仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory   作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】

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STAGE 06-04 (side:magica-M.S.)

「何よ、話ってのは?」

「しばらく使い魔を狩るのをやめてほしい」

「ハァ?」

 

見滝原中の屋上にあたしを呼び出してそんなことを言ってきたのは、あの転校生だった。

 

「佐倉杏子と衝突してほしくない」

「ふぅん、やっぱりね。アイツと手を組んだんだ?」

「……近い将来、どうしても彼女とあなたたちの力が必要な展開になる。

 あなたと巴マミ、佐倉杏子、仮面ライダー……それまで余計な争いは避けてほしい」

「なにそれ? あんたたちが誰にも邪魔されずグリーフシードを集めるためでしょ。

 そんなのにノせられると思う?」

 

わざとバカにしたように言ってみせても、彼女の顔は変わらない。

その表情の変わらなさはお面でも被っているみたいだ。

 

「あたしが目障りだってんなら、アイツと2人がかりで掛かってくりゃいいでしょ。

 逃げも隠れもしないわ。受けて立つわよ。マミさんだって、きっと」

「……あなたたちとの対立はまどかを刺激してしまう」

「ああ、そう……そういえばライバルは増やしたくないんだったっけ?」

 

やっと効果的な返しができたみたいで、転校生は少し言葉に詰まる。

まどかのことは巻き込みたくない。コイツに目を付けさせたくない。

 

「もう少し冷静に考えて。あなたが意地を張れば張る程、傷付くのはまどかなのよ」

「まどかは関係ないでしょ」

 

でも、あたしもあたしでしばらくまどかと話していないのは確かだった。

……上手くいかないことが続いて、それを溜め込んでることもわかって、すごくイライラしてくる。

 

「あたしってバカだからさ、あんたみたいに口が上手い奴には何度か騙されたことがあるの。

 やり口を見てれば大体わかる。あんたは自分の都合だけしか考えてない奴だ。

 周りの人間は全部そのための道具としか思ってない。多少の犠牲は止むを得ないと思ってる。違う?」

「……何もかも、あなたのためを思って忠告してるのよ。

 あなたを助けたいだけなの。どうして信じてくれないの」

「どうしてかな……ただなんとなくわかっちゃうんだよね、あんたが嘘吐きだってこと。

 何もかも諦めた目をしてる。いつも空っぽな言葉を喋ってる。()()()()()()()()()()()

「っ……!」

「今だってそう。あたしのためとか言いながら、ホントは全然別なこと考えてるんでしょ?

 誤魔化しきれるもんじゃないよ、そういうの」

 

暁美ほむらの目が揺れるのを、あたしは初めて見た気がした。図星だったんだろう。

 

「まどかまどかって、あんたの方こそ――」

「あなたって鋭いわ」

 

今までで一番冷たい視線と声に固まるあたしの隣を、彼女は通り過ぎていく。

 

「全てはまどかを守るためよ」

 

 

 

最近は魔女と使い魔が増えているみたいで、あたしはソイツらを一匹でも多く倒さなくちゃいけなくて。

毎日のようにお見舞いに来ていた恭介の病室だけど、足を運んだのは久し振りで。

でも恭介は昨日退院していて……。

彼の家の前まで来たはいいけれど、聴こえてくるバイオリンの音色に、邪魔しちゃいけないと回れ右する。

その時、

 

「会いもしないで帰るのかい? 今日一日追いかけ回したクセに?」

「お前は……っ!」

 

服装は魔法少女のソレではないけれど、でもその顔はハッキリと覚えていた。

人を使い魔の餌としか見ていない魔法少女、佐倉杏子だ。

 

「何の用?」

「知ってるよ。この家の坊やなんだろ? アンタがキュゥべえと契約した理由って」

 

キュゥべえはあれからずっとどこかに行っているようで、この街にはいない。

あたしのことを聞いたとすれば、その相手は暁美ほむら以外に考えられない。

 

「まったく……たった一度の奇跡のチャンスをくだらねぇことに使い潰しやがって」

「ッ! お前なんかに何がわかる!」

「わかってねぇのはそっちだバカ。

 魔法ってのはね、徹頭徹尾自分だけの望みを叶えるためのもんなんだよ。

 他人のために使ったところで、ロクなことにはならないのさ。

 先輩とか言っておきながら、巴マミはそんなことも教えてくれなかったのかい?」

 

わざわざマミさんのことを引き合いに出してきたのは、挑発だってわかってた。

だからあたしもお返ししてやろうとしたのに、その前に追撃を加えられる。

 

「惚れた男をモノにするならもっと冴えた手があるじゃない。せっかく手に入れた魔法でさぁ?」

「……なに?」

「今すぐ乗り込んでいって、坊やの手も足も二度と使えないぐらいに潰してやりな。

 アンタなしでは何もできない体にしてやるんだよ。そうすれば今度こそ坊やはアンタのもんだ。()()()()()()ね」

 

何をバカらしいことを、なんて限度はもう超えていた。

ただイラ立ちだけが溢れ返ってくる。

 

「気が引けるってんなら、アタシが代わりに引き受けてもいいんだよ?

 同じ魔法少女のヨシミだ。お安い御用さ。アンタが使い魔を狩らなくなるなら、タダでいい」

 

ふざけるな……そんなこと、ふざけてでも言うな!

 

「お前はッ……! 絶対に! お前だけは絶対に許さない!! 今度こそ必ず……!!」

 

ニヤリとした八重歯が、余計にあたしをイラつかせた。

 

「場所変えようか? ここじゃ人目につきそうだ。

 ちょっと待たせてる奴がいるからね。さっさと終わらせて帰らせてもらうよ」

続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?

  • 三人称
  • 一人称
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