なおかわ研究室~世界最高の可愛さ解明奮闘記~   作:べれしーと

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短いのも愛嬌(意味不明)


北条加蓮の気まぐれ 02

夜ご飯の後 Pの家

 

加蓮「奈緒の時はトライアドのライブ観たんだっけ。」

 

P「おう。帰らないんだね。もう諦めの目よ。勝手にしやがれ。」

 

加蓮「おんなじやつ観るのもつまんないだろうし、映画観ない?奏からお薦めされたのがあるんだ。」

 

P(あれ!?まともだ!やった!)

 

P「いいね!どういうやつ?」

 

加蓮「スプラッター!女たらしの男が惨たらしく拷問されて苦しむ姿をたっぷり二時間観れるんだって!」

 

P「雰囲気ぶち壊しだよ。」

 

加蓮「あ、ごめん、これ小梅ちゃんからお薦めされたやつだった。今日観るのはこっち。はい。」

 

P「ふむ。サスペンスか?」

 

加蓮「そう!三股をかけたクズ男が惨殺されて、彼女だった三人の女性の誰が犯人かを推理するやつね。」

 

P「雰囲気壊しパート2。」

 

加蓮「因みに犯人は全員。」

 

P「ネタバレ助からない。」

 

P「いや、待てや。」

 

加蓮「どしたの?」

 

P「当てつけか?」

 

加蓮「何が?」

 

P「いや……気のせいかな。」

 

加蓮「そうだよ女たらし。」

 

P「キレそう。当たってんじゃん。」

 

加蓮「アタシに拳であたるのはダメだよ。」

 

P「やらんわ。言葉遊び好きね、キミ。」

 

加蓮「女遊びばっかりしてるプロデューサーさんよりはマシでしょ。」

 

P「してねぇよ。」

 

加蓮「してるよ。」

 

P「誰と。」

 

加蓮「トライアド。」

 

P「業務で関わってるだけだが!?」

 

加蓮「え……義務感なの……?」

 

P「いや、心の底から好きだぞ。」

 

加蓮「結婚だね。」

 

P「無敵か???」

 

加蓮「敵は本能寺にあり!……って最近授業でやった。そういう事?」

 

P「どういう事だよ。お前の敵は本能だよ。」

 

加蓮「友達だが?」

 

P「そんな悪い子と付き合うのはやめなさい。」

 

加蓮「付き合ってるのはプロデューサーさんじゃん。」

 

P「ダブルミーニングやめろ。」

 

加蓮「やめられないとまらない。」

 

P「うるせぇぞカッパ。」

 

加蓮「また髪の話?」

 

P「何でだよ。」

 

加蓮「ごめんね。辛いよね。」

 

P「意味不明だが俺をバカにしたのは分かる。死のうか。」

 

加蓮「過激な思想じゃん。」

 

P「さっきまで拷問とか惨殺って単語を連発してたのは誰ですか?」

 

加蓮「俺!俺!?俺俺俺俺!」

 

P「濡れたまんまでイクな。」

 

加蓮「きも。」

 

P「今のは確かにキモかった。ごめん。」

 

加蓮「いいよ。」

 

P「ありがとう。」

 

加蓮「そのかわり映画ちゃんと一緒に観てよ?」

 

P「…………」

 

P「はいはい。」

 

 

 

 

 

映画終了後

 

P「男って最低だな。」

 

加蓮「自分の性別忘れたの?まあそんなツルツル頭ならしょうがないか。」

 

P「女って最低だな。」

 

加蓮「主語がデカい。」

 

P「加蓮って最低だな。」

 

加蓮「うぇ~ん(泣)」

 

P「泣くな!!男だろ!?」

 

加蓮「女ですが!?!?」

 

P「主語がデカい。」

 

加蓮「デカくないでしょこれは。」

 

P「じゃあ小さいんですか?」

 

加蓮「胸はデカいけど。」

 

P「だから何でそういう話になるんだ……」

 

加蓮「需要と供給。」

 

P「お前が経済学を語るな。」

 

加蓮「うぇ~ん(泣)」

 

P「無限ループ!?!?」

 

加蓮「疲れた。寝よ。」

 

P「唐突。」

 

加蓮「ベッドインするね。」

 

P「間違ってないけど間違ってる言葉の使い方やめて。」

 

加蓮「ほら、いこ!」ズルズル

 

P「行かないからな!?」

 

P「いや力強ッ!バキかよ!?」

 

