仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory   作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】

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The ※※※※ Round


STAGE 09-04 (side:magica-A.H.)

「どうして自分勝手な私が生き残って、誰かのために戦ったあの子たちが死んだの……?

 本当に救われるべきだったのはあの子たちの方じゃない……。

 いっそあの子の手で終わらせてくれた方が、ずっと幸せだったのに……」

「……そんなに死にたいの?」

「その銃で殺してくれるの?」

「っ! 冗談じゃない!!

 私は――ある人と約束を交わした。果たすまで彼女に救われたこの命は無駄にしない。

 巴マミ、あなたにも佐倉杏子と交わした約束があるのなら、最後まで足掻いてみせなさい!」

「……」

「不思議な感じ。あなたにいつも教わっていたのは、私の方なのに」

「えっ……?」

「いえ、なんでもないわ。明日もう一度尋ねるから、協力するか決めておいて」

 

 

 

 

 

灰色の空の下、崩れいく街の中。

たった3人で私たちは強大な存在に挑む。

 

巴マミが私の手を取ることはなかった。

巴マミの言動が鹿目まどかの契約を誘発し、彼女は魔法少女となった。

 

ほんの少し似通った境遇に見えたからといって、迂闊に心を許した私が愚かだった。

私には理解者なんて必要なかったのだ。

まどかさえ生きていてくれれば、私は――

 

「大丈夫だよ、ほむらちゃん。わたしね、マミさんと約束したの。

 絶対にみんなを守るって。だから――」

「それじゃダメなの……」

 

美樹さやかが魔女になる運命も結局変わらなかった。

魔女化した彼女と心中しようとする巴マミを佐倉杏子が止めて――。

佐倉杏子が本当に巴マミのソウルジェムを浄化したのか、幻惑の魔法で誤魔化しただけなのかはわからない。

だが結局、巴マミはまどかに後を託し、自らのソウルジェムを砕いたのだ。

 

古から幾度も現れ、人々には自然災害として認識されている程の存在。

できるだけ多くの火器と多くの策を用意したけど、きっと準備不足で倒すことはできない。

 

「今からでも遅くない……あなただけでも逃げてほしい。

 ワルプルギスの夜と戦ってしまったら、あなたは――」

「なにをショボくれてんのさ、ほむら!

 一番先輩のあんたが弱腰でどうすんのよ?」

「美樹さやか……」

 

志筑仁美の上条恭介への告白。

動揺した美樹さやかは、志筑仁美が魔女に魅入られているのを見逃してしまい、自らを責めて魔女化した。

でも、彼女はまどかの願いにより魔法少女として帰ってきて、今ここにいる。

 

美樹さやかが魔法少女にならない時間軸、巴マミが死なない時間軸、佐倉杏子と共闘する時間軸……。

全く同じ時間を繰り返している訳ではないのに、どうしてもあの未来に行き着いてしまう。

まどかは魔法少女になってしまうし、ワルプルギスの夜に対し私たち5人が揃うこともない。

 

「そんなにあたしが頼りないってか?

 そりゃあ、マミさんや杏子よりはそーかもしれないけどさぁ……」

 

握手を求めて手を差し出してくる美樹さやか。

 

「協力すればなんとかなるって!」

 

その手を取ったのか、もう私には思い出せない。

 

「まどかを守りたいって気持ちはあたしも同じ。

 まどかのおかげで魔女に殺されずに済んだし、溜め込んでたこと吹っ切ることができたんだ。

 まぁ、助けられた時のことはよく覚えてないんだけどさ……。

 とにかく、あんたにも一度助けられた借りがあるからね。必ず返すよ」

 

あれは……あなたのためを思って、あなたを助けたいと思っての行動じゃなかった。

美樹さやかが死ねばまどかが悲しむ。

そういう打算的な考えで、私の心は空っぽなのに、あなたには水晶にでも見えているの?

 

「……わかった。行きましょう。まどか、あなたは必ず私が守るから」

「まどかを守るのはこのあたしだ!」

「……2人とも、行くよ!」

 

 

 

 

 


 

「来るがいい、最悪の絶望」

 

()()()()()()()()()という、変化の中でも特にイレギュラーな存在もいたことがある。

予知魔法で未来を知った美国織莉子は、呉キリカを利用して魔法少女殺しを行い、まどかの守護者である私の正体を探っていた。

全ての準備を終えた彼女たちは、見滝原中に直接乗り込んできたのだ。

 

「私は何になっても決して織莉子を傷付けはしない。

 むしろキミを守ることができるのなら、私は――

 

 

「安らかに絶望できる!」

 

 

その時間軸では美樹さやかは魔法少女にならず、当然魔女にもならなかった。

私が言わないのだから、最後まで悟られずにいけると思っていたのに。

あろうことか呉キリカは、私と一緒に立ちはだかった巴マミと佐倉杏子の目の前で、自ら魔女化してみせた。

 

「人は死ぬよ、いつか必ず死ぬ。魔女にならなくてもみんないつか死ぬ。

 ゆまのいつかは今じゃないよ。キョーコたちは、本当に今死ぬの?」

 

だけど、もう1人イレギュラーの魔法少女がいた。

()()()()。佐倉杏子が拾った、親から虐待を受けていた子ども。

 

「この街を助けよう」

 

魔法少女の真実を知っても、千歳ゆまの言葉で彼女たちはそれを受け止めることができた。

呉キリカから生まれた魔女は倒され、彼女の遺体を庇った美国織莉子も私の銃口が捉える。

 

「撃たないの?」

「撃つわ。……一つ答えて。あなたは何故こんな戦いを挑んだの?」

 

このイレギュラーだらけの時間軸が、私の旅を終わらせる奇跡を起こしてくれる――

 

 

「私の世界を守るためよ」

 

 

そんなのは夢幻だった。

 

呉キリカの遺したカケラを手にした美国織莉子の、最後の一撃。

キュゥべえの首を撥ねるために放ったものだと誤認した、最後の祈り。

 

奴の体はただの端末で、いくら殺してもすぐまた次が現れるだけ。

せめてもの恨みを晴らすためかと思い込んだ私に、美樹さやかの悲痛な叫びが届く。

 

『やってくれたね、織莉子は。彼女が最後に狙ったのは僕じゃない。

 後ろの壁の向こうにいた鹿目まどかさ




『[裏技] 仮面ライダーゲンムVS魔法少女おりこ☆マギカ ロンリー・プレイヤー』(https://syosetu.org/novel/178743

続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?

  • 三人称
  • 一人称
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