蛇足かなと思ったら後でそっと消します……
Side.エリカ(結城京子)
きっかけと呼べるようなものはない。単なる、思い付きだった。
あの子が……明日奈が2年を過ごしたという、VRMMOという世界を、私も少しだけ、知りたいと思ったからだ。
数日前、大学で行われたイベントで……自らもSAO事件の被害者でありながら、既に社会復帰を果たしているといっていい、西神千里先生をお招きした際、失礼を承知で話を聞かせてもらった。
それを聞いて、私は……今まで知りたかったことの多くを知れたことを喜ぶ半面、戸惑いを感じる部分もまた増えてしまったことに気づいた。
それまで私は、どこか、『たかがゲームだろう』という思いが抜けなかったのだと思う。
宮城県の山の中の農家に生まれた私は、ゲームなどというものにはほとほと縁のない生活を送ってきた。
別に、それを嘆いたことはない。そもそも興味もなかったし、いい大学に行って、いい人と結婚して、いい人生を歩むために、やるべきことはたくさんあったから、そんな暇はなかったし。
それに、所詮は子供の遊びだと思っていたから……その『ゲーム』が舞台になった『SAO事件』についても、単なる凶悪犯罪としか認識してはいなかった。
未だに明日奈が目覚めないことも含めて……だから、必ずといっていいほど、その事件について語ると出てくる『ゲーム』というものについて、よくは知らなかったし、知ろうともしなかった。
それでいいと思っていた。私の娘はただ単に、凶悪な犯罪に巻き込まれているだけなんだ。
一刻も早く解決して、娘を返してほしいけれど……私がそれを理解する必要はないと。
けど、西神先生の話を聞いて……その、言葉の端々から、感じ取れることがあった。
この人は、そのゲームの中のことを、まるで……現実の世界のように話す。
もちろん、現実に限りなく近い形に作られている世界だというのは知っていたけど……2年もの時間を過ごしたがゆえの思い入れなのかとも思ったけど……それだけではない気がした。
VRという世界には、私がまだ知らない、理解していない何かがあるのではないか。
それを知りたいと思った。
もちろん、それを知って何かが変わるわけではないだろう。娘が帰ってくるわけでもないし……この悲しみ、苦しみが紛れるとも思えなかった。
それでも、何かが変わる可能性を感じて……私は、息子が持っている『アミュスフィア』とソフトを借り、今話題になっている『ALO』にログインした。
結果から言えば、そこは確かにゲームの世界だった。
現実にはありえない『モンスター』がいて、
そのモンスターを倒すと、道具とお金が手に入って、
空を飛ぶことができて、
剣を振るって戦うことができて、
仮想世界ゆえに、簡単に他者を傷つけるようなプレイヤーがいるまでした。
どれもこれも、現実離れした光景ばかり。グラフィックが美麗であれど、音が澄んでいれど……そこは、どこまでいっても作り物の世界だった。
……それでも、私の予想は外れたと言えたし……そこには、言葉にできない何かがあった。
価値観や、ものの見方が変わった、とすら言えたかもしれない。
何も知らない初心者である私を、ゲームだからと躊躇わず害そうとした者達の悪意は、
それらから私を助け、色々と教えて導いてくれた彼らの善意は、
目にして、体験した全てのことに対して覚えた私のこの感動は……それらは、作り物の世界で体験したものであっても、決して……偽物ではなかった。
全て、疑いようもなく……本物だった。
情けない、というべきなのか……教鞭を取る身でありながら……私の語彙の中身は、この世界を表現するにはあまりにも乏しかった。
この世界は作り物であると同時に、現実でもあるのだ。
作りものではあるが、偽物とは言えないのだ。
西神先生をはじめとした、SAOの生還者達は……そして、アスナを含む、未だに戻ってこない未帰還者たちは……これを知っている。
いや、これよりもよほど、非現実などとは呼べない世界で生きてきたはずだ。
ならば私は、どうしてこの世界を、そこで起こった出来事を、『たかがゲーム』などと言えよう。
世界は作り物でも、そこで、その住人たちが織り成した全ては現実であり、現実の世界でのそれと変わらない、大切な思い出になるのだ。
そんなこともわからなかった自分の不徳を、今はただ、私は恥じることしかできなかった。
変な言い方かもしれないが……明日奈が帰ってくる前にそれを知れたことは、私にとってよかったことだったのかもしれない………………
…………それはそれとして明日奈が戻ってこない現在を許容したわけじゃありませんけれどね!? ええ、断じて!
