―コテージ―
「ふぃ~…疲れた」
ずっと車に揺られていたキリトが降りて眠そうに固まった肩を鳴らしながらそう呟いた。その横でシノンも「おっさんか」と呟きながらも疲れたようだ。
するとそのおっさんでもあるクラインはクンクンと鼻を鳴らしていた。
「ん?なんだ?この匂い…」
「焼肉…ですか?」
キャロの言うとおりどこからか肉が焼けるような香ばしい匂いがした。よく見るとコテージのそばではやてとアスナがバーベキューセットで焼肉をしているところだった。
「お!皆、おかえり~」
「ちょうどいいタイミングだったね」
「部隊長自ら鉄板焼きを!?」
「そ、そんなの私たちがやります!」
スバルとティアナがそう言って駆け寄るがはやては「まあまあ」と料理を再開した。どうやら料理はもともと得意なようで手際が良かった。それにアスナもSAOの時のような手際の良さで料理していた。
「お~、うまそうだな!」
「たしかSAOで料理スキルフルコンプしてたよな…」
「「「「「え゛」」」」」
SAOのデス・ゲームについて知ってるシリカ、シノン、ヒノメ、クライン、ライマが攻略組の最前線で司令塔的な役割もこなしていたアスナが『趣味スキル』の代表格と言われる料理スキルを上げていたという事実に驚いていた。
一方ALOのホームでたまにご飯をごちそうしてもらうリーファは何となく予想できていたのかなにも言わなかった。
「もう、おかげでラグー・ラビットのシチュー作れたからいいじゃない」
「S級食材!?」
「そんなもんいつの間に食ったんだよ…」
「…………(いいなぁ…)」
S級食材を食したことにシリカが驚き、クラインが恨めしそうに唸り、そしてアスナの手料理を食べたことにファンクラブの一員のヒノメが羨ましそうだった。
するとまた新たな車がやってきた。運転してるのはどうやら先ほど翠屋にいた美由紀のようだ。ほかに何人か車に乗っているようだが。
「お姉ちゃんズ参上!」
「アルフ!」
「エイミィさん、久しぶりです」
アルフと呼ばれた少女はなぜか犬耳と犬のしっぽがあった。そういえば、フェイトも昔犬の使い魔を使役していて今はフェイトの義兄の子供の育児の手伝いをしているのを聞いたことがあったシリカ。
そしてその義兄の奥さん、フェイトにとって義姉の女性がエイミィだ。どうやらなのは達とも面識があるようだ。
そんな会話をしていると肉が焼けてきたのか、シャマルがご飯をよそった茶碗を持ってきた。
それを受け取ったシグナムは少し警戒した様子で声を出した。
「…シャマル、お前料理に何も手を出してないよな?」
「安心しろ、あたしが見張ってた」
「ヴィータ、よくやった」
「2人とも、ひどい!?」
その会話を聞いてキリト達はシャマルの料理の腕についての認識を『料理スキル:0』ということで認識した。そしてほどなく、立食のバーベキューパーティーが始まった。
「あぁ!キリト、それ私のお肉!」
「食いすぎだ、ほれ」
「ありがと~」
バーベキュー用の鉄板の高さは大人に合わせて設定されているため、シリカとヒノメを含めたライトニング+チビ龍とユイ、リインのちびっ子たちには肉がとりにくいのだ。
「ほら、ユイちゃん」
「ありがとうございます!」
お肉を乗せた取り皿をユイに渡すアスナ。その光景はまさに親子だなとはやては思っていた。
すると置いてあった2Lペットボトルの中のオレンジジュースがすでに底をつきそうだった。
「あ、もうジュースがないね」
「湖の水で冷やしてるのがあるよ」
それを聞いてクラインは立ち上がった。彼の持ってたグラスに入ってたコーラはすでに無くなっていた。ちなみに本人はビールを所望してたが未成年ばかりしかいないと仕事中ということで却下された。
「んじゃまあ、取りに行くか」
「あ、僕たちも行きます」
「私も行くわ、ちょっと顔洗いたいし」
そう言ってエリオとキャロも立ち上がった。どうやらクラインが指示を出していた時に懐かれたようだ。
シノンは料理ができるまで寝ていたのか、少し眠そうに料理を食べていたため、ついでに顔を洗いに湖に行く。そしてライトニングが行くということでスターズの2人も行くと立ち上がった。