P「くっ……でもッ!俺は負けない!!」

 

 

 

 

 

P「負けました。」

 

加蓮「雑魚じゃん。可哀想。」

 

P「誰のせいだよ。」

 

加蓮「香水。」

 

P「やめろ。」

 

加蓮「責任転嫁は良くないよね。誰のせいでもない。」

 

P「一個前に言った事を思い出せよ。」

 

加蓮「やめろ。」

 

P「殺すぞ。」

 

加蓮「ヤンデレも受け止める覚悟です。」

 

P「こわ。」

 

加蓮「恐怖は無理解から生じるモノ。さあアタシを理解して。」ガバッ

 

P「ガバッじゃねぇよ。己を思い出せアイドル。」パンッ

 

加蓮「DVだ!」

 

P「またその流れやるんですか。」

 

加蓮「ごめんなさい。」

 

P「許す代わりに一人で寝ろ。そして二度と口を開くな。」

 

加蓮「キスの暗喩?」

 

P「想像力無限大かよ。」

 

加蓮「性(正)の発散。」

 

P「上手くねぇよ。」

 

加蓮「キスが?」

 

P「いや、それは上手いが!?」

 

加蓮「え……あ、相手いるんだ……」

 

P「露骨に落ち込むくらいなら訊くなよ。」

 

加蓮「誰……?」

 

P「嘘だよ。いる訳ないだろ。」

 

加蓮「それはそれでなんか悲しいね(笑)」

 

P「そろそろキミの頸動脈を切ってもいいかな。」

 

加蓮「いいよ。」

 

P「うーん、この。」

 

加蓮「永遠の眠りをプロデューサーさんから貰えるなんてそれ以上の幸福が有り得ようか、いやない。」

 

P「反語するな。」

 

加蓮「彼の言う事を聞かない事があろうか、いやない。」

 

P「おやすみ。」

 

加蓮「待って。」

 

加蓮「寝ないでよ。ねぇ。起きて。」

 

加蓮「まだ話そうよ。ふざけてごめんね。」

 

加蓮「ねぇ……あれ?」

 

 

 

 

 

加蓮「ホントに寝てるじゃん!?」

 

 

 

 

 

×

 

 

 

 

 

次の日、事務所にて

 

加蓮「おはよー!凛!奈緒!良い朝だね!」

 

奈緒「え?あぁ、うん。なんか凄い元気だな。」

 

凛「…………」

 

凛「加蓮まさか……越えた?」

 

奈緒「!?」

 

加蓮「まだ。すぐ寝られた。」

 

奈緒「待て待て待て!ん!?どういう事だ!?!?」

 

凛「プロデューサーの家の匂いが加蓮からする。そういう事でしょ。」

 

加蓮「犬じゃん。」

 

凛「キレそう。」

 

奈緒「……つまり加蓮は昨日、プロデューサーさんの家に居たと……?」

 

加蓮「そう!お泊まり!」

 

奈緒「は、破廉恥だ!」

 

加蓮「奈緒がそれを言うんだ……」

 

凛「普通私が言うところだと思う。」

 

奈緒「ごめん。」

 

加蓮「いいよ。言い訳に出来たし。」

 

奈緒「おい。」

 

加蓮「さて、次は凛だね。」

 

凛「え?」

 

奈緒「待て待て。話が早くないか?」

 

加蓮「もう諸々はプロデューサーさんに通しておいたよ!」

 

P『かかってこい。皮を剥いで装備品にしてやる。』

 

加蓮「だって。大歓迎されてる。」

 

奈緒「加蓮は一先ずお医者様に脳を見てもらおうな。」

 

凛「あー……じゃあ、まあ、折角だしお言葉に甘えて。」

 

奈緒「嘘だろ。唯一の良心が。」

 

凛「そうでもなくない?」

 

奈緒「確かにそうでもなかった。」

 

凛「え、今私の事馬鹿にした?」

 

奈緒「怒りの沸点が低すぎる。エタノールかよ。」

 

凛「難しい言葉で煙に巻くのは止して。」

 

加蓮「嘘……奈緒、煙……奈緒がタバコを……?」

 

奈緒「吸ってない!」

 

凛「未成年喫煙はダメだよ。淫行もね。」

 

奈緒「その注釈いらないだろ。」

 

加蓮「というか凛もやっちゃダメだからね。」

 

凛「分かってるって。大丈夫。」

 

凛「…………大丈夫。」




可憐だ……(恍惚)

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