ポエムみたいなもの言いになってしんみりしてしまいましたが、それもここまで。
話を先に進めましょうか。
仮想世界というものに関する私の見解はいいとして、ここに来て明らかになった衝撃的な事実は、それだけではなかった。むしろ、途中からそればかりと言っても過言ではないくらい。
レクチャーしてくれたナツメさんが、先日会ったばかりの西神先生だったこと。
一緒にいたストレアさんが、人工知能……AIだったこと。
これに関しては、ちょっとややこしい経過を経て、ついでみたいな感じで明らかになったのだけど、それは今は置いておきます。
彼らが見ていた、スクリーンショット。そこに映っている、アスナと思しき人影について。
(そういえばあの子、プレイヤーネームを本名にしてたんだっけ)
そして、彼らがこの世界に来ている目的……この世界に、あの子が捕らわれているかもしれないという疑念。
最初こそ『まさか』と思ったものの、1つ1つ根拠を述べて説明していく彼らの話は、説得力があるものだった。
このALOを運営している『レクト・プログレス』は、私の夫がCEOを務める企業『レクト』の傘下企業であり、そのフルダイブ部門を任せている須郷伸之君は、技術者としても経営者としても優秀で、夫の覚えもめでたいことから……アスナの、娘の婚約者でもある。
そんな彼が、会社が、そのような非道な行いをしているというのは信じられなかったし、信じたくなかった。ゆえに、時に語気を荒げて反論してしまいすらした。
防音のしっかりしている宿の部屋に場所を移してからでなければ、騒ぎになってしまっただろう。
しかしそんな私に対して、根気強く、1つ1つ要点を整理しながら、西神先生……ナツメ先生は説明を続けた。彼が、兄である西神龍馬先生と共同で調べ上げたという事実を踏まえて。
いくつかは、彼らの証言に信憑性を置くしかないものであったが、それについては彼らの方から言ってくれたし……それ以外の根拠はどれも、客観的に見て信用に足るものだった。
次第に私は、言い返すことがなくなっていき……務めて、感情的なもの言いを避けようとするだけの心の余裕が出て来た時には、反論材料はすでになくなっていた。
もちろんすべてが確定したわけではないし、それを確かめる方法があるかと聞けば微妙なところではある。だが……認めざるを得ないだろう。
先程、先生に送られてきて……私が後ろから勝手にのぞいてしまったSS。
これがアスナだとすれば……このゲームが、そして夫の会社の傘下企業が、何らかの形で……あの、VR史上最悪の事件の、延長線上で続いている悲劇に、関わりがあるのだと。
……理解したところで、私も1人の人間である。すぐに気持ちを整理して、『これからどうする』などと考えられるはずもない。
今日はこのままログアウトし、ゆっくり時間を置いて考えることにした。
……そうすることしかできなかった、とも言えるけど。
……そのままログアウトしてしまったけど、明日か、あるいはそれ以降か……きちんと、西神先生とストレアさんには、謝らないといけないわね。
それに、お礼も言わなくちゃ……娘のために(それだけじゃないとはいえ)、戦おうとしてくれているのだもの。
……あと、そのログアウトの際にひと悶着あった。
宿屋で部屋を借りてログアウト、という形にする際、ベッドに寝転がってそうする場合が多いようなのだけど……その際、すごく自然に、ナツメ先生がストレアさんと同室で取ろうとしていたので、慌てて止めた。
若い男女が、げ、ゲームの中だけとはいえそんなことはいけない、って……。
けどそうしたら、いつもそうしてるから平気だって言われて……
ひょっとして二人はそういう仲なのか、って聞いたら(リアルの詮索はマナー違反だという意識はこの時既に飛んでいた)違うっていうし……だったらそんな破廉恥を認めるわけにはいかなくて。
で、色々冷静じゃない状態で口論になって、何やかんやでストレアさんがAI……つまりは人間じゃないってことが明らかになって。
けど見た目は人間にしか見えないからやっぱり……ってことで、妥協案として私とストレアさんが同室になったのよね。ログアウト直前に無駄に疲れてしまったわ……。
【2025年1月13日】
1日置いて考えをまとめた結城教授が、僕らと同じ目的で行動を共にすることに決まった。