キリトやライマも行こうかと提案したが、それほど大人数で行っても意味がないと断られた。
「お、キンキンに冷えてるぜ」
クラインは流れないように網で固定された2Lペットボトルをいくつか湖から拾い上げると持参したタオルで水気を拭いてからエリオとキャロに渡した。
「1、2、3、4、5…おっし、戻るか」
ペットボトルを抱えたクラインに続いてキャロとエリオも歩き出した。そしてカルピスのボトルを抱えたティアナは立ち止った。
「ティア?」
「……………なによ」
立ち止ったことにスバルは不思議そうに声をかけるが、ティアナの目線はシノンから外れなかった。
「身勝手な行動は自分だけじゃなく、仲間にも破滅をもたらす。アスナが私に言った言葉よ…それって、どういう意味なの?」
「…そのままの通りじゃないかしら?」
ティアナの質問の意味が分からないが、それは何となく理解できた。SAOの中で攻略組という最前線にいたアスナ達だが、全員の足踏みが揃っていたとも限らない。おそらくそのことで、何かアスナは負い目を感じることがあったのだろう。
「食堂でヒノメが零した、『ゲームで人が死ぬ』…それは本当なの?」
「…私の口から言えるのはあいつらは、あなた達が想像してるよりも過酷で、辛い目に会ってきたわ。それこそ、ティアナのようなね」
その言葉に、今度はティアナは固まった。心当たりがある――いや、心当たりしかないあの出来事。しかし、なぜシノンはそのことを知っているのか。
「なん――」
「悪いけど、なのはから聞いた。あんたはどこかの誰かに似てたのよ。弱い自分を認めたくなくて、過去を受け入れられなくて無様に強い自分を魅せようとしてる狙撃者とね」
狙撃者――それはシノン自身のことだった。あまり多くは語らないシノンだが、それだけでティアナは理解した。シノンも過去に心に大きな傷を受ける何かがあったのだろうと。
自分がシノンに突っかかっていたのは嫉妬ではない、自分を見てるようで苛立っていたからだと。
「…その狙撃者は、どうやって乗り越えたの?受け入れられない自分を…」
「…」
その質問はあの時のシノンそのものだった。SAOでキリトが人を殺めて、それでも戦い続けれる理由。すぐ近くまで迫る『死神』に怯えるシノンにキリトがかけた言葉は――
「…乗り越えてないわ」
「…えっ…?」
「乗り越えれる訳はなもの…私も、あいつも、みんな…過去にあったことを変えることはできない。いや、変えようとも思わない。そうじゃないと、それは私たちじゃないから。たとえ強くなかろうとも、誰かに恨まれていようとも、後悔しようとも受け入れるしかないから」
そしてコーラのボトルを抱えたシノンは少し目を伏せて「けどね」と前置きをした。
「あなたはこれだけは勘違いしてるわ」
「…なにを?」
「私は、あなたが思ってるほど強くない。自分で言うのもなんだけど狙撃としては確かに強さは自負してるつもり。だけどね…私は、弱い人間なのよ」
―コテージ―
食事を終えて片付けを分担してこなして残るはサーチャーにロストロギアの反応がかかるのを待つだけになった。
「さて、サーチャーの様子を監視しつつ、お風呂済ませとこうか」
はやての言葉に一同はどうするのか考えた。コテージには風呂がなく、水浴びをするにしてもキリトたちの世界と同じく水浴びをするような季節ではない。
「そうすると…やっぱり」
「あそこですかね」
「あそこでしょ!」
現地メンバーはどこに行くのかわかってるようだ。というよりもキリトたちも予想することができるが地球を知らないフォワードメンバーは首を傾げていた。
―海鳴スパラクーアⅡ―
「いらっしゃいませ~」
やはりというべきかこの異世界地球でもあったスーパー銭湯のようだ。各々着替えとデバイスを持ってやってきた。デバイスはパッと見ではただのアクセサリーに見えるため、問題はないだろう。
「えっと、大人…16人と子供10人」
「中学生以下子供…ってことは」
「エリオとキャロとフリード、シリカ、ピナ…」
「ヒノメとユイ、直葉ちゃん」
