どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
それとTSが生理的に無理という感覚が分からないとこの前まで言ってましたが、よくよく考えたら百合の攻めに棒を生やすやつはぶん殴りたくなるくらい無理でした。これと同じでしょうか。一緒にしてはいけないですね、はい(爆速解決)
ちなみに僕の守備範囲は元ロッテの岡〇並ですが、百合は完全に守備範囲外です。ライト線ツーベースです。センターでてぇてぇと棒立ちしてます。応援席から殺されるかもしれない。
ちなみに棒を生やす輩には小指の先辺りにキレキレのカットボール投げ込みます。許して。わしに会ったのが運の尽きナリ。
「おい蘭、まだ腹がいてぇぞ。女の体って男よりも痛みに強いんじゃないの?」
「自業自得」
「男の子の体がどんな感じかアタシにはわかんないけど、殴られたら普通に女の子でもめちゃくちゃ痛いでしょ」
殴られたお腹あたりを撫でながらしれっと知らん顔して歌詞を書き続ける蘭を睨みつけてると、リサ姉が苦笑いしながら俺に正論をぶち当ててくる。
凄いアレな話になっちゃうけど、女の子って出産とか鼻の穴からスイカを出すような痛みに耐えたり、女の子の日には延々と腹痛とかに悩まさせられるらしいから痛みに強いとは思ってたんだけど、どうやら物理的な面ではあんまり男の子と変わりなかったらしい。
なんなら筋肉という壁が少ない分、いつもよりダメージがある気がするもんな。
蘭からの鉄拳制裁で見事に意識をハマスタの夜空にぶっ飛ばされ、起きたら昼になってみんなが屋上に集まってきてた。俺は横浜の空高くかっ飛ばされてから、時間にして約30分くらい寝てたらしい。長いのか短いのかよくわかんねぇな。
俺が寝てた間に蘭が膝枕してくれる美味しい展開がないかなー、なんて思ってたけどそんなことはなく、普通にぶっ飛ばされたまま放置されてました。
蘭ちゃん最近酷くない? 一応安否確認とかはしてくれたんだろうけど、それでも酷くない?
一応さ?今の僕外見は女の子なんだけど? まぁあの流れに決着付けるにはアレしかなかったのも事実なんだけどな。
「愛斗くん女の子のこと超生物かなんかと勘違いしてない? みんなフィジカルがこころちゃんじゃないんだよ?」
「みんなのフィジカルがこころだったらこの世界は滅びるよ、多分」
「愛斗くんとひまりちゃんはこころちゃんのことどう認識してるのかな……?」
少なくとも人間ではないと思ってるよ(直球)
お嬢はフィジカル面でも身軽さでもその他諸々いろんなことに関しても人間離れしてるからな。普通の人間は思いつきで極寒のアルプスに登って生還したり空を飛んだりしないよ。絶対(確信)
「それにしても本当に彼が子猫ちゃんになっているとは……人類の神秘とは素晴らしいものだね……!」
「人類の神秘というか脅威じゃないですかね……。それにしても本当に愛斗さんが女性になっているとは驚きです!」
「どうもありがとうございます(?)」
なんか褒められている気がするからお礼を返しておいた。 多分薫さんは俺のことを褒めているわけではないんだろうけど。薫さんの考えてることはわかりやすいけどわかりにくいよね。
薫さんってたまに狂ったように『儚い』だけで会話を成立させることもあるからな。
ひまりとかの熱狂的な薫さんのファンや麻弥さんのような羽丘の演劇部員の人は薫さんがそうなった場合でも『儚い』の意味を解読できるらしいけど、俺たち一般人たちからしたらマジで憶測でしか理解できないから困ったものである。
例外だけど同じバンドのこころやはぐみも解読できるんだよな。個人的になんとなくいけるんじゃねと思ってた香澄はダメだったけど。
もちろん他意はない。香澄がお嬢やはぐみと同じオーラ感じるからとかそういう理由じゃないぞ? バカそうとか決して思ってないから。香澄はバカなんだけど(手のひら返し)
「そういえば愛斗くん、お昼ご飯持ってきてるの? 急に来たんだよね?」
「財布はあるし学校終わったらなんか買ってくるよ」
俺のせいで仕事増やされたのに俺のことを心配してくれるつぐみ可愛い。天使。大天使ツグミエル。
羽丘にも確か食堂とか購買はあった気がするけど、今更行ってもろくなもん残ってないだろうしなぁ(男子高校並感)
移動がめんどいし、それなら学校帰りにコンビニかやまぶきベーカリーに行った方がいいわ。購買のパンよりも沙綾の家のパンの方が絶対に美味いし。
