どうやら俺の黒歴史を美少女達に握られたらしい 作:as☆know
最近やけにガチャ運が悪い気がするんですけど、前回復刻限定しゅーこはんを気まぐれの10連一発で引いたのを寝に持たれてるのでしょうか。ガチャ運は収束するとか辞めてくれ俺が泣くだろ。
そんなわけで僕もベルモンド教に入ってガチャを当てる日々をめざしたいと思います まる
みなさんはバーチャルユーチューバー。通称、VTuberといわれる人たちを知っているだろうか。
動画投稿サイトのYouTubeで活躍するYouTuberが多くいる中、その中でもバーチャル空間。三次元でなく二次元を領して動画を配信したりするクリエイター。それがVTuberといわれる人たちだ。
YouTuberの代表格・キング・親分・日本一のYouTuberといわれる人物が音の出る神ことHI○AKINだとすれば、VTuber界のHI○AKINはキズ○アイだろう。
彼女がVTuberのいうジャンルを作り出し、海外視聴者も多く保持している。
HI○AKINと同じく、動画の面白さは加味されずとも王と呼ばれるべき存在だ。面白さは加味しないでな、うん。日本人と外国人で笑いのツボは違うし、HI○AKINは基本的に大衆向けの平和な動画が中心だから基本的に動画内容は商品紹介とかがほとんどなんだけどな。うん。キズ○アイちゃんは僕追えてないからちょっとよくわかんないです、はい。
YouTuberと呼ばれる人たちが、皆面白い動画だけを作るクリエイターだけでなく、中には商品紹介をしたり女性向けのメイク紹介をしたりゲーム実況をしたり音楽系の活動をしたり……等々の多種多様のその人に合った様々なジャンルがあるように、VTuberにも様々な人たちが存在する。
隙あらばコン○ョ流しながらミサイルぶち飛ばしたり、ゴリラだったり、レンチだったり、JK設定なのに夜の店に行く話をしたり、馬だったり、めちゃくちゃ可愛い声なのにイルカみたいな超音波を発しながら人を殺したり、ガチ柴犬だったり、キン○マだったり……三次元ではなく二次元だからこそ出来る芸当が様々だ。
なんで二次元で馬とか犬とかゴリラとかキン○マしてる理由はわからんけど。
しかも最後のキン○マに関してはネタじゃなくてガチでいる人だし、その人ギターも弾けてかつめちゃくちゃ歌が上手いイケボっていうわけのわからん情報量持ちなんだよな。だから好きだったりしてるんだけど。
さて、ここまで俺、浅尾愛斗は熱く熱くVTuberについて語った。語りまくった。語り倒した。語りすぎてもはや語ってないと言っても過言。
ここまでの熱い語りの末に導き出される話の結論は何か? 察しのいい人ならわかるだろう。
そう! つまり俺が言いたいことは!
「俺、VTuberになりたいっす」
「それは……あんまり現実的じゃないとおもう……」
「」
俺の盛大な語りから繰り出された、結論と言う名の願望と夢は、燐子さんの至極もっともで現実的じゃないと言う言葉によって一刀両断された。
と言うか最初の語りもただVTuberの紹介をしてただけだからな。時間返して。
ごめん時間潰したのは俺だったわ。ちょっと時間取り戻してくる。
「へー、それで愛斗はそのぶいちゅーば? になりたいと。はむっ」
「んぐっ。……そういうことでごぜーます」
今日は前日予定をずらしたRoseliaとの練習日。……が、終わった後。
土曜ということもあり、今日の練習は珍しく午前中の練習。
それが終わってそのまま直で家に帰ろうとしたところをリサ姉とあこに捕まり、JK5人と男子高校生1人の意味のわからん構図でランチに行くことになってしまった。
え? 女子高生って何食うの? パスタ? イタリアンしか食べないの? って思ってたけど普通に某ハンバーガーショップに行くことになった。普通にマ〇ク行ったらRoseliaいるとか知ってる人はビビるだろうな。
まぁここにはバリューセットという学生の味方があるしな。チキチーは神。
「元々YouTubeには動画を上げてるんでしょう? なら今すぐにでも出来るじゃないですか」
「いやいや、それがそうもいかないんですよ」
元々YouTubeに動画を上げてたと言ってもほとんどが加工も編集も少ししかしてない弾いてみた動画だしな。それ以外だと偶にやる生放送のアーカイブくらいしか残してない。
「愛斗さんは……動画勢か生放送勢のどちらになるつもりなのでしょうか……?」
「基本は生がいいですけどね〜」
めちゃくちゃメタな話になるが、VTuber戦国時代とも言われる今の時代で個人勢が生放送だけでのし上がるなんて正直夢のまた夢。
企業勢の全面サポートを持ってしてでも、箱推しとかが出来るに〇さんじやホ〇ライブくらいしか伸びる選択肢はないと言っても過言。
「というか燐子さんはそこら辺分かるんですね」
「少しですけど……見てますから……」
「あこもちょっとなら分かるよ! 輝〇月ちゃんとか!」
うわー、あこが輝〇月見てるのすっげぇ想像付きやすいな。ハイテンションツインテール二人だし。一部分圧倒的に違うところがあるけど。
どことは言わんよ? 僕は圧倒的紳士だから言わないよ?