「私とアルフです!」
だが、この時誰もヒノメが高校生(17)ということに気づいてなかった。その後、スバルが「ヴィータ隊長は?」という言葉に半ギレで説教を受けていたのは余談だろう。
会計をするために財布をもっていたはやてを残してほかの25人は先に進んだ。
「よかった……ちゃんと男女別だ」
出入り口に書いてある文字を見てエリオがホッとしていた。それにクラインはエリオの頭を握ると徐々に力を込めるような仕草をした。
「おめぇ、まさか毎日フェイトやキャロと入ってるのか?」
「そっ!?い、違いま、前に!!」
明らかに図星でパニックになってるエリオにクラインはニヤニヤしていた。顔を赤くしているとそれを知らずかトテトテとキャロエリオに声をかけた。
「広いお風呂だって、楽しみだね。エリオ君!」
「う、うん。スバルさん達と一緒に楽しんできて」
当たり前のように言うエリオにキョトンとしたキャロ。
「え? エリオくんは?」
「え!?ぼ、僕はほら!一応、男の子だし…」
「でも、せっかくだし一緒に入ろうよ」
「フェイトさん!?」
まさかのフェイトの言葉にクラインに先ほどにいじられる時と同じように顔を真っ赤にパクパクとしているエリオ。
ちなみにクラインはキャロがエリオに声をかけた時点で先にロッカーへと向かった。
「い、いや!あ、あのですね!それはやっぱり、スバルさんとか!隊長達とか!アスナさんやアリサさん達もいますし!」」
「え?別に私は構わないけど?」
とティアナ。その横にいるスバルも頷いている。
「私も大丈夫だけど?」
「ええ」
「はい」
とシード部隊の面々。
「私らもいいわよ」
「うん」
と現地メンバー
「いいんじゃないかな?仲良く入れば」
と隊長代表なのは。
一言で説明しよう。八方塞がりだ。
もう打つ手がないエリオはすがるようにフリードと手をつないでいるキリトを捨てられた子犬のように見た。
「あ、あはは…まあ、こっちは俺とフリードとクラインとライマしかいないからな。そっち人数が多いんだし、エリオはこっちでいいんじゃないかな?」
「き、キリトさぁぁん…」
「じゃあ、キリトさんもこっちに来ればいいんじゃないんですか?」
「「「「「「「「……………」」」」」」」
無垢な子供ほど思想的で残虐なものはない、なぜか茅場晶彦がそう言ってる気がした。
いつもの白衣にそう言ってる彼のイメージを頭を振って追い出したキリトは看板を指差した。
「キャロ、平仮名と漢字読めるか?」
「え? えっと…『女湯への男児入浴は11歳以下のお子様のみでお願いします』?」
「そう、俺は12歳以上だから女湯に入るのはダメなんだ。アスナ、ユイ頼むな」
「うん」
そして各々が脱衣所へと歩いていく中、キャロだけは先ほどキリトが指差していた看板を見ていた。
―男湯ロッカー―
「キリトさんもそうですけど、クラインさんもあんまり筋肉ってついてないんですね」
「俺らはバリアジャケットを展開すると当時のゲームのステータスを引き継ぐみてーだからな、キリトみたいなヒョロリでも結構な筋力を持ってるんだ」
「ヒョロリってなんだよ…」
そう言いながら3人は服を脱ぎ、腰にタオルを巻いた。別にまいたのは理由もないが、嫌な予感がしたからだ。
「エーリーオーくーん!!」
「きゃ、キャロォ!?」
その予感は、タオルを巻いて脱衣所にやってきたキャロで確定した。先程のやり取りを知らないクラインでもキャロなら来そうな気がしていた。いい意味でも悪い意味でもキャロはそこまで純粋なのだ。
「ど、どうしてこっちに!?」
「11歳以下なら男湯に行ってもいいって、向こうで服を脱いできたんだ!」
「…体冷やす前に行くぞ」
もう色々と諦めたライマはエリオとキャロと手をつないで風呂場へと向かった。
―女湯―
「「うぅぅぅぅ…」」
「シグナムさん、なんで二人はこっちを見て睨んでるのかな…?」
「さあな」
ヴィータとシリカはリーファを――というかリーファの胸を睨むようにして見ていた。