「ちゃんとした時間にご飯食べないとダメだよ? ねぇ友希那? ピーマンだけ避けてないでちゃんと食べようね?」
「ピーマンなんて食べなくても生きていけるわ」
「友希那さんピーマンは食ってくださいよ……」
「嫌よ」
「めっちゃはっきり言うやん」
この人きっぱりと拒絶して来たで! 弁当箱の端に寄せてある青椒肉絲のピーマンを睨みつけてもそいつは消えませんよ。ヤンキーっすか。
友希那さんが黙ってピーマンを睨みつけていると、端に集められていたピーマンがひょいっとリサ姉の箸によって待ちあげられ、そのまま友希那さんの口に近づけられて行く。
すっごい脂汗をかきながら口をがっつり閉じる友希那さんと、めっちゃ悪い笑顔を浮かべながらピーマンをなんとか友希那さんの口の中に突っ込もうとするリサ姉との無言の攻防が目の前で行われる。親と子供ですかマジで。
「……フッ。勝った」
「蘭はオムライスのグリンピースちゃんと食べよーね〜」
「」
なに蘭は勝ち誇った顔でいるんだよ。バレてんぞ、そのバランの下に隠されたグリンピース。モカに言われてザマァねえな。
俺は基本的に嫌いなものがないからこう言うのは無くて助かったわ。
にしてもRoseliaとaftergrowの核になる両ボーカルがこんなんになってるっていうのはファンには見せたくねぇな。
しかもRoseliaもaftergrowもカッコイイ系とかクール系に属されるバンドだから余計にな。
しかもさらに友希那さんも蘭も普段からギャップ萌え要素を出してるわけでも無く、ゴリゴリにクール系でキメてるからな。
「絶対にこんな姿をファンには見せられねぇな」
「まぁ蘭の可愛いところが見たいって言うのはTwitterとかでかなり見るんだけどね」
「蘭は普段からずっと可愛いだろうが」
「解釈違い乙〜ってやつですなぁ〜」
蘭ちゃんは普段から可愛い。これだけは絶対に譲らない。
解釈違いと言われようがなんと言われようがあの赤メッシュは可愛いぞ。これ言ったら蘭にぶん殴られるから絶対に言わないけど。
あの子照れ隠しが強烈すぎるんだよな。ツンデレのツン部分が強力すぎる。その分デレた時の破壊力がジェットストリームアタックみたいになるんだけど。
「うおっ?」
「愛斗くんこれあげる! 私そんなに食べないから!」
肩をトントンと叩かれて振り向いたら目の前に卵焼きがあった。思わずうおって狼狽えちゃったよびっくりして。
そりゃあびっくりするわ。振り向いたら目の前に卵焼きだもんな。ほっぺに指が食い込むあれよりもびっくりするわ。
「いやいや……悪いよ。俺は食わなくても平気だし」
「私が大丈夫じゃないの! 手作りだから変なのも入ってないから!」
「マジか」
つぐってお弁当手作りしてるのかよ。マジか、好感度爆上げすぎる。
自分でお弁当とか手作りする女子ってマジで好感度たけーよな。しかも朝から料理するとか。
こちとら弁当作るときがあっても前の日から作り置きして冷蔵庫にドンだからな。女子力のかけらもあったもんじゃない圧倒的効率重視よ。
違う、そうじゃない。
このお弁当手作りって言ったな? この卵焼きも手作りって言ったな? つぐの手作り弁当とかやばくね? やばいわ(確信)
「ちなみにアタシのも手作りだよ」
「あれ? 友希那さんは?」
「バッチリ☆」
「あっ(察し)」
リサ姉が元気にグーサインを出す後ろで完全に意気消沈してる友希那さんが見える。かわいそうに。かわいそうじゃないけどかわいそうに。
「わ、私も……!」
「無理すんなよひまり」
「ひーちゃんが戦う土俵は他にあるから〜」
「うぅ……これから自分でお弁当作ろう……」
「実際に自分でお弁当を作るって相応女子力が高くないとできないですよね……。ジブンにはちょっと……」
麻弥さんの言う通りなんだよ。
俺みたいな自分でやらざるを得ない状況の人間以外、普通は自分のお弁当を自分で作ってくる女子高生なんて存在しないもんなんだよな、多分(予想)
好印象を通り越してもはや大気圏に突入するまである。
「ほら、愛斗! アタシのおかずもあげるから!」
「ず、ずるいです! 私も……!」
……こういう光景。なろう系テンプレ小説やアニメとかで散々見たことがある。
あの時、画面や文面で見た時は『んな事あるわけねぇだろ気色悪ぃwww』って思ってた。
けどな、実際起きると悪いもんじゃねぇな……(遺言)
「……蘭。ハーレムってこんな感じなんだな。それもう死ぬかも知れん」
「アンタに好意があっての行動じゃ無くて善意からの行動でしょ。きもい」
「お前、グリーンピースは?」
「……」
