仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory   作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】

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STAGE 02-03 (side:doctor-K.H.)

小児科医がハンバーガーを食べている姿を見ると今でも少し心に来るものがある。

いや。いくら父子家庭だったことが要因とはいえ、当の本人は好んで食しているのだ。

俺が何か感じる必要はない。

ジャンクフードに食生活が偏っている訳でもないだろう。

 

今日は見滝原中学校の放課後から巴マミの魔女退治に付き合うことになっている。

こちらのメンバーは昨日と同じ小児科医・パラド・檀黎斗・俺だ。

 

俺にとっては幼い頃から親父やドクターが憧れの対象だ。

しかし、一般的にはフィクションのヒーローやヒロインが子どもの憧れの対象となりやすいことは知っている。

だから、女子ゲーマーにも付いて来るかと尋ねたのだが、

 

「魔法少女とか、本気で言ってんの?」

 

と睨み返されてしまった。

俺も開業医のように臀部を蹴り飛ばされるかと構えたが、特に攻撃はされていない。

 

ポッピーピポパポは見たいと跳ね回っていたが、既に顔を知っている方が話が早いということで今のメンバーになったのだ。

それを提案したのがあの檀黎斗だから、何か思惑があると予想できる。

 

鏡総合クリニックは17:00が閉まる時間になっていた。

目覚めた時にいた2階にはカルテもあったが、今日来たのは初診の患者ばかりだ。

クリニックの存在と同じく、俺たちがこの世界に来た時に辻褄合わせに設定された物なのだろう。

それからこうして、待ち合わせ場所である駅前のショッピングモールのファストフード店に来たという訳だ。

 

巴マミは先に着いており、オレンジジュースを飲んでいる。

小児科医とパラドはダブルチーズバーガーセット、檀黎斗はアイスコーヒー、俺はホットケーキセット。

友人に呼び止められ遅れて来た鹿目まどかと美樹さやかは、それぞれチーズバーガーセットとがっつりバリューセットを頼んでいた。

 

そういえば、メニューが届く間に檀黎斗は携帯型ゲーム機を渡していたが、昼間に

 

「起動したらゲーム病になったりしねぇだろうな!?」

「ポパピプペナルティ、退場」

「待てッ! これはただ彼女たちに私のゲームを楽しんでもらうために作っただけだ!!」

 

という騒がしいやりとりの後、監察医とポッピーピポパポが事前に調べていた。

返されたということは、本当に罠は仕掛けられておらず安全に遊べる物のようだ。

 

美樹さやかは大いに喜び、鹿目まどかも嬉しそうに笑い、奴にゲームの内容を聞くなどしていた。

巴マミは一瞬驚いた後、警戒しながら鞄にゲーム機を入れたな。

 

携帯型ゲーム機には、爆走バイク・ときめきクライシス・バンバンシミュレーションズが収録されている。

 

「その前にガシャットを直せ!」

 

と、作業中に開業医が詰め寄ったが、コイツに命令したところで聞くハズもなく……。

クリエイティブな時間を邪魔するな、私に命令するな、と跳ね除けれらていた。

 

「これから魔女退治に行く割には、緊張していないのかな?」

 

檀黎斗が、俺たちにではなく女子中学生たちに尋ねた。

俺たちからしてみれば煽っているようにも聞こえるが、まだこの男の本性を知らない彼女たちからすると違うのだろう。

 

「緊張してない訳じゃないけど……一応、準備はしてきました!」

 

そう言って美樹さやかが、持っていたハンバーガーを口に突っ込み、机の下から何かを取り出した。

 

「き、金属、バット……?」

「体育倉庫から借りてきました! 何もないよりはマシかと思って」

 

小児科医が一瞬トラウマを抉られ怯えたように感じたが、気のせいか。

魔女に対し金属バットが役に立つかはわからないが……心意気はあるらしい。

 

「まあ、そういう覚悟でいてくれるのは助かるわ」

「俺たちでも少しは戦うことができる。それは明日にでもきちんと返すんだな」

「はぁーい」

 

気怠そうに返事をしながらも、美樹さやかはバッターボックスに入った選手のような構えを止める。

 

檀黎斗は携帯型ゲーム機を作るのと同時進行ではあったが、ガシャットの調整も行っていた。

しかし狂喜の声を上げていなかったため、まだいつものような力は発揮できないようだ。

 

「まどかは何か持ってきた?」

「えっ? えっと、わたしは……」

 

渋々というように鹿目まどかが鞄から取り出したのはピンク色のノート。

 

「作戦でも考えたのか?」

 

パラドの声を筆頭に全員が注目して、机に置かれたノートが開かれるのを待つ。

だがそこに書かれていたのは、フリルで飾られた衣装を着た少女の三面図や細かい設定の数々だった。

 

「これは一体……?」

「ッハハハハハハハwwww」

「ッフフフフフフフwwww」

 

首を捻っていると、美樹さやかと巴マミが盛大に笑い出す。

小児科医も苦笑しているようで、パラドは目を丸くしていた。

 

「とっ、とりあえず衣装だけでも考えておこうと思って……」

「素晴らしいデザインだよ」

 

ここまで微笑ましくない微笑みを、俺は檀黎斗以外見たことがない。

続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?

  • 三人称
  • 一人称
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