Masked Rider EVOL 黒の宙   作:湧者ぽこヒコ

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全員一同
「あけまして!おめでとうございます!!」



惣一「無事に正月を迎えられましたな」

戦兎「ですのー。ほほ!伊達巻美味し」

万丈「まさかなー。エビうまっ」

一海「やっとだな。お、この数の子もうめーぞ」

紗羽「嬉しいわよね。この栗金団も美味しいわ」

香澄「ですね♪龍我、この黒豆もおいしーよ?」

幻徳「良い事だな!おっ、このなますも旨いな」

黄羽「だーねー。んんん!かまぼこおいし♡」

佳奈「おぞーにうまし!」



惣一「お前ら食ってばかりだなおい……」

惣一「そーいや美空どこ行った?」



美空「ひっく!甘酒んまーい!ひっく!」

葛城忍「イケる口だなお嬢さん?ひっく」





惣一「……カオス」

惣一「えー。という事でね」

惣一「ちょっとみんなアレなんでね」

惣一「俺1人なんですけども」

惣一「今年もどうぞ!」

惣一「よろしくお願いします!!」




戦兎「もぐもぐ……あ。よろしこ!」





phase,41 襷

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷たい風が吹く国。

その風は痛みを伴う。

 

身体にも、心にも。

 

 

 

その国を統べるは貪欲な女帝。

欲深きその者は、何を望む――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――それで。首尾はどう?」

 

 

 

 

 

 

 

通話先の相手の声は冷たい。

まるで感情の無い機械のような。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい……無事に終了致しました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この男の言葉でつい笑を浮かべてしまう。

先を想像してしまうからかしら。

 

 

 

ふふふ……全て……全て私の思い通り……

後もう少しでアレが、私のモノに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?……しっかりと始末はしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

種を遺しておくと厄介かもしれないもの。

露見したら元も子も無いわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いえ、殺す程ではないと判断致しましたので……ですが意識不明の状態ですし、問題は無いかと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷たく淡々と答えるこの男。

私の忠実なる下僕。重要な駒。

 

 

 

そのはずの駒が私に意見するなんて珍しいわね。

こんな事一度も……

 

 

 

 

 

 

 

……まぁ。殺せとも言ってなかったからかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう……でももし勘づかれてたら問題だわ。そのまま殺しなさい」

 

 

 

 

 

 

 

目覚めて変な事を喋られては困るのよ。

コレの存在は明るみに出ては問題だから。

 

 

 

 

 

 

 

それに東都に変な口実を作らせてはいけない。

叩くなら今。大義名分があるうちに滅ぼさないと。

 

 

 

もしバレてしまって……西都が入ってきたら面倒なのよ。

 

 

 

 

 

 

 

今の状況のまま進めなければだめなの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……しかし、よろしいのですか?……一応、我が――」

 

 

 

「私の言う事だけに従えばいいの。意見は聞いてないわ」

 

 

 

 

 

 

 

通話越しの下僕は何かおかしいと感じとれる。

こうなってから今まで、こんな事無かったんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

……改めてやっといた方がいいかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し訳ございません……畏まりました」

 

 

 

 

 

 

 

有能な駒の口調はいつも通り。

冷酷で。淡々と。

 

 

 

感じとれた雰囲気も一瞬だったし……

とりあえずはまだ大丈夫みたいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「以上よ。すぐに取り掛かりなさい……無事に殺したら、また連絡を頂戴」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の言葉を受け取るとその者は通話を終わらせた。

まるで機械が任務を遂行しに行くように。

 

 

 

 

 

 

 

これで万が一は無くなった。

全ては闇に葬り去られる。

 

 

 

後は……東都を滅ぼし手に入れるだけ。

あの禁忌の箱を、我が手にするだけ。

 

 

 

 

 

 

 

そうすればあの忌々しい西都にも有利に運べる。

こちらにはアレもいるし……種には事欠かないわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……それにしても。

 

本当に東都はミサイルを撃ってないのかしら……?

