目)」

 

 

 

 この後全員でめちゃくちゃお賽銭入れた。

過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。

  • 今のが好きなので書き直しておk
  • 昔のが好きなので書き直したらアカン

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