仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory 作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】
「さやかああああああああああああああ!!!!」
ゆまの手を引いて走りながら名前を叫び続ける。
なんでこんな必死になってんのかな、アタシ。
でも――
「さやかおねぇちゃああああああああん!!!!」
最後に愛と勇気が負けるストーリーなんて、そんなのアタシが許さない。
人のために頑張った奴がなんで傷付かなきゃならないんだ?
そんな世界おかしいじゃん。神様……父さん!
「キョーコ! アレ!!」
ゆまが指差したのは、やっと見付けたのは駅のホームのベンチだった。
「ゆま、コレで好きなジュース選びな」
「……うん」
100円玉を2つ渡してちょっと離れた自販機に行かせ、アタシはベンチに座るさやかに歩み寄る。
「よぉ。聞こえてたんなら、返事くらいしろっての」
「……悪いね、手間かけさせちゃって」
「なんだよ。らしくないじゃんかよ?」
「別にもう、どうでもよくなっちゃったからね……。
何が大切で何を守ろうとしてたのか……もう何もかも訳わかんなくなっちゃった」
「オイ――ッ!?」
すっと見せてきたソウルジェムは黒く染まっていて、形もなんだか歪んで見えた。
「希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって、いつだったかあんた言ってたよね。
今ならそれよくわかるよ。確かにあたしは何人か救いもしたけどさ。
だけどその分、心には恨みや妬みが溜まって、一番大切な友達さえ傷付けて……。
誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。
あたしたち魔法少女って、そういう仕組みだったんだね。
こんなあたしが本当の友達や恋人になんて、なれる訳ないのに……」
「そんなことないよ!!」
「わぁ!?」
声に驚いたゆまが、100円玉を落としかけてなんとか転がる前にキャッチする。
自販機の近くの階段を上って現れたのは、鹿目まどか……さやかの友達。
あと、白衣のドクターとピンクのナースと、黒いスーツの男(檀黎斗か?)と……マミだ。
「わたしが間違えた時はさやかちゃんが助けてくれたでしょ?
わたしたちはマミさんに助けられたし、マミさんは仮面ライダーに助けてもらった。
杏子ちゃんだって、今さやかちゃんを助けようとしてる!
間違い合って助け合って、また足を引っ張り合って……。
きっとそれが本当の友達だから……だから――!」
次の瞬間、アタシたちは映画館にいた。
「これってまさか、今!?」
「魔女の結界!?」
照明が落とされて、スクリーンカーテンが開いて。
ノイズ混じりに映されるカウントダウンが、5、4、3、2、1――
「君にゲームオーバーにされた直前さ」「あんたたち、時空を超えて巡り合った運命の仲間なんだわぁ!」「エナジーアイテムもないし、ステージセレクトもできないッ!?」「あなたは、どんな願い事をして魔法少女になったの?」「お前は今、ちゃんと俺たちに背を預けてくれているか?」「あすなろ市で――。あの時の子も元気だといいけれど」「黒い――」「汚い手で触るんじゃない!!」「生まなきゃよかったって、すごくイジワルするの」「あなたを助けたいだけなの。どうして信じてくれないの」「ゲムデウスやプロトマイティオリジンのゲームエリアと似ていることだ」「魔法少女の在り方は、お前の理想の無限の生命ってヤツだろ?」「許して……許して……! ごめんなさい! 助けて!!」「逆に言えば、マミがもし本気で殺しにきてたら――」「今のコレがラスボス前のザコラッシュってこと!?」「貴方の名前……教えて?」「お前は本当に檀黎斗なのか?」「貴方が、本物の檀黎斗の――「私はこのまま運命を受け入れなくてはいけない」「どうして目を逸らすの? どうして黙ってるの?」
青空と草原に変わる世界。辺りをフィルムがジジジジと回り続ける。
どれが誰のでいつのかもわからないが、色んなシーンがバラバラに入っていた。
結界の中央にいる魔女は――
「グロ……ッ!」
巨大な脳みそが柔らかそうな膜に覆われていて、根っこ(セキズイ?)が地面に伸びている。
魔女の姿を美しいなんて思ったこと一度もないし、どれもキモイ奴ばかりだったが。
コイツは今まで出遭ったどの魔女よりもキケンな感じがする!
『……忘却の魔女か。性質は復讐』
唐突に現れたキュゥべえが解説を始めた。
『僕と魔法少女を忘れ去るために、わざわざ地球までやってきたんだね』
「復讐……?」
「地球まで……?」
「ほう、別の星から来たか」
個々に反応を見せるドクター、ナース、檀黎斗。
「アイツの正体なんかどうでもいいだろ! さっさと倒すぞ!」
仮面ライダーがガシャットを構える。アタシもマミもソウルジェムを手にする。
今のさやかじゃ多分戦えない。アタシたちの魔力もギリギリだ。
でも、グリーフシードの必要ない奴が3人もいるんだ。
どう見たってヤバイ相手だけど、なんとか倒して魔力を回復することくらい――
『警戒するべきはその魔女だけじゃないよ。そろそろ美樹さやかも
「は……? 今何つった? 何になるってんだ!?」
『ああ、そうか。まだ伝えていなかったんだね』
「……」
『けど、ソウルジェムを持つ君たち自身も、薄々と気付いているんだろう?』
殆ど真っ黒に濁り切った3つのソウルジェム。
希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる。
希望の塊だったこの宝石に宿る絶望の色を、アタシたちは知ってる。
『この国では、成長途中の女性のことを
続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?
-
三人称
-
一人称