東都のあの感じ。嘘をついているようにも思えない。

 

でもミサイルは間違いなく東都から飛来したものだった。

 

 

 

という事は……誰が……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……まぁいいわ。

 

 

 

全ては計画通り。

後は吉報を待つのみ、ね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふふ……あはははははは!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

欲に塗れた部屋に、欲深い女帝の嗤いが響く。

その音は、人の道を外れた音。

 

 

 

それはきっと救われない、人間の本質。

人と人外。どちらが悪か――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――わたしの目の前に対峙する、北の風。

 

その雰囲気は、異質なモノ。

きっとあの、絶望的な勘違いのせい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北風 第1師団が首相官邸に進軍中という事を聞いたわたしは、すぐさま連中と鉢合わせになる場所へと向かった。

 

 

 

もし戦いになったとしても、なるべく離れた場所で行わないと万が一がある。

 

 

 

そう思い向かい、北風と出くわした。

幸運……と呼べるかはわからないけど、ここならまだ安心出来る。

 

 

 

既に避難済みのこの場所。

民間人はここには居ない。

 

 

 

 

 

 

 

ひとまずは安心だ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても第1師団が進軍中と聞いていたから、もっと多いかと思っていた。

 

 

 

目の前の風は、よく知る人間の顔ぶればかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もっと……大勢で来てるのかと思ったよ」

 

 

 

 

 

 

 

わたしの目の前に塞がるは、あの三羽の烏。

愛おしくも思ってしまう、あの一羽が居ないけど……

 

それと冷たい軍服を着た、数人の兵士。

 

 

 

 

 

 

 

そして、それを率いる頭。

仮面ライダーグリス……猿渡 一海。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなもんで充分だからだ……お前ら如きを潰すなんてな」

 

 

 

 

 

 

 

「本当なら、俺1人で構わないんだけどよ」

 

 

 

 

 

 

 

あの日の男とはまるで違う雰囲気、口調。

その目には憎悪しか感じられない。

 

 

 

 

 

 

 

きっとわたしが、黄羽ちゃんを傷付けたと思っているから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ!!あの子は……黄羽ちゃんは無事なの!?」

 

 

 

 

 

 

 

本当はもっと話したい事がある。

 

ミサイルなんて東都は飛ばしていない事。

東都は宣戦布告など本当にしていない事。

裏でほくそ笑む黒幕がいる事。

 

黄羽ちゃんを、襲ってなんていない事。

 

 

 

 

 

 

 

でもそれよりも先に……黄羽ちゃんが心配。

 

あの子は無事なんだろうか。

一体どんな怪我をしているのだろうか。

 

 

 

それに……命に別状は、無いのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

……本当はお見舞いにも行きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……てめえ。どこまで俺をバカにすりゃ気が済むんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

猿渡のこの顔を見ると確信する。

きっとこの男は、わたしの事を殺したくて仕方がないのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わたしは何もやってない!!黄羽ちゃんを襲ったのはまた別の――」

 

 

 

「舐めんじゃねえ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

死を運ぶかのような音色が、わたしと北風の空間に響き渡る。

それは決してわたしを許さない、そんな意思が含まれてる気がするような。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつはな……こんな場所に居ちゃいけないやつだった。来てはいけないやつだった」

 

 

 

 

 

 

 

「だから……俺が護ると決めていたんだ」

 

 

 

 

 

 

 

わたしを睨みつける男の表情は、とても切なく見えた。

わたしにも……経験があるからわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから、俺の責任だ。あいつを護れなかった……俺の」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……やっぱり、この男はわたしに似ている。

 

 

 

独りで抱え込んで、底の無い闇へと堕ちていったわたしと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だから……俺がしっかりとケリをつける。おまえらを……完膚無きまでに叩き潰す事でな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっと猿渡には安らげる場所が無かったんだ。

ずっと孤独で戦わなきゃいけない、何かがあった。

 

 

 

 

 

 

 