同年代としても発達している胸にちっぱい2人は嫉妬しているのだ。ちなみに気づいてはないがはやては両手をワキワキと動かして今にでもリーファに飛びつきたそうにしているがシャマルに止められている。
「はい、次はユイちゃんの番ですよ!」
「はいです!」
一方ユイとリインは互いに背中を流し合っている。スバル、ヒノメ、ティアナはそれを微笑ましく見ながら髪を洗っていた。アスナは屋外露天風呂へと向かっていた。「この先混浴」と書かれている張り紙に気づかず――
―男湯―
「はあ~…極楽だぜ…」
「…せめて風呂だとそれ外せよ…」
風呂でゆっくりしているクラインだが、なぜか手ぬぐいをバンダナのように巻いているのにライマは静かに突っ込んだ。ちなみにキャロがいるのでしっかりと腰にタオルを巻いている。
一方そのキャロはキャッキャとエリオと楽しそうに背中を洗い合っている。ちなみにエリオは楽しそうというか半ば強引にやらされているようだった。
「へぇ…いろんな風呂があるんだな」
電気風呂、水風呂、ジャグジー、そして野外露天風呂とあるのにキリトは呟きながら屋外への扉を開こうとした。
「…ん?(露天風呂は混浴なのか…まあ、向こうにも張り紙があるだろうし大丈夫だろう)」
―露天風呂―
「はあ…生き返る…」
露天風呂に入りながら星空を眺めるアスナ。彼女の両親は旅行にもあまり行かず、彼女自身友達の家に泊まることがないためこういった風呂が初めてなのだ。
「(私たちの世界に戻ったら温泉行ってみたいな…えっと、箱根とかが近いところかな?)」
「ほぉ~、いい眺めだ」
ゆったりとしたアスナの横に座った声に彼女はビクッと反応した。
慌てて振り向くと、そこにいたのはキリトで、彼はアスナを見ないようにして空を眺めていた。
「キキキリトきゅん!?」
「お、落ち着け」
慌てて噛んだアスナを落ち着いて嗜めるキリト。幸いというべきか、この場にほかのメンバーはおらず
「ふぃ~、いい眺め…」
と思っていたらクラインがやってきた。だが、扉を開けたところで固まった。湯船の中にはキリトと裸(+タオル)のアスナが――
「……FOOOOOOOOOOOOOOOOOOO――!!!!????」
「き、きゃああああああああ!!!!」
驚きのあまり奇声を発したクラインに対してアスナは『閃光』の名に恥じないほどのスピードで細剣スキルのリニアーでクラインを男湯に吹き飛ばした。
というよりもなぜランベントライトを持っていたのだろう…
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「えっと…アスナ、この露天風呂、混浴って知ってたか…?」
肩で息をするアスナにキリトは質問すると彼女は固まった。どうやら注意書きを読んでおらず、それに頭が混乱しているようだった。
「…あっと…その、嫌なら俺男湯に戻るけど…」
「あ、パパ!」
すると体にタオルを巻いたユイが嬉しそうに露天風呂の中へとやってきた。どうもキリトが混浴から出るのはまだ後になりそうだ。
「初めてですね、こうして3人でお風呂に入るのは」
アスナの横に座ったキリトの膝の上にユイ。いつもALOのホームでソファに並ぶようにして座っている3人。
「そうだな、ところでユイ。今日は大丈夫だったか?」
「はい、アリサさんもなのは隊長さんのご両親も優しい人ですから」
「ほんと、いい夫婦みたいだったね」
桃子と士郎。今日初めて会ったキリトとアスナでもわかるほどの雰囲気を持つおしどり夫婦。その姿に女性としてアスナは羨ましいようだった。
お互いに隠し事をしないような関係、そして子供からも慕われ初対面の人間からも友好的に接し、接される人柄。しかし――
「けどな…」
「うん……」
「「とても40越えには見えなかった」」
やはりそれは謎のようだった。
風呂から上がったキリト達男性陣+キャロはライマからの奢りで牛乳を開けていた。幸いにもこの世界のお金はキリト達の地球と同じようだった。
「お風呂上がりに牛乳を飲むんですか?」
「まあ、そいつは名残みたいなものだ。風呂に入ると汗を掻くからな。脱水症状にならないように水を飲んだほうがいいんで、たしか銭湯ができたころから銭湯には牛乳が置いてあるんだ」
