仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory 作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】
「少し、試させてもらえないかな?」
シュワワワというノイズみたいな音が鳴ったかと思うと、近くにいたハズの黎斗さんがいつの間にか薔薇園に立っていました。
その腰には、永夢先生や飛彩先生と同じベルト……ゲーマドライバーが巻かれています。
「アイツ……!?」
「何をする気だ!?」
「俺たちでは魔女を倒せないハズだろ!?」
3人とも強い口調で叫ぶので、わたしは何が起きようとしているかわからず怖くなってしまいました。
「……鏡先生の言う通りでは?」
マミさんも明らかに厳しい目で黎斗さんのことを見ています。
でも、黎斗さんは気にしていないというように腕を組んだまま歩き始めました。
「ああ。たしかに、魔女や使い魔に有効なダメージを与えるには魔法性が必要だ。
だからこそ私自ら君と彼らの戦いを近くで観ていたのさ。
今の戦闘のおかげで、必要なデータは得られた……!」
「必要な、データ……?」
横を通り過ぎて魔女に近付き続ける彼を、マミさんは睨みながら目で追います。
「データがあってもガシャットにはできてないだろ……!?」
「ゴッドマキシマムマイティは持ってないんじゃなかったのか!?」
仮面ライダーに、エグゼイドに変身すると永夢先生は少し性格が変わってしまう(パラドさんと近くなる)っていうのは聞いたけど……。
今にも降りて黎斗さんに襲い掛かりそうなその勢いに、わたしは思わずさやかちゃんの服にしがみつきます。
「私が開発したガシャットにも、魔法を扱える物はあるんだよ」
黎斗さんが取り出したガシャットに、3人が息を呑む音が聞こえました。
黎斗さんの変身したその仮面ライダーは、エグゼイドやブレイブとは違って目がなくて。
黒と紫を基調にした体に、腰からは裏地が赤いロングコートの裾があって、胸のアーマーと顔(背中の方も)も赤です。
ヒラリとコートを手で翻す姿は、見惚れてしまうような素敵さがあります。
「それは……!?」
「私は、仮面ライダーゲンム・ウィザードゲーマーレベル2……」
縛られている魔女を心配するように集まっていた使い魔たちが、ゲンムに一斉に襲い掛かりました!
けど、ゲンムは片足を軸にして大きく回るように蹴り飛ばし、その後も軽やかな足技で使い魔たちを倒していきます!
長い脚しか使わないのに余裕のある戦い方は華麗で、その度になびくコートが美しくて、わたしは目が奪われてしまいました。
炎の魔法陣の纏われたキックが、薔薇園の魔女に決まって――。
飛び降りた女性は目を覚ますと、自分がしたことにショックを受けて、しばらく泣いていました。
マミさんと永夢先生がそれを優しく受け止めて、飛彩先生が少し診察しました。
魔女を倒すと手に入ることのある、魔女の卵……グリーフシード。
濁ったソウルジェムに使うことで消耗した魔力を回復することができます。
マミさんが言っていた見返りとはそのことだったのです。
今回の魔女で手に入ったグリーフシードを、後1回くらいは使えるとマミさんは隠れていたほむらちゃんに渡しました。
でもほむらちゃんはそれを受け取りませんでした。
マミさんはほむらちゃんを味方にできないと確信したんだと感じて、わたしは胸がキュッとなりました。
そして今。その日の夜。
ノートに描いた魔法少女に色を塗りながら、わたしはそんな2人のことや永夢先生たちに責められた黎斗さんのことを考えていました。
どうして黎斗さんの行動に永夢先生たちが怒っているのか、わたしにはわかりません。
マミさんも黎斗さんやほむらちゃんと仲良くできればいいのになぁ、なんて感じてしまいます。
それは、わたしがまだ色んなことをわかっていないから?
鈍くてうまく自分を表せない子どもだから?
それでも――人助けのために頑張るマミさんやドクターの皆さん、魔法少女と仮面ライダーの姿は、とても素敵で。
叶えたい願い事とか、わたしには難しすぎてすぐには決められないけれど。
こんなわたしでも、あんな風に誰かの役に立てるとしたら……それはとっても嬉しいなって、思ってしまうのでした。
happy(ハッピー):嬉しい。語源は幸福という意味のhap。
運命を覚悟した者は幸福だと思います。ウンメイノー。
とっても:とてもを強調した言い方。
英語の解説はともかく、日本語の解説は早くもネタギレだと思います。
続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?
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三人称
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一人称