どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
ちなみにたまたま半分くらい書いていた時に誕生日の存在に気がついたので、マジでたまたま紗夜日菜が出てきます。
偶然ってすごいね(小並感)
「さっむ」
室内にいるのにこの寒さは如何なものか。
実家への帰省を済ませて自宅に帰ってきた俺だが、今現在家の中だと言うのにガッツリジャンパーなどの防寒具を着込んで、更にはマスクに家用のメガネまでしっかりかけている。
理由はひとつ。
「とりあえずベッドからだな」
年始恒例の大掃除である。
掃除する時はホコリが舞うから窓を開けるのは常識。その中でも大掃除なんて始めた時には家中の窓という窓を開けねばならない。
窓を開けた方がホコリが入ってくるとか聞いたことがあるが空気の入れ替えという言葉もあるし、冬場は特にそれが大切らしいしまぁいいだろう。こういうのはきっと気持ちの問題だ。
去年までは実家にいたため家族の助けもあったのだが、今年は俺一人だ。1日で終わるかなぁ……。
「よっ……」
羽毛布団を持ち上げベランダにかける。
そこそこ定期的に布団は干してたけどやっぱりそこそこ重労働だよな。
重労働というか布団自体がでかいからその分面倒なんだよな。PCとかギターとかベースに当てて傷つけたら最悪だし。そんなことはそうそうないんだけどな。できるだけ可能性は潰していきたいやん(ヘタレ)
「うおっ……そこそこ重い……」
スプリング構造とかなんか言ってた敷き布団もよくわからないが取りあえず外に干しておく。
言い忘れていたが今日の天気は快晴。
北風も冷たいものの、外はカラッとしており、空にも雲は多く無い。
外は乾燥して寒いけど日は暖かい。絶好の日干し日和じゃ無いだろうか。
「片付けかなーやっぱりw」
イキリトみたいなこと言ってるけど、要するにベッドも干してるのでとりあえず次は片付けである。めんどくせぇ、でもそれが大掃除だ。
でも1人ってのはやっぱり寂しいよなぁ。男はつらいよ。
テレテレテレーレ テレレレレー
「……誰だよ。こんなクソ忙しい時に」
我が家恒例。某コンビニエンスストアのあのチャイム音が家に鳴り響く。
孤独が辛くなってきた時に人が来てくれるとかちょっと嬉しいじゃねぇかお前。
少しだけ嬉しくなった心にダイレクトアタックしておく。HA☆NA☆SEと断末魔が聞こえてきたするが、まぁ気のせいだろ。
ウキウキ気分でドアを開く。今ならAma○onの配達員の人でもお茶を出すくらいには歓迎するぞマジで。
「あーいトゥーイマテーン?」
ガチャっ
「おー、やってるやってる☆」
「大掃除手伝いに来たよー!」
「日菜、落ち着きなさい」
「……は?」
ドアを開いた先には、お揃いのコートに身を包んだ色々一致してるのかしていないのかよくわからない系双子こと氷川姉妹と、全人類の理想の嫁の要素を全て詰め込んだスーパーギャルことリサ姉がいた。
いや待ってなんであなた達ここにいんの?
「うわー。なんかごちゃごちゃしてるねー」
「いや大掃除中だし……」
「愛斗ー。この服って洗濯した?」
「あっ、それまだやってない」
「ベッドの下には……何も入っていないのね」
「待って紗夜さん何変なことしてるの。なんも入ってないからね?」
ToLOVEる実家から持ってこようかと考えていたけど結局置いてきて本当に良かった。
結果論だけど紗夜さんに見つかったらどうなるかわかったもんじゃ無いからな。
リサ姉は顔赤くしながら『男の子だもんね〜☆』とか言って笑って済ましてくれそう。流石すぎる。妄想だけど。
日菜さんは純粋無垢に『なにこれ〜?変なのー!』って言いながら周りに言いふらしそう。絶対に日菜さんにだけは見つかりたく無いなこれ見ると。妄想だけど。
話を戻すがどうやら2年生先輩組3人は俺が大掃除をしていると聞いてわざわざ手伝いに来てくれたらしい。
しかもサプライズだ。リサ姉とLINEで大掃除を明日やるって昨日確かに言ってたけど、わざわざ氷川姉妹を引き連れてきてくれるとまでは思わなかった。
マジでこの人達優しすぎんだろ。泣けてくるわ。
多分日菜さんは紗夜さんが行くからって理由で付いてきただけだろうけど。それでもいいんだ、きてくれるだけで嬉しいからそれでもいいんだ。
「まずは部屋全体の掃除から終わらせちゃおっか☆」
「模様替えはするのかしら?」
「いや。特に今の感じで困ったこともないしこのままで」
俺は基本的に模様替えはあんまりやらないタイプの人間だ。やるにしても、新しい家具が入ったときぐらいしかやらないからな。
去年とかこっちの家に来てから模様替え1回くらいしかしてないんじゃないんだろうか。それだけ今の位置がベストポジションなのもあるんだろうけどな。
「終わったらなにするかとか決めてるんですか?」
「じゃあみんなでカフェにでも行こうよ!おねーちゃんもリサちーもいいでしょ?」
「勿論、アタシはいいけど。紗夜は?」
「……まぁ、偶には」
「やったー!」
紗夜さんが少し悩みながら俺とリサ姉を見る。ニヤニヤしながら紗夜さんを見ている俺たちをジト目で睨み返すと、ため息をひとつついて了承の返答を日菜さんに返す。やったぜ。
うーん、微笑ましい。
氷川姉妹の仲がいいとマジで目の保養になるからな。尊すぎる。
「そういやもう新年明けたしあの猫カフェも開いてるんじゃね?」
「あー!そういえば友希那が言ってたの聞いたことある!新年からオープンだって言ってたしそこ行ってみようか!」
そう、猫カフェ。猫のカフェとかいて猫カフェと読む。遂にこの付近の商店街にも猫カフェなるものが出来たのだ。
去年の11月くらいからめちゃくちゃここら一帯の商店街などで宣伝がされてたから運良く頭に染み付いてた。
オープンは年明け直後。多分昨日からやってるんじゃないかな?