……それは、破滅しか待ってない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わたしは何もやってない!黄羽ちゃんとわたしは、東都と北都が平和になる事を望んで話してた!!」

 

 

 

 

 

 

 

「あなたにそれを伝えようとしてた!!間違っちゃだめ!!これには黒幕がいるの!!!」

 

 

 

 

 

 

 

わたしの脳に蔓延る想い。

黄羽ちゃんが繋げようとした、平和への襷。

 

 

 

 

 

 

 

それを失くすわけにはいかない。

黄羽ちゃんのためにも……

 

 

 

諦めるわけには、いかない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰がそんな言い訳を信じる!?そんな事を信じて俺はどうすればいい!?」

 

 

 

 

 

 

「……これで話は終わりだ。俺はお前らを許さねえ。許す事なんて出来ねえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……でも黄羽ちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

どうすればいいのかな。

貴女が繋ごうとした平和への架け橋。

 

 

 

わたしには、そこへ向かう道に大きくて深い溝が見えるよ。

もう先へは進めないような谷底があるよ。

 

 

 

 

 

 

 

わたしは、どうやって繋げれば……

 

 

 

 

 

 

 

「わたしは……わたしは戦うつもりなんてない!!黄羽ちゃんを傷付けたやつだって他にいるの!!信じて!!」

 

 

 

 

 

 

 

こんな事しか言えない自分が無性に悔しい。

何も真実を掴めない、無力なわたしが悔しい。

 

 

 

 

 

 

 

黄羽ちゃんの無念を晴らせない、自分自身が悔しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「信じるなんて無理だ……俺にはお前が憎い敵にしか見えない。だからよ。悪ぃけど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……死ね、桐生 戦兎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時の猿渡の表情は、まるで修羅のようだった。

全てに憤怒するような。茨の道を行く修羅。

 

 

 

 

 

 

 

諦めてはいけない。

彼女が駆けたあの道を閉ざしてはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもわたしには。

その道の先が全く見えない……

 

 

 

巨大過ぎる奈落が、わたしを絶望させる――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あた……し……は……?

 

 

 

 

 

 

 

ここ……は……ど、こ……?

 

 

 

 

 

 

 

あれ……?あたし……確か戦兎……ねえと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しずつ意識がはっきりとしてくる。

そして少しずつわかってくる。

 

 

 

ここは、病室。

どこの病室かはわからないけど、あたしに色んな点滴みたいなのが刺さってるから、多分間違いない。

 

 

 

そして記憶が蘇ってくる。

あの日、優しいお姉ちゃんと出逢った事。

昔のカシラによく似た、あのお姉ちゃん。

 

 

 

あたしは戦兎ねえのお家に行った。

そこで優しく暖めてもらった。

そしてある話を聞いた。

 

 

 

本当は東都は何もしてない、って事。

本当は仲良くしたいって事。

 

 

 

それを聞いたあたしはカシラに言わなきゃ、って戻った。

みんなで仲良くすればいいんだよ、って。

 

 

 

 

 

 

 

そしたら戦兎ねえが……ビルドになってて……

 

 

 

 

 

 

 

あたしに、襲いかかってきた……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもあの戦兎ねえおかしかったよね……?

いきなり襲いかかってくるなんて。

 

 

 

それに、意識が無くなる前になんだか男の人になってたような――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……目を、覚ましてしまっていたか」

 

 

 

 

 

 

 

声のした先にゆっくりと視線を移すと、そこには知らない人が。

あたしの事知ってるみたいだけど、見た事無い……人?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……なんとなく、カシラに似てる気がする。

 

 

 

 

 

 

 

それにこの人……

あの時の男の人に似てるような……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん……んん?だ……れ……?」

 

 

 

 

 

 

 

怪我のせいなのか上手く喋れない。

いてて。身体中めちゃ痛いからかな。

 

 

 

てゆーかあたし生きてたんだなー。

てっきり死んじゃったかと思った。

 

 

 

 

 

 

 

死ななくて良かった……

戦兎ねえやみーたんとお友達になりたかったもん……

 