「所でクラインさん、そのほっぺどうしたんですか?」
牛乳を持ったクラインの頬は赤くなっており、それはビンタの如くリニアーで吹き飛ばされた時のダメージだった。
後に彼はその時の威力をグリームアイズの一撃と同等だったと語っていた。
「いやー、いい湯やったわ」
すると女性陣も風呂から上がってきた。完全にリラックスをしてる一同だが各々のデバイスに信号のような反応が入り、一気に緊張感が走った。
「やっと出たのね」
「さて、風呂上がりの一仕事と行きますか」
完全に仕事モードへと切り替わったシノンとクライン。それに触発されるかのように全員が意識を切り替えた。
一先ず非戦闘員であるユイとアリサ、すずかはコテージへと戻ることになりバックヤードにシャマルとはやて、リインが配置され残りは現場へと急行した。
―河川敷グランド―
「目標って…」
「…たぶんあれだな」
スバルの言葉にキリトが少し疲れたように同意した。そこにあったのはRPGゲームの序盤で出てきそうな半固形の液体のようなスライムだった。
だが、その数は多くてフィールドトラックほどの大きさの河川敷にあふれんばかりに敷き詰められている。
「これ…全部本体ですか?」
全部を相手にするといくら10人でも骨が折れそうな量にすこしエリオが恐る恐ると聞いた。それにスキャンをしていたシャマルからの連絡が入る。
『危険を感知すると分裂するだけで本体は1体、残りはダミー体だけど各々に意志があるみたい』
『はよ片付けんとダミーが街に入る可能性がある』
「そうだな…」
「スグ、風魔法の全体攻撃ってないか?」
「あるにはあるけど…どう考えても吹き飛ばすことになるからあんまりお勧めできないよ」
風の上級魔法「フィアフル・ストーム」「ヴォルテック・ヒート」「ガスティーネイル」といった全体魔法はどちらかというと吹き飛ばした時にダメージを与える魔法だ。
今ここでスライムに使えばそれこそ街にまき散らす結果になるだろう。
「じゃあ、あんたらの属性の魔法は」
「「「「「全く魔法使えない」」」」」
「役立たず…」
キリトを初めとした生還者たちはソードスキルメインでプレイしてるため、魔法にスキルを振る前に筋力や敏捷へ振るのだ。
そしてライマも攻撃に組み合わせたりするためそう言った魔法も使えないのだ。
「シノンは?」
「ケットシーでそう言った魔法は無いわ。全体攻撃の殲滅系はノームかサラマンダーだけど…」
「武士が魔法なんて使うか!」
そう得意げにクラインが言うが、それに一同は大きなため息をついた。ノームはエギルが所属してるが彼はまだこっちの世界に来てない。
「どうする?チマチマやるのも面倒だぞ」
「…いや、おそらく本体とダミーだけは動きは違うはずなんだ」
今まで数多くのゲームを攻略したキリトは過去にもあったニセモノと本物を見分ける方法を考えていた。
「アスナ、全体にタイダルウェーブできるか?」
「できなくもないけど…あの魔法、範囲を広くしすぎたら威力が弱くなるよ」
基本的に水属性の魔法は範囲によって威力が変化するものが多い。しかし、キリトにはある考えがあった。
「エリオ、アスナが巨大な波を生み出すからそこに雷撃を与えることはできるか?」
「え?」
「…なるほどね、その魔法の減少する威力をエリオの魔法で補助するってわけね」
確かにその方法だと吹き飛ばさずに全体攻撃ができる。
それで本体を炙り出すこともできるしうまくいけばダミーを一掃することも可能だろう。
「エモキ・モノレ・テブソ・オユズ・オー!!」
≪タイダルウェーブ≫
河川敷全体に巨大な渦が生み出された。スライムのいくつかはその流れに耐えきれずに流されていくがまだ大半が残っていた。だがその中心へ向かってエリオがストラーダに電撃を纏わせて槍を投擲した。
「いけぇ!!」
そして感電した渦がバチバチとショートする音ともに電気分解されていき、そのエネルギーで大半のダミーが消えた。
「! あれだ!」
