「なぁ提督?今晩一緒に飲まないか?」
「そうだな。那智は明日休みなのか?流石に休みじゃないなら行かないが…」
「もちろん、それぐらいは考えている。あなたと飲んで色々と話したいのだ」
「わかった。それならさっさと執務を終わらせてしまおう」
今日の秘書艦は那智だ。今日は執務を早く終わらせて私はやらなければいけないことをやろうしていた。
「那智、私はこれから上司である杉田中将に電話をするから少しの間外に出る」
「了解した」
執務室を出て外に出た。携帯を取り出し中将に電話を掛けた。
「もしもし私だ」
「お久しぶりです中将殿。鎮守府の今の状況を説明する為に電話をさせていただきました」
「何気にするな。それよりも鎮守府内での艦娘達の様子などはどうだ?」
「はい、私達が考えていたよりも彼女達は寛大で前任がおかしかったことを理解していて今は私の指揮の下執務などは進んでいます」
「そうか…それは嬉しい話だな。おそらくこれは君でないと出来なかっただろう。とてもいい情報だ。艦娘達の練度はどうだ?」
「はい、無理やりの出撃などさせられてたせいだと思いますが元々練度は高いようで最初の練度上げはそこまで多くはやらないようにしてます」
「なるほど。まずはなるべく休ませないとな…
すまんが来週あたりに私の艦隊を横須賀鎮守府に合同演習として連れて行ってもかまわないか?」
「問題ありませんが…その演習の意味が理解しかねます。できれば理由を説明してもらいたいのですが」
「彼女達が君に会いたいと言ってたのが主な理由なのだが…
そうだな一応君の鎮守府にいる子達の質を測らせてもらうとかでいいか」
「そういうことでしたか…分かりました。中将が連れてくるのですか?」
「いや、私の部下が連れて行く」
「ということは江口さんですか?」
「……寺内だ…」
「え、彼女が連れてくるんですか?まぁ仕方ありません。了解しました」
「では電話を切るぞ、私も休みが欲しいからな」
「はい、失礼します」
電話を終えて執務室に戻ろうと私は歩きだした。
大本営にいる第一艦隊…練度が高く一人一人が連合艦隊の旗艦を務めることが出来る奴らだ。これは少し工夫をしないと勝てそうにないな。
戦術を色々と考えながら執務室に入った。
「もう戻って来たのか。どうした?少し怖い顔をしているが…」
「来週大本営の第一艦隊と合同演習をすることになった。あの艦隊は一人一人が強敵だからどう不意を突くか考えていてな」
「何!?それは本当か⁈ぜひ私も参加したいのだが」
「ああもちろん。那智には旗艦をしてもらうつもりだ。明日あたりに潜水艦の子達にお願いしなければな…
演習も来週に向けて特別メニューでやってもらうつもりだ。それぐらいのハンデをもらえないと彼女達には勝てん」
「了解した!どんな相手か楽しみだな!」
残りの執務を終えて晩飯を食べてついに那智と居酒屋へ向かうことになった。
初めて旧鎮守府内に入ったがとても綺麗になっていたので内心驚いていた。
「ああ、あなたが着任してから妖精さん達が私達の家具や服を新品などに変えながら掃除をしていたからな」
「……よく私が考えたことがわかったな」
「顔にそう書いてあったぞ?」
次からそういうことは気をつけないといけないと感じた。だって恥ずかしいし。
「ではさっさと向かおう」
私はすぐに話を逸らし鳳翔が営業しているところに向かった。
「いらっしゃいませ。あら提督と那智さんいらしてくれたのですか?
ありがとうございます」
「お酒は何があるか教えてくれないか?」
「こちらにあるものが全てです。お好きなものをどうぞ」
鳳翔の後ろには綺麗に並んだ様々な日本酒やワインなどが置いてあった。そこを眺めている時に一本の日本酒が見えた。
「今日はこれにさせてもらおうかな」
「かしこまりました。作(ざく)ですね」
「ああ、後つまみで明太子を頼む」
「この日本酒は何なのだ?」
「これは三重県で作られているものでな。明太子などと合わせて飲むととても美味しいんだ」
「はい、明太子になります」
那智が作を飲んでみて驚いたような顔をしていた。
「まるで水の様な透明さだな。アルコールが心地良く鼻にとおる…
そしてその後に少し辛さがくるな。明太子と合わせるとたしかにうまい!」
かなり満足してくれた様子だった。
「では夜は始まったばかりだ。今から色々語ろうじゃないか」
三人のおしゃべりは午前0時をまわり解散となった。帰り際の那智は少し嬉しそうに、そして何かを決意したような顔をしていたように見えた。
実は私は未成年なのでお酒は飲んだことありません。じゃあなんで知ってるのかって?なんとなくですよなんとなく!
そんなことよりも次回は合同演習です。戦闘シーンなんて書いたことないのでうまく書けるか自信はありません!ですが精一杯やらせていただきますね!