仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory   作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】

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STAGE 06-03 (side:doctor-P.D.)

明らかな異変……魔女と使い魔が増えてることは、ドクターも魔法少女も気付いている。

お互いの間に溝が出来つつあることもわかっている。

そして、しつこくまどかに契約を迫っていたキュゥべえがパッタリ現れなくなったことも、少なくとも俺は気付いてる。

 

 

 

だが、まどかは依然として魔女や使い魔に遭遇することがあるようで、そのこと自体への疑問も浮かんだが――。

ともかく、今俺と永夢は使い魔から助けたまどかと一緒に、いつもの(だった)ファストフードショップに来ていた。

 

ダブルチーズバーガーとポテトMとオレンジジュースMのセット、も久し振り。

まどかもアップルジュースMとホットケーキのセットを頼んでいる。

旨い物を食べている間は、リラックスできて話しやすくなる効果もある。

 

「すごいよね、見滝原。ここまで発展した街に来たの、初めてだよ」

 

永夢は何気ない会話から始めようとしたけど。

これまでの間に溜まっていた思いを早く吐き出したかったのか、まどかは徐々に零れ出すように喋り始めた。

 

「わたし、見滝原に来たのは小学5年生の春なんです」

 

永夢の心が揺れる。

 

「知らない街で、まだ友達もいなくて……。

 パパとママも生まれたばかりのタツヤに取られちゃった気がして、さみしくて。

 そんなある日の、学校に行く途中に――」

(永夢)

(……大丈夫)

「転んで、膝を擦り剥いちゃって。おっちょこちょいだから……。

 ランドセルをちゃんと閉めれてなくて、中身が水溜まりに全部飛び出しちゃったんです。

 お気に入りの筆箱も、新しい教科書も、パパの作ってくれたお弁当も、全部……。

 その時助けてくれたのがさやかちゃんでした。

 水溜まりから拾い上げた物を、迷いもせずハンカチで拭いてくれたんです。

 乾かせば大丈夫だから、お弁当も中は平気だからって……。

 わたし、ランドセルの色を見るまで男の子と勘違いしてたけど」

 

ふふっ、と思い出し笑いをしてジュースを一口すするまどか。

 

「我慢できなくなって泣くわたしを、大丈夫大丈夫って励ましてくれました。

 同じクラスの子だって、わたしは最初わからなかったけど、さやかちゃんの方はわかってて。

 それからは、さやかちゃんにくっついてればひとりぼっちにならなかったし。

 さやかちゃんの友達を分けてもらうように、わたしの友達も増えていきました。

 お互いの家でお泊りもたくさんしたし、その度にベッドで色んなことをお話ししました」

「そうしていく内に、恭介のことも知ったのか」

「はい! ハッキリとは聞いてないけど……。

 さやかちゃん、ベッドに入ってからもずっと喋りっぱなしだったから。

 いつも、さやかちゃんが5個話す間にわたしは1個くらいで――」

 

まどかの顔から笑みがふっと消えて、憂い気な表情になる。

アップルジュースの紙容器が、少し凹んだ。

 

「どうした、まどか?」

「……わたし、さやかちゃんに助けてもらってばかりだなって。

 遊びに誘ってくれて、イジワルから守ってくれて、友達も……。

 せめて対等でいなきゃって思う程、空回りしちゃって……。

 上条くんが事故に遭った時、さやかちゃん見たこともないくらい取り乱してて。

 しばらく学校もお休みしてたし、来るようになっても笑顔を見せてくれなくて。

 でもわたし、何もしてあげられなかったんです」

 

対等でいなきゃ、というのがよくわからなかった。

MMORPGなんかでは、最新の装備を揃えてない奴やレベルに追いつけてない奴を爪弾きにするチームもある。

でも、友達っていうのはそういうもんなんだろうか。

本当の友達、か……それはもっとラフな関係だと思う。

 

「このまま一生隣にいただけの誰かで終わるのはイヤ。

 誰の役にも立てないまま迷惑ばかりかけていくなんてイヤ。

 だからわたし魔法少女になろうとして、マミさんのことがあってやめて……。

 けどさやかちゃんは、ひとりで悩んでひとりで決断して、キュゥべえと契約して……。

 わたしやっぱり役立たずなんだって――!!」

「お前にとって本当の友達ってのは、自分の役に立つ奴のことなのか?

 役立たずに……利用できなくなったら、お前は友達をやめるのか?」

 

諭したいなんて考えはない、ポロっと出た単純な疑問の言葉。

 

「っ! それは違うよ!!」

 

だがそれは思いも寄らない効果を呼んだらしい。

 

「だったらその友達を助けに行こうぜ?」

「貴利矢さん!」

 

柱に手を突いてカッコつけてるが、汗ダラダラで息を切らしている。

行きながら話すと言うレーザーに促され、俺たちはさっとトレイやゴミを片付けて外へ向かった。

 

「あの2人、決着でもつけるつもりらしい!」

「さやかちゃんと杏子ちゃんが!?」

「ああ! 遠くから見つけただけだが、ガチって雰囲気だ!

 自分のガシャットまだコレしかないからな……!」

 

そう言いながらレーザーが取り出したのは1本目の爆走バイクガシャットだ。

形態も相まって、レベル1でも2でも本気の魔法少女2人を止めるのは難しいだろう。

 

「それで俺たちを呼びに来たのか」

「大先生たちにも連絡してある。()()()()()()()()、名人!」

「……乗る?」

 

ショッピングモールを出て少し走り、周りに人のいなくなったところでレーザーがゲーマドライバーを巻いた。

 

 

「2速、変身!」

 

≪ガッチャーン!≫

≪レベルアップ!≫

 

≪爆走! 独走!≫

≪激走! 暴走!≫

≪爆走バイク♪≫

 

 

「うぇっ!? 貴利矢先生、体、どうなって!?」

「あー、そこツッコんじゃう?」

「喋った!?」

「パラド!」

「ああ!」

 

バイクの3人乗りは禁止、というか流石に中学生くらいの大きさだと物理的に無理だ。

だから俺は永夢の中に潜る。

 

「まどかちゃん、乗って!」

「は、はいっ!」

「飛ばすぜ! ちょっと安全にな!!」

続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?

  • 三人称
  • 一人称
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