仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory 作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】
「どうして自分勝手な私が生き残って、誰かのために戦ったあの子たちが死んだの……?
本当に救われるべきだったのはあの子たちの方じゃない……。
いっそあの子の手で終わらせてくれた方が、ずっと幸せだったのに……」
「……そんなに死にたいの?」
「その銃で殺してくれるの?」
「っ! 冗談じゃない!!
私は――ある人と約束を交わした。果たすまで彼女に救われたこの命は無駄にしない。
巴マミ、あなたにも佐倉杏子と交わした約束があるのなら、最後まで足掻いてみせなさい!」
「……」
「不思議な感じ。あなたにいつも教わっていたのは、私の方なのに」
「えっ……?」
「いえ、なんでもないわ。明日もう一度尋ねるから、協力するか決めておいて」
灰色の空の下、崩れいく街の中。
たった3人で私たちは強大な存在に挑む。
巴マミが私の手を取ることはなかった。
巴マミの言動が鹿目まどかの契約を誘発し、彼女は魔法少女となった。
ほんの少し似通った境遇に見えたからといって、迂闊に心を許した私が愚かだった。
私には理解者なんて必要なかったのだ。
まどかさえ生きていてくれれば、私は――
「大丈夫だよ、ほむらちゃん。わたしね、マミさんと約束したの。
絶対にみんなを守るって。だから――」
「それじゃダメなの……」
美樹さやかが魔女になる運命も結局変わらなかった。
魔女化した彼女と心中しようとする巴マミを佐倉杏子が止めて――。
佐倉杏子が本当に巴マミのソウルジェムを浄化したのか、幻惑の魔法で誤魔化しただけなのかはわからない。
だが結局、巴マミはまどかに後を託し、自らのソウルジェムを砕いたのだ。
古から幾度も現れ、人々には自然災害として認識されている程の存在。
できるだけ多くの火器と多くの策を用意したけど、きっと準備不足で倒すことはできない。
「今からでも遅くない……あなただけでも逃げてほしい。
ワルプルギスの夜と戦ってしまったら、あなたは――」
「なにをショボくれてんのさ、ほむら!
一番先輩のあんたが弱腰でどうすんのよ?」
「美樹さやか……」
志筑仁美の上条恭介への告白。
動揺した美樹さやかは、志筑仁美が魔女に魅入られているのを見逃してしまい、自らを責めて魔女化した。
でも、彼女はまどかの願いにより魔法少女として帰ってきて、今ここにいる。
美樹さやかが魔法少女にならない時間軸、巴マミが死なない時間軸、佐倉杏子と共闘する時間軸……。
全く同じ時間を繰り返している訳ではないのに、どうしてもあの未来に行き着いてしまう。
まどかは魔法少女になってしまうし、ワルプルギスの夜に対し私たち5人が揃うこともない。
「そんなにあたしが頼りないってか?
そりゃあ、マミさんや杏子よりはそーかもしれないけどさぁ……」
握手を求めて手を差し出してくる美樹さやか。
「協力すればなんとかなるって!」
その手を取ったのか、もう私には思い出せない。
「まどかを守りたいって気持ちはあたしも同じ。
まどかのおかげで魔女に殺されずに済んだし、溜め込んでたこと吹っ切ることができたんだ。
まぁ、助けられた時のことはよく覚えてないんだけどさ……。
とにかく、あんたにも一度助けられた借りがあるからね。必ず返すよ」
あれは……あなたのためを思って、あなたを助けたいと思っての行動じゃなかった。
美樹さやかが死ねばまどかが悲しむ。
そういう打算的な考えで、私の心は空っぽなのに、あなたには水晶にでも見えているの?
「……わかった。行きましょう。まどか、あなたは必ず私が守るから」
「まどかを守るのはこのあたしだ!」
「……2人とも、行くよ!」
「来るがいい、最悪の絶望」
予知魔法で未来を知った美国織莉子は、呉キリカを利用して魔法少女殺しを行い、まどかの守護者である私の正体を探っていた。
全ての準備を終えた彼女たちは、見滝原中に直接乗り込んできたのだ。
「私は何になっても決して織莉子を傷付けはしない。
むしろキミを守ることができるのなら、私は――
その時間軸では美樹さやかは魔法少女にならず、当然魔女にもならなかった。
私が言わないのだから、最後まで悟られずにいけると思っていたのに。
あろうことか呉キリカは、私と一緒に立ちはだかった巴マミと佐倉杏子の目の前で、自ら魔女化してみせた。
「人は死ぬよ、いつか必ず死ぬ。魔女にならなくてもみんないつか死ぬ。
ゆまのいつかは今じゃないよ。キョーコたちは、本当に今死ぬの?」
だけど、もう1人イレギュラーの魔法少女がいた。
「この街を助けよう」
魔法少女の真実を知っても、千歳ゆまの言葉で彼女たちはそれを受け止めることができた。
呉キリカから生まれた魔女は倒され、彼女の遺体を庇った美国織莉子も私の銃口が捉える。
「撃たないの?」
「撃つわ。……一つ答えて。あなたは何故こんな戦いを挑んだの?」
このイレギュラーだらけの時間軸が、私の旅を終わらせる奇跡を起こしてくれる――
そんなのは夢幻だった。
呉キリカの遺したカケラを手にした美国織莉子の、最後の一撃。
キュゥべえの首を撥ねるために放ったものだと誤認した、最後の祈り。
奴の体はただの端末で、いくら殺してもすぐまた次が現れるだけ。
せめてもの恨みを晴らすためかと思い込んだ私に、美樹さやかの悲痛な叫びが届く。
『やってくれたね、織莉子は。彼女が最後に狙ったのは僕じゃない。
後ろの壁の向こうにいた鹿目まどかさ』
続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?
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三人称
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一人称