ライマの指さしたスライムだけが通常のダミーと違い赤いコアのようなものを露出して感電していた。それを見たティアナはクロスミラージュを構えようとするがそれよりも先にシノンがヘカートを構えるのが早かった。
「狙い撃つ」
「!(いつの間に――)」
そして引き金を引くと同時にコアが弾き飛んだ。それに一拍置くかのようにダミーが次々とドロリとした液体となって崩れていった。
「キャロ、封印頼む」
「わ、わかりました!」
弾き飛んだコアをピナがキャッチしたのを見てクラインの言葉にキャロは急いで封印作業を行った。が、すでにシノンが弾いた時点で力を失ったのか封印は時間もかからず終了した。
「………(なにも、できなかった…)」
「はやて、回収完了だ」
『……あっけない幕引きやな』
まだフォワードとシードが現地に到着して10分もかかってない。だがキリトのアイデアとアスナ、エリオ、シノンの連携で終了した。
―コテージ―
「また会えるのを楽しみにしてるね」
「じゃあね、ユイちゃん」
「はい!」
任務を終えて海鳴市に残る意味はないし、時間的にはミッドチルダ側のポータルも稼働してるため帰ることになった。面倒見がいいアリサとすずかにすっかり仲良くなったユイは少し寂しそうに別れを言った。
「ポータル起動まであと数分だよ」
「じゃあ、また今度ね」
こうしてキリト達の故郷とは違う地球での『息抜き』は終わった。
長らく待たせてしまいました。
ユイ「前回が二ヶ月も前ですね」
ちょっとした事情で書くのがすこし…
ユイ「何かあったんですか?」
まあ、ね。言ったところでなんでとりあえず次回は今年以内に投稿できるように頑張ります。
ユイ「最初はバーベキューからですね」
やっぱりアスナの料理スキルを入れるべきだろうなと。実を言うとこの場に投稿キャラのクロアを出したかった。
ユイ「#11の時に出てきた人ですね」
彼女も暗黒物質製造機という設定があってね、まあその部分は今度出来たらやりますね。
ユイ「そのあとはティアナさんが軽くですけどパパたちのことについて考える描写ですね」
とりあえず、いくつかこの作品でやりたいことがあるんだけどその中の一つがシノンの口からあの洞窟でキリトに言われたことをティアナに話す感じな展開です。
まあ、これを踏まえてもう一つやりたいことがあるんだけどね、これは。
ユイ「それにしても…このシノンさん、なんかクールですね」
作者はSAOⅡをまだ見てないですね、貯め録りしてますけど。
その後はこのサウンドステージのメインである銭湯です。
ユイ「…あれ、スライムとの戦闘ではなくて?」
サウンドステージが二次作品で登場するときは必ずここの場面でひと悶着あります。
今回はまあ、キリトとアスナは既に初夜を(ゲームで)迎えている。じゃあアスナが赤面しながら攻撃するのはライマかクラインでライマはそのフラグはどうかと思ってクラインにしました。
ちなみにこの部分を書いてる時、なぜか脳内でリズがはやてと一緒にリーファとアスナのの胸を揉む感じにしてた…まだ合流してないのに
ユイ「そういえば、リズさんはまだ一度も出てきてないですね」
エギルは出たんだけどね。
そしてほんの少しだけあったスライム戦。本当はこのスライム、もしくはそのあとでゲームのボスを出そうかと思ったけど、そうなれば投稿がさらに遅れるしグダグダになるからカットしました。それに理由もないし
ユイ「理由?」
まあ、気づいてる人もいるだろうし言うと、ゲームのボスは黒幕が送り込んでいるけど地球に送り込む理由がないから。
ユイ「ママの魔法とエリオさんの技を組み合わせて速攻で終わらせましたね」
まあ、本当はリーファの魔法でも良かったんだけどただそれで終わらせるのも面白くないから組み合わせることにしました。
…エリオにインディグネイション打たそうかと思ったけどスケールが違いすぎるから諦めた。
ユイ「……………あれですか」
それですね。テイルズ史上一番有名な魔法と言っても過言じゃないやつです。
さて、次の話は取り敢えず前々から言っていたオリキャラの過去編としてカイルの過去編を投稿する予定です。できれば年内に
ユイ「…できれば、ですか…」
できれば、ですね。