「湊さんも誘ってみましょうか」
「絶対来そうだよねー!」
いや絶対来ると思うわ。作曲してようがなにしてようが来ると思うわ。
猫にデレデレモードの友希那さんってマジで鬼みたいに可愛いからな。
お前ら知らんだろ?延々とにゃーにゃー猫に向かって言ってる友希那さんの姿。
マジでクッソ可愛いからな。あれだけで3ヶ月は癒しなしでも余裕で生きられる。可愛すぎんだろ古代兵器かよ。
よーし、決めたぞ。大掃除なんて速攻で終わらせてすぐに行こう。すぐにでも友希那さんを誘って行こう。
「やったぜ」
「やったね☆」
「すっきりしたねー!」
「早かったですね」
あれだけ散らかっていた、というわけでは全くないが、そこそこ散らかっていた室内はきれいにか片付いた。
エアコンとかの掃除もしっかりやったからね、あれフィルター掃除するとクッソ汚ねぇんだよな。毎回ゾッとするわ。
あっ、今ビフォーア〇ターのあのBGM流れてるから。そこんとこ宜しく。そうテレビの画面でbeforeとafterの違いがそれぞれ二画面みたいになって出てるから。
あの女性ナレーターさんの声で匠のこだわりがめちゃくちゃ説明されてるから。匠役誰もいないんだけど。まぁ日菜さん辺りでいいか。ノリノリでやってくれそうだし。絶対インタビュー事故るけど。
本当に速攻で終わらせてやった。
いやね。やっぱりそりゃあ見たいやん友希那さんがデレてる姿は。めちゃくちゃ本気で掃除したからね。
3人が手伝いに来てくれたというのもあるけど、それでもまともに動いていたのは俺とリサ姉と紗夜さんの3人だからな。
日菜さんは俺たちの事をひたすら応援してた。
正直めちゃくちゃ力になったよ。アイドル力半端じゃねーよ可愛すぎるわ。紗夜さんからずっと幸せオーラ出てたからな。
一応表情はちゃんとクールビューティー保ってたけどオーラがもう幸せ全開だったから。めっちゃ周りに綺麗な花咲きまくってたから。クッソ分かり易かぅたから。
「それじゃ行こっか!」
「友希那も呼んどくね〜☆」
「じゃあついでにあいつらも呼んどくか」
「「あいつら……?」」
紗夜さんと日菜さんが同時にこてんと小首を傾げる。
おいおい、可愛すぎだろ。今の行動ズッギュゥウンッ!ってきたぞ。貴方達2人揃って可愛すぎるんだからそういう軽率な行動は控えてくれ。俺たちが死ぬ。可愛すぎて死ぬ。その光で浄化されて天に召されてまう。
しかも普段紗夜さんってそういうことするキャラじゃないだろ。
って思ったけどよくよく思い返してみたらそうでもなかったわ。紗夜さんと友希那さんはクールビューティしてるけどちょくちょくそういう一面を見せてきて軽率に俺とリサ姉を浄化させに来るんだったわ。
それに紗夜さんはどうやら日菜さんと一緒にいるときは行動パターンがシンクロしてくる傾向にあるからな。
性格は紗夜さんと日菜さんでほぼほぼ真反対なのに、行動はおんなじなことが多くて尊みを感じざるを得ない。
「おっもう来た」
「返信早いねー」
俺も思った。LINE送ってから5秒くらいしか経ってないのにもう返信が来た。いくらなんでも早すぎんだろ。
いやでもあいつならやりそうだわ。ずっとスマホ触ってるイメージは全く無いけど返信はすごい早いイメージがあるわ。
ちなみに呼んだのは一人だがどうせ来るのは一人じゃ無いだろう。理由は猫カフェで合流した時にわかるさ。呼んだのが誰かわかれば納得もするだろう。
「よし。じゃあ行こうか」
「猫カフェにレッツゴー!」
「レッツゴー☆ ほら紗夜も!」
「え、ちょ……れ、れっつごー……?」
ズッギュゥウンッ!!!
