仮面ライダーエグゼイド×魔法少女まどか☆マギカ [改編]翻転のstory   作:柳川 秀@尾上 愛【新人Vtuber】

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STAGE 11-03 (side:doctor-K.K.)

「これはこっちでいいのか?」

「ええ、お願いします」

 

巴マミの家では、大先生、マミちゃん、さやかちゃん、自分でティーカップ(や茶葉)を包装して三国邸へ運ぶ準備をしていた。

といって、自分とさやかちゃんはお茶に詳しくないので、他の2人の指示通り動いているだけだが。

 

「そういえば……一つさ、聞きにくいが聞いておきたいことあるんだけど、いい?」

「? なんですか?」

 

手を動かしたまま近くのさやかちゃんに問う。

 

「上条恭介くん。たしかお友達が告白するって……どうなったのかなーって。

 いや、言いたくないならいいんだけどさ」

 

美樹さやかのソウルジェムが黒く濁り始めた大元。

自分が助けた友達と、幼馴染を巡っての恋のバトル。

ヘタに突っ込むのもどうかと思ったが、なにせ自分はマイティノベルの一件を経験してる。

言いたくないことは言わないままでも、できるだけ腹を割って話すべき時もあるもんだ。

 

「ああ、それなら」

 

そうやってかなり気を遣って聞いたが、さやかちゃんは意外にもアッサリした感じで答えた。

 

「あたしも告白しましたよ」

「へぇー、そうなんだー。……ええっ!!?」

 

持っていたカップを落っことしそうになって面白可笑しく慌てふためく自分。

ちょっと離れたところではマミちゃんも同じようになっていて、大先生だけが冷静なままだった。

 

「だ、大丈夫ですか!?」

「ああうん! 落とさなかった! セーフセーフ!

 ……じゃなくて! え、コクったの!?」

「え、そんなに驚きます?」

「驚くでしょーそりゃあ! で! で!? どうなったワケ!!?」

 

アニメみたいなことは現実には起きないが、それでもマミちゃんの片耳が大きくなっているように見える。

 

「それが……。なんか、友達としか思ってなかったって」

 

あ……フラれちゃった……?

 

「同じこと仁美にも言ってたみたい。なんで僕が急にモテてるんだ!? って慌てちゃって。

 結局、今はなにより音楽を優先したいからそういうの考えれないよ! ってハグらかされちゃいましたー」

「おー、おーう……」

 

なんともまぁ肩透かしな展開と言いますか。

いや、事故のせいで途絶えていた夢の続きが追えるようになった男子中学生なら、恋よりそっち優先してもおかしくはないか。

 

「仁美ちゃんは、さやかちゃんがコクったってこと……」

「知ってますよ」

 

知ってるんだ!?

 

「お互いアイツを振り向かせるのには苦労しそうだね、って……。

 へへ。恋のライバルってヤツですかね!」

 

照れくさそうに笑ってみせるさやかちゃん。

俺が杏子ちゃんとの決闘を止めに行ったときとはえらい違いだ。

この顔がこの子の持つ本来の心なんだろう。

 

「今思えば、なんでこんなことでウジウジしてたんだろうあたしってなっちゃう。

 思い切って踏み出してみれば、案外どうってことないことだったのに」

「そういうもんかもねぇ。

 でも、後からすればなんてことなくても、その時にはマジで自分の世界を揺るがすくらい大きなことに感じられたのは間違いないんだろうぜ?」

「うん……。あの時、一瞬でも()()()()()()()()()って思っちゃった自分が憎く感じた。

 けど、そう思ったのは嘘じゃないし。今()()()()()()()()()()()って思うのも嘘じゃない」

「……吹っ切れたみたいだな」

「……貴利矢先生は?」

「ん? 自分?」

「最初に聞いた時からずっと不思議だったんです。黎斗さんのこと……。

 永夢先生のゲーム病も、飛彩先生の恋人で大我先生の患者さんも。

 貴利矢先生が一度消滅したことがあるのも……全部黎斗さんのせいだって。

 でも、今はみんな味方として戦ってるし、黎斗さんを頼ってる風にまで見える。

 どうして、ですか? 黎斗さんも一度消滅してるから? 貴利矢さんに倒されたから?」

「あー、う~ん……」

「私も――」

 

答えに詰まっているとマミちゃんも参戦してきた。

 

「私も不思議です。何故あの時私のことを身を挺してまで助けてくれたのか……。

 織莉子さんも指摘していたけど、檀黎斗さんは信用の置ける人なんですか?

 いえ、疑ってるというか……純粋に不思議なんです」

「そーねぇー……」

 

大先生と顔を見合わせる。

お互い何と言っていいかわからないって顔だ。

 

「信用は――ぶっちゃけしてないな。むしろ常に疑ってかかってる。

 なんせある日急に脱獄して人類巻き込んだゲーム始めるような()()だからねぇ。

 ただ、アイツしかガシャットを修正できなかったし、アイツだけが突破口を開くカギになれた。

 自分たちはドクターだ。命最優先。そのためだったら()()だろうと()()だろうと手を組む」

「こんなことを決戦前や懇親会の前に言いたくはないが、奴の才能を認め頼ってはいる。

 それは小児科医や開業医も同じだろう」

 

さやかちゃんは目をパチクリさせていた。

 

「なんか、大人って感じ。そういうとこ割り切れるのすごいなーって思います」

「まっ、今さらアイツを改心させるって方がムリあるし?

 せいぜい利用して、なんかやらかしたら懲らしめに行く。

 そういう付き合い方しかないってワケよ」

「ほんと、織莉子さんの言った通り()()というわけね」

「触らぬ神に祟りなしとも言うが、檀黎斗はこちらが触れなくとも勝手に祟りを撒き散らす。

 全くはた迷惑な奴だ。きっと今もまだ何か企んでいるに違いない」

「キュウべえはワルプルギスを乗り越えられないとか乗り越えても魔力の限界がーなんて言ってたが。

 もしかしたらラスボスは檀黎斗になるかもしれないぜー?」

「やだ……脅かさないでくださいよ!」

続編を三人称にしようか一人称にしようか迷っています。一場面でのキャラが増えるので三人称もいいですし、今まで通りキャラ毎の一人称も捨てがたい……。どちらが良いでしょうか?

  • 三人称
  • 一人称
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