仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory   作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】

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STAGE 07-05 (side:doctor-K.K.)

「3速、変身!」

 

≪ガッチャーン!≫

≪レベルアップ!≫

 

≪爆走! 独走!≫

≪激走! 暴走!≫

≪爆走バイク♪≫

≪アガッチャ!≫

≪ギリッ! ギリッ!≫

≪ギリギリチャンバラ♪≫

 

 

ブーン、ブブブーン、ブーンブンシャカブブンブーン。

バイクの音じゃない。人と蜂を足して2で割ったような黒い使い魔の羽音だ。

1匹や2匹じゃない。20以上はいるし、オマケに本体の魔女らしいビッグサイズもだ。

六角形が連なった結界の壁や床も、蜂の巣を模してるってとこか。

 

この量の使い魔が一ヵ所にいてくれて、むしろ好都合だと思った。

他のライダーが相手してるのは別の魔女の使い魔かもしれないが……。

少なくとも、ここで自分が駆除しちまえば、コイツらの被害はこれ以上広まらないんだからな。

 

 

≪キメワザ!≫

≪ギリギリクリティカルフィニッシュ!≫

 

 

だが、弓モードのガシャコンスパローでいくら射抜いても、次から次へと巣から出てきやがる。

 

「キリがねぇな。本体を叩かなきゃ意味がなさそうだ!」

 

≪ス・パーン!≫

 

ガシャコンスパローを鎌モードに変えて、一気に距離を詰めた。

デカイせいなのか、見かけに依らず本体の魔女の動きはトロい。

そんなんじゃ自分の速さにはノれねぇぜ!

1体だけなら、魔女とタイマン張っても負ける気はしねぇんだよ!

 

――と、いうところまではイイ感じだったんだが。

 

「……もしかして自分、フラグ回収しちゃった?」

 

後少しで首を狩れるって瞬間、足元から生えてきたハエトリグサのような触手。

結界の景色が歪んで混ざって、ツリガネソウみたいな頭と針山みたいな巨躯の白い魔女が現れる。

()()()()()()なんて考えたくもないが、ソイツの物であろう甘い匂いの蜜の()が降ってきた。

 

「ノせられてたのは自分の方かッ!」

 

蜂と花、針と針山。共生型の魔女なのか?

まるで姉妹のような巧みな連携だ。使い魔も触手も、手数が多過ぎる!

 

……手数が、多過ぎる?

 

「くれぐれも気を付けてくれ。ギリギリチャンバラは()()()()()()()()()ゲームだからね」

 

使い魔にガシャコンスパローを刺し飛ばされ、触手に体を締め上げられ。

 

「マジか」

 

2体の魔女の攻撃で地面に叩きつけられ、仰向け大の字で動けなくなる。

ライダーゲージの残りが少なくなったことを知らせる、警告音が響いた。

 

 

 

監察医として、いや、それを志した時には既に自分は死を身近にあるものと感じていた。

簡単に死ぬって言うと語弊があるが、人間の身体的構造は決して完全無敵とは言えない。

細菌、ウイルス、毒、事件、事故……死はいくらでもその辺に潜んでる。

遺体と出会う度にそれを再認識したし、ゼロデイで藍原淳吾が死んだ時は言うまでもない。

 

「真実と共に、闇に追放してやる」

 

だが、初めてハッキリと自分自身の死を確信したのも、こんな()の中だった。

その前にもボコボコにされたけど、入院で済んだからな、一応。

デンジャラスゾンビで変身した檀黎斗に自分はギリギリチャンバラで挑み、ゲームオーバーにされた。

人間・九条貴利矢としての生命はそこで終わった……ハズだった。本来は。

 

「私とこの世界諸共、滅びるがいい」

 

次に死を確信したのは、ゲームの世界の中だ。

檀黎斗のバックアップが絶望のエネルギーを集めて現実世界に復活するために始めたゲーム。

そこに呼び出された死者の中に自分も含まれていた。

厳密に言うと、その時は最終的に自分から死に飛び込んだってことになる。

 

「生き残るのは私だ!」

 

その次は、バグスターとして復活した後、ドクターマイティを作ってる最中。

ゲムデウスウイルスの蔓延したゲームエリアで檀黎斗と戦ってた時だ。

どっちかが抗体を完成させられれば良かったし、先にアイツが完成させた時はこれでお役御免かと思ったが。

神の恵みのつもりだったのか、自分はアイツの手で命を救われた。

 

檀正宗、ジョニー・マキシマ、最上魁星……その先も色々あった。

だが、このままじゃ死んじまう、ではなく、あっ自分死んだわ、とまで思ったのはあの時――。

 

淳吾のことも、人間としても、死者としても、バグスターになってからでも。

ミステリアスなことに、自分の死の確信には檀黎斗という男がいつも付いて回る。

 

「この時代の倫理が、私を拒絶するならば――。

 次に生まれた時……時代は、私に追いついているか?」

 

あの時も()だった。

脱獄に成功し、ゴッドマキシマムマイティを生み出し、ゾンビクロニクルを始めた檀黎斗。

それを止めるために自分は白衣を捨てて、このギリギリチャンバラで変身して戦った。

 

ゴライダーやドクターマイティの時なんかと同じで、自分は捨て身の覚悟だった。

神殺しに挑むんだ、当然っちゃ当然だろ?

だが、檀黎斗は自分にリプログラミングを仕組んでいて、自分は死ぬどころか人間としての復活まで遂げた。

 

「これ以上、マイティノベルXは攻略させない」

 

最後の死の確信は、これまた檀黎斗が作ったマイティノベルの中で、洗脳された永夢と戦った時。

なにせハイパームテキで手加減なしだったもんなぁ? アレは冗談抜きでキツかったぜ?

 

……なぁ、永夢。また()だ。

ゲムデウスウイルスから檀黎斗に助けられ、バグスターウイルス化からポッピーに助けられ、お前から大先生と白髪先生(とニコちゃん)に助けられた自分だが。

今は、また()が降ってるんだ。

 

「こんな浮かばれない最期があるか?」

 

運命の時が訪れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪キメワザ!≫

≪ガッチャーン!≫

≪マイティダブルクリティカルストライク!≫

 

 

 

 

 

――るのは、もう少し先の話らしい。

続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?

  • 三人称
  • 一人称
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