もちろん、主目的はアスナさんの救出であるが、それに加えて、もっとこの世界を旅して見識を深めたい、という思いもあるらしい。
さらに、僕らの予想が最悪の形で当たるなら、夫の会社の不祥事がこれ以上続かないように、妻である自分が何とかしなければならない、なんとかしたいという使命感もある。
……色々総合して、じっとしていられなくなった、とまとめられた。
親子だ。間違いなくこの人はアスナさんと親子関係だ。
アスナさんも色々、勢いとか感情に任せて無茶苦茶したっけなあ……たまにではあるけど、その火消しをやらされた身としては、何というか感慨深いものがある。
父親である結城彰三氏は、滅多なことでは怒らないほどに温厚で優しく、礼儀正しい人らしいが……すると、SAOの中で割とはっちゃけてた彼女のあのノリは、ひょっとして10割この人の遺伝なのか?
だとしたら、同じようにVRで剣を握った彼女が今後どうなっていくのか、楽しみであり不安でもあり……まあいいや。
とりあえず、シルフの少女『エリカ』が仲間になった。
ただしリアル年齢は僕よりも●●歳上である。
仲間になったわけなので、僕が使っている兄さん肝いりの半チートツール、及びその通信を通して会話できる兄さんを紹介する。
もっとも、リアルでの兄さんのことについては、一方的ではあるがエリカさんも知っていたようだ。うちの兄さん、医療でもVRでも有名人だしね。
そして、装備も僕が持っているものの中から選んでいいのを渡しておく。
サラマンダー狩りで手に入れた武具の中に、彼女にちょうどよさそうなのがいくつかあったので渡した。緑ベースの身軽さ優先の装備に、そこそこ強力なレイピア。うん、様になる。
そうしてさあ活動を開始しようか、となったわけだが、早々に躓くこととなった。
昨日、サラマンダーの領地で、PK連中を片っ端から狩りまくったのが災いしたらしい。
『鬼のように強いウンディーネとノームのコンビがいる』と、ALOの内外、各領地とかネット界隈とかで話題になっていたのだ。
なんか、昨日狩ったサラマンダーの中に、結構有名なプレイヤーが混じっていたらしい。
シルフ狩りの玄人とかなんとか言われてるらしいんだが――『シルフ狩り』ってまた物騒なことを平然と――そいつやその部下を含めた精鋭が結構狩られていると。
単なる野次馬根性で探している人もいれば、サラマンダーからドロップしたアイテム目当てでPKを狙ってる奴もいる。
そしてやはりというか、特に燃えているのがサラマンダーらしい。
カゲムネの仇を取れ、面子を潰した奴を許すなとばかりに(誰だよカゲムネ)そのコンビを探して回っていて……サラマンダー領内でもない場所で、7人パーティに見つかって大騒ぎになった。
すぐ倒したけど。
こっちには、その装備とプレイヤースキルのおかげで、既に一線級の力を持つに至っているエリカさんもいるのだ。1人2~3人斬るだけの簡単なお仕事でした。
こういう時、レベル制じゃないゲームって都合がいいな。本人のプレイヤースキル次第でいくらでも戦えるわけだし。
しかし、それを何回か繰り返したところで、もうコレろくに動けねーよってことになって……一旦、ウンディーネ領の小さなNPC村の小さな宿に引っ込んだ。
全く、たかだかサラマンダーの20~30人ばかり斬った程度で大騒ぎして……いい迷惑だ。
しかし実際問題、これじゃろくに動けない。
なので、早速ではあるが、今日準備が整った、龍馬兄さんプレゼンツの『チートギリギリ攻略法その3』を試すことにした。
なお、『その1』は通信ソフトウェア、『その2』はSAOのデータ引継ぎである。
兄さん曰く、『本来運営が修正対応していなければいけないレベルのバグやシステムホールをついた、言わばチートではなく『裏技』なのでギリギリセーフ』らしいのだが、大差ないと思う。
まあ、ゲーム内を観察したストレアさん曰く、『ほとんどSAOのデータ使い回してる』らしいから、運営が怠慢やってるのは本当なんだろうけど。
で、『その3』である。アバターを変えることにした。
それも、新規作成の初期パラメータのものにではなく……最初からかなり育ててあるもので、スキルもいいのが揃ってるガチビルドのものに。
しかしこれは断じてチートではない。データを改ざんしてパラメータをいじったとかではない。
じゃあ、どうしていきなりそんなアバターを使えるのかって?
