仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory   作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】

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STAGE 08-05 (side:magica-S.K.)

「さやかああああああああああああああ!!!!」

 

ゆまの手を引いて走りながら名前を叫び続ける。

なんでこんな必死になってんのかな、アタシ。

でも――

 

「さやかおねぇちゃああああああああん!!!!」

 

最後に愛と勇気が負けるストーリーなんて、そんなのアタシが許さない。

人のために頑張った奴がなんで傷付かなきゃならないんだ?

そんな世界おかしいじゃん。神様……父さん!

 

「キョーコ! アレ!!」

 

ゆまが指差したのは、やっと見付けたのは駅のホームのベンチだった。

 

「ゆま、コレで好きなジュース選びな」

「……うん」

 

100円玉を2つ渡してちょっと離れた自販機に行かせ、アタシはベンチに座るさやかに歩み寄る。

 

「よぉ。聞こえてたんなら、返事くらいしろっての」

「……悪いね、手間かけさせちゃって」

「なんだよ。らしくないじゃんかよ?」

「別にもう、どうでもよくなっちゃったからね……。

 何が大切で何を守ろうとしてたのか……もう何もかも訳わかんなくなっちゃった」

「オイ――ッ!?」

 

すっと見せてきたソウルジェムは黒く染まっていて、形もなんだか歪んで見えた。

 

「希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって、いつだったかあんた言ってたよね。

 今ならそれよくわかるよ。確かにあたしは何人か救いもしたけどさ。

 だけどその分、心には恨みや妬みが溜まって、一番大切な友達さえ傷付けて……。

 誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。

 あたしたち魔法少女って、そういう仕組みだったんだね。

 こんなあたしが本当の友達や恋人になんて、なれる訳ないのに……」

「そんなことないよ!!」

「わぁ!?」

 

声に驚いたゆまが、100円玉を落としかけてなんとか転がる前にキャッチする。

自販機の近くの階段を上って現れたのは、鹿目まどか……さやかの友達。

あと、白衣のドクターとピンクのナースと、黒いスーツの男(檀黎斗か?)と……マミだ。

 

「わたしが間違えた時はさやかちゃんが助けてくれたでしょ?

 わたしたちはマミさんに助けられたし、マミさんは仮面ライダーに助けてもらった。

 杏子ちゃんだって、今さやかちゃんを助けようとしてる!

 間違い合って助け合って、また足を引っ張り合って……。

 きっとそれが本当の友達だから……だから――!」

 

次の瞬間、アタシたちは映画館にいた

 

「これってまさか、今!?」

「魔女の結界!?」

 

照明が落とされて、スクリーンカーテンが開いて。

ノイズ混じりに映されるカウントダウンが、5、4、3、2、1――

 

 

「君にゲームオーバーにされた直前さ」「あんたたち、時空を超えて巡り合った運命の仲間なんだわぁ!」「エナジーアイテムもないし、ステージセレクトもできないッ!?」「あなたは、どんな願い事をして魔法少女になったの?」「お前は今、ちゃんと俺たちに背を預けてくれているか?」「あすなろ市で――。あの時の子も元気だといいけれど」「黒い――」「汚い手で触るんじゃない!!」「生まなきゃよかったって、すごくイジワルするの」「あなたを助けたいだけなの。どうして信じてくれないの」「ゲムデウスやプロトマイティオリジンのゲームエリアと似ていることだ」「魔法少女の在り方は、お前の理想の無限の生命ってヤツだろ?」「許して……許して……! ごめんなさい! 助けて!!」「逆に言えば、マミがもし本気で殺しにきてたら――」「今のコレがラスボス前のザコラッシュってこと!?」「貴方の名前……教えて?」「お前は本当に檀黎斗なのか?」「貴方が、本物の檀黎斗の――「私はこのまま運命を受け入れなくてはいけない」「どうして目を逸らすの? どうして黙ってるの?」

 

 

青空と草原に変わる世界。辺りをフィルムがジジジジと回り続ける。

どれが誰のでいつのかもわからないが、色んなシーンがバラバラに入っていた。

結界の中央にいる魔女は――

 

「グロ……ッ!」

 

巨大な脳みそが柔らかそうな膜に覆われていて、根っこ(セキズイ?)が地面に伸びている。

魔女の姿を美しいなんて思ったこと一度もないし、どれもキモイ奴ばかりだったが。

コイツは今まで出遭ったどの魔女よりもキケンな感じがする!

 

『……忘却の魔女か。性質は復讐』

 

唐突に現れたキュゥべえが解説を始めた。

 

『僕と魔法少女を忘れ去るために、わざわざ地球までやってきたんだね』

「復讐……?」

「地球まで……?」

「ほう、別の星から来たか」

 

個々に反応を見せるドクター、ナース、檀黎斗。

 

「アイツの正体なんかどうでもいいだろ! さっさと倒すぞ!」

 

仮面ライダーがガシャットを構える。アタシもマミもソウルジェムを手にする。

今のさやかじゃ多分戦えない。アタシたちの魔力もギリギリだ。

でも、グリーフシードの必要ない奴が3人もいるんだ。

どう見たってヤバイ相手だけど、なんとか倒して魔力を回復することくらい――

 

『警戒するべきはその魔女だけじゃないよ。そろそろ美樹さやかも()()するところだ』

「は……? 今何つった? 何になるってんだ!?」

『ああ、そうか。まだ伝えていなかったんだね』

「……」

『けど、ソウルジェムを持つ君たち自身も、薄々と気付いているんだろう?』

 

殆ど真っ黒に濁り切った3つのソウルジェム。

希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる。

希望の塊だったこの宝石に宿る絶望の色を、アタシたちは知ってる。

 

『この国では、成長途中の女性のことを()()って呼ぶんだろう? だったら――』

 

 

 

 

 

『やがて魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね』

 

 

 

 

 

 

続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?

  • 三人称
  • 一人称
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