VTuberってみんな平均的に大きいもんね。VTuber界で小さい人はもはや希少価値だもんな。ワイの中で主に一人赤髪のイケボな錬金術師の姿が浮かぶんだけどね。気のせいだろう。夢に出てくるかもしれん。
「それで二人以外は見てないと」
「興味ないわ」
「私もないわね」
「アタシも見ないからな〜」
まぁそりゃあそうだろうな。音楽以外、しかもぞくにいう陽キャが見ないようなコンテンツに友希那さんと紗夜さんはまず興味がわかないだろうし、陽キャ中の陽キャと言えるリサ姉も見ているとは思えなかったしな。
逆に知っている側の燐子さんとあこは、ネトゲ民だからってのが大きいだろう。他の3人よりもネットに触れている時間が多い分、ある程度ネットでの流行りとかにも強いだろうしな。
「そもそもさ。愛斗はそのぶいちゅーばー? になって何がしたいの?」
『これおいしいね〜』なんて言って、少し時期が早めの桜味のシェイクを飲みながら話に乗っかってきてくれる。優しい。ひまりとかなら無自覚に話をぶった切ってくる時があるから余計に天使に見える。
そりゃあリサ姉。やりたいことなんて一つに決まっているでしょうよ。
俺がやりたいことなんてね……その……えーっと……
……あり?
「そういや考えたことも無かった」
「ダメだよそんなんじゃ〜」
「……愛斗さんって時々感情のまま生きていると思われる発言をすることがありますよね」
紗夜さんはわかってないね。男なんて欲望のままに生きていく生物だよ。この世の男達は皆脊髄反射の精神で生きているんだ。
え? 一緒にしないでくれ? 何を言っているんだ男子諸君。お前たちも同類ダルルォ!?(威圧) 8割型人間なんておんなじなんだよ! 多分違うけど!
「素朴な疑問なんだけど、その方たちは普段どのような動画を出しているのでしょうか? 基本的にはYouTuberと変わらないのかしら?」
「うーん、基本的にはYouTuberと変わらないんじゃないですかね」
「じゃあ普通に顔を出してYouTubeで動画あげればいいじゃん。ペ○ングのすっごい辛いやつ食べようよ!」
「俺の喉殺す気っすか?」
あれ食ったことないけどヤバイらしいな。友達が食って胃とケツの穴破壊してたって言ってたし。馬鹿だな(直球)
だってもう激辛MAXENDって名前からしてヤバイじゃん。小学生が強そうな単語を連結させたらできそうなネーミングセンスだもん。絶対作った人いかれてるって。最強悪魔合体的なやつじゃんもはや。俺、最強悪魔合体が何から知らないけどさ。
「出来れば顔を出したくないんですよね。ネットに顔を出すのって怖いし」
「まー兄、テレビで顔出してた時点で意味ないと思うよ」
「あこちゃん急なド正論やめない?」
幼女の一片の曇りもないド正論はただただ刺さるよ。そして抜けないから。カプ厨の沼並みに抜けないから。
というかこの界隈そっこらじゅうに沼が潜んでるんだよな。歩いたら沼にかかってそのまま抜けなくなる的な事故が多発するんだけど。オタク怖い。
「ま、まぁこれ以上顔を晒したくないってのはありますよね。晒してもいいこととか特にないですし」
「今更な気しかしないですけど。顔を出さないに越したことはないでしょうしね」
あんまり自己顕示欲が高いって思われるのが嫌だってのが正直一番あるんだけどね。これも色んなところで出張っている俺が言えたもんじゃないけどな。
しかも俺って話したかもしれないけど一部ではハーレム野郎って言われてるみたいなんだよな。今すぐ言ったやつは出てこい、代わってやるよ。3日間耐えたら褒めてやる(半ギレ)
「それと……愛斗さんは……生放送を中心にしたいって言ってましたけど……どういった配信をしたいんですか……?」
「あこも気になる! やっぱりゲーム実況とかするの!?」
うーん、ゲーム実況は鉄板だけどなぁ。長く続けるんだったらゲーム実況も多くなるんだろうけど、それがメインになるとは多分思わないなぁ。
