ISFF〜Nakedアーティストの帰還〜   作:Carudera

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ほいっと8話。この週末旅行に行ってました。寒かった。それとこの小説、いつの間にかUA1000超えてたんですね。先程知りました。


8話-アーティストの感性

第二試合。愚兄vsオルコットである。情報によれば愚兄のISはブレオンらしいしオルコットは代表候補生なので、順当に行けばオルコットの勝ちである。がー

 

『ブルー・ティアーズSEエンプティ。よって白式の勝利です!!』

 

どうやら厄介な相手になりそうだ。

 

 

ー学園AアリーナBピット

 

間も無く第三試合、新月vs白式が始まる。今回の勝ち筋は、『いかに相手の距離に持ち込まないか』だろう。これに尽きる。

先程の試合から見て、白式は単一能力を持っている。しかも織斑先生の現役時代の物と同じ【零落白夜】とはな...

どうやら奴のISは誰か(多分天災)が一つ噛んでいる。かと言って、【零落白夜】は殆ど『脅威にはならない』。どうせならデータを採っとけば彼奴らも喜ぶだろうー

 

「ハスラー君」

「あっ、はい。どうかされましたか、山田先生?」

「もうすぐ時間なので。準備は大丈夫ですか?」

「いつでも大丈夫です」

「分かりました」

 

山田先生に言われて時間が来た事に気付いた。思考の海に沈み続けるのも良くないな。

 

「時間です。フィールドへ出てください」

「了解しました」

「ハスラー君」

「何でしょうか?」

「健闘を祈ります」

「ありがとうございます。では」

 

「ハスラー・ノクティス。『新月』、出る!」

 

 

ー学園Aアリーナ、バトルフィールド

 

こっちの方が先に出て来たらしい。少ししたら奴が出て来た。今回の戦闘は確実に主導権を握らなければー

 

「なあ、少しいいか?」

「何だ」

 

奴から個別通信が入る。一体、試合前に何の用だ?すると

 

「お前、もしかして俺の弟じゃないのか?」

「なぜそう思った?」

「お前の雰囲気が一夏に似ていたからだ」

 

まさかそんな事で気づくとはな...

 

「それと俺の第六感だ」

 

どうやら奴に確信はないらしい。なら...

 

「そうだと言ったらどうすると?」

「!?お前本当にー」

「何を考えているかは知らないが、俺は織斑一夏ではない。まあ、一夏に会った事はあるが」

「なに!?」

 

何を驚いているんだか。一夏本人だから当たり前だ。

 

「あいつは言っていたよ。『誰も俺を助けてくれなかった。双子の兄からは虐められて、姉は自分の意見を言うだけで無関心。周りの人間は兄に便乗して俺を虐めていた』ってね」

「違う!」

「何が違うんだい?」

「俺は一夏を虐めてなんかいない!」

「でも受ける本人がそう言ってたら、それは立派な虐めだが?」

「あいつは...」

 

まだ言うか。いい加減にしてほしい。

 

『第三試合を始めます。両者、位置についてください』

 

「話はそこまでだ。さっさと決着をつけよう」

「おい待てよ!」

「何だ。騒々しい」

「お前は、今一夏がどこにいるのか知っているのか!?」

「そうだが?だからどうした」

「俺が勝ったら、それを教えてもらうぞ!」

「それでどうするつもりだ?」

「あいつを...俺は取り戻す!!」

 

だとさ。本人は助けて欲しくないのだが。

 

『試合開始!』




それとお気に入りにしてくれた方、ありがとうございます!期待に添えれるように頑張らないと...

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