「分かったから泣くなって。俺が悪かった」
「泣いてない」
つぐみとリサ姉から少しずつおかずを拝借して元気になった。
あーんってあんなに元気が出るんだな。毎日のようにこれを彼女にしてもらってるリア充の事が少しだけ羨ましくなったよ。畜生(非リア敗北の瞬間)
あと蘭がグリーンピースを無言で差し出してきたのでそれも食べた。普通に拒否ろうとしたら涙目だったから断れなっただけなんだけどね。aftergrowのボーカルがグリーンピースで泣くな。頼むから。
「それでですけど、やっぱりまだ原因はわからないままなんですね……」
「まぁ、お嬢のところに協力して貰っても無理だったんでそりゃあそうといえばそこまでなんですけどね」
弦巻家の力はマジでラストエリクサー要員だからな。最終的に頼ればなんとかしてくれるマジのチート。今回はあかんかったけど。
一番最初に奥の手を使ってしまったのが間違いだったのかも知れない。今更感半端じゃないけどな。
「本当に心当たりもないんですよね」
「前の日に何をしたのかとか振り返っても特に思い当たる節がないですからなぁ……」
「体が子供に戻ってしまった前の日には何をしてたんですか?」
「その日は普通に学校に行って……」
何事もなく学校の授業も済ませて来たはずだ。学校でも変わったことをした覚えはない。
当日はバイトがあったので、家に帰ってギターを取ってからから制服のままバイト先に直行。
「その時はジブンもいましたね」
「あの時はなんかしてたっけ? 全然覚えてないわ……」
「普通にあの日は練習日でしたね。ジブン達も愛斗さんも特にレコーディングとかはなかったと思います」
「ですよねー……変わったことといえば彩をいじり倒したりだとか……」
「それはいつも通りですけどね」
あれ? そうだったっけか?
あの時はめちゃくちゃ酸っぱいのど飴を日菜さんと共同で騙して食わせたりしたな。
いやー、流石に面白かった。あいつここ最近アイドルのくせに喉やりそうになってたからな。あいつに食わせたのど飴は味はやばいけど効き目は抜群って普段使ってる某馬越からも保証済みだし。
元々食わせる予定だったんだけど、普通に食わせるだけじゃ芸がないでしょ? 彩が相手だし尚更。
これいじめにならないかな。大丈夫だよね? なんか心配になって来た急に。
「それで普通に解散して晩飯食って家に帰って……」
「晩御飯は何を食べたんですか?」
「あの時は確かリン○ーハットでチャンポン食べましたね」
「美味しいですよね〜、リン○ーハット」
「たまにちゃんぽんを無性に食べたくなるんですよね」
「分かります! 中毒性が高いと言うわけでもないのに不思議ですね〜」
普通にめちゃくちゃうまいんだよな。リン○ーハットの野菜たっぷりチャンポン。
あの優しいスープとぶっとい麺と大量の野菜と少しの海鮮を無性に食いたくなるんだよな。春先とはいえまだ寒いし。この時期にあったかいラーメンはマジで反則級。
「それで家に帰ってからは風呂に入ってYou○ube見てギター弾いてましたね」
「何弾いたか覚えてたりしますか?」
「You○ubeの履歴見ればわかると思いますよ? えーっと……」
「群青日和……シャングリラ……スターラブレイション……気まぐれロマンティック……」
出てくる曲名は全て4年以上前にリリースされた女性ボーカルの曲ばかり。
そういやあの時懐メロ女性ボーカルで縛ってたっけな。
こういう縛りを入れると忘れていた曲を思い出せたりしていいんだよ。たまーにこういう限定的なところに着目すると、昔なつかしの曲とか発掘できるんだよね。
「そういやあの日は昔の懐メロで女性ボーカルの人の曲縛りしてましたね」
「普段からこう言うのはするんですか?」
「ボカロ縛りとか縛り自体はしますよ。懐メロ女性ボーカルっていう限定的なのは覚えがないですけど」
前にやった限定的なのはYouTuber限定とかか。
少なそうで意外とあってやっぱり少ないんだよな。最終的に延々と夕闇とノンラビの曲リピートしてた記憶。
「それにしても懐かしい曲ばかりですね。ジブン昔何聞いてたかもう忘れちゃいましたよ」
「あぁいうのってどこで聞いたのかは覚えてないのになぜか覚えてるんですよね。いや〜、ガキの頃に戻っていつ聞いたのか見てみたいですわ」
「ガキの頃に戻って……まぁ懐メロですからね。ちょうどジブン達が小学生くらいの時とか……」
「だいたいそんぐらいですよね。昔は声変わりもしてなかったから女性の声でも出たんですよ。まぁ、できるなら大きくなった今ちゃんと歌ってみたいですよね〜」