俺と日菜さんとリサ姉が同時にとんでもないダメージを受ける。
なにそれ。可愛すぎるんだけど。反則なんだけど(半ギレ)
「おねーちゃん可愛い」
「なにそれ。惚れそう(ガチギレ)」
「やっぱり紗夜はそれで推していこうよ!めっちゃ可愛いって!」
「理不尽よ……」
恥ずかしそうに赤く染めた頬を抑える。その様子が余計にヤバイ。軽率に追い打ちをかけていくスタイルですよこれが。
みんな覚えとけよ。これがオーバーキルって言うやつだからな。
それに理不尽なのは貴方のその反則級の特大固定ダメージなんですけどね。
それ食らったら誰であろうと一撃死するぞ。パ○ドラ並に理不尽すぎる。キレそう、可愛すぎてキレそう。はー、なにこの可愛いセンパイ。キレてる(ガチギレ)
取り敢えず後で日菜さんに今のやつLINEで送ってもらうか。家宝にしよう。
「やっほー愛斗くん!」
「ほんとに氷川姉妹と友希那先輩までいるのかよ……」
「猫……」
「友希那ー。香澄は猫じゃないよー」
「ほぇ?友希那先輩?」
「連れてきて正解だったな」
呼んできたのはポピパの猫耳キラキラ問題児こと戸山香澄。そして隣にはその猫の飼い主こと市ヶ谷有咲。
香澄を呼んだら確実に有咲も自宅から引っ張り出されるからな。インドア派なのにかわいそうに。俺も基本的にインドア派だから気持ちはわかるぞ。合掌。けど俺も毎回のように彩やらひまりやらこころやらはぐみやらにいきなり突撃されたりしてるから今日はお前も道連れだ。一緒にもふもふを堪能しようや(ゲス顔)
ちなみに香澄を呼び出した理由だが、まぁ友希那さんを見れば歴然であろう。
もう香澄を見る目が猫を見る目になってるもんね。当の香澄本人は状況を理解できてないけど。流石香澄と言わざるを得ない。
「……おい。まさか香澄を呼んだ理由って」
「こんだけの為」
「マジかお前……」
有咲が嘘だろと呆れた顔で片手で頭を抱える。
そうだよ、呼んだ理由はただ友希那さんが香澄でにゃーにゃーなるのかみたかっただけ。
結論的にはにゃーとは周りの目を気にして言わないが、少なくとも香澄のことを半分猫として認識してる、と言う結論になった。
香澄はこれでお役御免である。あとは猫で癒されててくれ。
原因を作っといてなんだけど有咲はマジでご愁傷様。
『みー』
「見て見ておねーちゃん!この子すっごく可愛いよ!おめめがキラッとしてる!」
「ほんと……人懐っこいわね。なんだか日菜に似てるわ」
「尊い」
「すっごいわかる」
「猫ちゃん沢山だー!」
『にゃー』
「香澄のやつ、すっげぇ猫に囲まれてんな……」
「多分同じ猫として認識されてるんじゃねぇかな」
「にゃー。にゃー?」
『みゃー』
「リサ姉!カメラ!」
「今撮ってる!」
「今井さん!そちらからだと逆光が!」
「Roseliaって超人の集まりだと思ってたけどさ、もしかしたらRoseliaって案外普通の人達なのかもしれない」
「あれが普通なのも問題だと思うけどね〜」
「友希那先輩可愛いー!」
こんな感じでめちゃくちゃ猫カフェを楽しんでた。
猫たちも可愛すぎるし友希那さん達も可愛いすぎるし、もうこの世の中全てが癒しとさえ思えてくるよね。
次の日、蘭達aftergrowのメンバーを猫カフェに連れて行ったところ、キャラ崩壊はしないがめちゃくちゃ猫に癒されてる世界が滅びるくらい可愛い蘭と、猫相手に戯れる滅びた世界を浄化できるくらいめちゃくちゃ可愛いつぐみが見れたことをこの遺書に記します。
みんな!癒しの過剰摂取は尊死するから気をつけようね!(成仏)
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
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今のが好きなので書き直しておk
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昔のが好きなので書き直したらアカン