 

 

 

 

 

 

……みーたんはついでだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまない……君には死んでもらうよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……え……?」

 

 

 

 

 

 

 

この人の言葉の意味が理解出来ない。

あたしの頭にクエスチョンマークがいっぱい出てくる。

 

 

 

 

 

 

 

そして意味がわかって。

言葉じゃ現せない程の恐怖が襲ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしを……殺すの……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「や……だ……たすけ……て……」

 

 

 

 

 

 

 

悲鳴を出したくても上手く声が出せない。

怖い、怖いよ。死にたくないよ。

 

 

 

せっかく生きてたのに。

戦兎ねえやみーたんとお友達になれそうだったのに。

まだまだやりたいこといっぱいあるのに。

 

 

 

 

 

 

 

戦兎ねえと、みーたんと。

たくさん遊びに行きたかったのに……

 

 

 

 

 

 

 

それに、カシラと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死にたくない……やだ、いやだ!!

 

 

 

 

 

 

 

助けて赤羽!!青羽!!どこいるの!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「せめて痛み無く、すぐに逝かせる。心配するな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怖い、怖いよ!!

やだ、やだやだやだ死にたくない!!!

 

 

 

 

 

 

 

助けて……戦兎お姉ちゃん……

死にたくないよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「たすけ……て……カシ……ラ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カシラ……

あたしは、あなたが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまない……死んでくれ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その人の持つナイフが見えて、あたしは色んな事が頭を過ぎった。

猿渡ファームのみんなの事、赤羽や青羽の事、あの優しい戦兎お姉ちゃんやみーたんの事。

 

 

 

 

 

 

 

そして、カシラの事。

 

 

 

昔と今のカシラ。

ちょっと今は違うけど、でもたまに昔のカシラみたいになったりする。

 

あたしのワガママを聞いてくれる時とか。

たまに優しく微笑む、暖かいカシラとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あたしはカシラが大好きだな、やっぱ……

また、会いたかったな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死ぬ前に……カシラに褒めて欲しかったなあ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が熱くなってくる。

身体中痛いからなのかもしれないけど、涙がいっぱい出てくる。

 

 

 

 

 

 

 

でも多分それは。

もう赤羽たちや、猿渡ファームのみんなや。

 

 

 

あの優しい……お友達とか。

 

 

 

 

 

 

 

カシラに、もう会えないんだって知っちゃったからだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ……生きてたかったなあ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バイ……バイ……みん、な……カシ……ラ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、もし生まれ変われたら……

その時は……あなたと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さようなら、罪無き少女よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その人が大きくて怖いナイフを振り上げた時。

あたしはなんだかちょっと怖くなくなった。

 

 

 

あの日のカシラが微笑んでるような。

見守ってくれてるような。

抱きしめてくれてるような。

 

 

 

 

 

 

 

暖かい、そんな感じがしたから。

 

 

 

 

 

 

 

だからもう、大丈夫。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だあい……好き……カ……シラ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『なんだよ。随分と面白ェ事してんなァ、おい?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……To be continued

 

 

 

 

 








戦兎「えー!!お着物あんの!?」

惣一「おう。女子全員分あんぞ」

惣一「おかげで俺は財政破綻だ」




戦兎「ほわわわ!かっわいー!」

美空「おぉ!綺麗だしー!」

紗羽「あら、私の分まで!?」

香澄「ひゃあああ♡可愛い♡」

黄羽「あたし初めてー!着物!」

佳奈「わたしのもあるの?」

惣一「もちろん!ちゃんとあるよ!」

惣一「ほれ、佳奈ちゃんの分」

佳奈「わーい!やったあ!」

月乃「まさか私のお着物もあるとは」

惣一「まあまあ。正月だし」

月乃「……ありがとうございます」

月乃 (……可愛い)





多治見「あら?私のは?」

惣一「……需要無いと思いますが、はい」

多治見「需要?……ありがとう♪」



惣一 (……逆に需要あったらこえーな)



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