やりたいんだけどね、ゲーム配信。ただ俺の実況スキルがどのくらいあるのかもわからないし、そもそもPSも高いってわけではないから。というか声もイケボなわけではないから実況者には向いてないよな。それを言ったらVTuberにも向いてないんだけど。
あんまり気がついたらあかんかったな、ここの部分。悲しくなってくる。
「メインにするならやっぱり音楽かなぁ。ギターとか弾いて弾き語り系やりたい」
「それって需要あるの?」
「それが意外とあるんですよ」
基本的にVTuberになる人はもともと声がいい素人とかもいるけど、中には中途半端に有名じゃない元歌い手とかゲーム実況者や歌手志望の音楽ガチ勢がVTuberとして転生することも多くあるらしいからね。
そういう中だからVTuberファンは音楽に厳しいし敷居が高い反面、それを目当てに推す人がいるくらい音楽系は需要がある。実際、俺もVTuberの人が歌う歌ってみた動画とか狂おしいほど好きだし。それのおかげで知らなかったボカロとか歌を知れることもあるから余計に好きなんだよね。
音楽は人類を救う。はっきりわかんだね。
「まー兄って歌も上手いし人気になりそうだよね!」
「バズれたらの話だけどなぁ……」
「まぁバズるなんて早々ないことだし」
Twitterとかでバズることさえ出来ればコンテンツとして一気に主戦級になるからな。
インターネット交通事故で某レッドフレームと似ているという理由だけでバズった斗和キ〇キとかリンク先が養命酒(偽)だっただけでバズった蒼乃ゆ〇きとかいるし。ほんとに可愛そう(他人事)
「企業勢じゃないから余計にワンチャンにかけるしかないんですよねぇ……」
「愛斗さんは一応企業に属してるじゃないですか」
「趣味で迷惑かける訳にはいかないじゃないですか」
たかが高卒のスタジオミュージシャンがいきなり『VTuberになりたい支援してくれ』なんて言ったのを了承するわけもないし、なんなら即行でクビにするまであるからな。なんなら在学中だし、俺って形式上はアルバイトだから正社員でもないし。
あと単純に紗夜さんにも言ったけど、俺の趣味で企業に負担をかけたくないよな。どこまで言っても趣味の範疇になりそうだし、これを本職にする予定はないから。そんなんで迷惑かけるわけにはいかないわけよ。
「まぁ……今はアプリがあれば低レベルですけど簡単に配信自体はできますし……やるだけやって見ても大丈夫じゃないでしょうか……?」
「まぁ黒歴史になったら消すだけですしね」
「現実の黒歴史は消えないけどね☆」
「勘弁して」
なんでそんなに的確に攻撃してくるん? 終いにゃ泣くよ?
翌日。自力でクソザコVTuberになり初動画で『アイシー』を歌って弾いて叩いてみたというタイトルで投稿し、これはバズったやろなぁとウキウキになるも初速で爆死。
浅尾愛斗VTuber化計画は無事終了となった……はずでした。
完全に動画をあげていたことを忘れてた頃にいきなり丸山彩の恋人(予定)と声が似ていると言われ動画がバズりだした。ここまでだったら疑惑ですんだのに、挙げ句の果てには細部の歌い方まで似ているやら、使っている機材が一致しているやら、なんでそんな専門家みたいな研究の仕方しとるねんって言いたくなるほど細部まで洗い出され、ほぼ確定のところまで持っていかれた。怖い。
結局、動画を消そうにもバズったせいで元々1万に届かないくらいの動画は見事に10万再生突破。
俺の黒歴史に、また新たな1ページが刻まれましたとさ。そのうち辞書みたいになるんじゃねぇかなこの黒歴史さん。
過去のお話の書き方が地雷なので、展開は変えずに描写とか加筆修正したいんです。
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今のが好きなので書き直しておk
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昔のが好きなので書き直したらアカン