ま、今ならそれもできるんだけどな! 帰ったら絶対にシャングリラやろ。俺はもう決めてるから。
「愛斗さん愛斗さん。最近ハマった曲ってなんですか?」
「最近ですか? 最近だとずっと真夜中でいいのにの……」
「女性ボーカル以外で行きましょう。あと、懐メロ以外で」
少し考えたそぶり見せた後に麻耶さんが質問を飛ばしてくる。
最近ハマった曲で女性ボーカルと懐メロ以外。うーん。
「それじゃあ夜行性ハイズとか?」
「じゃあそれで行きましょう! 愛斗さん、これで夜行性ハイズを流しながら
「は、はぁ……」
少し興奮気味な麻弥さんから渡されたのは、俺のスマホとヘッドホン。
とりあえずよくわからないが、これで俺の体が元に戻ったら儲けもんだし、これくらいのことなば試してダメでもそれでいいからとりあえずやってみる。
「あっ、音質いい」
「俗に言う
はえ〜そうなんか。
めちゃくちゃ低音の響きが良くてすんばらしい。これが終わったらどこのヘッドホンか麻弥さんに聞いてみよう。
えーっと? 男子高校生になりたい男子高校生になりたい男子高校生になりたい……。
「ふぁっ……はなが……はっくちゅんっ!」
「うわっ!? びっくりした!?」
「す、すいませ……あっ!」
「あら愛斗、戻れたのね」
「……へ?」
麻弥さんのくしゃみにびっくりして少し跳ねてしまった。やっべー目を開けちまったと思ってたら、自分の目の前に映った腕がなんか太い。というか、胸元がなんか軽い。声が低い。
「……あり?」
「愛斗さん! 戻ってます! 体戻ってます!」
「嘘でしょ?」
えっ、あんなに苦労してたのにこんな一瞬で元に戻れるの?
しかもなんかもっとこう……ボンっ! って煙を立てながら戻ったり光出しながら戻ったりするんじゃないの? こんな地味なことある?
「あれ? 愛斗戻れてるじゃん。いやー、
「……ん? 女の子になったのは?」
「あれ? 愛斗って前にアタシ達がちっさくなったの見てなかったっけ」
「そういやあったな」
「いやー、子供から元に戻る方法は知ってたんだけど、面白そうだから黙ってたんだよね〜。なんか自力で戻れなさそうだったしさ。てへっ☆」
「は?」
嘘でしょ? 割とマジであの時ビビってたんだけどそんなオチある? 確かに俺がそっち側だったら黙ってると思うけど(オイ)
それでも言ってくれよォ! リサ姉がそれいうまで完全に忘れてたやんけ! なんであん時聞かなかったんだよ俺ェ!
「性別変わるのまでは知らなかったから少し焦ったけど戻ってよかったね〜」
「嘘でしょ?」
「私たちは子供になるくらいしかできないわよ」
「それにアタシ達って念じれば簡単に戻れるし☆ 結構疲れるから宴会芸くらいでしかやらないけどね〜」
「なんで俺だけ簡単に戻れなかったんだよォオオオ!!!!」
「まぁ、性別の違いとか色々ありますし……」
畜生、1番のヒントが近くにあるとは思わなかった。灯台下暗しって言葉をこんな出来事で知ることになるとは。
「……てかさ、戻ったのは良いんだけど。男の体でその服は気持ち悪いから戻ってくんない?」
「愛斗、今お前ヤバいぞ」
「(流石に)儚(くな)い……」
「……あっ」
そういや俺が着ている服は女子高の制服。
上半身は背がでかくなったせいで需要ゼロのへそ出し。中にあるブラはブッカブカ。そこにスカート。しかも今の俺の体はいつも通りだからそこそこごつい。
……こんなん他から見たらただの変態じゃねぇか!(白目)
「麻弥さん! ヘッドホン! ヘッドホン貸してください!!!」
「耳についてますよ?」
「そうやんけ! 女性ボーカル! 女性ボーカルァ!」
これ以降。俺が女性の体になったり体が子供になったりすることは一生なかったとさ。
つまりどの状態で家に帰ったのかわかるな? 俺はもうこれ以上語りたくない。
寝る。
過去最高の黒歴史が出来たまである。この事件を、俺はTS未遂事件として処理することにした。
後日、ロケから帰宅した彩に女装させられそうになったのはもう語りたくない。
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
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今のが好きなので書き直しておk
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昔のが好きなので書き直したらアカン