買ったんだよ。
龍馬兄さんが。
ネットで。
既に育ててあるALOのアバターを、アカウントごと買い取って使うんだよ。
どうやら龍馬兄さん、こっち方面に明るい知り合いがいるらしく(どんな知り合いだ)、リストアップされた売買可能アバター&アカウントを物色し、医者の経済力を武器に、めぼしいものを片っ端から買い取ったらしい。ゲーム内の装備ごと。
結果、カモフラージュで使えるアカウントとアバターが装備付きでいくつも手に入った。
よし、これでアバター切り替えるだけで潜入も探索もやり放題だ。
何? 大人気ないって? そんなことを言う君には、かつて僕も龍馬兄さんに言われたことがある、この言葉を贈ろう。
大人気ないことができるということこそが、大人であることの揺るぎない証明なのさッ!
……何か恥を上塗りしたような気がするが、まあいい。気にしないでさくっと始めよう。
とりあえず、『ナツメ』『ストレア』『エリカ』は一旦休みにし、それぞれ別種族のアバターに切り替えて調査を再開することにした。
僕は、刀装備の『スプリガン』のアバターを選んだ。
当然だが、今までとは似ても似つかない、細身に白髪、冷たい眼光が特徴的な容姿で……名前は『クリード』という。高速アタッカー的なスキル構成になっていて、癖があるが十分使える。
ストレアさんは、ほとんど黒に近い紫髪の『インプ』を選択。
今までより若干背丈は低いようだが、慣れるから大丈夫だそう。使う武器は、今までと同じ両手剣で、アバター名は『ロータス』。
ただストレアさんは、普段はこの状態でさらに『ナビゲーションピクシー』に変身して僕らに同行することになった。
理由は、万が一のことを考えたATM役である。
仮に僕らがPKにでもあってしまえば、今僕らが持っているアイテムや所持金の一部が失われてしまうわけだ。ゲームシステムとしてそれは仕方ないのはわかってるし、文句をつけるつもりもない。嫌ならゲームやるなって話になっちゃうからな。
が……問題なのはアイテムより所持金である。
SAOから引き継いだ僕とストレアさんの所持金は、合計して数字9桁に届く額となっている。デスペナとしての所持金ドロップは割合で起こるらしいので、その額も相当なことになるだろう。
けど、それを失うことを恐れてるんじゃなくて……それが確実に騒ぎになることを恐れてるんだよ。PKした方のキャラがびっくりするからな、確実に。
そして、その時の僕らのアバターがまた話題になる。狙われる。動けなくなる。確実。
なので、普段使わないアイテムや装備品、そして所持金はストレアさんに預かってもらい、その状態で『ナビゲーションピクシー』になってもらうことで、PKの対象からそもそも外れようという目論見である。
もしPKに遭ったら、後でストレアさんから必要分のお金とアイテムを補充すればOK。
黒髪に黒紫のドレス、黒と紫の蝶の羽がかわいらしくて、目の保養にもなるし、いいね。
なお、エリカさんからは『租税回避地を利用した税金逃れみたいね』って言われた。
……そういえばそんな気もする。ちょっと前に話題になりましたよね、ナントカ文書。
で、そのエリカさんだが、『レイ』という名前のウンディーネのアバターにした。
短めの青白い髪に赤い目という、少々特徴的な容姿。若干小柄なので少し慣れるのに難儀しそうだとのことだったが、動きを見る限りそう時間はかかるまい。
そして武器だが、残念がながらこのアバター、細剣スキルを育てていなかったので、槍を装備している。慣れない武器に少々やりづらそうだったが、一時期薙刀をやった経験があるらしいので、なんとかなりそうとのことだった。
……しかし、フェンシングといい薙刀といい、意外と武闘派だな……どこで学んだんだ?
ちなみに、この3つの種族……『スプリガン』『インプ』『ウンディーネ』の組み合わせは、適当に決めたわけじゃない。きちんと計算されている。
というのも、これから先、僕らはこのアバターを利用して情報収集を進めるわけだが、この後、『インプ』と『スプリガン』の領地で情報を集めようと思っているのだ。
で、その2つの領地だが、ウンディーネの領地の、サラマンダーと反対側の隣がスプリガンの領地なのである。さらに、隣と言っていいのか微妙だが、同じくウンディーネの領地の近くにインプの領地もある。
そこで僕らは、『初心者のウンディーネのプレイヤーを、友人でありちょっとだけ先輩のインプとスプリガンがレクチャーしながら自領を案内している』……というカバーストーリーで各地を回ることにした。
そうすれば、『新人』という設定のウンディーネの『レイ』が、お上りさんみたいにきょろきょろしていても、槍の扱いに少々不慣れな様子でも、わからないことをその辺の人に聞いても――それが例えちょっとマナー違反でも、全体的に不自然は発生しないだろうという見込みだ。
それを利用して、質問役は彼女にお願いする予定である。
見た目こそ初々しい初心者だが、中身はバリバリのキャリアウーマン、大学で教鞭をとる社会人にして2児の母である。ゲーム自体に初心者とはいえ、世渡りという面では何の心配もない。
領地も近いというか、3つ並んでるし、不自然はないと思うんだよね。
そしてほとぼりが冷めたら、同じような感じで別のアバターで、別の領地を探る……という感じに考えている。龍馬兄さん、全種族のアバター最低1つずつはそろえたようなので、僕かストレアさん、あるいはエリカさんのどっちかは変装できるのだ。
ただ、サラマンダーだけはこの方法で探れそうにないよなあ……他種族の友人とか、案内できる感じじゃないもんな。
最悪、ニューゲームで自分でアバター作って初心者面して調べるとかしなきゃかも。
ともあれ、調査開始だ。
アバターに慣れるのも兼ねて、途中の敵は基本的に倒しながら行きますかね。
何でまたサラマンダーに遭うんだよ。
オリキャラ紹介 ①
●ナツメ
本名:西神千里(にしがみ せんり)
年齢:28歳
本作の主人公。『聖都大学附属病院』勤務の外科医にして筋金入りのゲーマー。
黒髪に細身の体躯、銀縁のメガネが特徴。基本的に誰とでも敬語で話す。
性格は優しく丁寧で誠実だが、一方で『敵』ないし『救うべきではない』と認識した相手には過剰なまでに苛烈かつ徹底的に対処する、倫理観のぶっ壊れた一面もある。
武器は主に盾持ち片手剣だが、苦手な武器はないので何でも使えるしどんなポジションにもつける。また、現実での本職である医者のスキルゆえか、リアル器用が人間離れしていて、クリティカルもジャストガードも自由自在に繰り出す。キリト曰く『動きが機械以上に正確』。
また、アインクラッドでは、精神的に疲弊したプレイヤー達にカウンセリングを施して支援していた。そのため顔が広く、彼を恩人と慕うプレイヤーは非常に多い。
なお、童顔で若く見えるが立派なアラサー。実はクラインやエギルより年上。
ちなみに作者の脳内CVは三木眞一郎(蛇足)。